肌へのやさしさと高い保護力を両立するワセリン

冬になると特に気になるのが肌のカサカサとした乾燥ですよね。

 

そんなときにドラッグストアなどの特設コーナーで思わず手に取るのがハンドクリームですが、その中に「Vaseline(ヴァセリン)」という製品や「ワセリン」の名前のついた商品をよく見かけますよ。

 

よく見かけるワセリンですが、実際はどんな成分や特徴があるのでしょうか。まずはワセリンの成分について、実は原材料は「石油」というと驚かれる方も多いかもしれません。

 

ワセリンは石油を原料に精製された鉱物油。石油というと何となく「油」のイメージがあって保湿や美容に効果があるというとイメージが沸きづらいかもしれませんし悪いイメージをもたれている方もいらっしゃるでしょう。

 

しかしながら、石油自体は炭化水素を主成分とした天然の鉱物資源です。

 

最近では特にオーガニックや鉱物油フリーにこだわったコスメも多く、石油系コスメは肌トラブルを起こす原因になるということで嫌煙されがちな傾向にはありますが、今回詳しくみていくワセリンは皮膚科で処方される肌クリームのベースにもなっていることから安全性は高い素材として認知されています。

 

また、ワセリンには黄色ワセリンと白色ワセリンがありますが、医療用やクリームなどに使用されているのはより精製された白色ワセリンです。

 

日本で白色ワセリンは「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」と厚生労働省の定めた医薬品の規格基準書である日本薬局方で定義されていますね。

 

ワセリンのイメージは特に冬時期の保湿効果が期待できる、というものですが実際はどんな効果があるのか詳しくみていきましょう。

 

ワセリンは肌表面の保護に強さを発揮

冬時期になるとデパートやドラッグストアには可愛いパッケージや良い香りのハンドクリームが並びます。その中に「Vaseline(ヴァセリン)」という青いパッケージが特徴の製品を見かけられた方も多いのではないでしょうか。

 

「Vaseline(ヴァセリン)」は実は黄色ワセリンでユニリーバの商標で世界90カ国以上で親しまれているスキンケア商品です。最近では香りつきのものも出ていたり、ボディローションやポイントケア用のラインナップも注目されていますね。

 

そもそものワセリンの原材料は天然成分である石油、「油」です。油を肌に塗ることをイメージしていただくと、肌がテカっと光って膜ができるような感じが想像できますよね。

 

ワセリンの効果もそのイメージどおりで肌の表面の保護が主な効果です。

 

ワセリンを肌に塗ることによって肌に膜ができて、肌の中の水分の蒸発を防いでくれるので乾燥を防いでくれることに加えて、外部刺激から皮膚を守ってくれる効果もあります。

 

よってワセリンは乾燥防止などの美容目的に加えて、病院で処方される鎮痛や消炎、かゆみ防止の軟膏のベースとして用いられることもありますね。

 

ただ、肌そのものの保湿力を高めるわけではありません

ただし1つワセリンの効果として誤解されがちなのが、「肌に潤いを与える」というもの。ワセリンはあくまで天然の油の膜を作ることでの肌表面の保護です。

 

ワセリンを沢山肌に塗りこめたからといって肌が潤ったり、保湿しようとする力が高まるというものではありませんので注意しましょう。

 

要は、ワセリンでの保湿はあくまで対処療法的なものです。

 

肌を潤わせる、保湿力を高めてくれる効果が期待できるのは尿素やビタミンEやA、セラミドなどが配合されたハンドクリームです。

 

ワセリンは肌の保護、ハンドクリームは肌の修復効果が期待できますので併用されている方も多いですね。

 

さらに、ワセリンは水に強いという大きな特徴もありますので、冬場の水仕事の刺激から手を守ってくれます。

 

特に手あれの気になる冬場はハンドクリームで保湿後にワセリンでしっかり守るという使い方がおススメです。(ハンドクリームより先にワセリンを塗ってしまうと、ハンドクリームの成分がワセリンにブロックされてしまいますので必ず先にハンドクリームを塗ってからワセリンを上から塗るようにしましょう。)

 

また、ワセリンを使うときには厚塗りはしないように注意してください。

 

付けすぎは返って肌の乾燥を招いてしまいますので、必ず手の平で薄く伸ばしてから皮膚を薄いベールで包むように塗るようにしましょう。

 

目のシワにワセリンは肌を守るという面では有効

肌を守ってくれる効果が期待できるワセリンですが、実は目元のシワ対策にも効果があると言われています。

 

年齢を重ねると目元のハリが失われていきますので、毎日鏡を見るたびに気になりますよね。

 

目元の皮膚は顔の他の部分より薄いため乾燥しやすくシワもできやすい部分です。そんな目元に肌の表面を保護してくれるワセリンを塗ることで乾燥から目元の皮膚を守ってくれるようになります。

 

