赤ちゃんになろう!

P「ゆきぽー。おいでー」

ゆきぽが俺の声を聞いて、こちらに寄ってきた。

ゆきぽ「ぽえ?ぽぇー」トテトテ

バキッ

ゆきぽ「ぽぎゃっ!!?」ドサッ
ゆきぽ「ぽ、ぽええー!?ぽぽー!」

P「なんで蹴るのかって?わかるだろ?」

ゆきぽ「ぽ?ぽぅー?」

P「なんだ、忘れてんのか」

ゆきぽ「ぷぃ~?」キョトン

どうして蹴るの?と涙目になりながら問いかけてくるゆきぽに逆に問う。俺の予想通り、ゆきぽは約束を忘れているようだ。
小首を傾げていやがる。

P「言っただろ。今度事務所の床に穴掘ったらボコボコにするって」

ゆきぽ「!!…ぽ、ぽえ…」サーッ

ようやく約束を思い出し、ゆきぽの顔が青ざめた。約束というよりは何回も蹴られ、殴られたことを思い出したのだろうが。

P「今頃思い出したのか。ホント、犬や猫以下だな、お前の脳みそは。前掘っとき、あんなに痛い思いをしたのにもう忘れたのか」

ゆきぽ「ぱ、ぱぅー!ぽえ、ぽえ!」フルフル

P「嘘つくなよ。覚えてたんならなんでまた穴を掘ったんだ?しかも今度は四つも」

ゆきぽ「ぽぇ……」

忘れてないよ、と首を横に振るゆきぽ。もうばれているのになぜ嘘をつこうとするのか。
本当に馬鹿なやつだ。

P「しかもさ、俺はお前がどうしてもって泣きわめいてうるさいから穴を掘らないことを約束してスコップを返したのによ。お前も分かったってぽえぽえ鳴いてたよなぁ?」

ゆきぽ「……ぽうぅ」

P「まぁ、いいや。何言っても無駄だろうし。俺ももう口やかましく言うのは控えるよ。スコップも渡さなくていいぞ」

ゆきぽ「…!ぽへぇ~///」

ゆきぽは俺の言葉にうつむいていたが、スコップを奪われないということと、俺が叱るのをやめたと思ったのだろうか。
媚を売るようにニコニコわらってすり寄ってきた。
いや、媚を売っているのではないのかもしれない。許してもらったことが嬉しくて、ただ俺に甘えているだけだろうか。


P「ああ、口で言うのはやめるよ。代わりに体に言い聞かせることにする」ナデナデ

ゆきぽ「ぽえ?ぽっぽぇ///」ニコッ

俺が何を言ったか理解していないようだ。撫でられて気持ちよさそうに笑っている。
ホント、むかつくなぁ。

P「まぁいいか。さぁ、始めよう」ガシッ

ゆきぽ「ぽえ?」

ガンッ

ゆきぽ「ぷびぃっ!!?」

ゆきぽ「ぷ、ぷいぃー!?」ナンデー?

ゆきぽの頭を床に押さえつけ、頭を殴る。先程と同じようになんで殴るの?という顔だ。
押さえつけてるから顔全体は見えんが。

P「言ったろ?体に言い聞かせるって。つまりはお前をボコボコにして、痛めつけるってことだよ」

ゆきぽ「ぽえぇ!?ぱうぅーーっ!!」ジタバタ

P「もちろん前より更に厳しくやるぞ。口で言うことをやめたんだからな。それにさっき嘘ついたし約束も破った分もあるな」

ゆきぽ「ぷいいいいい!!ぽええー!!」タスケテー!

P「躾、嘘をついた罰、約束を破ったお仕置き。はは、盛りだくさんだな。手加減無しでやるから、死ぬなよ?ゆきぽ」

ゆきぽ「ぷぴいいぃぃー!!ぱううううううううっ!!」コワイヨー

俺が何をするのか、そして自分がどうなるのかようやく分かったようだ。泣きながら短い手足をバタつかせて必死に逃れようとするが無駄だ。短い手では後頭部を抑える俺の手に届かないし、ぷちの中では強いといってもせいぜい小学生ほどの腕力に払いのけられるほど弱くはない。


P「そんじゃさっそくいくぞー。オラッ」ゴッ

ゆきぽ「ぎゃっ!!」

P「ほらっ、そりゃっ、うりゃっ」ガッ!ゴッ!ゴスッ!

ゆきぽ「ぽぎゃ!ぶぴぃ!ぽがっ!!」

ゆきぽ「ぽえええ!!ぽえー!」ブンブン!

