白い服を着た時に限って付けてしまうケチャップやしょうゆ、コーヒーなどのシミ。このほか、襟や袖口に付いた皮脂汚れなどは、時間が経てば経つほど落ちにくくなり、クリーニングに出さなければキレイにならないケースも多い

うっかり付けてしまったパスタソースやワイン、コーヒーなどのシミ、突然の雨で裾にはねた泥汚れ――。こうした汚れを落とすには、とにかく早く処置することがポイント。「あとでまとめて洗濯機で洗おう」と放置していると、汚れがどんどん生地の奥に定着し、頑固なシミとなってしまう結果に。かといってすぐに洗濯機で洗えば万事解決するかと言えば、そう簡単な話でもない。確かに全自動洗濯機の洗浄力は年々向上しているが、全体的な汚れは落とせても、繊維の奥に定着した部分汚れを落とし切るのは難しいのだ。そんな部分汚れに対する素早い処置を驚くほど手軽に行えるツールとして話題を集めているのが、ハイアールアジアのハンディ洗濯機AQUA「コトン」だ。

どこへでも持ち運べる手のひらサイズのボディに、洗濯機としての機能を凝縮したハンディ洗濯機AQUA「コトン」。本体先端から水を噴射しながら、シミや泥汚れなどをたたいて押し出し洗いするほか、頑固な皮脂汚れの予洗いとしても効果的に使えるなど、さまざまな部分汚れに威力を発揮する

洗濯機のイメージとはどうにも結び付かない「ハンディ」という言葉に驚いた人も多いだろう。そう、「コトン」は洗濯機としての機能を手のひらサイズのボディに詰め込んだ新アイテムなのだ。汚れを落とす原理は、少量の水を本体先端のヘッドから噴射し、衣類をたたきながら洗い落とすというもの。洗剤である程度シミを落としてから洗濯機で洗うことを前提とした一般的なシミ取りクリーナーとは異なり、洗いからすすぎまで「コトン」1台でできてしまう。さらに、全自動洗濯機のように大量の水を必要とせず、わずかな水と洗剤だけで使えるのも特徴。「しまった!」と汚れに気付いたその瞬間、いつでもどこでも、サッと汚れを落とせるというわけだ。

このほか、首周りや袖口に付いた皮脂汚れを落とすための予洗いとしても効果的なほか、洗濯機で洗うのがためらわれるプリーツやシワ加工のおしゃれ着の部分洗いにも活用できる。こうした全自動洗濯機の不足を埋める“あると便利な”洗濯ツールとして、「コトン」はさまざまな場面で重宝する製品なのである。

高さわずか176mmというコンパクトサイズの「コトン」。隣に置いた500mlのペットボトルと比べると、その小ささがよくわかる。重さも約200gと非常に軽量だ

これまでになかった斬新な洗濯ツールである「コトン」。それだけに、「どのように汚れを落とすのか」ピンと来ない人も多いはずだ。ということで、まずはサイズ感や使用方法など、基本的なポイントをひとつひとつチェックしていくことにしよう。

「コトン」の本体サイズは46(幅)×46(奥行)×176(高さ)mm、重さは約200g。一般的な整髪料のスプレー缶ほどのサイズと重量で、カバンに入れてどこへでも持ち運べる。デザインもいい意味で洗濯機らしくない。継ぎ目の少ない光沢感のある仕上げからは高級感が感じられ、持ってみるとサラリとした手触りが心地いい。持ち運んで使えるものだからこそ、見た目のよさや質感の高さにもこだわった作りとなっている。

「スターウォーズ」「ディズニー」などの人気キャラクターとコラボしたモデルもラインアップされており、ファンにはうれしい

使い方はそれほど難しくない。まず「コトン」に単4形乾電池3本を入れ、先端のキャップと保護カバーを外す。水タンクを内蔵した「ボトル」と呼ばれるヘッド部分を本体から引き抜き、水を入れる。これで本体側の準備は完了だ。

次に、キッチンペーパーを4つ折りにして付属マットの上に敷く。衣類の汚れた部分に綿棒で市販の液体洗剤を塗り、汚れた面が下になるようにして洗濯する衣類をキッチンペーパーの上にセット。この時に注意したいのが、汚れた部分をキッチンペーパーの中央ではなく端に配置すること。「コトン」は汚れをたたいてキッチンペーバーに移していくことになるため、移し取った汚れが再び衣類に付着してしまわないよう、キッチンペーパーの上を何度か移動させる必要があるのだ。ここまで完了すれば、あとは「コトン」のヘッドを汚れた部分に垂直に当て、本体上部のスイッチを押すだけ。慣れてしまえば、準備は簡単だ。

