歯茎が黒いからといって大した問題ではない…と思っていませんか。ひょっとしたら歯茎が黒いのは病気のサインかもしれません。
そのまま放っておいたら病気が進行して大変なことになる可能性もあるのです。
それだけでなく、もちろん美容面でも歯茎が健康的な色なのは美しいです。笑った時、話している時に歯茎が黒いとどうしても気になってしまいますよね。歯茎が黒い…という悩みが解消出来れば、もっと自信をもって話せるようになります。ぜひこの記事を読んで対策を立ててみましょう。
1.健康な歯茎の特徴
1-1 歯茎の色がところどころで赤くない
健康な歯茎の色というのは淡いピンクの状態です。ところどころ赤くなっている場合には歯肉炎の可能性があります。
1-2 歯茎の形がところどころで膨れていない
引き締まっているというのも健康な歯茎の特徴です。そのため、歯と歯の間にある歯肉がキレイな三角形をしている必要があります。そうでなく、丸く腫れているような歯肉は歯肉炎の可能性があります。触ってみると分かるのですがブヨブヨと柔らかく引き締まっていません。
1-3 歯茎と歯の境目に歯垢・歯石はついていない
歯垢が唾液内にあるミネラルとくっ付いて硬くなると歯石となります。歯垢は普通、歯茎と歯の境目に出来て、約2日間で歯石に変化するのです。きちんと毎日ブラッシングが出来ていないと歯垢や歯石が溜まり、その周りに細菌が増えることで歯茎が晴れ、炎症が起こる原因になるのです。
1-4 スティップリングがついている
健康な歯茎に見られる「スティップリング」、それは細かい凹凸です。例えて言うならオレンジの皮に見られる凸凹のようで、歯茎のコラーゲンが健康であるとこの状態になります。逆に健康な歯茎ではなく、歯周病にかかっていたりするとスティップリングはありません。
2.歯茎が黒い原因とは?
2-1 被せものや土台の金属
虫歯治療の際に被せ物や詰め物として使用した金属が、溶け出すことで歯茎が黒く見えてしまいます。
そもそも保険適用の金属は強度が強くなく、酸化または腐食しやすいのです。そのため長い期間歯茎に接触すると、その成分が少しずつ溶けて染み出し歯茎にその色素が溜まってしまい、結果黒ずみます。
また、差し歯の場合もそれと同じで土台や被せ物内の金属が長時間かけて溶け出してしまうことで歯茎の黒ずみが目立つようになるのです。これらはメタルタトゥーとも呼ばれています。
2-2 歯周病
歯周病が進行してしまうと歯茎の内側の色が黒っぽく変化していきます。それは歯茎の奥深くまで歯周病が進んでしまったことにより内部で炎症が起きるためです。そうなると歯茎から出血することが多くなり、歯垢と血液が混ざることで黒い歯石になります。
自分の歯を見てみて歯茎の内部が黒ずんでいたら歯周病が進行している可能性がありますので要注意です。
歯周病が進行してしまうと歯磨きや歯石取りだけでは歯周病を食い止めることが出来ません。気が付いた時点で早めに歯医者さんに行き、歯周外科治療をしてもらうことをおすすめします。
2-3 歯の神経が死んでいる
歯を打ち付けてケガしてしまった場合、虫歯などの場合に歯の神経が死んでしまうことがあります。歯の神経が死んでしまうと歯自体が黒ずんでしまい、それから元通りになることはないのです。
また歯だけでなく、歯の根元も黒ずむことがあります。そうすると歯茎から黒っぽい歯の根元が透けて見え、歯茎自体が黒いように見えるのです。神経がないだけで黒くなる理由は歯に血液が染み出て、象牙質という歯の内部に色素沈着するからです。
そのため歯の表面を白くするようなホワイトニングを使って白くすることは出来ません。
2-4 タバコ
タバコを吸っている人の歯茎が黒ずんでいるのは、ニコチン、タールなどのタバコの成分が歯茎内にあるメラニン細胞を刺激し、メラニン色素が歯茎に定着してしまうために起こります。夏に日焼けしてしまうのと全く同じ原理です。
またタバコの中に含まれるニコチンやタールのような成分は体の血管を収縮させます。そのため血流が悪くなり、歯茎や口元に必要な栄養がまわらなくなることで歯周病にかかりやすくなる場合があります。
3.歯茎が黒い場合の治療法(歯医者さんで行う方法)
3-1 金属を使った歯を交換
もし被せ物や詰め物として使用した金属が、溶け出すことで歯茎が黒く見えているのが原因であればそれらを金属製でないものにかえる治療があります。
例えば金属を使用しないオールセラミックの被せ物にするという治療法があります。これであれば、長年経っても金属が染み出すことはなく、安心です。また、詰め物であれば金属でない歯科用プラスティックのレジンという素材にしてもらいましょう。差し歯も土台を金属製でない、グラスファイバーやプラスティックで作製するファイバーコアにかえる方法があります。
