「汗が毛穴に詰まってニキビができた」「夏は汗をかくから、ニキビがひどくなる」など、そういった声を聞いたことがありませんか?
汗はニキビの敵と思われがちですが、皮膚科医などの専門家によると、実は汗とニキビの関係は大きな誤解なのだそうです。むしろ、正しいケアをすれば汗をかくことはニキビの改善に効果的。ニキビと汗の関係について、詳しくみてみましょう!
【1】 汗は本当にニキビの原因なの?
汗がニキビの原因なのかどうかの前に、まず、汗がどういうものであるかを正しく知ることからはじめましょう。
【1-1】汗ってそもそもどんなものなの?
汗に対して、「ベタベタする」「ニオイがする」などの悪いイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、実は汗そのものにそういった成分が多く含まれているわけではありません。汗は、ほとんどが水分で、わずかに塩化物や尿素などを含んだ体液です。水分以外の含有率は1%程度にすぎません。
ベタつきなどの原因となっているのは、汗そのものではなく、皮脂にあります。皮脂は汗をかく、かかないにかかわらず分泌されており、肌の表面に存在します。それが汗によって浮き出ることで、ベタつきやニオイの元となってしまうのです。
【1-2】汗とニキビの直接的な関係とは
続いて、汗とニキビに直接的な因果関係があるのかをみていきましょう。前述したように、汗自体はほとんどが水分ですので、ニキビの直接的な原因ではありません。
では、ベタつきなどの元となる皮脂に問題があるのでしょうか?「皮脂を含んだベタベタした汗が毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となる」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、それも正確な原因とは言えません。
ニキビの直接的な原因は、角質の乾燥や肌のターンオーバーの乱れにあります。角質とは、タンパク質でできた肌の表皮部分のことで、実際に空気などにふれる体の最表面です。角質が乾燥やターンオーバーの乱れによって悪い状態になると、角質層が厚くなり毛穴をふさいでしまいます。さらに、剥がれ落ちた角質や皮脂が、毛穴を詰まらせる角栓となってしまいます。これがニキビができる仕組みです。
皮脂も影響しますが、それだけではなく、角質の乾燥やターンオーバーの乱れに原因があるのです。
【1-3】夏場にニキビが多くできると思われているのは、汗が原因ではない
夏場にニキビができやすいのは、紫外線で肌がダメージを受けることと、冷房による肌の乾燥などが原因と考えられます。もちろん、皮脂の浮いた汗を放置していると毛穴に皮脂が溜まり雑菌が繁殖しニキビを悪化させるため、汗をこまめに拭きとるなどのケアは大切ですが、汗をたくさんかくこと自体がニキビの原因になるとは言えません。汗をかかないようにするのではなく、紫外線ケアや冷房による乾燥に気を付ける方が重要です。
また、夏場よりも空気が乾燥しやすい冬場こそ、肌の保湿を意識することが大切です。
【2】汗のメカニズムを知れば、ニキビを悪化させる原因ではないことがわかる
【2-1】汗のメカニズム
汗の役割は体温調節です。体温が上がった時、汗をかくことで熱を体外に放出し、体は一定の温度に保たれます。人体の機能を保つために、36度から37度ほどになるよう保たれます。
こうした体温調節のための発汗を「温熱性発汗」と言います。この他にも、緊張した際に手のひらや足の裏、脇などにかく「精神性発汗」、辛い物や熱い物を食べた時におでこや鼻にかく「味覚性発汗」があります。
また、汗は汗腺から放出されますが、「汗腺=毛穴」ではありません。そのため、「汗をかくこと=毛穴に皮脂が溜まる」というわけではないのです。
【2-2】汗にも良い汗と悪い汗がある?