P「あ、スコップ持ってたのか」ヒョイ グググ…

何度も殴られて早くも耐えきれなくなったのか、ゆきぽがスコップを振り回してきた。失念していたな。と、いっても頭を抑えつけた大勢のため、少し手をずらせば射程範囲外なのだが。
更にゆきぽの頭に力を加えるとスコップ振り回す手も止まった。

ゆきぽ「ぷううぎぎ…!!」クルチー!

P「お仕置きの邪魔だからちょっとの間だけスコップ離してな」グイッ

ゆきぽ「ぽぇ!ぽぇぇぇぇぇ~!!ぽえええぇぇぇん!!;;」カエシテー

P「すぐに返してやるって。それより続き続き」ゴッ ガンッ

ゆきぽ「ぷあっ!!ぱううあっ!!」イタイヨー

取り上げたスコップを少し離れた床に置くと、火のついたように泣き出す。その甘ったれた性根がムカついて、再び後頭部を殴る。たんこぶだらけだなこりゃ。



そしてその時、俺はふとある事が頭をよぎる。


P「ひょっとしてお前さ…」グイ

ゆきぽ「ぽぇぇ~ん;;ぽええぇ~ん;;」バタバタ


ゆきぽを引き上げる。空中で手足をバタつかせて悲しそうに涙を流すその姿は、俺の疑念を強くさせた。

P「やっぱり…」

いったいどこからきたのか、どういった経緯でぷちどる、そしてゆきぽが誕生したのかはわからない。
しかし何故か服をきていること、短くもプニプニした手足や大きな頭と目。そして庇護欲を煽ろうとする鳴き声や行動…



P「お前らのその姿って……人間の赤ん坊をマネてんのか?」

ゆきぽ「ぽぇぇ~!ぱうう~!」ハナシテー

もちろん、そうではないかもしれない。ただ、俺が初めてこいつに出会った時のように、こいつらは人間に取り入り、養ってもらおうとする。そいつが本能なのか、考えた結果出した結論なのかはわからないが、少なくともこいつ一匹だけではとても生きてはいけまい。

そう、こいつだけでは生きてはいけないのだ。自然に囲まれた場所であれ、人間が住む場所であれ。
そして一匹では生きていけないと感じたため、こいつ、もしくはこいつの祖先は人間に愛され、可愛がられ、養ってもらえる赤ん坊の姿にその体を似せてきたのではないだろうか?
赤ん坊に近い姿になり、養ってくれる大人の人間に、自分の可愛さをアピールして近づこうとしてきたのではないのか?
憶測の域はでないが、自然界ではこんなプニプニのほっぺたも筋肉があまりついていない短い手足もいらない。でかい頭の割りには知能は低いし(ちっちゃんとピヨピヨは除く)、大きくてクリクリとした目もでかい割には高性能とは言い難い。
唯一、尻尾はタヌキのそれに似ているが、ブラッシングをねだって自分の身なりを気にするのは、少しでも自分を可愛くみせて人間に養ってもらうためだろうか。

まぁ人間の赤ん坊はこんなに目も頭もでかくないし尻尾も生えない。ぽえぽえ気の抜けた鳴き声も出さない。確かにこいつらは可愛いかもしれないが、人間として生まれたなら奇形児としてホルマリン漬けにされるだろう。

P「ゆきぽ、痛いのはもう嫌か?」

ゆきぽ「ぱうぅ」コクリ

P「怖いか?」

ゆきぽ「ぽえぇー!ぷうぅー!」コクリ

P「そうか。残念ながらまだまだ続くぞ」バチィンッ

ゆきぽ「ぽぶぁっ!!?」

俺に可愛い赤ん坊を虐待する趣味は無い。この糞害獣、ゆきぽだから虐待…いや、躾をするのだ。
それにはっきり言って人間の宝物である赤ちゃんに擬態しようとしているというのは許されざる行為だ。

何より俺が我慢ならん。

だがしかし、ここではあえてこいつの『赤ん坊擬態』を手伝ってみようと思う。

ゆきぽ「ぽええええ~!!;;ぱううううーーーっ!!」ダラダラ

P「おっと」

ゆきぽの鼻っ面に思い切り平手打ちをかますと、小さな鼻から血を流し始めた。
血が床に垂れてはいけない。
俺はこいつの寝床である段ボール上に連れて行く。ここならいくら鼻血が滴り落ちても構わない。

