シャンプーをしているときに、あれっ何かできてるって思ったことはありませんか?
ぶつぶつしたものが指に触れて、何だろうって気になるけどそのままにしてしまったことはないでしょうか。
でもそのできもの、放っておいて大丈夫でしょうか?少し痛みがあればなおさらです。
自分では見えない場所だから、ケアもよくできていないのかもしれません。
今回は、頭皮のできものができる原因と対処法、みていきましょう。
頭皮にできものができる原因について
①乾皮症・皮脂欠乏性湿疹
乾皮症・皮脂欠乏性湿疹とは、皮膚のバリア機能が損なわれて、乾燥して角質がはがれてしまっている状態をいいます。
皮膚表面がかさかさしていたり、白い粉を吹いたようになっていたり、ひび割れができて痛みやかゆみが発生しているのが主な症状です。
バリア機能が壊れた肌は、本来、弱酸性に保たれている皮膚がアルカリ性に傾くことで、細菌が繁殖しやすくなり、細菌感染リスクが高まります。
また、バリア機能の低下することで、普段は角質層から奥へは浸透しない物質が角質層を通り抜けてしまい、そのために、髪や服が触れるだけでかゆみを感じたり、使いなれた化粧品の成分にかぶれて赤くなるなど、刺激に敏感になってしまいます。
これは、皮脂や角質層の細胞間脂質(セラミドなど)、NMF(天然保湿因子)の分泌が低下したときに起きます。
特に、アトピー性皮膚炎の要因がある人、きれい好きでよく頭を洗う人などに多く発生します。
②脂漏性湿疹
脂漏性湿疹は、マラセチア菌というカビの一種が、過剰分泌された皮脂を餌に増殖することで発生します。
頭皮は皮脂分泌量の多い部位なのでマラセチアが繁殖しやすく、脂漏性湿疹が発生しやすい部位です。また、髪の毛が生えていることで汚れや皮脂が溜まりやすく、不衛生になりがちです。
脂漏性湿疹は、赤く、かゆみをともなったり、皮膚が荒れてカサつき、ベラベラとはがれてくる場合もあります。頭にできた場合、フケと勘違いしてしまう方も多いです。しかし、放っておくと皮脂が酸化されて、加齢臭のようなニオイを放つ原因ともなります。
一度、脂漏性湿疹に罹ってしまうと、治りにくく、悪化しやすいという問題があり、我慢できずに掻いてしまったところにかさぶたができてしまいますが、さらにひどくなると、重度の炎症をおこして脱毛するケースもあるようです。
③刺激性接触皮膚炎
刺激性接触皮膚炎になると、かゆみだけでなく痛みも伴い、赤くなるだけでなく、小さい水泡がいくつもできたりします。
もともと皮膚に障害をもたらす原因物質との接触によって皮膚が炎症を起こすことが原因です。症状が出るのも早く、接触してから数分~数時間で症状が現れます。
原因物質は、灯油やガソリン、石鹸や洗剤、化粧品、植物や果物、野菜、魚、ハウスダスト、繊維などがあります。そのものの持つ毒性や刺激が要因なので、誰にでも起きやすいと言えます。シャンプー剤に合成界面活性剤が配合されていた場合、それによって起きてしまうこともあるようです。
④アレルギー性接触皮膚炎
アレルギー性接触皮膚炎は、ある特定の物質に対する特異的な免疫反応により起こりますが、その物質に触れて発症する人としない人がいます。
発症した場合、その物質に体がアレルギー反応を起こす体質になってしまい、その後もその物質(アレルゲン)に接触するたび発症します。
原因物質は、化粧品や香料などに含まれる化学物質、ピアスやベルトなどに使われるニッケル、ゴム製品、湿布、軟膏、点眼薬などの他、ぎんなん、マンゴー、漆やキク科などの植物も該当するようです。
症状は、触れてから半日くらいで赤くかぶれてかゆくなってきます。そのままであれば、2~3日でかゆみの症状は治まってきます。
⑤光接触皮膚炎
光接触皮膚炎は、化学物質と日光の紫外線が当たることで発症します。
金属や化粧品、湿布薬などの特定の化学物質が肌に触れると、皮膚はアレルギー反応を起こしますが、そこに紫外線が当たることで、症状が現れます。
光接触皮膚炎は、大きく分けて2種類あり、光毒性のものと、光アレルギー性のものです。光毒性は、化学物質に紫外線があたって活性酸素が発生することで皮膚を損傷します。一方、光アレルギー性は、免疫反応により症状が現れ、わずかな光でも強い炎症を招きます。
光毒性で生じた光接触皮膚炎は、感作期間を必要としないため、初めて紫外線に当たっただけでも皮疹が生じます。
光アレルギー性で生じた光接触皮膚炎は、感作期間を必要とし、皮疹や赤みを帯びた腫れや強いかゆみを伴い、水泡などの皮膚症状が多岐にわたり発症します。
⑥傷
頭皮は皮膚の中でも柔らかい部分なので、洗髪やブラッシングなどの日常のささいな行為で傷つき、それが原因となってできものができることがあります。
