【放置した汗の染み】【カビによる変色】
「丸洗いしてからしまったのに、久しぶりに出したら染みができている」

当店を利用されているお客様から、よくいただくご相談です。
これは、汗が原因で染みになっているのです。

なぜ、丸洗いしたのに、汗が残っていたのでしょうか?

丸洗いは油性の汚れはよく落ちます。しかし、汗などの水溶性の汚れは落ちにくいんです。
汗を落とすときは一番は水。とはいっても水の中にいれることは出来ないから、部分部分で水をかけて汗をぬいていくんです。

当店にある「汗抜き水洗い」というものです。絹は塩分にとっても弱いんです。だから黄色く変色してしまう時間もとても早い。半年くらいで、すっかり脇の部分とか丸く黄色い輪が出来ていたりします。

問題なのはお客様がこの事実を知らないことではなくて、預かる店側の人間にこの知識がないことが問題です。おそらく多くの方が、着用時に汗をかいてお手入れしておこうと思い、お店に持っていったところ、「では、丸洗いしておきましょう」と言われてるはずです。
今これを読んでいて知った方も多いと思います。

不運な方は、黄色くなってしまった汗じみを見て、「丸洗いしたのに…」と思っていたはず。
これを機会にぜひ覚えておいてくださいね。

丸洗いしてもカビの菌は残る

また、「カビは、丸洗いで落ちますか?」というご相談も良くいただくのですが、カビは丸洗いでは落とせません。丸洗いしても、カビの菌は残ってしまうためカビを叩きだすしみ抜き作業が必要になります。

汗は水で洗い流すのが一番です。

着物を着ると知らないうちに汗はかいてしまうものです。帯とか肌着とか伊達締めとか、あれだけ重ねて着てるんだから当然といえば当然。汗だから乾けば大丈夫だろうと思っていた方は必ず読んでください。

絹は塩分にとても弱いんです。
塩分を放っておくとあっさり黄色く変色します。それをさらに放っておくと生地弱の原因になり、破れやすくなったりもするのです。だから覚えていていただきたいのです。着用され、汗をかいたなという着物は必ず汗抜き水洗いをしてください。

当店を利用されているお客様から、最近とても多い相談が汗によるシミとカビです。汗は目に見えるものではなく、気づくのは変色した後だからです。

汗をかいたか、わからないときはどうしたら良いのでしょうか?

「汗をかいたか、かかなかったかわからないときはどうするのか?」という質問にはわかりやすい目安があります。
着用後、シワをとるため、着物に風を通すため数時間ハンガーに吊るしておきますよね。でもなかなかシワが取れない箇所がある。特に帯下や膝の裏、袖付あたりもシワがなかなかとれない。さらに数時間吊るしても同じ。
そこでこう考える。この着物あんまり生地が良くないのかな? と。

違うんです!
それ汗のせいです。ほとんどの場合は。生地がよくない場合もないとは言えないけど。ほぼ汗。
汗が直接浸透してる場合は割と本人も自覚があるのだけれども、蒸気になって浸透している場合はわからない。でも着物のシワが取れにくければ、汗が原因になっていることが多いので汗抜きをしたほうがよいでしょう。

自分では汗抜きは出来ないのか?という相談もたまに受けます。
可能です。霧吹きで水をかけてたたいてタオルに吸わせればよいのです。
が、しかし。ちゃんと塩分を抜くには水をたっぷりかけないと完全に抜けないし、それをやると生地が縮んでしまった!という方が続出することが確実なので、出来れば専門店に出してください。

【表地のシワ】【裏地のシワ】

黒留袖に白くポツポツとできたカビや、全体的にカビ臭くなっている着物は1箇所ずつしみ抜き作業をしてカビを落とします。
しかし、カビが原因で黄色や茶色に変色してしまったところはカビ取り丸洗いでは直らないため、変色を直すための補正作業を行い修復していきます。

【ポツポツとできたカビ】【カビによる変色】

「汗抜き」は、着物の手入れを専門にしている店にしかないと思います。
だから初めて聞いたという方が多いのは当然。当店のお客様の95%位の方も、最初は「何それ?」という感じでしたから。
この汗抜き水洗いを利用する方が急激に増えたのは最近です。
以前はまだ、「虫干し」という習慣があったから汗による変色は少なかったんです。ただ最近は虫干ししない方がほとんどで、タンスにしまいっぱなしという方が非常に多いから私共も汗抜きをすすめるようになったのです。

さらに悲しいことは、着用時に汗をかいたので、大切な着物をちゃんとお手入れしておこうと呉服屋さんにそのお手入れをお願いしたのに、丸洗いしかしてなかったおかげで、案の定黄色く変色してしまったということもたくさん報告を受けています。

知識の乏しいお店だと、とにもかくにも丸洗いをすすめられるそうなので注意してくださいね。不安になられた方は、電話いただければ相談にのりますので正しいお手入れをしてください。

着物丸洗い専用の機械を使用して、水は使わず、専用の溶剤でドライクリーニングします。皮脂や、ほこり、チリ、排気ガスなどの油性の汚れを落とします。

1着ずつネットに入れて洗う

着物どうしの汚れが移らないように、1着ずつネットに入れて洗います。

【丸洗い専用の機械】【1着ずつネットに入れる】
丸洗い用の溶剤は1回ごとに変える

着物を1回洗うとかなり汚れが出ます。溶剤を変えずに次の着物を洗っても、きたない水で洗っているようなものなので、きれいになりません。そのため、当店では必ず、丸洗い用の溶剤を1回ごとに変えています。