ゆきぽ「ぽぇぇ…」ウルウル

P「やめて?いやいや、やめねーよ。お前だって散々俺がやめろって言っても穴掘んのやめなかったろ」ベヂャッ

ゆきぽ「ぽぎゅううう!!」

鼻血が止まると、ゆきぽは懇願するような目で見てきた。これだ。こいつに真美や当時の俺は騙されたのだ。
無論、今は騙されることはないし、躾をやめる気もない。
ゆきぽを再び床に抑え込む。

P「まぁ俺も腕が疲れてきたし、あとちょっとで一旦休憩に入るか。スコップもその時返してやるよ」

ゆきぽ「ぽ!ぽえぇー!ぽえーっ!」カエシテー

P「だから返すって。だけどその前に…」

さあ、『赤ん坊擬態』手伝ってやるとするか。
俺はゆきぽの短くてフニフニした右手を掴む。

ゆきぽ「ぽ、え?」

P「おー、やっぱ柔らかいな。この腕でどうやってコンクリ掘ってんだよ。あのスコップのおかげかね」

ゆきぽ「ぱ、ぱううう!」カエシテヨー

P「はいはい。そんじゃ…」ググッ…!

ゆきぽ「ぽ、ぽえ!ぽー!ぽええー!!!」バタバタ!

掴んだうでを通常とは逆の方向に力をかける。抑えつけられているゆきぽが必死に足をバタつかせているが、更に力を加え…




ボキッ


折った。

ゆきぽ「ぽ、ぽ、ぽえええええええええええええええええっ!!!!?」

ゆきぽ「ぽんぎゃぁぁぁぁぁぁ!!ぽびぃぃー!ぽびいぃぃぃぃっ!!;;」イタイヨー!

ゆきぽの腕は見た目通り、さほど苦労することもなく折れる。


P「痛いか。そうか。でもな、ゆきぽ。赤ちゃんはスコップを振り回して穴を掘ったりしないし、トテトテ鬱陶しく走ったりもしないんだ」

ゆきぽ「ぽいぃぃぃぃ!?ぽー!!ぽぽー!!!;;」

P「あと三本、だな」ニコッ

ゆきぽ「ぽえ!!?」ゾクッ

スコップを使えないようにするため、元々両腕は折る予定だったが、それに加えて両足も折ることにした。
赤ちゃんといえはヨタヨタ歩くよりもはいはいしている方がしっくり来るしな。個人的に。

P「どーれーにーしよーかなー」チョンチョン

ゆきぽ「ぷやあぁぁぁぁぁぁ!!ぽぃぃぃぃぃぃ!!!」バタバタ

ゆきぽの顔は床に向いているため、俺の手がどこに来るかはわからない?
手足を順につつくと恐怖に絶叫し始めた。うるさい。

P「左足!」ギュ

ゆきぽ「ぽやあぁっ!!ぽええ、ぱぅーー!!!」ググッ

P「やっぱ右足ぃ!!」ガシッ ミリミリミリ……ベキィッ!!

ゆきぽ「ぽぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」イタイヨー!

左足を掴むと一気に体が強張る。唇をキュッと噛み、来るであろう激痛にそなえているのだ。
しかし俺はそこから急にターゲットを変え、右足を掴んで一気にへし折った。左足に力を集中していたのに、実際に激痛が来たのは右足。不意打ちにゆきぽがより大きな悲鳴をあげる。


