食べ物で日焼けが悪化する!?夏のお肌を守る正しい食事とは
Date:2016.06.03
年々、過酷さが増しているように思える、日本の夏……。
温度が高いだけじゃありません。太陽から振りそそぐ日光そのものが、なんだか強烈になっている気がしませんか?
じつはそれ、気のせいではないんです。
地球に降りそそぐ紫外線の量は、年々増加傾向にあります。2006年7月、世界保健機関(WHO)は、「紫外線を浴びたことが原因で死亡する人々が、世界で年間約6万人に及ぶ」との報告を発表しました。
オゾン層の破壊により、地上に届く紫外線は強烈なものとなっています。この発表は2006年のものですが、その後も紫外線量は年々増加していると言われます。
日焼けを招く紫外線。気をつけるべきは二種類の波
日焼けの素となる紫外線。
まとめて考えがちですが、じつは紫外線は3つの種類に分かれます。
- UVA(A波)
- UVB(B波)
- UVC(C波)
の3つで、このうち地上に届くのはA波とB波の2つです。
シミやシワの原因となる、紫外線A波
紫外線A波は、以下のような特性を持っています。
- 肌の内側まで浸透する
- コラーゲンなどの組織細胞を破壊
- シミ・シワ・たるみの原因となる
- 日焼け止めでは「PA」が抑制している
お肌を内側から破壊し、潤いを奪い、かさつきやシミ・シワなどの肌トラブルを引き起こします。
メラニン色素を刺激し肌を黒くする、紫外線B波
一方、紫外線B波は、以下のような特性を持っています。
- 肌を表面から攻撃する
- メラニン色素を刺激して酸化させる
- 肌を浅黒く変色させる
- 日焼け止めでは「SPF」が抑制している
こちらはお肌の表面から細胞を攻撃し、破壊してしまいます。日焼けで肌が黒くなるのは、B波の攻撃によるものです。
日焼け止めでは防ぎきれない……食べ物で中からケアしよう
紫外線を日焼け止めで無くすことはできません。日焼け止めとは細胞への攻撃を無効化するものではなく、皮膚にカバーをかけることによって日焼けの時間を遅らせるもの。
日焼け止めをしっかり塗って外に出ても、安心してはいけません。ただ時間稼ぎをしている状態なのです。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
「外に出てはいけないの?」
そんな気持ちになってしまいますよね。紫外線は確かに怖いですが、日光は適度に浴びれば身体の薬にもなるもの。
日焼け止めの他に、食べ物で中から肌細胞をケアしていきましょう!
あの食べ物が日焼けを悪化させる!その仕組みとは?
まずは、「日焼けに効く食べ物」と、「日焼けを悪化させる食べ物」があることを知っておきましょう。
「日焼けを悪化させる食べ物」なんて、初耳の方も多いのでは?
じつは、特定の食材に含まれる「ソラレン」がその鍵を握っています。
日焼けを促進させる物質「ソラレン」
ソラレンは、「光毒性物質」と呼ばれる成分です。
ソラレンは特に、私たちの身体の紫外線に対する感受性を高め、吸収しやすくしてしまう特性を持っています。ソラレンを含む食べ物を食べてから外出すると、日焼けしやすくなってしまうんですね。
そして厄介なことに、ソラレンを多く含む食べ物の中には、ビタミンCを多く含む食べ物も多いんです。
外出前に食べちゃダメ!ソラレンを多く含む食べ物
ソラレンを多く含んでいる食べ物は、主に以下のとおりです。
- レモンなどの柑橘類
- きゅうり
- セロリ
- パセリ
- シソ
- 三つ葉
- いちじく
- キウイ
- アセロラ
など。
レモンなどの柑橘類は、ビタミンCを豊富に含むため、基本的にはお肌の強い味方です。ただ、外出前に食べてしまうと、紫外線をより吸収して日焼けを悪化させてしまう可能性が高いです。
夏野菜であるきゅうりやセロリも、ソラレンを多く含みます。
他の食材も手軽に食卓に取り入れられるものが多いですが、朝食などでは気をつけなければいけません。
食べる時間帯を変えて解決!夏の柑橘類は夜食べよう
ソラレンを含んでいるからといって、食べないと決めるにはもったいない食材が多いですよね。
とくに柑橘類はお肌のために欠かせない、ビタミンCを非常に豊富に含んでいます。また、きゅうりやセロリは上がりすぎた体温を冷やし、シソや三つ葉などの香菜類も夏バテ解消の強い味方です。
これらの食材を積極的に食べるためには、どうしたらよいのでしょうか?
答えは意外とカンタン。「食べる時間帯に気をつける」ことです。
ソラレンのピークは摂取してから約2時間
ソラレンの働きは、摂取してから約2時間ほどでピークを迎えます。その後は徐々に衰えていき、持続時間は7時間程度。
一方、紫外線の強い時間帯は、10時〜14時がピーク。こちらもその後夕方にかけて落ち着いていきます。
つまり、柑橘類やきゅうりなどは
- 朝食:食べるのは避ける
- 昼食:念のため避ける
- オヤツ:15時以降なら可
- 夕食:積極的に食べても大丈夫
という目安で食べていけばOKです!
