バターとマーガリンの違い。美容と健康のためにはどちらを選ぶべき?
Date:2016.09.06
バターとマーガリンの違いって、改めて聞かれるとよくわかりませんよね。材料が違うのでしょうか?
バターとマーガリンは何が違うのか、そして健康効果や美容効果にどのような違いがあるのかを比較してみましょう。
そして、バターとマーガリン、どちらを使った方がいいのかを検証してみたいと思います。
バターは牛乳から作られる乳製品
バターの原料は牛乳です。牛乳からすぐにバターが出来るわけではなく、生クリームから作られます。ですからバターは乳製品に分類されていますね。
乳脂肪分が80%以上、水分が17%以下と法律で決められていますが、生クリームの乳脂肪分はおよそ40%。その生クリームを作るための牛乳には約4%の乳脂肪分が含まれています。
ということはおよそ2リットルの牛乳から100gのバターが出来る計算になりますね。
マーガリンとは油脂を使った加工食品
マーガリンは今から100年以上前、ナポレオン3世の時代に生まれました。バターが不足していた時代にバターの代替品になるものが作られたのがマーガリンの始まりといわれています。
当時は牛脂に牛乳などを加えて固められたものでしたが、今では精製した油脂(植物油脂または動物性油脂)に粉乳やビタミンなどを添加して練り上げる製法に進化しています。
バターの代用品として人気を博す
マーガリンの主原料は植物性の油脂です。
- 大豆油
- コーン油
- パーム油
- ヤシ油
- 綿実油
- ひまわり油
などが使われていますが、動物性油脂が使われることもあります。
人造バターとも呼ばれていたマーガリンですが、バターよりも安価なこととなめらかで使いやすいことからバターの代わりとして食卓の人気者になりました。
バターとマーガリン、栄養素の違いによる健康効果
原料が大きく違うバターとマーガリン、その栄養素にはどのような違いがあるのでしょうか。そして健康効果はどちらの方が高いのでしょうか。
バターは動物性脂肪が主成分
バターは牛乳から作られますので、動物性油脂が主成分です。
油脂といっても乳脂肪分が80%を占めるので、とても消化の良い食べ物です。「油」というイメージとは少し違うでしょう。
動物性脂肪というとどうしても生活習慣病と結びつくイメージを持っている人も多いのですが、食べ過ぎればどんな食品でも害になります。
また、血管を丈夫に保つ働きがあり、脳出血(脳卒中)などの予防にもなるのです。
マーガリンの栄養は原料となる油脂によって違う
マーガリンは植物性油脂から作られるので、その油脂の種類によって含まれている栄養素が違ってきます。
良質な植物オイルを使っていれば必須脂肪酸という体内で合成することが出来ない脂肪酸を含んでいます。
必須脂肪酸とはリノール酸やα-リノレン酸などで、生活習慣病の予防にも役立つものです。
- 菜種油:オレイン酸
- 紅花油:ビタミンE、オレイン酸、リノール酸
- 大豆油:ビタミンK、E、大豆レシチン、オレイン酸、リノール酸
など、質の良いオイルを使っていれば、それがマーガリンの栄養になります。
バターとマーガリンのカロリーの比較
バターは動物性脂肪、マーガリンは植物性脂肪だからバターの方がカロリーが高いといわれますが、実際はどうなんでしょうか。
大さじ1杯のカロリーは下記の通りです。
| 有塩バター | 89kcal |
|---|---|
| 無塩バター | 92kcal |
| マーガリン | 91kcal |
あまり変わらないですね。
健康の良いといわれるココナッツオイルやオリーブオイルは油なのでカロリーは大さじ1でたいだい111kcalとされていますから、バターやマーガリンの方が若干低いことになります。
トランス脂肪酸の危険性が指摘されている
以前からトランス脂肪酸は危険だといわれていますが何が危険なのでしょうか。
トランス脂肪酸には天然のものと人工のものがあります。バターにもトランス脂肪酸が含まれていますが、それは天然のもの。
危険だといわれているのはマーガリンに含まれる人工のトランス脂肪酸です。
人工のトランス脂肪酸を摂りすぎると心臓病の危険が高まるといわれているので、食べ過ぎには注意したいところです。