また、頭皮ががかゆいからと、長い爪などでかいてしまうと、そこが傷になってしまうこともあります。シャンプーのときも、爪を立てて洗うと傷の原因になるので、気をつけましょう。
⑦シャンプー法
シャンプーの方法が間違っていると、できものができやすくなります。
頭皮の健康は清潔が第一と思い込み、洗浄力の強いものや、泡立ちのいいものでしっかり洗うことは、頭皮にとってはやり過ぎで、かえって悪い状況になってしまうこともあります。
洗い過ぎは必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮を乾燥させます。その頭皮を守ろうと、皮脂をより多く分泌してしまい、バリア機能が低下してしまいます。
また、泡立つぶん、すすぎをしっかりしないと、今度は毛穴が詰まってしまうことになります。洗浄力が強くて、泡立ちのいいシャンプー剤には、合成界面活性剤が配合されていることが多く、肌にとってはあまりよくありません。
シャンプーのやり方や選び方はとても大切です。
⑧ホルモンバランスの乱れ
疲れやストレスなどで、睡眠不足になったり、食生活が不規則になると、栄養バランスが乱れます。
簡単なもの、食べやすいもの、好きなものなど、偏った食で自律神経が乱れ、さらにホルモンバランスにまで影響を及ぼします。
ホルモンバランスの乱れることで、皮脂分泌が過剰になり、毛穴が詰まる原因になります。
ホルモンバランスの乱れは、女性では妊娠、出産、閉経のときにありますが、ストレスでも月経周期が狂い、ひどくなると月経が数カ月に1回と回数が減ってしまうことにもなりかねません。
男性も、ストレスで皮脂分泌がさらに過剰化して、できものができやすくなります。
規則正しい生活でストレスをためないで、体のバランスを保つことが、とても大切になるのです。
頭皮のできものの対策について
・シャンプー選びと正しい洗髪法
シャンプー剤をアミノ酸系に変えましょう。アミノ酸系は低刺激で肌に優しく、配合されているものも天然系のものが多いので安心です。
ただ、泡立ちが落ちますし、仕上がりもきしむかもしれません。でも、頭皮や髪の健康を考えると、じきに良い状況になりますから、気長に使っていきましょう。
入浴前によくブラッシングして、頭皮についた皮脂汚れを浮き立たせるようにしましょう。
そして、髪をお湯で洗う予備洗いを十分すぐぎるくらいやってください。予備洗いによって、頭皮の汚れの7割が落ち、アミノ酸系のシャンプーでも泡立ちがよくなります。
洗った後も、丁寧過ぎるくらいよくすすぎ、洗い残しがないようにしましょう。
・ドライヤーを上手にかける
タオルドライ後、ドライヤーの熱風から髪を守るトリートメントをつけ、温風ハイパワーで地肌から乾かす要領で乾かします。
手でほぐしながら、ドライヤーを1か所に留めないように動かしながら一気に乾かします。
髪の毛を乾かそうとするのではなく、地肌から徐々に乾かすと自然と髪の毛も乾いてきます。
頭皮を乾かし過ぎないようにも注意しましょう。
・肌に刺激のある物質を避ける
接触皮膚炎は、まず問題物質を避けることが大事です。
頭皮につけるもので、シャンプーなどの洗髪剤はもちろん、ヘアケア剤も気をつけたいものです。
天然オイル(オリーブオイルや椿油など)を使うと、刺激がなく保湿力も優れていて、髪もつややかになるのでおすすめです。
紫外線も避けるために、帽子や髪用のUVスプレーを使うようにしましょう。
・きちんと治療して皮膚疾患の原因を作らない
皮膚疾患が見られたら、皮膚科での早めの治療が大切になってきます。
自己判断で、誤った対策をしてしまうと、かえってひどくなりかねません。
まず、診てもらい、処方された薬をきちんと使って治すようにしてください。
・生活改善
また、生活改善も大切です。
ストレスを溜めないよう、上手に気分転換を図り、適度な運動で神経を安定させ、栄養面を考え食事を心がけ、睡眠もできるだけ取るようにしましょう。
スナック菓子、脂っこい食事、インスタント食品を減らしていくことから始めてもいいでしょう。
まとめ
頭皮にできものができる原因と、対処法についてみてきました。
頭皮は、髪に隠れていてあまり気にされませんが、実は柔らかくてとてもデリケートです。ちょっとした傷や、刺激物やアレルギーなど、過敏で影響を受けやすい部位です。
また、一度できものができてしまうと、なかなか治りにくいです。
体調がすぐれないと、どこかにできものができちゃいますよね。顔でも身体でも。でも頭皮にできるのは、敏感になっている証拠かもしれません。
髪のこともありますから、小さいできものでもすぐに治すようにしてくださいね。