乾電池をセット
「コトン」の基本的な使い方を、順を追って確認しておこう。まずは、本体上部の電池ケースを引き抜き、単4形乾電池3本をセット
「ボトル」の水タンクに少量の水を入れる
先端のキャップと保護カバーを外し、水タンクを内蔵した透明の「ボトル」を引き抜いたら、キャップを外し、少量の水を入れ、しっかりと閉める。ヘッドの打撃と同時に、先端からこの水が少しずつ噴出される仕組みだ
汚れを移し取るキッチンペーパーをセット
続いて、洗濯場所の準備。付属のマットに4つ折りにしたキッチンペーパーを置く。衣類の汚れた部分に、綿棒を使って市販の液体洗剤を塗ったら、裏返してキッチンペーパーの上にセット。これで洗濯の準備は完了だ

準備ができたら、汚れを落としてみよう。ここでは、しょうゆのシミで試してみることに。スイッチを入れると、衣類に押し当てたヘッドが「コトコトコトコト」と上下に振動。同時に先端から少量の水が噴射され、汚れがキッチンペーパーに移し取られていく。汚れの周囲からスタートし、中心に集めるように動かし、汚れを広ろげないようにするのが洗濯のコツで、最初は5秒程度、汚れが落ちてきたら30秒程度を目安に、衣類をキッチンペーパーのキレイな場所に移動させていく。

みるみる汚れが薄くなり、「想像以上によく落ちるね」と検証に立ち会ったスタッフたちから声が上がる中、トントンと押し出し洗いすること約1分。ほぼ完璧に汚れを落とすことができた。洗濯時間は汚れの種類や面積、定着度合いにもよるが、軽い汚れなら最短約30秒で洗濯することが可能だ。なお、水を出しながらたたくため、汚れとともに洗剤の成分がキッチンペーパーに移った後は、すすぎを行っていることになる。これほどの短時間で洗いからすすぎまで行えるのだから驚きである。

では、洗濯開始。「コトン」のヘッドを汚れと垂直になるように衣類に当て、いざスイッチオン。ヘッドがコトコトと上下に振動し、想像以上の早さで汚れが薄くなっていく。汚れの周囲からスタートし、中心に集めるように動かし5秒ほど経ったらいったんストップ。キッチンペーパーに汚れが移っていることを確認して、再度、ペーパーの場所を変えて洗濯。汚れの移り具合に応じて場所を変える間隔を長くしながら、この作業を何度か繰り返す
洗濯前
洗濯後
今回付着させたしょうゆのシミは、1分ほどでキレイに落とすことができた。手作業よりも格段に速くキレイになり、ブラシなどでこすり落とすときのように生地を傷める心配もない。「コトン」の確かな洗浄力を実感することができた

水を噴射しながらたたいて汚れを落とす、押し出し洗いを採用する「コトン」。原理は単純だが、なぜこれほど素早く、しっかりと汚れを落とすことができるのだろうか? その秘密は、研究に研究を重ねた徹底的な作り込みにあるようだ。

たとえば「たたき」の動作回数。「コトン」のヘッドは毎分約700回のスピードで高速振動するが、ハイアールアジアによると、これは単に“速さ”を求めた結果の数字ではないという。試行錯誤を繰り返しながら、効率的に汚れを落とせる動作回数を追究した結果、たどり着いたのが、毎分約700回という回数だったのだ。「たたき」の強さや、ヘッド表面に設けた突起の形状と数、1回のたたきにつき0.03mlずつ噴射される水の量などについても同様で、膨大なトライ&エラーの末に適切な仕様が導き出されているとのこと。単純な原理であるからこそ、細部の設計にとことんこだわる。その結果として、しっかりと汚れを押し出しつつ、デリケートな素材の生地も傷めない、そんな理想的とも言える汚れ落としが実現できたのである。


水を噴射しながらたたいて汚れを落とす、押し出し洗いを採用した「コトン」。毎分700回の振動で汚れを繊維からたたき出し、キッチンペーパーに移動させるのが、その洗濯メカニズム。汚れとともに洗剤成分が移動した後は、ヘッドの先端から噴射される水によって、すすぎも行われるのだ
ヘッドを間近で見ると、表面に細かな突起が設けられていた。これは、繊維の奥に入った汚れをより素早く、効率的に押し出すために設けられたものだ。また、ヘッドを指で押してみると、グッと押し返してくる反発が感じられる。この反発の度合いも重要で、強力に汚れを押し出しながらも生地を傷めない、絶妙な「たたき」の強さを生み出すという
外出時に便利なのが、別売の携帯ポーチ。「コトン」本体のほか、洗濯に必要になる付属マットや洗剤、綿棒などをスッキリとまとめて持ち歩くことができる。レストランや仕事場、出張先でうっかりシミを付けてしまっても、「このまま1日過ごすのか……」と肩を落とす必要はもうない。実際に女性ものの小ぶりなバッグに入れてみたところ、すんなりと収まった

