2011年06月08日
昨年一年で、10キロの減量に成功して、リバウンドもなくキープしている。

10キロの“重り”が取れたのだから、体は軽快である。

僕が取り入れたダイエット法は「計るだけダイエット」という、NHKテレビの『ためしてガッテン』で紹介していたものだ。

忘れてしまった人のために詳しくはこちら-

おかげで、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳溢血、脂肪肝、関節痛などの肥満が原因で発症する病気とは距離をおくことが出来た。

食べることをやめなければ減量は出来ない。

自明の理である。

自然界の動物なら、食べすぎはありえない。

弱肉強食の世界においては、食べすぎは生命存続の危機に瀕するからだ。

人間だけが"肥満"という緩やかな自殺を容認する。

肥満体型の諸君に告ぐ。

今のままの食生活を続けるならば、50歳を超えてからの寿命の保証はない。

ダイエットは、やせたいという欲と、食べたいという欲の戦いである。

『お金いらずのダイエット』の著者松本光正先生は、外来医療をこよなく愛する内科医で、おおみや診療所の所長である。

日本人初のヨーガ直伝者、中村天風の弟子でもあり、心身統一法の修行場、『天風会』の講師でもある。

食欲は強い本能、これに打ち勝つには「克己心」、食べたい心に打ち勝つ心、我慢が必要と説く。

克己心を養うには、常に心をプラス思考に向けることで食欲という強い本能に打ち勝つことが出来、我慢を生み出すのである。

減量を誓いながら、遅遅として進まない同僚Q君に贈る。

 

『お金いらずのダイエット』

減量するには二つの方法があります。

一つは、口から入るエネルギー量を減らすことです。つまり食事制限です。言い換えると「収入」を少なくすることです。

もう一つは「支出」を多くすることです。言い換えると体を動かすことです。運動してエネルギーを体の外に出すことです。

現実にはこの二つの方法を組み合わせることが大切です。

しかし、運動してやせようとしてもなかなか思うようにはいきません。それは運動して消費されるエネルギー量は意外と少ないからです。

運動量が少ないからやせないのではなく、食べる量が多いからやせないのです。ここのところをしっかりとわかってほしいのです。

私は長いあいだの経験上、食事制限をして減量することのほうが大事だと信じています。

「食べれば太る、食べなきゃやせる」このことを主眼にして、みなさんを減量に導いていきたいと思います。

お金はまったくかかりません。むしろ、お金が残るのがこの方法です。

〔僕の体験でも、食べる量を減らすことが、最大の効果を生む。ヨーガやウォーキングもいいが、基本は食べる量を減らす、空腹に耐える、これに尽きる。空腹に耐えた後に体重計に乗り、達成感を満喫する。この喜びが食べたい欲に勝るようになれば成功する〕

1995年の8月に、沖縄の漁師の方が海上を46日間漂流して千葉県沖で救出されたというニュースがありました。このあいだ、わずかな雨水と魚しか口にしませんでしたが、命に別状はありませんでした。そのかわり、体重は20キログラムほど減っていました。減った体重の20キログラムが漁師さんの命を救ったのです。

体重1キログラムは、ほとんど水と脂肪で構成されています。脂肪だけなら、脂肪1グラムは9カロリーですから、9000カロリーと計算しますが、体重1キログラムのなかには水分が200グラムほどありますので、7000カロリー程度と計算します。そうすると体重20キログラムのなかには20×7000=14万カロリーあることになります。つまり、この漁師さんは漂流中に自分の体から14万カロリーのエネルギーを取り出していたことになるのです。

標準体重より10キログラムオーバーの人は、10×7000で7万カロリーも余分にもっていることになります。言い換えると、7万カロリー分のお弁当を持ち歩いていることになるのです。1食700カロリーのお弁当なら、7万カロリーというのは弁当100個分です。

ですから少々口から食べなくても、そのお弁当を体がひとりでに食べてくれますから、目も回りませんし、力だって十分に出るのです。

〔空腹に耐えていると、次第にそれが快感に変わって行く。一種断食状態のまま活動することが、内臓脂肪を消費する最大効率の時だ。また、断食は新陳代謝を促進し、免疫効果を高め、健康のためにはすこぶる効能がある。〕

きちんと標準体重を計算したい方は次の式で計算してください。

身長(m)×身長(m)×22

たとえば身長155cmの人は1.55×1.55×22ですから、52.855キログラムです。これはBMI(ボディ・マス・インデックスBody Mass Index)という計算の仕方です。

〔Q君は、183センチ、115キロなので、115÷(1.83×1.83)=34.3

BMI26.4以上が肥満体型となるので、完全な肥満型。病気予備軍である。理想体重の22を目指すならば、1.83×1.83×22=73.7キロとなる。40キロほど余計な脂肪を蓄えている。〕

