激安EMS器具「ポケスリムEMS」。男女兼用なので、パッケージには男性のムキムキボディが載っている(若干恥ずかしい。家族に見つかりませんように!)。色はホワイトとピンクがあり、シリーズ製品として顔用の「ポケスリムEMS フェイスシェイプ」も発売中

基礎代謝というものは、10代後半をピークに下降の一途をたどるらしい。信じたくない話だが、それが事実であることは筆者自身この身を持って実感している。たとえばお正月。これまではどんな暴飲暴食をしても体に変化などなかったのに、今年は一気に2キロも太ってしまった。また、代謝と共に血行も滞っているようで、肩コリや足のむくみも年々悪化している。このまま今の生活を続けていたら、数年後にはずんぐりむっくりの不健康ボディになってしまうかも……。

そんな中、すがる気持ちで価格.comの「ダイエット器具」カテゴリを探索し、発見したのが「ポケスリムEMS」。なんとこれ、一昔前に話題になった「アブトロニック」などと同じEMSダイエット器具ながら、1,800円という超低価格を実現しているという人気製品だ。「たとえ失敗しても、この値段なら惜しくない!」ということで、さっそく購入してみた。

「ポケスリムEMS」とは?

上記のような経緯に、Amazonで1,010円とお安くなっていたことも手伝って、完全に勢いで買ってしまった「ポケスリムEMS」。だが、いざ使ってみるとなると「そもそもEMSって何?」「効果が出た実績はあるの?」など、いろいろなことが気になりだす。そこで、使ってみる前にEMSについて少し調べてみた。以下に簡単にまとめておこう。

EMSとは、「Electrical Muscle Stimulation」(日本語では電気的筋肉刺激)の略。肌の上からアタッチメントをあてて、筋肉を動かすための神経に電気的な刺激をあたえることで、意思とは無関係に筋肉を動かし、運動状態にしてくれるというものだ。実際の運動に比べると、「ピンポイントで鍛えたい筋肉だけを動かすことができる」「関節などに負担がかからない」「息があがらないので長時間使用できる」「室内で座ったまま使うことができる」などといった利点があり、エステサロンでも導入されていたり、アスリートが筋力強化の補助に使っていたりもするらしい。ただし、“EMSさえやれば万事OK”というよりは、“通常のトレーニングやダイエットと組み合わせて使用するのが効果的”という見方が一般的なようだ。

今回購入した「ポケスリムEMS」も、そんなEMS器具の1つ。何万円もするような高級機も多いEMS器具において、1,800円という驚異的な低価格を実現しており、ロングセラーとなっているようだ。しかし、あまりにも安すぎる……。仮にEMSという技術自体が本当に効くのだとしても、はたして「ポケスリムEMS」はちゃんと使えるのだろうか……?

「ポケスリムEMS」を使ってみよう

では、いよいよ使ってみよう。箱を開けると、本体・コード・粘着パッド4枚のほか、単4型乾電池2本と取扱説明書が入っている。シンプルなので、使い方で迷うことはなさそうだ。ただ、粘着パッドにはケースなどが付属しないため、使い終わったら最初に貼ってあった保護シートを再度貼りつけることになるようだ。うっかり捨てないように注意したい。ちなみに、粘着パッドは徐々に粘着力が落ちてしまうが、シリコン面に水を垂らして汚れをふき取ることで、ある程度粘着力が復活するとのこと。交換用替えパッドも630円で購入できる。

付属の単4型乾電池を本体にセットし、フタを(写真では開けたままにしてあるが)閉めてコードを繋げる。4つのコード端に4つの粘着パッドをパチンと取り付ける

粘着パッドの保護シートをはがし、使いたい部位の左右それぞれに2枚ずつ貼る。保護シートは、使い終わったあと再び粘着パッドに貼るので、捨てないこと

運転モードは、「メニュー1(もみたたきのような刺激)」「メニュー2(短い間隔での連続刺激)」「メニュー3(長い感覚での連続刺激)」のほか、「メニュー4(部位別メニュー)」がある。この「メニュー4」は、「(1)肩周り」「(2)ウエスト・腰回り」「(3)腕」「(4)太もも」「(5)ヒップ・フクラハギ」という5つの部位について、メニュー1~3の中から最適なものを組み合わせて実行してくれるというものだ。すべてのメニューは15分連続運転したあと自動で切れるようになっていて、パワーとスピードは10段階から調節できる。低価格ながらも、意外と機能が充実していて、ちょっと驚いた。

4枚の粘着パッドを、右に2枚、左に2枚という感じで貼り、「ON▲」ボタンで電源オン。「MENU」ボタンでメニューを選択する

左上は「メニュー1(もみたたき)」、右上は「メニュー2(短い連続刺激)」、左下は「メニュー3(長い連続刺激)」、右下は「メニュー4(部位別)」を、それぞれ実施している画面。「メニュー4」は、選択した部位(写真は「①肩周り」)が点滅し、その部位に適した刺激が与えられる