ゆきぽ「ぽぎぎ…ぷぐ…ぐぐぐ…!」イタイ…イタイ…

そしてじっくりと時間をかけて四肢の骨を全て折った。

P「よし、全部折ったな。ひとまず休憩だ。ほら、スコップも返してやる」

ゆきぽ「ぽえぇぇぇ……!ぷいぃぃぃぃ………!!」グネグネ

手足の激痛にゆきぽはのたうちまわる。しかし先程のように手足をバタつかせることはできない。芋虫のように動いている。

はっきり言って、キモい。

スコップを返しても見向きもしない。気づいても持つこともできないし、歩くこともできないだろうが。


その後、少し休憩した俺は次の準備に取り掛かる。ゆきぽを赤ん坊に近づけるためにはあと二つ、いや三つほどやることがある。


俺が先程ゆきぽがいた場所に戻ると、ゆきぽはいなくなっていた。
といっても手足を折られているのだ。すぐ近くにいるはずだ。



P「ゆきぽー?どこだー?」


ゆきぽ「…ぽぇ~…;;」ガタガタ

ほどなくソファーの裏で震えているゆきぽを見つけた。

P「ゆきぽー」

ゆきぽ「!!!…ぱぅー!ぽぇ
ー!!」タスケテー

両手足はすでに腫れ上がっている。よくこの場所まできたものだ。それほど怖かったのか。


P「ははは。安心しろ。今度はさっきみたいに痛くないからな」

ゆきぽ「ぽひぃぃぃぃ…!」ガタガタ



P「……なぁゆきぽ。その服ってどっから持ってきたんだ?」

ゆきぽ「……ぽぇぇ?」

P「盗んできたのか?まさか生まれたときからってわけでもないだろ」

そう、こいつらぷちどるの謎にこの服のことがある。ここにきてからアイドルが着せたものならまだわかるがそれ以前、つまりこいつらがここに来た時に着ていた服。そしてゆきぽが今来ている白いワンピース(?)はどこから入手したのか。
盗んできたのか、誰かにもらったのか、もしくは……人間の子供から奪いとったのか。

これもこいつらの出生と同じで可能性を考えることしかできない。目の前のゆきぽも首を振り、違うと言うだけだ。嘘をついているかもわからん。

ゆきぽ「ぽ、ぽぇー。ぷぃー」フルフル

P「まぁいいや……俺が言いたいのはな、ゆきぽ。人間でもないお前が明らかに人間が作ったであろう服を着ているのはおかしいってことだ」

別に服がどこから来たのかはそれほど気にすることではない。
しかしそれをさも当然のように、人間であるように来ているこの人ならざる生物に腹が立った。
畜生に服などいらない。剥ぎ取るとしよう。


ゆきぽ「ぽえ!?ぽぇっぽ!ぱうー!」プンスカ

P「なに怒ってんだよ。おら脱げ」ガシ

ゆきぽ「ぽ!!?ぽやぁー!!ぷいぃぃぃ!!///」

P「顔赤くしてんじゃねぇ気持ち悪いな」バシッ!

ゆきぽ「ぽがあぎゃっ!!」

俺が服を脱がそうとするとゆきぽは顔を真っ赤にして抵抗し始めた。なぜ恥じらいがあるのだ、こいつは?こんな生物の裸を見て欲情する人間などいるわけもない。自分にそんな魅力があると思っているのだろうか?図々しいを通り越して気持ちが悪いな。
それに服を剥いだところでこいつの不利益になるようなことは特にないはずだ。だとすればやはり服は赤ん坊に擬態するために来ているのだろうか…

俺はそんなことを考えながら抵抗するゆきぽの腕を強めにはたいた。骨折したその場所はほかの部位よりだいぶ熱くなっている。
痛みも相当なものだろう。

P「大人しくしないともっと叩くぞ」ビリビリ


ゆきぽ「ひっく…ぇぐ…ぽやぁ……ひっく……;;」

P「何泣いてやがんだ獣の分際で」ガンッ

ゆきぽ「ぽぎゃんっ!!」

P「安心しろ。お前が裸になったところで誰も興味なんぞ抱かんから」グイッ ビリビリ

ゆきぽ「ぷぃ…ひっく…ぱうぅ……;;」

ゆきぽの服を脱がせ終わった。いや破き終わった。
胴体は人間と殆ど同じだ。乳首もあるし臍もある。
パンツにはご丁寧に尻尾を出すための穴が空いていた。
………排出しにくくないのか、これ。

P「パンツは…今はいいか。こいつの尻も見たくないし」

一つ目の服の除去が終わった。


P「さて、次だ。服ほどではないがお前らの髪の毛も謎だよな。あふぅは金髪だし、たかにゃは銀髪だし。まぁ頭はでかいし、大切な部分であることは間違いないから変ではないかもしれんが……」

いや、やはりおかしい。人間でさえ髪の毛以外にも多くの部位に毛が生える。なのにこいつらはどうだ?
髪の毛以外は眉毛とまつ毛があるだけだ。他の体毛はどこにも見当たらない。スベスベのモチモチだ。
ウチのアイドルだってムダ毛のしょ………いや、これはいいか。

この体毛の少なさと髪の毛の多さはやはり周囲に可愛いと思ってもらえるように進化した結果なのか?

