アクアの燃費・実燃費を検証
アクアはトヨタが販売している大人気ハイブリッドコンパクトカーです。
コンパクトカーとしては高い加速性能、そして走行時の安定性に優れていますから、街中においての軽快な走りを楽しむことができます。
そして、なんといってもアクアの最大の魅力は燃費性能の高さです。実際にどのくらいの燃費性能なの? 時になる方も多いでしょう。
そこで、様々な角度からアクアの燃費・実燃費について検証していきたいと思います。
グレードによって燃費性能差はある?
アクアはグレードによって多少燃費性能が変動してきます。その理由はなんでしょうか? まずは↓の表をご覧ください。
グレード名 | 車体重量 | 燃費性能 |
|---|---|---|
アクアX-URBAN | 1,365kg | 33.8km/リットル |
アクアG | 1,355kg | 37.0km/リットル |
アクアS | 1,355kg | 37.0km/リットル |
アクアL | 1,325kg | 37.0km/リットル |
上記はアクアの各グレードの燃費性能と車体重量になります。
アクアは各グレードでほとんど燃費が変わりませんが、唯一最上位グレードの「アクアX-URBAN」だけが少し燃費性能が下がっています。これは何故でしょうか?
車体重量の項目に注目してください。アクアは上級グレードになるごとに少しづつ車体重量が増えていっていることがわかると思います。つまり、これは車体重量が重くなれば燃費性能が下がるという当然と言えば当然ということになります。
公式サイトにも、メーカーオプションを追加して車体重量が「アクアX-URBAN」と同じ1,365kgになると燃費性能は33.8km/リットルになると記載されています。アクアに装備を積みすぎて「最初に聞いていた燃費性能と違う!」ということにならないように気をつけましょう。
まとめると、アクアは装備を多く積んで重くなれば燃費が悪くなります。ということは実質的にアクアにグレード毎の燃費性能差はないということになります。
アクアのグレードを選ぶ際は予算状況と欲しい装備とのバランスで検討しましょう。
4WDにすると燃費は変わる?
現在のところアクアには4WDは設定されていません。その為、アクア購入時は2WDや4WDに関する燃費の増減は気にしなくてもいいでしょう。
ライバル車(フィット、ノートなど)と燃費を比べる
アクアの購入がほぼ間違いない、という状況だったとしてもやはり「ライバル車の燃費はどの位なのかな?」と気になるものです。アクアのライバル車のデータもここでチェックして行きましょう。
アクアのパワーユニットはハイブリッドですから、ライバルは基本的にはハイブリッド(一部ディーゼル車あり)です。さっそくアクアとの比較を行っていきましょう。
車種名 | 車体価格 | 燃費性能 |
|---|---|---|
アクア
| 176~210万円 | 33.8~37.0km/リットル |
フィット
| 169~205万円 | 31.4~36.4km/リットル |
ノート
| 177~224万円 | 34.0~37.2km/リットル |
ヴィッツ
| 181~208万円 | 34.4km/リットル |
デミオ(ディーゼル)
| 180~204万円 | 26.4~30.0km/リットル |
こちらの表はアクアとライバル車の車体価格・燃費性能を比較した物です。アクアの車体価格は最安のフィットに迫るかなりの低コストとなっています。
車種名 | 1km走るのにかかる燃料代 |
|---|---|
アクア | 約3.2~3.5円 |
フィット | 約3.2~3.8円 |
ノート | 約3.2~3.5円 |
ヴィッツ | 約3.4円 |
デミオ(ディーゼル) | 約3.3~3.7円 |
※ガソリン価格120円/リットル、軽油価格100円/リットルで計算で計算
一見燃費が悪かったように思えるデミオですが、実際に掛かる燃料代を計算してみると、燃料が軽油ですので他のハイブリッド車に引けを取らない燃費性能があります。
そして少し差があったように見えたアクアとノートですが実際はほとんど変わりません、1キロ当たりで掛かる燃料費の差が0.1円に満たないですからほとんどアクアとは同性能と言っていいでしょう。
車種選択の際には、車体価格と燃費性能を総合して、そこにスペックや好みの要素を加えて慎重に検討するようにしましょう。
軽自動車(ワゴンR、タントなど)と燃費を比べる
車種の選択肢を広げる為に、別カテゴリではありますが軽自動車とアクアの比較もしてみましょう。
車種名 | 車体価格 | 燃費性能 |
|---|---|---|
アクア | 176~210万円 | 33.8~37.0km/リットル |
ワゴンR(ハイブリッド) | 117~140万円 | 33.4km/リットル |
タント | 122~150万円 | 26.0~28.0km/リットル |
ミライース | 84~120万円 | 34.2~35.2km/リットル |
ムーヴ | 113~138万円 | 27.4~31.0km/リットル |
N-BOX | 119~152万円 | 22.6~24.4km/リットル |
それぞれの長所を比べると、
乗車人数が5人
比較的パワーがある
取り回しのしやすさ
維持コストを安く抑えられる
車種次第で状況が変わってくるかもしれませんが、概ねこういったところになるでしょう。取り回しのよさや維持コストの安さといった点に着目すれば、確かに軽自動車にも優れている点はあるでしょう。ですが、車内が狭いため乗車人数も少なく、馬力不足は否めません。
