すぐに脂肪がたまるのになかなか脂肪が落ちにくい二の腕…その原因はリンパにあったのかも?リンパについて理解し、二の腕のリンパを流してほっそり二の腕を目指すためのマッサージのやり方やリンパの流れをよくするコツをお伝えします!
よく聞くけど、リンパって何?
「リンパの詰まり」や「リンパマッサージ」とはよく聞きますが、そもそも「リンパ」ってなんなのかご存知ですか?
「リンパ液」「リンパ管」「リンパ節」
リンパとは、血管からにじみ出る組織液のことをいいます。
血液の中に血漿(けっしょう)という成分がありますが、この血しょうの一部が血管の外に染み出してリンパ管に回収され、リンパ液になります。
色は血液のように赤いわけでなく、透明~淡黄色をしています。怪我をしたときなどににじみ出る液体は、リンパ液です。
リンパ、リンパ系とは「リンパ液」「リンパ管」「リンパ節」の3つのことを呼ぶことが多いです。
人間をふくむ脊椎動物には、体全体に網の目のように張り巡らされているネットワークのような「リンパ管」があります。血管に近いイメージです。
このリンパ管の中を流れているのが、先ほど説明した透明の液体、リンパ液です。
血液中の血しょうに比べるとタンパク質の量は少なくなっており、白血球の一種であるリンパ球が含まれています。
リンパ節は、リンパ管の中継地点のようなところで全身に約800箇所もあります。
主要なリンパ節
全身に800箇所もあるリンパ節。主要なリンパ節だけでも覚えておきましょう
300以上ものリンパ節がここに集中しています。滞ると、肩こりや頭痛、かおのむくみ、自立神経系の乱れ、二重あごなどの原因になります。
鎖骨リンパ節…鎖骨付近
すべてのリンパの最終地点で、最後にこの鎖骨リンパに合流します。老廃物の最終出口地点がある場所です。滞ると、全身のむくみや慢性的な肩こり、肌のトラブルだけでなく全身のだるさ・倦怠感の原因にもなります。
腋窩リンパ節…わきの下
二の腕の付け根、わきの下にある20~30個のリンパ節の集合体。ここが滞ると二の腕のたるみ、腕のむくみの原因にもなります。
腹部リンパ節…おなか全体
おなかにあるリンパ節で、ここが滞ると子宮や腸の動きが鈍ります。便秘や生理不順、婦人病の病気の原因にもなる箇所です。
鼠径リンパ節…ふとももの付け根
股関節あたりにあるリンパ節。下半身のむくみや冷えの原因になり、生理痛などもおこります。
膝窩リンパ節…ひざの内側
ひざの内側にあるリンパ節。ひざの痛みやふくらはぎ下のむくみ、冷えの原因になります。停滞が重度になると血管やリンパ管が腫れ、静脈瘤になるといわれます。第二の心臓とも呼ばれる重要なリンパ節です。
リンパの動き方
血液は心臓のポンプの働きで体内を流れますが、リンパ液は違います。
呼吸運動や骨格筋の収縮などをパワーにして流れます。なので安静時には流れが遅く、運動時などに早くなります。
リンパ液は血液の二倍以上の量がありますが、血液と比べるとかなりゆっくりと全身を流れます。
血管は全身を輪のようにつながって血液を流していますが、リンパ管はそうではありません。
リンパ管の末梢は開放されており、開放された毛細リンパ管へリンパ管は流れ込みます。
リンパ液は、毛細リンパ管から最終的に鎖骨の下にある鎖骨下動脈へと流れます。
鎖骨下動脈でリンパ管が静脈と合流した時点でリンパ液は静脈血と一体になります。
リンパの流れは血液のように循環するものでなく、末梢のリンパ管からはじまり、最終ゴールは鎖骨リンパ節から鎖骨下静脈になるという流れです。
「リンパ」の重要なはたらきと停滞すると起こること
リンパのはたらきは、大きく分けると3つの役割があります。「余計な体液の回収」「排泄機能」「免疫機能」です。
リンパは、老廃物を回収するはたらきがあります。通常老廃物は毛細血管を通じて静脈に取り込まれて心臓まで戻りますが、老廃物が静脈では回収しきれない時はリンパ管に流れ込んでリンパ液になります。また、リンパは、脂肪の運搬にもかかわっているます。
リンパ管は組織液に混ざっている傷ついた細胞やがん細胞、最近やウイルスなどの異物も集めて運びます。
リンパは、老廃物を運ぶ下水道のような役割を果たしていると考えられます。
リンパには、感染に対する貿易機能、「免疫機能」があります。体中にあるリンパ節には最近やウイルスを退治し、健康な身体の維持のために老廃物や最近を濾しとって全身に回らないようにするフィルターのような機能があります。
リンパ節は、体内に侵入した細菌・有害物質を血液循環中にいれないための門番のような役目をしているのです。
風邪をひいた時などにリンパ節が腫れるのは、免疫機能がウィルスと闘っているから。自覚しやすいのは首筋の腫れだと思います。