ワセリンでの目元のシワ乾燥予防対策は、ナイトケアが断然おすすめ。

 

夜寝る前のスキンケア後にワセリンを目元に塗ることで就寝中の目元の皮膚の乾燥も防いでくれる効果が期待でき、朝起きたら目元にハリがでるようになり、その日はメイクノリもバッチリになりますね。

 

またワセリンは市販のアイグロスやアイシャドウと混ぜて使えばツヤツヤの目元になりますし、昼間の目元のケアにも一役買ってくれます。

 

唇の乾燥が気になるときにはリップグロスと、肌の乾燥が気になるときにはチークと混ぜてクリームチークとして使用するなど顔の中のその他のパーツの保護にも使われている方もいらっしゃいますので、ワセリンは1つ持っておけば便利なアイテムですね。

 

目に使うなら、より刺激の少ないプロペトやサンホワイトを

目元のシワ対策に効果が期待できるワセリンですが、気になるのは目元の薄い皮膚への刺激です。ワセリン自体は天然成分で全身に使うことができますが、目元などのデリケートな部分はやはり使用には注意したいところ。

 

そこで目元などの顔のデリケートゾーンにはワセリンの中でもより精製された純度の高いものを使うほうがよいでしょう。

 

敏感肌の方や赤ちゃんから大人まで使用できる安全なワセリンの商品として代表的なのがプロペトとサンホワイトという2つのクリームです。

 

まずプロペトは純度の高い白色ワセリンで肌への刺激が少ないのが特徴。発売は1955年と現在まで50年以上の歴史もあり長く使われていることから信頼性も高いですね。

 

目元のケア以外にも傷口への異物の侵入を防いでくれるなどバリア機能に優れていますが、純度の高さから肌への刺激が少ないためデリケートゾーンへの使用も可能になっている商品です。

 

価格も100グラムで1,000円前後とお手ごろですね。皮膚科でもプロペトを軟膏として処方される場合もあります。

 

もう1つのサンホワイトは日焼け止めのような名前ですが、こちらも純度の高い白色ワセリンです。純度の高さ、不純物の少なさで言えばサンホワイトのほうがプロペトよりも高く安全性も高いと言われていますね。

 

サンホワイトはその安全性の高さからアレルギーの判定に使われるパッチテストのベースや医薬品の軟膏のベースにもなっています。

 

肌荒れが気になる方、肌への刺激に敏感な方は、皮膚の薄い目元のケアにはより純度の高いサンホワイトがおススメです。

 

サンホワイトの価格は50グラムで1,000円前後とプロペトの約2倍ですが、その分純度の高さや安全性は折り紙つきですね。

 

日本薬局方のワセリンが値段も安くて量も多い

目元などのデリケートな部分のケアにはより純度の高い低刺激なプロペトやサンホワイトをおススメしますが、冬場の手足など全身の保湿にはコストパフォーマンスの高い日本薬局方のワセリンがおススメです。

 

日本薬局方の白色ワセリンは、服用することで体調に影響があったとしても日常生活に支障を来すには至らないレベルのものが区分される第三類医薬品に分類されていますね。

 

第三類医薬品には市販のビタミン剤や整腸薬などが含まれており、安全・健康上のリスクが比較的低いものがこれに該当します。

 

日本薬局方の白色ワセリンは、500グラムと大容量で定価は約1,700円ですが、大手通販サイトのAmazonなどであれば1,000円程度で購入できるようになっています。まずは少し試して見たい方も50グラムであれば300円程度で購入できます。

 

製造元の製薬会社は健栄製薬、大洋製薬などが代表的ですが、大洋製薬では不純物を除去した白色ワセリンを安価で販売していたりリップクリームなどの手軽な商品もありますので要チェックですね。

 

デリケートゾーンは純度の高いプロペトやサンホワイト、その他の手足などは日本薬局方の白色ワセリンでのケアがコストパフォーマンスの面も考えるとおススメです。

ワセリン焼けや吹き出物などが出たら使用を控えるべき

天然成分由来のワセリンですが、やはり天然成分と入っても副作用は肌質や使い方によって起こりうる場合があります。

 

ワセリンの原料は石油、「油」ですのでもちろん油分が含まれていますよ。油分が含まれているということは、塗った部分に紫外線を浴びると油やけを起こして色素が沈着してしまう心配があります。

 

ただし、これはワセリンそのものの成分ではなく、不純物によって引き起こされるものであることが分かっていますので、油やけをワセリンで起こしてしまった場合はすぐに使っているワセリンの使用を控えてください。

 

またワセリンはあくまで肌の表面の保護が主な効果ですので、肌自体の疾患を直接的に治癒するものではありません。ニキビや肌荒れへの殺菌や炎症を抑える効果はありませんので注意して使いましょう。

 

もちろん肌への合う合わないはありますので、油やけと同様に吹き出物やニキビなど肌の異常が見られるときにはすぐに使用を中止するようにしてください。

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