汗がしょっぱい=体のSOSのサインかも?意外に知らない汗の基礎知識特集

汗には良い汗と悪い汗の2種類があり、しょっぱい汗や目にしみるような汗は、後者の悪い汗にあたります。悪い汗が流れるのは、身体がSOSを出しているサインです。改善しなければ、健康に害が及んでしまうことも…。そこで今回は、汗の基礎知識から、汗の裏に隠れている病気、汗の成分を改善する方法などについてご紹介します。


しょっぱい汗を改善する前に!そもそも、汗をかくのはどうして?

化粧崩れやベタつき、体臭の原因となることから、厄介に思われがちな汗。この中にも、できるだけ汗をかかないようにしている人は多いはずです。しかし、汗をかかないようにすることは、身体にとって良いことではありません。汗は、人が生きていくために必要不可欠な機能なのです。

汗には身体の中の温度を調整する働きがあり、汗が出なくなると身体の中に熱がこもってしまいます。すると、身体機能に様々な影響が及び、最悪、病気を引き起こしてしまうこともあるのです。

なお、汗をかくのは、熱を発散するときだけではありません。興奮や緊張、不安や恐怖などによってかく汗もありますし、熱いものや辛いものを食べたときにかく汗もあります。どの汗も汗腺によって放出されており、正常に汗をかくには汗腺の機能も正常である必要があります。

しょっぱい汗は悪い汗!良い汗と悪い汗の違いって?

しょっぱい汗を対策するためには、汗の種類について知っておくことも大切です。汗には、良い汗と悪い汗の2種類があり、しょっぱい汗は後者にあたります。悪い汗は汗腺機能のSOSによって放出される汗であるため、放置は厳禁。良い汗と悪い汗の特徴や成分、メカニズムをしって、悪い汗の改善を試みましょう。

良い汗の特徴

・サラサラしている
・粒が小さい
・無味無臭
・衣服に付着しても黄ばみにくい

良い汗は水のようにサラサラしていて、汗をかきやすい運動後などもすぐに蒸発してしまうのが特徴です。舐めても味がなく、ニオイもありません。雑菌が繁殖しにくい汗なので、衣服に付着しても、黄ばみやニオイがつきにくい傾向があります。

悪い汗の特徴

・粘土が高く、ベタベタしている
・粒が大きい
・しょっぱい味がする
・ツンとしたニオイがする
・衣服に付着すると黄ばんでしまう

良い汗に対して、悪い汗はベタベタするのが特徴です。運動後に汗をかいてもなかなか蒸発されず、身体中に汗がまとわりついたような感覚になります。舐めるとしょっぱい味がして、ツンとしたニオイもあります。雑菌の繁殖しやすい汗なので、衣服に付着した際には黄ばみやニオイが残ってしまいます。

良い汗と悪い汗の決定的な違いは、成分にあり!

良い汗と悪い汗、それぞれ汗に含まれる成分が異なっています。

まず、良い汗の成分は、99%が水分とされています。ナトリウムや塩素、カルシウムやアンモニアといった成分も含まれてはいるものの、それらが含まれる量は全体のわずか1%です。

それに対して、悪い汗の成分は、ナトリウムや塩素、カルシウムやアンモニアといった成分を多く含んでいます。しょっぱい味がするのは、汗に含まれる水以外の成分によるものなのです。

悪い汗が出るメカニズム

正常な汗のメカニズムでは、汗腺が毛細血管から様々な成分が混ざった水分をくみ取った後、水分以外の成分を濾過して毛細血管へと戻すことから、水分が中心となった良い汗を排出します。

しかし、汗腺の機能が低下すると、水分以外の成分がうまく濾過されなくなり、最初に毛細血管からくみ取ったままのものが汗として体外に排出されてしまうことになります。

つまり、悪い汗が出るということは、汗腺の機能が低下している証拠。放っておくと、健康被害につながりかねません。悪い汗の特徴であるしょっぱい汗が出ている人は、今からでも汗の質を変える対策を行いましょう。

しょっぱい汗が出る人は要注意!汗腺機能の低下が病気の原因に?