リンパは、ポンプ機能があって身体の中を巡っているわけではないので運動不足や冷えなどの原因で停滞してしまいます。
リンパが停滞すると、老廃物の排出がうまくいかずにむくんだり、近くの部分がたるんだりしてしまいます。
二の腕のたるみは腋窩リンパ節が停滞しているから
二の腕のたるみに関係が深いのは、とくにわきの下にある腋窩リンパ節の停滞だとされています。
脚などであればよく動かすのですが、二の腕は意識しないとなかなか動かさないですし、リンパを動かすのに大切な骨格筋も少ないです。
結果、腋窩リンパ節がつまってしまい、二の腕付近に余分な水分や老廃物がたまり、たるんでしまうのです。
二の腕のたるみをとる二の腕リンパマッサージ
リンパの滞りは、マッサージによっても解消できます。二の腕のたるみをなくすために二の腕のリンパマッサージをしてみましょう。
リンパの流れは体温の高い時の方がよくなるので、お風呂あがりなどに行うのがオススメです。
二の腕が細くなるリンパマッサージ
1 すべてのリンパの最終地点である鎖骨リンパ節をほぐします。まず、鎖骨全体を優しく手でさするようにして温めます
2 鎖骨の上から下に流すように手の指全体を使って鎖骨まわりをほぐします
3 次に、腕をあげて脇の下の腋窩リンパ節全体をもみほぐしていきます。
4 肘の内側にある肘リンパ節をほぐします
5 肘の内側から脇の下へ、二の腕の内側をグーにした拳の第二関節を使ってこすりあげます。
6 脇までじゃなく、脇の下までもっていくのがポイントです。
7 次は、肘から二の腕(外側)も同じように拳を使って脇の下までこすります。
8 親指と人差し指で半円をつくり、そこに二の腕をはめこむようにして肘から脇の下までしぼりあげます。
9 脇まわりをさするようにして脇の下まで流すようにさすります
二の腕でたぷたぷなたるみに効くリンパマッサージです。
腕全体を細くするリンパマッサージ
1 鎖骨リンパ節をほぐします。鎖骨全体をさすってあたため、鎖骨の上から下に流すように手の指全体を使ってほぐしていきます。
2 腕を上げ、脇の下を円を描くようにしてもみほぐします。この時、肩甲骨から肩をまわすように何度かまわしても効果的です。
3 脇をもみほぐした方の腕を水平にあげます
4 反対側の手の親指をつかい、少々力を入れながら指先から脇の下まで同じ方法に向かって、小さな円をかくようにすべらせて腕全体をほぐしていきます。
5 これを片方5回は行ってください。
6 手のひらを上にして腕を水平にあげ、もう一回の手で軽く手首を握ります
7 上げた方の腕は外側にひねるように、掴んでいるほうの手は内側にひねるように動かします
8 これを手首から腕の付け根までさすりあげていきます。
9 腕全体がほぐれたら、まず手首からひじまでを拳を使ってごりごりとこすり上げます
10 肘の内側を指先でもんで肘リンパ節をほぐします
11 肘リンパ節から脇の下までこすり上げて、流します
12 最後に手首から脇の下まで一気にこすりあげて腕全体のリンパ液を流します
全体的にほっそりとした腕になれるリンパマッサージです。やる前とやった後では何センチもサイズが違うという人も!
普段から腋窩リンパ節を滞りにくくするには
脇の下にたくさん集まっている腋窩リンパ節。筋肉のつきにくい部分などで冷えやすく、肺や喉などに近いので感染症予防のために詰まることも多い部分です。
腋窩リンパ節は、他のリンパ節同様に水分不足・運動不足・冷えなどでも滞りますが、寝るときに片方をむくことでも圧迫されて流れが滞ることがあるそうです。
眠るときはできるだけ上を向いて脇を開放して眠るようにしましょう。
脇の下や二の腕付近は、パソコン作業などによって長時間姿勢が固定されてしまうことが多いです。
たまに、腕を耳につけて身体の側面を伸ばす運動や、肩甲骨からの肩回し、ひじを使ってのうでの曲げ伸ばしなどをして動かしておきましょう。
リンパだけでなく血流もよくなるので、肩こりの解消にもなりますよ!
腋窩リンパ節が滞り、老廃物が流れないとバストアップにもよくないんだとか。
いつでもスムーズに腋窩リンパ節が流れるようにしておくと、バストに不必要な老廃物はなくなり、必要な栄養も届きやすくなるそうですよ!
リンパマッサージを習慣にして二の腕すっきり
二の腕や脇の下を押してみてゴリゴリするような感触があれば、それは老廃物の排出がうまくいっていない証拠なのかもしれません。老廃物の出口になる鎖骨リンパ節、二の腕痩せのカギをにぎる腋窩リンパ節をほぐし、スムーズなリンパの流れをつくるだけでも見た目はかわってきますよ!ぜひ、二の腕リンパマッサージを習慣にしましょう。