パワーの調節は「ON▲」「OFF▼」ボタンで行う。スピードの調節に切り替える際は「S/P」ボタンを押す。パワーとスピードをそれぞれ最小にした状態で「OFF▼」を押せば電源オフ。写真は、パワーとスピードをそれぞれ上げた様子

説明書には使用方法や操作方法が載っているが、内容はごくシンプル。欲を言えば、もう少し各部位への貼りつけ方などをくわしく書いてほしかった。図を参考に貼りつけるのだが、イマイチ合っているのか心配になることも多かった

使用している様子を動画に収めた。左の動画はパワーを2~4へと上げたもの、右の動画はスピードを2~6へと上げたものだ。パワーを上げると筋肉の収縮具合が大きくなり、腕が勝手にビクンビクンとはね上がるようになる。パワーもスピードも最大値は10だが、どちらも数字を1つあげただけでかなりアップするので、筆者はパワーもスピードも2~4で十分だと感じた

使ってみた結果は……

結論から言うと、部位ごとに多少のムラはあったが、基本的にはどの部分も非常に効いた。まだ1週間しか使っていないので、「体重が○kgも落ちた!」「目に見えて引き締まった!」という報告は残念ながらできないが、使用した部位が筋肉痛になったり、むくみが解消したり(!)、ハリが緩和されたり(!!)と、想定外にうれしいことが次々に起きたのである。以下、いくつか印象的だったポイントを紹介しよう。ちなみに、見苦しいので写真はない。

腹筋が筋肉痛になった!

腹筋にパワー2×スピード3で15分使用したところ、なんと翌日腹筋が筋肉痛になった。普通に過ごしている時は痛みがないため、最初は気が付かなかったのだが、ランチタイムに同僚と談笑した拍子に「あ、これ筋肉痛だ!」と気が付いたのだ。実は筆者、腹筋が筋肉痛になったのは、記憶している限りでは今回が初めて。若干の感動を覚えた(と同時に、自分の運動不足っぷりに少し引いた……)。

ふくらはぎのむくみが軽減!足が軽い!

今回一番効果が感じられたのが、ふくらはぎ。筆者は足がむくみやすく、毎晩ゆっくり湯船につかったうえで着圧ソックスを付けて眠っても、翌日午後には足が痛いほどむくんでしまうのが悩みだったのだが、部位別メニューの「⑤ヒップ・フクラハギ」をパワー3×スピード3で15分使用したところ、翌日は朝から足が軽く、むくみもいつもより少なかった。EMSは、低周波治療器と原理が同じなので、同じようなマッサージ効果が得られたということなのだろう。実際、使用した後に粘着パットを貼っていた部分とそうではない部分をそれぞれ指で押してみたところ、貼っていた部分のほうがずいぶん柔らかくなっており、ズムッと奥まで指が進んだ。これは本当にうれしい! この勢いでふくらはぎが細くなってくれることも期待して、継続使用しようと思っている。

肩のハリが少しだけ取れた! ただ、コリは根深く……

肩にも使用してみたところ、肩の筋肉が特に衰えているのか、それとも貼ったところがジャストミートだったのかわからないが、パワー2で肩全体がビクッとするほどの刺激が得られた。終了後に肩を触ってみると、やはり使う前よりもハリがとれて柔らかくなっている。「これはもしかして、肩コリも解消できちゃうんじゃないの!?」そんな期待を抱いて翌日……まぁそう簡単にうまくいくはずもなく、肩はこってしまった。だが、「いつもよりは少し楽かな?」という感じではあったので、こちらもめげずに継続したい。

まとめ 脅威のコストパフォーマンス!ていねいに使えば十二分に元がとれる

1週間ほど使用してみたが、筆者はこの「ポケスリムEMS」にとても満足している。理由は単純。値段の割にきちんと使えて効果も実感できているからだ。もちろん、細かい部分に不満はある。粘着パッドが2回使っただけでくっつきにくくなることや、パワーを1から2にした時に上がる幅が大きすぎること(中間のパワーが欲しい)、説明書がシンプルすぎること、粘着パッドのつくりが粗雑であることなど、「激安製品だなぁ」と感じる部分も多い。だが、粘着パッドは洗えばきちんと粘着力を取り戻すし、パワーだって使っているうちに慣れてしまった。こうなるともう、今の段階では不満はないと言ってもいいだろう。

不安や焦りから、一時の勢いで高額を投じてしまいやすいダイエット器具。値段と性能がつりあっていないものも多いと思うが、そんな中にあって「ポケスリムEMS」はすばらしく良心的な製品と言えるだろう。筆者など、「同時にお腹と足ができるようにもう1台買っちゃおうかな、だってこの値段だし」と思っているほどだ。興味がある方は、使う前から「安いしダメそう」なんて思わず、ぜひ一度試してみてほしい。

価格.comマガジン編集部/ YMD-I

先輩からは「そんなのプラシーボ(思い込み)でしょ?」と言われましたが、腹筋が筋肉痛になったのとむくみが解消したのは本当ですから! 今年は定期的にジョギングをして、夜は「ポケスリム」でじわじわ鍛えて、立ち姿の美しい女性を目指します。

※価格.com最安価格は2013年1月17日現在のものです