ニキビ痕の治療
| 当院では開業以来、ニキビの治療に力を入れて参りました。 ニキビに対しては、ほぼ満足のいく診療を行えるようになったと自負しておりますが、 「せっかくニキビが良くなったのに、ニキビ痕が残ってしまったのであまり喜べない」というご意見を多数いただくようになりました。 |
ニキビが治ったあと、黒ずみや赤みが残ることは比較的良くあることですが、それぞれ皮膚科学的には、炎症後色素沈着、慢性炎症と呼ばれておりますが、時間とともに軽快することが多く、あまり注目されていなかったという現状があったようです。
ただ、炎症後色素沈着が軽快するまでには3〜6ヶ月、慢性炎症が軽快するまでには数ヶ月〜数年かかるという状況もあり、単に「良くなるまで待ってください」というのはあまりに酷ではないか、と思うのです。そのため、当院では炎症後色素沈着や慢性炎症をより早く治すための治療に力を入れて参ります。
クレーターを治療する
ニキビ痕の治療で特に問題になるのは、陥凹性瘢痕、いわゆるクレーターではないかと思います。クレーターに関しては、もう治らないというのが定説で、諦めておられる方がほとんどというように考えられております。だからこそ、クレーターをどうしても治したいという思いがありました。クレーターの治療は
・単純縫合術
・成長因子を使った治療
などがあります。
2017年現在、フラクショナルレーザーやダーマペンは多くのクリニックで取り入れられており、軽度のニキビ痕には高い効果が得られるのですが、中等度以上のニキビ痕には十分な効果を得ることは困難です。それにもかかわらず、フラクショナルレーザーなどが延々と10回、20回と繰り返されているのが現状です。
そのため欧米先進国などでは中等度以上のニキビ痕に対してはサブシジョンやその他のマイクロ手術が注目を浴びており、ニキビ治療の切り札になりうる治療法と考えております。当院では、他に先駆け、ニキビ痕に対するマイクロ手術を開始し、豊富な治療実績を有しております。
治療例はこちらをご参照ください。
その効果は、これまでのクレーター治療に良くある「ちょっと良くなったかな」というものとは一線を画すものであり、かなり大幅な効果が見込めるものであります。クレーターにお悩みの方には、是非一度試していただきたいと考えております。
症例写真
医師のコメント
30代の女性でニキビ痕(陥凹性瘢痕)で長年お悩みの患者様です.通常治療は困難と思われる症例です。当院でレーザーフェイシャル治療を3回行い、かなりの改善が見られました。ニキビ痕の分類
ニキビ痕は、黒ずみ、赤み、固くなってしまった状態、クレーター状態などに分類されますが、それぞれのニキビの状態によって治療法が異なります。黒ずみになったニキビ痕
皮膚科学的には炎症後色素沈着と呼ばれる状態です。炎症を伴うニキビの治療後に発症します。やけどや虫さされの痕が黒ずんでしまったという経験をお持ちの方も多いかと思いますが、それと同じ現象です。無治療でも半年ほどで自然に軽快します。黒ずみを早く良くしたいという方には、イオン導入(ビタミンC、トラネキサム酸)、ケミカルピーリング、美白用の院内製剤(高濃度ビタミンCローション、トレチノイン、ハイドロキノン)の外用療法、ビタミンC内服を行います。
赤みになったニキビ痕
赤みは急性炎症 acute inflammation と慢性炎症 choronic inflammationに分類されます。 急性炎症とは、ほぼ4週以内の経過をとるもので,局所の血管拡張と毛細血管の透過性亢進が原因です。急性炎症 acute inflammation
抗生物質の内服、外用などにて、感染、炎症を制御し、自然に軽快するのを待ちます。 一刻も早く良くしたい場合は、イオン導入(ビタミンC)、高濃度ビタミンCローションの外用療法を行います。
慢性炎症 choronic inflammation
慢性炎症 choronic inflammationは数か月から数年以上にわたるものです。
治癒と修復の過程において、新生血管 neovascularizationが行われることが原因です。この赤みは放置してもなかなか良くならないため、ICON(アイコン)によるフォト治療を行います。ICONは赤みに反応する波長領域をバランスよく含む光線を強力に照射する事が可能な治療器で、素早くニキビ痕の赤みを消退させる事が可能です。