日焼けの予防・ケアに役立つ食べ物とは?
ソラレンが日焼けを加速させることは分かりました。
今度は、日焼けの予防や、日焼け後のアフターケアによい食べ物をご紹介します。
【予防食1】お出かけ前には「イチゴでビタミンC」が効果的
日焼け予防に効果的と言われる栄養素は、
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
の3つ。これらは3つ合わせて「ビタミンACE(エース)」と呼ばれるほどの、お肌を守るヒーローです。
特にビタミンCは、抗酸化作用で肌の新陳代謝を促進。メラニン色素の生成を抑え、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、お肌のハリと白さを保ちます。
また、ビタミンACEは、3つを組み合わせることでお肌を美しく保つ効果がアップするのです。
このビタミンA・C・Eが、バランスよく摂れるのが「イチゴ」!
朝食や、お出かけ前のお食事に、イチゴを数粒食べるようにするとよいでしょう。
夏場はなかなか手に入れることは難しいですが、日焼け防止だけでなく、美肌効果もバツグンです。
紫外線対策でイチゴを食べるなら、ポイントは以下の3つ。
- 必ず生で食べること
- 洗うときは、ヘタをつけたままで
- 空腹時より食後に食べると効果的
ビタミンCは熱にも水にも弱く、調理したり、ヘタを取ってから水洗いしたりすると激減してしまいます。
また、食後の方がビタミンCを吸収しやすいので、食後のデザートとして食べるとよいでしょう。
【予防食2】カボチャ、ピーマンも、日焼け予防に効果アリ!
ビタミンA・C・Eをそれぞれ豊富に含む食材。つまり「日焼け予防によい食材」は、たくさんあります。例えば、
ビタミンAは、
- ブルーベリー
- レバー
- ウナギ
- ブロッコリー
などに。
ビタミンCは、
- 芽キャベツ
- ゴーヤ
- ブロッコリー
- 芋類
などに。
ビタミンEは、
- 魚
- 貝類
- ナッツ類
などに、多く含まれています。
これらの食材を組み合わせて朝食にしてもよいのですが……三種類を覚えた上で、食卓に並べるのは案外大仕事です。
この問題を一気に解決してくれるのが、カボチャとピーマン!
カボチャ、ピーマンには、イチゴと同様、三種類のビタミンエースがバランスよく含まれています。
この2つの食材なら、夕食のおかずとして多めに作っておくのも難しくはなさそうですよね。
【アフターケア食1】夜の「アセロラジュース」でメラニンをブロック
さて、外出して紫外線に耐え、帰ってきたお肌のために飲んであげたいのが、「アセロラジュース」。
アセロラには、
- ビタミンC
- アントシアニン
という2つの強力な抗酸化物質が豊富に含まれています。これらは紫外線で弱った肌細胞を修復し、日焼けによる炎症をケアします。
また、どちらもメラニンの生成を抑える作用を持っているので、浅黒い色素の沈着をダブルでブロック。美白を保ってくれるのです。
アセロラの栄養素はジュースにしても壊れないことで知られています。ぜひ夕食やお休み前のお供に、アセロラジュースを一杯飲んでみてください。
【アフターケア食2】たんぱく質、亜鉛も意識して摂りましょう!
ビタミンC、アントシアニンの他にも、美肌を守る栄養素は数々あります。
中でもとくに、日焼け後のお肌のためにオススメなのが、たんぱく質と亜鉛です。
- たんぱく質
- 人の身体の20%を形成している成分です。皮膚、髪、爪などあらゆる細胞の素となります。
たんぱく質が不足すると、肌の新陳代謝が滞り、日焼けだけでなくシワやくすみの原因にもなります。
- 亜鉛
- 人体に欠かせない必須ミネラルの一つです。肌の新陳代謝を促進し、炎症を抑えて、ツヤのある肌を保ちます。
亜鉛が不足すると、肌が自分で保湿する力が弱まり、かさついてしまいます。また、ホルモンバランスが崩れ、くすみや皮膚炎など様々な症状を引き起こします。
日焼け直後こそ、新陳代謝が大切!たんぱく質・亜鉛を、意識して摂っていきましょう。
たんぱく質を豊富に含む食材は、以下のとおり。
- 卵
- チーズ
- 大豆製品
- 乳製品
- 鳥のささみ
など。
亜鉛を豊富に含む食材は、以下のとおりです。
- 牡蠣
- 海苔
- 納豆
- しじみ
など。
美味しく食べて、ヘルシーな美白美人になろう!
日焼けによいもの、悪いもの。でも、日焼けに悪いとされるものでも、身体にはよいものばかりです。
食べ物と、食べる時間を上手に選び、紫外線による肌ダメージをしっかりブロックしていきましょう!
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