「歯磨き粉って、一体どれがいいの!?」
歯磨き粉を選ぶときにドラッグストアに行ってみると、色々種類があってどれを選べばいいのか迷ってしまいます。
“歯周病(歯槽膿漏)予防のための歯磨き粉”みたいな病気を予防するものから”これ1本でホワイトニングまでOK”っていうエステ風のやつまであります。値段も数百円のものから千円を超えるものまでピンキリです。
選択肢があり過ぎて迷った挙句、「結局いつも同じものを選んじゃう・・・。」というのが歯磨き粉コーナーあるあるではないでしょうか?
そこで、今回はあなたの歯磨き粉選びに役立つ情報として、歯医者の僕が普段から使っているものを紹介します。恐らくあなたの歯磨き粉に対する考え方が180度変わる内容になると思いますよ。ではでは、早速行きましょう!
そもそも歯磨き粉って何のために使うの?
なぜ歯磨き粉を付けて歯磨きするのか?
恐らく一般的には、薬用成分がお口の中の細菌を殺して、歯磨きの効果をより一層引き出すとか入っている研磨剤が歯を磨くことで、着色が取れてキレイな白い歯になるとか歯磨き粉の成分で息が爽やかになる、といったイメージではないでしょうか?
そこで始めに、「本当に歯磨き粉の効果ってあるのか?」という部分をお話したいと思います。恐らくあなたの歯磨き粉に対する常識が覆ることになると思いますが・・・、
歯磨き粉には大した効果はない
もっと言えば・・・、
歯磨き粉は付けない方がいいんです。
衝撃の事実!歯医者は歯磨き粉を付けない。
歯医者、特に”歯周病(歯槽膿漏)の治療を専門に行っている歯医者”の場合、患者さんに歯磨き粉はおすすめしません。
なぜなら、歯磨き粉を使うと歯磨きが出来ないからです。
「・・・ん!?!?!?」もう一度言います。
“歯磨き粉を付けると歯磨きは出来ない”んです。
ほとんどの人は知らない、歯磨きの目的
実は、歯磨きってお口の細菌を”殺す”ためにやってるわけではありません。
歯の表面についたプラーク(細菌の塊)を歯ブラシでこそげ落とすためにやってる行為です。
なので、歯ブラシが正しく歯の表面に当たれば、それで目的は達成されるわけです。学校の掃き掃除でほうきに洗剤をつけないように、歯磨きも歯ブラシに洗剤(歯磨き粉)をつける必要はありません。
そもそも”歯磨き”というのは、歯周病を予防するために行うものです。虫歯を予防するためでもないし、食べカスを取るためにやっているものでもないんですね。
話を戻しますが、僕が歯磨き粉を使わないように指導した患者さんは、歯磨き粉を使っている患者さんに比べて、より短期間で歯茎の状態は良くなります。その理由は次です↓↓↓
歯磨き粉を付けない方が歯磨きは上手くなる!
突然ですが、あなたは、「お部屋の掃除をするとき、目を開けていますよね?」
目をつぶって掃除機をかける、目をつぶって家具を拭く、なんてことをしていても全然キレイになりません。当然、掃除をするときには、キレイにしたい床を、キレイにしたい家具を、よく見ながらやらないと意味がありません。
でも、歯磨きになった途端にほとんどの人は磨く歯自体を見なくなります。
実際あなたも口を閉じた状態で歯磨きしたり、歯磨き粉をたっぷり付けて歯磨きをした経験があるのではないでしょうか?
ただこれは状況は違っても、目をつぶって部屋の掃除をしているのと何ら変わりません。無駄が多い行為になってしまいます。
なので、「歯磨きをするときには歯を見る」というのが歯磨きの鉄則になります。
ところが、歯磨き粉を付けると泡立ってしまうので、歯ブラシの毛先が歯のどこに当たってるか分からなくなるんです。
そして、歯磨き粉をつける悪影響は他にもあります。
さっぱり感が歯周病(歯槽膿漏)を悪化させる!
歯磨き粉は全般的にさっぱりする味付けになってます。これが歯周病(歯槽膿漏)を悪化させる原因になるんです。
・・・なぜか?