アクアを買う予算が用意できているのであれば、無理して軽自動車を購入して予算を削減するのはあまりおすすめできません。
プリウスと燃費を比べる
少しサイズは違いますが、アクアと同じトヨタの大人気ハイブリッドカーであるプリウスとの燃費性能比較も行ってみましょう。
車種名 | 車体価格 | 燃費性能 |
|---|---|---|
アクア
| 176~210万円 | 33.8~37.0km/リットル |
プリウス
| 242~319万円 | 37.2~40.8km/リットル |
車体価格はアクアの方が60~100万円と大幅に安く、アドバンテージがあります。これは決して無視できない大きな数字でしょう。
車種名 | 1km走るのにかかる燃料代 |
|---|---|
アクア | 約3.2~3.5円 |
プリウス | 約2.9~3.2円 |
※ガソリン価格120円/リットルで計算
確かにプリウスの方が燃費性能は高いですが、1km辺り0.3円ほどの差です。年間1万キロ走ってもその差は3000円程ですから、アクアとの60~100万円の車体価格差はとてもひっくり返せません。
試しにアクアとプリウスの一番安いグレードで購入後一年間に掛かる費用(車体価格+燃料費)の差額を算出してみましょう。
アクア
車体価格176万円+燃料費3.2万円=179.2万円
プリウス
車体価格242万円+燃料費2.9万円=244.9万円
差額 -65.7万円(アクアの方が65.7万円お得)
ご覧の通り車体価格を含めたトータルコストで考えれば断然アクアがお買い得と言えるでしょう。
アクアの実燃費はどの位になる?試乗して確認
今までアクアの燃費性能に関して様々な切り口からチェックしてきたのですが、この数値はカタログスペックというメーカーのカタログに記載されている数値にすぎません。実際の燃費はドライバーがアクアをどんな乗り方をするかや、路面や環境の違いに大きく左右されていきます。ですから「実際にアクアに乗ると燃費性能はどうなるの?」と気になっている方も多くいるようです。
というわけで、実際にアクアに試乗した際の燃費データ、実燃費に関する情報を掲載します。
とはいっても、アクアを長距離複数回試乗したものではないので、平均値からはずれてしまうかもしれません。それでもカタログスペックよりは現実に即したデータが取れるでしょう。
試乗車:アクア X-URBAN
条件:1名乗車、エアコンON
| アクア X-URBAN | 24.7km/リットル(実燃費) |
|---|
アクアのカタログスペックが30台前半~後半だった割にはあまり実燃費は伸びませんでした。とはいえ、今回は郊外がメインでしたので、市街地での使用がメインの方であればもう少しいい数字が出るでしょう。
ですが、実燃費で20台が出せる車種はあまりありませんから、アクアの燃費はかなり優れていると言えるでしょう。
状況によって燃費性能は変わる?
アクアは運転する状況・環境によって燃費性能が変わるのかをチェックして行きます。
市街地では道路が混むことも多く、そうなればブレーキを踏む頻度は上がります。なので、アクアのハイブリッド特性を活用できるでしょう。燃費をかなり伸ばすことができますから、実燃費はかなり伸びてきます。
一方、ブレーキ頻度が下がりやすくなる郊外ではアクアハイブリッドの強みは出づらい傾向にあります。アクアハイブリッドのよさは生かせない結果になり、実燃費も伸び悩むことになります。
渋滞ではノロノロ運転が非常に多くなり、止まったり走り出したりの繰り返しになります。アクアハイブリッドの強みを最大限に生かすことができるでしょう。電動走行の場面も多くなることから、アクアのカタログスペックに迫る数値が出てきます。
坂道であれば、アクアの特性は関係なく燃費性能は低下します。
以上をまとめると、
居住環境 | 有利か不利か |
|---|---|
市街地 | 有利 |
郊外・田舎 | 不利 |
山岳地 | 不利 |
上記の表は、それぞれの状況でアクアがハイブリッドの強みを発揮できるかというまとめです。市街地の場合は信号待ちや渋滞などでアクアが停車・発車する頻度も増えることから燃費性能も上がります。
逆に郊外や田舎の場合はアクアは真価を発揮できません。また、山岳地はアクアの特性はあまり関係なく燃費性能は低下します。
実燃費口コミチェック
先ほど提示したアクア試乗時の実燃費データは、試乗した一回のデータです。なので、アクアに乗ったら絶対にこの実燃費が出せる、といった類の物ではありません。アクアの詳細なデータが欲しければ、色々なシチュエーションで複数回気が済むまで試乗を続けなければなりません。しかし、それはあまり現実的ではありません。
アクアの詳細な平均実燃費データが収集したければ「みんカラ」を利用するといいでしょう。
ヴィッツはまだ登録件数が少なすぎる為、現実点では平均値としては信ぴょう性の薄いデータとなっています。
それ以外の比較ですが、僅差ではありますがやはりアクアが頭一つ出ているという結果になりました。カタログスペックでは40に迫る勢いだったのを考えれば若干寂しい結果になりましたが、実燃費はこの位下がるものです。
同クラスでは間違いなくトップクラスの燃費性能が出ていると言えるでしょう。
アクアの燃費まとめ
車体価格・カタログスペック共にライバルと僅差でありほとんど差がつかないかと思われましたが、実燃費で考えるとアクアは一歩抜け出すという結果になりました。
とてつもなく大きな差とは言えませんが、車種選択においてこの優れたトータルコストは最後の一押しになりえる強力な武器になりえるはずです。