逆に、ミネラルや塩分を比較的多く含むベタベタした汗は、蒸発されにくく肌にとどまるため皮脂を浮かばせやすく、さらに水分以外の成分が比較的多いため雑菌も繁殖しやすくなっています。こうした汗を多くかき、さらに放置してしまうと、ニキビにも悪影響を与えてしまいます。
つまり、「汗をかくこと自体がニキビを悪化させる」のではなく、「悪い汗をかくことがニキビを悪化させる」のだと言えるでしょう。
【3】汗をかくことでむしろニキビの改善につながる可能性がある
悪い汗をかいていると、ニキビにも悪影響があることが分かりましたが、逆に良い汗をかいていると、ニキビの改善につながる可能性があります。そちらを詳しくみていきましょう。
汗をかいている時のことを思い返してみてほしいのですが、サラサラ感じる小粒の汗をかく時と、ベタベタ感じる大粒のじっとりした汗をかく時があると思います。実は、そこには汗に含まれている成分の違いがあるのです。
サラサラ感じる汗は、成分のほとんどが水分です。そのためニオイもなく、蒸発しやすく、体温を下げる効果も高い汗です。運動した時や、お風呂・サウナなどでかく汗が挙げられます。
一方、ベタベタ感じる汗は、成分にミネラルや塩分などが比較的多く含まれ、ニオイの元となり、蒸発しにくく、体温を下げる効果も低い汗です。暑い日などにじっとりとかく汗などが挙げられます。
ニキビや健康状態への影響を考えると、サラサラ感じる汗が「良い汗」、ベタベタ感じる汗が「悪い汗」だと言えるでしょう。成分のほとんどが水分のサラサラした汗は、体温を調整し血行を促進してくれます。また、適度に肌を保湿し乾燥から守ってくれるという効果もあります。
【3-1】汗をかくことは、角質層に水分を与える効果がある
サラサラ感じる良い汗はほとんどが水分です。そのため、肌の角質層を適度にうるおしてくれる効果があります。ニキビの主な原因のひとつに角質の乾燥があるため、良い汗でうるおうことは、ニキビ予防にもつながります。さらに、サラサラ感じる汗は毛穴の汚れを洗い流してもくれます。
【3-2】代謝がよくなることで、ニキビ改善に効果的
続いては、代謝促進の効果です。良い汗をかいて血行促進されると、肌のターンオーバーが活性化され、ニキビ予防につながります。
実際に、汗をたくさんかくよう意識し、ニキビ改善に効果があったという口コミも少なくありません。以下にご紹介します。
26歳 女性 神奈川県
私も学生時代(多分中2~高1くらい)ニキビがひどく困っていたのですが、叔母から「汗かいて悪いものをぜんぶ出した方がいい」と聞き、スーパー温泉に週2-3回くらい通っている内にかなり改善しました。たぶん、2-3週間くらいで効果がありました。ついでにお通じも良くなってデトックスできたのが効果的だったのかも・・・
普段なかなかお風呂屋さんに行けない人も、シャワーでなく半身浴をするとか、ジムで汗を流すとかして汗をかくのがいいと思います。
31歳 女性 東京都
私は新陳代謝を良くすることでニキビが改善しました。いわゆる大人ニキビの赤ニキビで、きちんと洗顔して保湿して、「手入れしているのになんで出来るんだろう?」と思い、ちょっとの間直ってもすぐ再発するのを繰り返していました。かなりいろんな化粧水やクリームを試しましたが、今思えば、原因となる老廃物を先に対処するのが正解だったようです。
ジムとかランニングで汗をかくのが一番ですが、サウナとかでも手軽に汗をかいても効果的だと感じました。
34歳 女性 福岡県
私は中学時代は吹奏楽部だったんですが、高校に入ってバレー部になってからすっかりニキビが出来なくなりました。
運動して汗かいて角質のターンオーバーを促進できたのが効果的だったのかと思います。私は「汗はニキビの大敵」だと親や友人に言われて育ったため、あまり汗を書く事で肌が改善する事に意欲的でなかったのですが、
運動を定期的にするようになってからは、古い角質が出て行ったのか、個人的にはニキビが減りました。
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<アンケート調査概要>
調査方法/Shinobiマイクロタスク調べ
調査時期/2017年1月
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【4】汗をかく仕組みと役割を把握出来れば、汗=ニキビの敵ではないことがわかる!
ここまでで、「汗=ニキビの敵」ではなく、正しく仕組みを知り、良い汗をかけばむしろニキビ改善にも効果的だとわかったのではないでしょうか。最後に、良い汗をかくためのポイントをご紹介します。
【4-1】良い汗をかくための習慣
悪い汗をかかずに、健康的に良い汗をかく体をつくるには、日常から適度に汗をかく習慣を付けることが大切です。発汗を伴う20分以上のウォーキングやジョギングといった運動、しっかりと湯船につかって汗をかく習慣などを心がけましょう。
夏場は冷房の使いすぎに気を付けることも大切です。角質が乾燥しニキビの原因になるだけでなく、冷房によって汗をかかないことが日常になると汗腺の活動も低下してしまいます。
ただし、良い汗をかいた後も、そのまま放置すると雑菌の繁殖が起こりニキビが悪化してしまうため、運動やお風呂の後には、シャワーで軽く洗い流しましょう。また、タオルなどで拭きとる際には、肌をいためたり乾燥させたりしないように、ゴシゴシ拭くのではなく、優しく押さえるように拭きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「汗が皮脂を含んでいる」「汗が毛穴に詰まる」などの誤解から、汗をかくことはニキビの原因だと思われがちですが、実は今回ご紹介したように、汗自体がニキビの原因というわけではありません。
ニキビの原因は角質の乾燥や肌のターンオーバーの乱れにあります。そして、サラサラ感じる良い汗を健康的にかくように習慣付ければ、むしろニキビの改善にもつながるのです。
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