しょっぱい汗、すなわち悪い汗が出るのは、汗腺の機能低下によるものであると、前項でお話しました。汗腺の機能低下は、汗の質を悪くするだけでなく病気を引き起こすこともあり、決して油断は禁物です。汗腺機能の低下によって引き起こされる病気としては、以下があげられます。

①熱中症

汗腺機能が低下すると、身体の中に熱がこもるようになり、熱中症になります。めまい、頭痛、吐き気、失神などの症状がでるほか、酷い場合には死に至ることもあるので、注意が必要です。

②低体温症

汗腺機能が低下して汗が出にくくなると、身体は体内の熱を冷まそうとして、自己防衛反応によって低体温の状態を引き起こします。低体温の状態が続けば、ますます汗腺機能は低下。汗が出なくなって身体に余分な水分や老廃物が蓄積されていく上に、常に身体が冷えた状態となってしまいます。

③免疫力の低下

汗腺機能が低下して汗を出せなくなると、基礎代謝が低下。身体中のエネルギーが不足することとなり、免疫力の低下につながります。免疫力が低下すれば、疲労を感じやすくなる上に病気にかかるリスクも増大してしまいます。



しょっぱい汗が出ることは、汗腺機能の低下による病気の前兆であるといっても過言ではありません。放っておけば、取り戻しのつかない事態に及んでしまうこともあるため、しょっぱい汗が出るという人は、今からでも汗腺機能を向上させて病気を予防しましょう。

しょっぱい汗には、汗腺機能を向上させる4つの方法が効果的!

しょっぱい汗を改善するには、汗腺機能の向上を図るのが一番です。ここでは、汗腺機能の向上が期待できる4つの方法についてご紹介します。

①有酸素運動をする

ウォーキングやストレッチ、サイクリングといった有酸素運動を行えば、長時間にわたって継続的に汗を流すことができ、効果的に汗腺の機能を向上させることができます。運動後には汗の酸化を防ぐためにも、タオルやシャワーで身体を清潔に保つことを忘れずに。

②半身浴をする

次に、半身浴です。35度から38度くらいのぬるめのお湯に長時間浸かれば、新陳代謝が高まり、汗腺の機能を大幅に向上させることができます。なお、半身浴では大量の汗が放出されるので、事前にしっかり水分を補給しておくようにしましょう。

③身体が温まる食べ物を摂取する

汗腺の機能を向上させるためには、冷たいものよりも温かいものを中心に摂取するようにしましょう。冷たいものを食べると、新陳代謝の低下によって、汗腺の機能も低下してしまいます。鍋やうどんといった身体の中が温まる食べ物がおすすめです。

また、温かいもの以外では、辛いものも効果的。唐辛子に含まれるカプサイシンには発汗作用があるので、汗をかきやすくなって汗腺機能を向上させることができます。

④エアコンは極力避ける

エアコンを使うと、身体が“汗をかく”ということに鈍化してしまい、汗腺機能が大幅に低下してしまいます。エアコンは極力避けるようにし、身体が正常に体温調節できる室内環境に整えましょう。


上記のようなちょっとした生活習慣の改善で、汗腺の機能は向上していくものです。汗腺機能が向上すれば、しょっぱい汗が出にくくなり、汗の質も悪い汗から良い汗へと改善されていくはずです。

しょっぱい汗が出なくなれば、健康になった証拠!

しょっぱい汗を改善するには、汗をたくさんかいて、汗腺の機能を高めてあげるのが最も効果的です。汗腺の機能が高まれば様々な病気の予防にもつながりますし、正常に身体の温度調整もできるようになることから新陳代謝もアップ。健康はもちろん、ダイエットや美肌にも役立ちます。

しょっぱい汗で悩んでいる人は、是非とも今回ご紹介した内容をもとに、悪い汗から良い汗への改善を試みてください。汗をたくさんかいて汗腺機能を向上させていけば、汗がしょっぱくなることもありません。汗がしょっぱくなくなれば、身体の中が健康になった証拠です。

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