日常生活における、どんなシーンのどんな汚れに対し「コトン」が有効に使えるのか。より具体的にその実力を探ってみたいということで、検証の舞台を「日々の暮らし」に移してみることに。今回検証を行ったのは、価格.comの女性スタッフ(30代)。夫と保育園に通う2歳の息子との3人暮らしで、仕事と子育ての両立に忙しい毎日を送っている。そんな彼女に「コトン」のある生活を1週間体験してもらい、実際の使い勝手や汚れの落ち具合など、気づいたこと、感じたことを率直に語ってもらった。

女性スタッフに日々の洗濯の悩みを聞いてみたところ、「それはもう、子どもの食べこぼしですね」と間髪置かずに答えが返ってきた。

「息子はまだ2歳で、食べこぼしでシミをつけるのは当たり前です。大好きなケチャップがかかったハンバーグ、ミートソーススパゲッティ、カボチャの煮物、お味噌汁。おいしそうに食べてくれるのはとてもうれしいんですが、食事が終わるころには、胸元や袖口、あとズボンにも食べこぼしのシミが……。それだけならまだしも、汚れた手や口のまま『抱っこ!』って抱き付いてきたときにはもう大変で、私の服も子どもと“おそろい”の汚れになっちゃいます。慣れてしまったとはいえ、ああ、また洗濯かって思うことが時々ありますね」。

そうした場合、普段はまず手洗いをして、ある程度汚れを落としてから洗濯機に入れているそうだが、それでもキレイにならないことが多いとのこと。「手洗いで汚れを落とす場合、強くこすったりするとすぐに生地が傷んでしまうし、なにより時間と手間がかかります。でも、『コトン』ならあっという間でした。使い方もすぐに慣れましたし、ケチャップやトマトソースのシミ、公園遊びで付いた泥汚れなどが面白いように取れました。汚れが付いてからすぐにトントンすると、1分足らずで洗濯が完了して、想像以上に手軽ですね。汚れても『コトン』があるから大丈夫。そういう安心感があるせいだと思いますが、子どもが食べこぼしても以前のように動揺しなくなりました」。

どうやら、子育て中の家庭に「コトン」の手軽さはピッタリなようだ。

洗濯前
洗濯後
子どもが食べこぼして付いてしまったカボチャのシミ。「コトン」で洗濯後の右の写真を見ると、キレイに汚れが落ちていることがよくわかる。ここまでキレイになるのなら、わざわざ全自動洗濯機に入れて洗う必要はなさそう。女性スタッフいわく、「『コトン』で洗うと濡れる部分が少ないので、乾いたらもう1回着せちゃっています」
洗濯前
洗濯後
「公園遊びの後は、必ずと言っていいほど土や泥が付いています。こういう汚れには本当は予洗いが必須ですが、これも『コトン』でかなり目立たないレベルまでキレイにできます」と女性スタッフ。「コトン」で洗濯後の状態を確認すると、汚れが水分といっしょに広がってできる輪ジミも発生していないことがわかる。このあたりは、汚れがキッチンペーパーにしっかりと移動したことの証拠と言えるだろう

もちろん、やっかいなのは子どもに起因する汚ればかりではない。ハンカチに口紅が付いてしまったり、夫が仕事中にコーヒーを付けてしまったり。1週間という短い期間に何度か「しまった!」があったというが、そこで大きなメリットを感じたのが、“気軽に持ち歩ける”ことだった。

「今回は『コトン』を2台貸していただけたので、私も夫も携帯ポーチに入れて常に持ち歩いていました。すると、想像以上にあるんですよね、『コトン』の出番。その場でサッとカバンから取り出してすぐに使えるし、人前で出しても気にならないデザインもうれしいです」。

特に印象的だったのが、夫がカフェでコーヒーのシミを付けてしまった場面。「話によると、その後大事なお客さんと会う予定だったそうなんです。誰だって、汚れたシャツで人と会うのは避けたいですよね。今までなら頭を抱えていたところですが、『コトン』があるから大丈夫。その場ですぐに処置して、キレイなシャツで会えたそうです。『こういうケースを考えると、出張先にも持って行ったほうがよさそうだね』と夫が言っていましたが、私も大いに賛成です」。