ゆきぽ「ひっく…ぽぇぇ…?」オドオド

P「一番髪に関してふざけてるのはちひゃーだな。なにいっちょまえにブラッシングねだってやがるんだあいつは…いつかあいつにも同じことをしてやるか」

ゆきぽ「ぽ、ぽえ?ぱうー!!」

P「ん?ちひゃーに悪いことするなって?いやいや悪いことじゃないさ。ってお前になにするか教えてなかったな……これなんだかわかるか?」

ゆきぽ「ぽ?ぷぃー」フルフル

P「わかんないよな。これはバリカンって言うんだ。何に使うかは今教えてやるよ」ギュム

ゆきぽ「ぽうぅ!?ぽえー!ぷぴーっ!!」グネグネ

今度は頭ではなく、ゆきぽの裸になった胴体を掴み上げる。頭の割りに体は小さいため、片手でもなんとかもてる。
産毛も存在も感じられない。なるほど、やはり人間の赤ん坊の触り心地だ。
ゆきぽはまたもや赤面しながら身を捩らせる。

P「おっと、動くと手足が余計痛むぞ?いいのか?」

ゆきぽ「ぱう……」ピタリ

だが手足の痛みには敵わないのだろう。大人しくなった。


P「よし。じゃあ始めるぞー」ヴィィィィィ

ゆきぽ「ぽええ!?」

P「じゃ、真ん中からー」バリバリバリ

ゆきぽ「ぽっ、ぽえぇぇぇぇぇぇぇ!!?ぽびゃあぁぁ!!ぷやぁぁぁ!!!」バサバサ…

頭の真ん中からバリカンを入れる。たまにブラッシングするだけなのにサラサラのゆきぽの髪の毛がどんどん足元に落ちていく。
ゆきぽはようやく自分が何をされるのか分かったようだ。必死にやめてと喚いている。
かなり薄くできるバリカンだが、全ての毛を剃るつもりはない。あくまで赤ん坊のように短く薄くするのが目的だ。


P「落ち武者完成ー。次横な」バリバリバリ

ゆきぽ「ぽええええええ!!ぽえええええーっ!!!;;」グネグネ


P「おいおい、そんな暴れると…」

バリバリバヂィ!

ゆきぽ「ぽぎゃあぁぁぁぁぁ!!!」

真ん中を一通り剃り終わり、次は横に取り掛かる。ゆきぽ大泣きしてなんとか脱出しようとするが、余計に動いたせいで頭皮を傷つけてしまった。

P「あーあ。痛そーだなー、頭から血ぃでてんぞ。嫌なら動くなよー」バリバリ

ゆきぽ「ぱう…うー…;;」メソメソ

そして数分後…


P「できた!」

ゆきぽ「ぽぅ~…ひっくグス、ぷうう…」

ゆきぽの髪を剃り終わった。剃ったといっても坊さんのようなツルピカではない。髪も所々のこしている。

しかしそれ以上に目を引いたのはこいつの頭のデカさと形だ。なんだこの形。どんな頭蓋骨してんだよ。
しかも、さっきしこたま殴ったせいでたんこぶだらけである。
剃っている最中も何度もこのたんこぶに引っかかった結果、頭は生傷だらけになってしまったがまぁいいさ。

P「うーん……完璧とはいかないがまぁ赤ちゃんにはだいぶ近づいてきたな」

ゆきぽ「ぅぅ…ぽえええ!ぽぽー!;;」

P「そう喚くなよ。あともうちょいだからよ」ガシッ

ゆきぽ「ぽひっ!!」ゾッ

P「最後はやっぱこれだな…」


最後は尻尾である。赤ん坊に擬態するならこれを除去しないわけには行くまい。

P「ということで用意したのがこれ。液体窒素だ」

なぜ事務所にあるのかはこの際どうでもいい。誰かがアイスでも作ろうとしたのかもしれん。

ゆきぽ「ぽええええ!ぽぴぃ!ぷぴぃ!」グネグネ

P「もう自らの運命を悟ったか…だが暴れんのはやめろ。こぼしたりなんかしたら処理が大変だからな」

ゆきぽは液体窒素の入っている容器を見た瞬間、大声で喚き始めた。本能で身の危険を察知したのだろうか。
違うか。

ゆきぽ「ぽやぁぁぁぁぁぁ!!ぱううぅぅぅぅぅ!!!」グネグネ

P「それ以上暴れたら殺すぞ」ボソッ

ゆきぽ「!!!……ぽ~…ぽ~;;」メソメソ

P「ははは、死にたくはないもんな。じゃあ体はしっかり拘束させてもらうぞ」

ゆきぽをロープで机の柱に固定する。暴れられてこぼされたりしたらたまったもんじゃないからな。
ターゲットの尻尾は必然的に足の間から垂れている。
ふさふさの柔らかい毛に覆われ、感触はふわふわふにゃふにゃしている。神経もちゃんと通っているはずだ。