なぜこのような製造過程が必要なのかというと、不飽和脂肪酸の割合が多い油は固まりにくく、固さを出すために水素を添加しています。
マーガリンのような「部分水素添加油脂」と呼ばれるものは水素を添加することで飽和脂肪酸の割合を増やし、固体状にしているのです。
海外ではすでにトランス脂肪酸の健康被害が指摘されていて、その摂取量を規制する動きがありますが、日本では特に規制はされていません。
その危険性を指摘する声もありますが、欧米人に比べると日本人のトランス脂肪酸摂取量は格段に少ないのでそこまで心配する必要はない、という意見もあります。
たしかに、マーガリンのトランス脂肪酸は食べないに越したことはないかもしれません。
しかし、マーガリンをやめても、他に塩分の多い食事や揚げ物ばかり食べていればそちらの方が健康にはよくありません。
また、菓子パンやお菓子などの加工食品にも含まれていますから、すべてのトランス脂肪酸を避けることは現実的に難しい問題です。
美容のためにはバターとマーガリンのどちらを食べたら良いか
バターは動物性油脂、マーガリンは植物性油脂、と聞くとマーガリンの方がお肌に良さそうですが、実際はどうなのでしょうか。
バターの美肌効果~ビタミンの宝庫
バターにはビタミンA、E、Dなどの油溶性ビタミンがたっぷりと含まれています。
このうちビタミンAは、皮膚や粘膜を保護するためには不可欠な栄養素です。
肌に良いビタミン類を豊富に含むバターの美肌効果は高いといえますね。
温めると風味も良くなるので、同じくβ-カロテンなど肌を丈夫にする緑黄色野菜をバターでソテーして食べるのがおすすめです。
マーガリンにはカルシウムも含まれている
マーガリンには植物性油脂に含まれる必須脂肪酸の他にも、ビタミンAやK、カルシウムが含まれています。
カルシウムは骨や歯を作るだけでなく、成長ホルモンの分泌にも関わっています。
マーガリンはトランス脂肪酸の危険性ばかりが主張されてしまっていますが、美容に大切な栄養素が含まれているということですね。
その他のバターとマーガリンの比較
トランス脂肪酸の事を考えるとバターを使った方が良さそうですが、スーパーに行くとマーガリンの方がたくさん商品がありますよね。それはなぜでしょう。
使い勝手や価格など、比較できそうな点は他にもありそうです。
価格は?バターとマーガリン、どちらが得か
バターはだいたい200gで400~500円ほどするのに対し、マーガリンは半分くらいの価格ですね。お財布のことを考えるとマーガリンの方を選ぶ人もいるでしょう。
今は、バターとマーガリンのいいとこ取りをした「バター入りマーガリン」などもあります。バターよりも柔らかく、パンなどにも塗りやすいのが特徴です。
どちらが美味しいか?味のバリエーション
バターには「発酵バター」というものがあります。バターを作る時に乳酸菌が添加されているので、普通のバターよりも少し酸味があって香りが良くなるんです。
それに対して普通のバターは「甘性バター」に分類されます。
栄養価の高いバターにさらに乳酸菌が加わっているので、美味しい上にお腹にも良さそうです。
ただし、冷凍保存が向いていないので、香りの良いうちに早めに食べきることが必要です。
マーガリンはガーリック風味、チョコレート風味など味のバリエーションが豊富なのが人気の秘密。
柔らかいのでパンにも塗りやすく、お子さんでも使いやすいのが特徴です。柔らかくする手間も必要ないので、パン作りやお菓子作りにも使いやすいですね。
風味はバターの方がいいですが、お菓子などに使った時にマーガリンでもバターでも、食感にはそれほど違いがないようです。
バターとマーガリン、美味しいと思う方をほどほどに摂り入れよう!
どちらがいいかというとそれぞれにいいところがあるので、好みや用途に合わせて使い分けるのが良さそうです。
香りでいうとバターの方が上ですが、使いやすさや値段などを考えるとマーガリンも捨てがたい。
ただ、どちらも油脂であることをお忘れなく!健康や美容に良い成分が入っていますが、摂りすぎれば中性脂肪をためこむことになります。
美味しいと思う方をほどほどに使うのが美容にも健康にも良いのではないでしょうか。
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