ICONについて詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。
固くなった状態のニキビ痕
皮膚科学的には肥厚性瘢痕もしくはケロイドと呼ばれる状態です。ステロイドの局所注射、リザベンの内服などを行います。特にステロイドの局所注射がこのタイプのニキビには非常によく効きます。クレーター状態のニキビ痕
皮膚科学的には陥凹性瘢痕と呼ばれる状態です。実際に大きな問題となるのはこのタイプのニキビ痕で、「クレーターになってしまったらどうしようもない」と考えておられる方も多いかと思いますが、決してそんなことはありません。発症一ヶ月以内なら、
●レーザーディープピーリング
レーザーディープピーリングはNd:YAGレーザーをフルエンス、パルスを調整することで、線維芽細胞を活性化させます。線維芽細胞は活性化すると、膠原線維(コラーゲン)を活発に産生するようになり、くぼんでしまった皮膚を盛り上げ、平坦化させます。当院では肌の状態にあわせて、Nd:YAGレーザーをどのように設定すれば良いのかの試行錯誤を徹底的に行って参りました。
その結果をもとに患者様に最も効果が得られるレーザー治療を行わせていただきます。
●フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは陥凹性瘢痕治療の切り札になる治療で、当院では最新型のフラクショナルレーザーICON1540を導入しております.
格子状に開けた穴に熱を通すことで皮膚の収縮効果を生じ引き締めを行い、同時に皮膚細胞の再構築を行うため、ニキビ跡によるクレーターを軽減することができます。
他院のフラクショナルレーザーで治らなかったという方も一度試していただきたい治療法です.
フラクショナルレーザーについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
●ダーマペン
当院ではダーマペンと成長因子を組み合わせた治療を行っております。ダーマペンというのはペン先に特殊な微細な針が複数ついている機器で、その針が高速で出入りします。その機器をニキビ痕に押し当てることで、小さな穴を開け、皮膚の再生を促す治療です。当院ではさらに、ダーマペンの治療後に成長因子を塗布し、改善を促します。
ダーマペンについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
●マイクロ手術療法(サブシジョン、皮膚移植、スキングラフト、単純縫合術)
フラクショナルレーザーやダーマペンで治らない場合は、漫然とそれらの治療を続けるのではなくマイクロ手術に移行するのが良いでしょう。
手術療法は現在、最も注目されている治療のひとつです。フラクショナルレーザーやダーマペンでよくならなかったという方は当院にご相談ください。
ニキビ痕の手術療法について知りたいかたはこちらをご参照ください。
ニキビ痕Q&A
Q.ニキビ痕の治療はどれくらい時間がかかりますか?
A.症状によって少し異なります。以下に治療期間の目安を述べさせていただきます。黒ずみになったニキビ痕:3ヶ月〜6ヶ月(目安)赤くなったニキビ痕(急性期の場合):1ヶ月(目安)赤くなったニキビ痕(慢性期の場合):3ヶ月(目安)固くなったニキビ痕:1ヶ月(目安)クレーター状態のニキビ痕:3ヶ月〜12ヶ月(目安)Q.ニキビ痕の治療はどれくらいの費用がかかりますか?
A.症状によって異なります。1ヶ月あたりの費用の目安を以下に述べます(初診の方は初診料2000円がかかります)。●黒ずみになったニキビ痕に院内製剤を使った場合:ハイドロキノン(2000円)、トレチノイン(4000〜5000円)、高濃度ビタミンCローション(3000円)のいずれか1つ、もしくは組み合わせ。
イオン導入を行った場合:3000円〜5000円を月2回程度施行いたします。
●赤くなったニキビ痕にイオン導入を行った場合:3000円〜5000円を月2回程度 院内製剤を使った場合:高濃度ビタミンCローション(3000円)を月1本
●固くなったニキビ痕保険適応
●クレーター状態のニキビ痕の場合:ダーマペン/フラクショナルレーザーを行った場合:6回の治療で125,000円〜
マイクロ手術を行った場合:例えばサブシジョンの場合1cm×1cmで25000円を3回程度