1キログラム(すなわち1000グラム)を一挙に10日間で落としたいと考えたら、1000グラム÷10日=100グラム。一日に100グラム落とす必要があります。

体重1キログラムは7000カロリーですから、体重100グラムには700カロリーのエネルギーがあります。そこで一日に体から700カロリー取り出せばいいのです。体から700カロリー取り出すとは、口から入る分を700カロリー減らすということです。

あなたがふだん、何カロリー摂取しているのか、あなたに必要なカロリー数はどれくらいなのか前もって知っておく必要があります。

もしも、1日動くために1800カロリーあれば十分なのに、2500ものカロリーをとっているのならば700カロリー減らしただけでは体重は減りません。

700カロリー減らしただけでは1800カロリーですから、まだ体重を維持するのに十分なカロリーを摂取していることになります。そこで、もう700カロリー減らす必要があります。つまり今食べている2500カロリーではなく、1400カロリーマイナスの1100カロリーで1日暮らせば、100グラム体重を落とすことができる計算が成り立ちます。

〔なりたい体重になるまで、一切食事を取らなければ、間違いなくやせる。余分な備蓄分を消費するまで、あらたなカロリーを摂取する必要はない。食事の時間におなかが減るのは、体が欲しているわけではなく、単なる習慣である〕

軽労働の人ならば、自分の体重1キログラムあたり25~29カロリーと計算します。軽労働というのはデスクワークの人、ほとんど肉体労働をしない人です。

体重60キログラムで、あまり動かない人なら、少なめに見積もって25をかけてみましょう。60×25で、1500カロリーとなります。一日の必要カロリーは1500かロリー。意外と少ないものなのです。

一日中立ち仕事や、営業で歩き回っているならば、中労働でしょう。そういう人は、体重に30~35をかけてみてください。

60キログラムの人なら、多く見積もっても60×30カロリー=1800カロリーです。1800カロリー食べていれば太りもしませんし、やせもしません。体重は今のまま維持されるはずです。1800カロリー以上食べるから太っていくのです。

そこで大部分の医師は、1日あたり1200カロリーにしましょうと指導しています。1200カロリーですと、一、二ヵ月続けたら目に見えて体重の減っていくのがわかります。まわりの人も「あれ、やせたのではない?」と気づくようになります。他の人に気づかれるほど、嬉しいことはありません。

100キログラムの人ならば、はじめは1日あたり2000カロリーで始めるといいでしょう。

80キログラムになったら、一日あたり1500カロリーほどに落とすのが賢明でしょう。

しばしばダイエットの本に「無理なダイエットをしたから」とか「急にやせたから」リバウンドしたのだという記事が載っていますが、科学的根拠はどこにもありません。

減量後に、我慢ができなくなって食べたからなのです。

グリコのキャラメルの箱には、走っている男の姿と「ひとつぶ300メートル」と書いてあります。キャラメル一粒は15カロリー弱でしょう。約15カロリーで300メートルも走れてしまうのです。

ご飯をお茶わんに軽く一杯食べると160カロリーですから、それだけで3000メートル以上も走れることになります。

しかし逆に言うと、ご飯一杯のカロリーを消費するのに3000メートル以上も走らないといけないのです。

実のところ肥満そのものが厚生労働省も認める疾病、病気です。それには「肥満症」という病名がつきます。

この病名でちゃんと健康保険が使えます。ですから、太っていることを病気だと自覚することが大切です。

早く治さないとさまざまな合併症が起きます。高血圧、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、膝関節痛、腰痛などいろいろあります。最近はガンさえも誘発されることがわかってきました。

〔僕が始めてメタボリックシンドロームの危険を実感したのが、4年前のこれ、

亡くなったS先生のご主人は、ラグビーの愛好家で、スポーツマンであったそうだ。先生のカントリー家具のお店を増築し、一緒にペンキを塗ったのが最後の思い出となった。自分の食べたい欲が、家族を悲しませることになることも知って欲しい。〕

ダイエットは基本的につらいものです。つらくないダイエットなんていうのはないのです。ですから、なんとか少しでもつらくないように、あの手この手で指導しているのですが、それでもやっぱりつらいものです。

これを三ヶ月、四ヶ月続けるのです。ときには、一年以上続けなくてはなりません。これが事実です。しかし三ヶ月、四ヶ月も一日一日の積み重ねでできています。

そこで、「今日一日だけがんばろう」と思うのです。今日一日が終わると、翌日になります。そこでその翌日も、「今日一日だけがんばろう」と思うのです。「明日も、明後日も、その次もがんばろう」と思うにではなく、その日その日、「一日だけがんばろう」と思うのです。そして夜、寝床に入ってから今日一日がんばった自分を褒めるのです。よくやった、よくやったと。

〔ダイエットで健康を手に入れると同時に、スリムになった体に合う服を買い換えることによって、新しい人生が開かれる。幸せは、考え方、気の持ち方と言いながらも、レベルの低い我々は、見かけに左右されてしまうことも真実だ〕