なぜあなたに葛根湯が効かないのか 漢方薬で風邪対策

2013/11/20

 漢方薬の役割は、長く飲んで体質を改善するだけではない。風邪をひいたな、と思ったときに服用してすぐに症状が改善する場合もある。ただし、おなじみの葛根湯だけでは不十分だ。症状や体質に合った薬をそろえよう。

 風邪のひき始めに「葛根湯」を飲んでみたが効かなかった。そんな経験を持つ人もいるはず。

 「東洋医学では風邪は、寒さ、暑さ、乾燥、湿気などの“邪”と呼ばれる自然現象が、体内に入り込んで引き起こすと考えられています。そのため、季節や体質などによって効く薬が変わってくるのです」(吉祥寺東方医院院長の三浦於菟さん)

 葛根湯は、寒気を伴う冬の風邪に使うべき漢方薬だが、体質によっては別の薬のほうが適している。体力がある人には、発汗作用があり、熱や関節の痛みを緩和する「麻黄湯」が向く。逆に体力がない人には、胃腸の不調や冷えも改善してくれる「桂枝湯」が適しているのだ。

 「葛根湯は麻黄湯と桂枝湯、両方の成分が入っているために割に守備範囲が広いのですが、体力のある子どもには麻黄湯、おじいちゃんには桂枝湯など、家庭内で使い分けるといいでしょう」と三浦さん。

 さらに夏の風邪の場合、効果的なのは全く違う薬だ。「夏風邪は寒気がなく、喉の痛みや体のほてりが出やすい。こんな症状には、体に入った熱を取り去り、喉の痛みに効く銀翹散が向いています」(三浦さん)。

 乾いたせきが長く続くなら「麦門冬湯」、鼻水やたんには「小青竜湯」……症状、体質に合った数種類の薬を常備しておけば、もう風邪は怖くない。

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