【洗い前】
透明な溶剤
【洗い後】
汚れが出て黄色く濁っている
衿や袖口の汚れは下洗いで落とす

衿や袖口など汚れの付きやすい部分は、先に下洗いをします。下洗いをちゃんとしないと、汚れの付きやすい部分はきれいになりません。

【衿汚れの下洗い】 
 
1.染み、色焼け、スレがないか着物をチェックします。
 
2.衿・袖口・裾など、汚れの着きやすい箇所を下洗いします。
 
3.ドライ専用の洗濯機で、揮発性有機溶剤に洗剤をいれて洗います。

絹は縮みや型崩れを防ぐため水は一切使用いたしません。

 
4.自然乾燥で乾かします。
 
5.蒸気のみでアイロン仕上げをしてふっくらと仕上げます。
 
6.汚れが残っていないか、ほつれ、破れがないか確認します
 
小紋 8,640円 浴衣 5,400円
8,640円 絞り浴衣 7,560円
色無地 8,640円 7,560円
附下 9,720円 七五三用祝着 9,720円
訪問着 9,720円 祝着襦袢 5,400円
振袖 12,960円 振袖長襦袢 6,480円
喪服 8,640円 長襦袢 5,400円
留袖(比翼付) 12,960円 被布 6,480円
留袖(比翼無し) 9,720円 お宮参り用祝着 9,720円
道行コート 8,640円 作務衣 5,400円
道中着コート 8,640円 半纏 6,480円
雨コート 8,640円 帯揚げ 1,620円
二部式コート 8,640円 帯じめ 1,080円
羽織 8,640円子供羽織 7,560円
袋帯 5,400円 半衿 1,080円
名古屋帯 5,400円 羽織ひも 648円
半幅帯 3,780円 腰紐 540円
角帯 3,780円 足袋 1,080円
兵児帯 3,780円 重ね衿 1,080円
肌襦袢(スリップ)※水洗い 4,320円 肌襦袢(二部式)※水洗い 5,400円

汗をかいた部分に噴霧機で細かい霧をたっぷりかけ汗をぬいていきます。
丸洗いでは水を使用しないため、汗などの水性の汚れは落とすことができません。

絹は塩分を吸収すると硬くなり、きついシワができます。また、汗の残った状態で放置すると黄色や茶色に変色し生地が弱くなります
すでに輪ジミになっている部分や、黄変している部分は染み抜きが必要になります。

【放置した汗の染み色】【汗によるシワ】
1.汗、汚れ、染み等を全体的にチェックします。
 
2.噴霧機で細かい霧をたっぷりかける。

主に脇や帯下など汗を吸っている箇所に噴霧機で細かい霧をたっぷりかけ、その後専用機械で汗を叩き出しながら下から吸引します。生地が縮まないよう加減をしながら完全に塩分が抜けるまで繰り返します。

 
3.自然乾燥で乾かします。

この段階ですでに塩分は抜けており、さらっとした絹の風合いに戻っています。

 
4.衿汚れ、袖口や裾、そのほか身頃や袖などの汚れを落とします。
 
5.蒸気のみでアイロン仕上げをしてふっくらと仕上げます。
 
留袖比翼付き 12,960円 振袖長襦袢 6,480円
振袖 12,960円 7,560円
袷着物 9,720円 帯揚げ 1,620円
単衣着物 8,640円 浴衣※水洗い 8,640円
長襦袢 5,400円    

丸洗いと汗抜きの両方を行います。皮脂やほこりなどの油性の汚れも、汗などの水性の汚れも両方落とすことができます。
しばらく着用の予定がない着物にはこの汗抜き併用丸洗いをお勧めします。
別々に頼むより、料金もお得になります。

汗抜きの他に全体のクリーニングの丸洗いも行う作業です。汗抜きで落ちない油性の汚れも落とせます。大変お得なメニューです。

留袖比翼付き 19,440円 振袖長襦袢 8,640円
振袖 19,440円 8,640円
袷着物 15,120円 12,960円
単衣着物 14,040円 帯揚げ 2,160円
長襦袢 7,560円    

皮脂やほこりなどの油性の汚れとカビを落とします。
黒留袖に白くポツポツとできたカビや、全体的にカビ臭くなっている着物は1箇所ずつしみ抜き作業と全体クリーニングを行いカビを落とします。

小紋 16,200円 浴衣 12,960円
16,200円 絞り浴衣 15,120円
色無地 16,200円 14,040円
附下 17,280円 七五三用祝着 17,280円
訪問着 17,280円 祝着襦袢 12,960円
振袖 21,600円 振袖長襦袢 14,040円
留袖(比翼付) 23,760円 お宮参り用祝着 17,280円
長襦袢 12,960円 被布 14,040円
道行コート 15,120円 作務衣 12,960円
道中着コート 15,120円 半纏 14,040円
雨コート 15,120円    
二部式コート 15,120円    
羽織 15,120円    
袋帯 12,960円    
名古屋帯 12,960円    
半幅帯 12,960円    
角帯 11,340円    
兵児帯 11,340円