ゆきぽ「ぱうぅ~;;」ヤメテヨー

P「やめないやめない。よしできた。じゃあさっそく…」モワモワ


シュポォ……


ゆきぽ「ぽ…!?ぽ……?」ヒンヤリ

尻尾を液体窒素の中に入れる。最初は尻尾の温度で液体窒素が蒸発するため、ただ冷たいだけだ。ゆきぽも不安そうな顔をしているがそこに苦痛の色はない。
しかし尻尾の温度が下がってくると……

ゆきぽ「…ぽ、ぽぽ、ぼぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?ぶきゃっ!ぼびい!ぎぎぎ………」イタイヨー!!アツイヨー!!

液体窒素が直接尻尾に触れたようだ。燃えるような痛みにゆきぽは泣き叫ぶ。

P「まだまだだぞ」

ゆきぽ「ぽやあぁっ!!!ぶびぃやぁぁぁぁ!!!ぽぅえええええええええええええええええええええ!!!!」

一瞬ではだめだ。少なくとも数十分入れてみよう。

P「組織が破壊されるまで何分くらいかな?よくわからんが頑張れよゆきぽ。零したら死刑な」

ゆきぽ「ぽぎぎぎ………!!ぱううううううう…!!」

死刑という言葉を聞いてゆきぽは歯を食いしばる。目もぎゅっとつぶって永遠にも思える苦痛に耐えなければならない。
先に精神が壊れないように注意しとくか……



数十分後

P「そろそろか?」グイッ

ゆきぽ「ぽええぇぇぇぇぇん…ぽええええええ~ん…;;」ポロポロ

液体窒素に尻尾を入れて数十分。ゆきぽは当初のように痛がらなくなった。凍傷で尻尾の神経がやられたか。ポロポロと涙をこぼして泣いている。

引き上げた尻尾は真っ白に固まっていた。毛が針のようになっていて触ったら毛がしそうである。
いつもはゆきぽの感情に合わせてピョコピョコ動いているが、いまは全く動かない。

P「普通に泣いてるってことはもう感覚はないのか?どれ、試しに……」スッ


ザクッ

ゆきぽ「ぷぇぇ~ん…ぷやぁぁぁ~ん…;;」

大きめの鋏で尻尾を根元から切り落とした。
ゆきぽは切られたことにさえ気づいていない。

P「うん。やっぱなんも感じてないみたいだな」

俺は床に落ちた尻尾に鋏を突き刺し、ゆきぽの目の前に持っていく。

P「ほれゆきぽ。これなんだかわかるか?」

ゆきぽ「ぽえぇぇ~;;………!!!!?ぽ、ぽびゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!ぷびゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

ゆきぽが途端に顔色を変えた。尻尾が切られたことがよほど悲しいのだろう。
なんてったって大事な『チャームポイント』(笑)だもんな。

P「ふん、そんなに尻尾が大事だったか。まぁ命があるだけ儲けもんだろ」

ゆきぽ「ぽええええええええん!!!;;」

P「待ってろ。今自由にしてやる」スルスル

縛り付けていた縄を解くと、ゆきぽは情けなく床に落ちる。

ゆきぽ「ぽぴー!!ぶびゃ!!」ベタッ

ゆきぽ「ぱうっううう……;;」メソメソ


一通り片付けが終わり、コーヒーを飲みつつゆきぽを見る。手足は折れ、這うことしかできない。いつも着ている服は無く、パンツ一丁で頭は所々にしか髪がない。そして尻尾は根元の部分が僅かに残るのみである。


P「んーこうして見てみると……」

ゆきぽ「ぽぇぇ~;;……ぷぃぃ~;;」モゾモゾ

P「人間の赤ん坊っていうより、ゴブリンベビーっていったほうがしっくりくるな」

髪の無い頭はたんこぶと生傷てボロボロ。折れた手足は赤黒く膨らんでいる。尻尾をは見ようによっては糞が出かかっているように見えるし、口元は鼻血がこびりついている。

なんだかRPGにでてくるゾンビ系雑魚キャラみたくなってしまった。集団で毒攻撃とかして来そう。

『赤ん坊擬態』は失敗だな。


P「ま、安心しろゆきぽ。髪と尻尾が生えたらまたチャレンジさせてやっからさ」ニヤッ

ゆきぽ「ぽえ!?…ぽええぇぇ~ん!ぷあぁぁぁ~ん!;;」



おわり


  • 最終更新:2014-06-23 07:10:15