それは、さっぱりして、磨けた気になってしまうから。
例えるなら、全くお風呂に入ってないけど、香水をしこたま付けてごまかしている状態です。
つまり、“口の中がさっぱりした味になったかどうか”は歯磨きでは関係ないってこと。
歯の表面にプラーク(細菌の塊)が残っていたら、普通に炎症が起こって歯茎が腫れます。その炎症が続くと、歯を支える骨がなくなってあなたの歯が最終的に抜けてしまう(歯周病が進行する)わけです。
ちなみに歯磨き粉の口臭予防効果は30分と持たないので、そもそも期待しない方がいいと思います。
「じゃあ、歯磨き粉のラベルに書いてあるのは全部ウソ!?」
「歯周病予防」、「口臭予防」のための歯磨き粉という謳(うた)い文句は、飽くまで含まれる成分自体の話をしているだけで、直接それが予防につながるわけではないんです。
もう少し噛み砕くと、歯周病と口臭の根本的な原因はプラーク(細菌の塊)です。このプラークこそが、歯磨きで取り除かなければいけないもの。
プラークが取り除かれていない状態で歯磨き粉がそこに触れても、薬用成分で死ぬのは表面だけで内側の細菌はピンピン生きています。
歯ブラシでプラーク自体を直接擦(こす)り取らなければ、あなたが期待している効果は得られないってことです。
正しい歯磨きが出来て初めて、歯磨き粉の成分は効果を発揮する。
歯磨き粉は飽くまでサブで、メインは歯磨きの仕方ってことです。
歯磨き粉に入っている、最も効果のある成分
歯磨き粉に含まれる成分で最も効果があるのは、「フッ素」です。
あなたが使っている歯磨き粉の裏面を見てもらえば分かりますが、ほぼ間違いなくフッ素が入っています。(モノフルオロリン酸ナトリウムやフッ化ナトリウムという表記)
この成分が何をしてくれるのかと言うと、”虫歯に強い歯”を作ってくれるんですね。フッ素を塗った歯の表面はエナメル質の構造が化学的に変化します。
より専門的に言えば、”ハイドロキシアパタイト”と呼ばれるものが”フルオロアパタイト”というものに変化するんです。
その結果、歯の表面が虫歯菌が出す酸に対して強くなるという状態になります。虫歯予防の方法はいくつかありますが、その中でも最も効果があるのがこのフッ素の使用です。
そんな成分が含まれる歯磨き粉ですが、これまでお話してきたように使用するデメリットが多いのが事実です。「じゃあどうすればいいの?」というところですが、その解決策をこれからお伝えします。
歯磨き粉を使わずにフッ素の効果を得る方法
歯磨き粉のデメリットを踏まえれば、歯磨きの基本は磨く歯をよく見て、歯磨き粉を使わずに磨くということになります。
しかし、これだとフッ素の効果を得ることが出来なくない・・・。
その解決策は、フッ素単体のジェルを、水だけで歯磨きした後に、歯の表面に塗るです。
フッ素は歯の表面に長い時間とどまるほど、その効果を発揮します。なので出来れば歯に塗った後に、お口をゆすがない方がいいんです。
でも、歯磨き粉だとそんな訳にはいきません。
そこで活躍するアイテムがこちらです↓↓
僕も普段使っている、ホームジェルってやつです。
他にも味違いで、グレープ味やオレンジ味もあります。
このフッ素ジェルは簡単に言えば、歯に使う洗い流さないトリートメントのようなものです。使い方は水だけでキレイに磨いた後の歯に、歯ブラシの毛の半分くらいの量をとって、歯にまんべんなく塗るだけ。
塗ったらお口をゆすがないでそのまま寝るんです(寝る直前に使うのが一番効果的)。初めのうちは違和感がありますが、使っているうちに必ず慣れます。
こちらの6種類味がある、小さいチューブを買ってみて、続けられそうならボトルのものを買う方がいいと思います。ボトルの方がかなり量が入っていてお得なんですが、味の種類が少ないのと、もし続けられなかった時に結構な量が無駄になってしまうので、最初はチューブの方をオススメします。
まとめ
今回は「おすすめの歯磨き粉」というテーマでお届けしましたが、結論的には、歯磨き粉は使わず、歯をよく見て水だけで磨くのが大事!その代わり、仕上げにフッ素のジェルを塗る!ということが理想的なケアだ、という話でした。
大切なことなので繰り返しますが、歯磨きの最大の目的は、歯の表面についたプラークを取り除くこと。
そのために歯磨き粉が邪魔なら、「ない方がいいよね!」ってことでした。どんなものでもそうですが、「なんとなく」ではなく、ちゃんと目的やデメリットを理解して使うことが大切です。
是非この記事をきっかけに、あなたのお口のケアを見直してもらえればと思います。では今回はこんなところで!
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