しかし、すでについてしまった金属の着色は歯の材質を交換したとしても改善しない場合もあり、その場合はメスで歯肉を切開し着色した部分を取り除くという、外科手術が必要なこともあります。
3-2 レーザー治療
タバコでメラニン色素が沈着してしまった場合や、被せ物などの金属が溶け出してしまった場合にレーザー治療を行います。
レーザー治療とは、黒ずんでしまった歯茎をレーザーで焼いて取り去る治療法です。レーザーというと痛みを伴いそうですが、痛みはそこまでなく焼いたことによって歯茎が一時的に炭化します。それも大体1週間ほどで治って健康的な歯茎の色になります。
3-3 歯茎のピーリング
タバコや紫外線、食品の刺激によってメラニン色素が沈着し、歯茎が黒ずんでしまった場合、ピーリング剤を使って健康的な色に戻す治療があります。ガムピーリング、もしくはブリーチなどとも呼ばれています。
フェノールと呼ばれる薬を歯茎に塗り、表面の側を剥離させて黒ずみをオフする方法です。といってもすぐに表面の側が剥がれるわけではなく、1週間から2週間ほどかかり剥離します。痛みは人それぞれ感じ方が違いますが、少しジンジン痛むような感じです。
3-4 歯周病治療
歯周病が原因で歯茎が変色している、もしくは痛みや腫れがあるのなら、早めに歯周病治療をする必要があります。
歯周病の初期段階では歯肉炎といって歯茎が腫れる、少しの刺激で血が出るなどの症状が見られます。初期であればお口の中のプラークを取り除くなど治療は比較的難しくはありません。しかし、その時期を超えて、歯石が歯周ポケットの内部に深く入り込んでしまうと、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)という歯周ポケット内の頑固な歯石を取り除く処置をします。
さらに進行が進んでいた場合、歯茎を切開しなければならないこともあるので傷口が大きくなり回復も遅くなります。歯周病はなるべく早く治療を開始することが大事です。
4.歯茎が黒い場合の治療法(自宅で行う方法)
4-1 歯周病予防の歯磨き粉を使う
歯周病で歯茎が黒ずむのを予防するためには、歯周病菌を殺菌してくれる成分が入った歯磨き粉を選びましょう。
4-2 デンタルグッズを使う
歯周病や虫歯により歯茎が黒くならないように、歯磨きと一緒に併用するべきなのが歯間ブラシです。歯ブラシだけでは歯垢の除去率は61パーセントですが、一緒に歯間ブラシを併用することで除去率が85パーセントまでアップすると言われています。特に歯並びがあまり良くない人は歯ブラシが届きづらく、汚れが残ったままになりがちです。歯間ブラシで汚れを効率的に落とすことで歯周病、虫歯予防になります。
4-3 タバコを控える
メラニン細胞を刺激して、メラニン色素を歯茎に定着させてしまうタバコはやめましょう。タバコは歯茎を黒くするだけでなく血流が悪くなるなど健康に良いことはありません。禁煙は難しくても徐々に本数を減らしていく努力が必要です。
5.治療費はどのくらい?
5-1 オールセラミックの費用
・8万円~15万円(1本につき)
歯医者さんにもよりますがオールセラミックの被せものの費用相場は1本8万円~15万円です。これはオールセラミックが保険外診療(自費)となり保険が効かないためです。
治療の通院頻度は2回~3回ほどで、歯医者さんによってはもう少し長く通院する場合もあります 。
5-2 ファイバーコアの費用
・1万円~3万円(1本につき)
差し歯の土台をファイバーコア(グラスファイバーとプラスティックで作られた土台)で作製した場合、保険外診療(自費)となり保険が効きません。また、土台をファイバーコアで作るのであれば被せ物も自費で作る必要があります。もしオールセラミックの場合にはファイバーコアの費用のほか、オールセラミックの費用が必要になります 。
5-3 レーザー治療の費用
・1万円~6万円
レーザー治療も基本的には保険外診療(自費)となり保険が効きません。歯医者さんによって値段にバラツキがありますが相場は1万円~6万円です。費用については事前に問い合わせてみましょう。
治療の回数は、個人によりますが1~2回で効果が出ることが多いです 。
5-4 歯茎ピーリングの費用
・1万円ほど(上下合わせて)
ケミカルガムピーリング、もしくはブリーチとも呼ばれていてこちらも基本的には保険外診療(自費)となり保険が効きません。
治療の回数は個人によって、1回で効果が出る人もいれば数回かかる人もいます 。