口紅や油性ボールペンなど、手ごわい油汚れを落とす際は、洗濯の手順は通常の場合と少し異なる。液体洗剤を付けたら、まずは「ボトル」に水を入れずにたたき、その後、水を入れて押し出し洗いを行う。こうすることで、洗剤が繊維の奥まで届き、汚れがより落ちやすくなるのだ。ちなみに、血液汚れの場合は凝固が進むと落ちにくくなるため、はじめは水だけでたたき、その後、洗剤を塗布するのが効果的だ
洗濯前
洗濯後
「“落ちにくさ”で定評のある口紅の汚れは、さすがにちょっと時間がかかりました」と語る女性スタッフだが、仕上がりはご覧の通り。こちらもよく汚れが落ちていた
洗濯前
洗濯後
汚れの範囲が広がりやすいコーヒーのシミも、「慣れれば数分で落とせます」とのこと。だからこそ、外出先でもサッと汚れを落とせるし、洗濯による生地へのダメージも最小限に抑えられるのだ

以前から気になっていた、襟や袖口の皮脂汚れ。全自動洗濯機では歯が立たず、クリーニングに出すしか手がなかったが、「シミ抜き」などの特別なコースは値段も高い。「なんとか出費を抑えたい」と考えていたため、「コトン」は“渡りに船”でもあったそうだ。

「以前に比べると、かなりクリーニング代を抑えられそうです。皮脂汚れの予洗いとして『コトン』を使い、その後全自動洗濯機で洗えば、かなり汚れが目立たなくなりますし、プリーツスカートやシワ加工のストールなども、汚れた部分だけを洗えるから、ちょっとした部分汚れならクリーニングに出さなくて済みそうです」。

手軽に使えて、洗浄力も高く、生地にもお財布にもやさしい。そんな「コトン」の魅力を存分に体感できた、充実のレビューとなったようだ。

襟や袖口にびっしりとこびり付いた黄色い皮脂汚れは、まず「コトン」で予洗いをし、その後、全自動洗濯機で洗う。汚れの範囲が広い場合は、綿棒ではなく洗剤ボトルのフタから直接洗剤を塗るのがよさそうだ
洗濯前
洗濯後
「コトン」で予洗い後、全自動洗濯機で洗濯した結果。「正直どこまできれいになるか不安でしたが、黄ばみがかなり目立たなくなりました。ここまでキレイになれば、クリーニングに出す必要はないですよね」。女性スタッフも納得の様子だ
自宅での洗濯が難しく、小さな汚れが付いただけでもクリーニングに出すしかなかったシワ加工のシャツやストール、プリーツスカートなども、「コトン」があれば自宅で洗える。「クリーニング代をグッと節約できるし、汚れた部分だけ洗うので、服が傷まないのもうれしいです」

忘年会をはじめ、年の瀬が近づくにつれて多くなる飲み会の席。楽しい時間を過ごしたはいいが、コートやスーツに焼肉やタバコのニオイが付いてしまい、翌日眉をしかめる、といったことはよくある話だ。そんなときに便利なのが、同じくハイアールアジアの衣類エアウォッシャー、AQUA「ラクーン」だ。

水を使わず、オゾンの酸化力で衣類に付いたニオイや菌を取り除く仕組みのため、シルクやレザー素材も手軽にケアできるほか、好きな香水でほのかに衣類を香らせる「フレグランスモード」も搭載。使い方は簡単で、本体カバー内にハンガーで吊るして電源ボタンを押すだけ。後は、自動で衣類の除菌・消臭が行われる。リビングや寝室など、どこにでも設置できるところも魅力だ。「コトン」と同様、あると便利な洗濯ツールとして、こちらもぜひチェックしてほしい。

一般的なシミ抜きクリーナーと何が違うの? 洗濯機と言えるほど、しっかり汚れを落とせるの? 洗濯機の常識を覆したハンディサイズの「コトン」に対して、そんな懐疑的な見方をする人もいるのではないだろうか。しかし、今回のレビューを通じて、そうした声はまったくの杞憂であることがわかっていただけたと思う。

どこへでも持ち運べて、その場で素早く汚れを落とせる手軽さはもちろん、押し出し洗いによる洗浄力の高さには目を見張るものがあった。その確かな洗浄力を実現できた背景には、ハイアールアジアの研究・開発にかける姿勢も垣間見られた。たたきの速さや強さ、水の噴射量など、細部におよぶこだわりがあったからこそ、ボディは小さくてもれっきとした洗濯機と呼べる製品となったのである。1台あるだけで洗濯にまつわるさまざまな悩みがグンと減らせる「コトン」。主婦はもちろん、老若男女問わず、あらゆる人にぜひ試してもらいたいツールである。