背中にきびに効果的な漢方は?

背中は、普段からこまめに鏡でチェックするといった部位ではないため、気付かないうちに背中にきびが・・・なんてこともあります。

 

中には、普段から背中をケアしているのに背中にきびが・・・といった人もいるくらい、背中にきびのケアはなかなか難しいことも。
ならいっそ、内側からケアして根本から背中にきびを治してしまえばいいんです。
だけど、出来れば薬は飲みたくないし、サプリは効果があるのかどうか不安。
そんな人にお勧めなのが「漢方」です。
ここでは、

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
桂枝茯苓丸加?苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

 

といった5種類の漢方薬をご紹介したいと思います。
漢方薬は、薬のように即効性はありませんが、気長に続けて飲むことで、体質改善を図り身体の中から背中にきびを改善します。
また、身体の中で乱れてしまったバランスを改善してくれるといった嬉しい効果があるので、時間をかけても根本からしっかり治したいという人は、ぜひ注目してみてください。

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

 

十味敗毒湯は、

 

化膿性皮膚疾患
初期の急性皮膚疾患
じんましん
急性湿疹
水虫

 

などに効果がある漢方で、10種類の生薬が配合されています。
また、腫れ、皮膚病治療、解熱、咳止め、収れん薬としても知られている漢方ですが、メーカーによってしようされている生薬に少し違いがあるようです。

 

十味敗毒湯には、撲そく(ぼくそく)という漢方が使われていますが、メーカーによっては撲そくの代わりに、桜皮(おうひ)という桜の樹皮が使用されているものもあります。
桜皮は昔から、解毒作用、咳を沈める、湿疹、蕁麻疹、魚の解毒、そして晴れや皮膚病治療などに効果的として、民間薬として用いられてきています。

 

桜皮にはエストロゲンと似た作用が

 

桜皮(おうひ)には、エストロゲンに似た作用があります。
エストロゲンといえば、女性ホルモンのひとつですから、ホルモンバランスの乱れが影響して出来てしまったにきびに効果的といわれています。

 

身体が弱っている人には向いてない?

 

十味敗毒湯は、赤にきび、化膿、かゆみ、抗炎症作用、解毒作用といったものに効果があるといわれており、解毒作用が期待できる漢方である一方で、

 

身体がひどく弱っている
食欲不振
吐き気・嘔吐
下痢を起こしやすい人
胃弱
低血圧

 

といった症状のある人は、飲む前に医師に相談してから飲むか決めることと。
また、下痢・嘔吐といった症状を起こしやすい人には不向きな漢方といえます。

 

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

当帰芍薬散は、婦人薬でもっとも有名な漢方薬です。
当帰芍薬散は、身体の水分代謝・血行促進作用で身体を温めて貧血の症状を改善する作用があるといわれており、昔から女性の強い味方の漢方とされています。
当帰芍薬散は、

 

痛みの緩和
ホルモンバランスを整える
肌荒れ
にきび体質(主に白にきびなど)の改善

 

といった効果が期待できます。
当帰勺薬散は、6種類の生薬が配合されている漢方薬です。
また、

 

色白で冷え性
痩せ型で体力があまりない人

 

に向いている漢方であるほか、疲労感、冷え性、貧血、生理不順、生理痛、生理前後の不快症状(月経前症候群など)、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害といった、女性を悩ます様々な症状に効果を発揮してくれます。

 

身体が弱っている人に向いている

 

胃腸があまり丈夫でない人
疲労感を感じやすい
疲れを感じて眠くなる
血圧が低い
お腹が緩い

 

など、身体が弱っている人に向いている漢方で、特にデリケートな女性の身体に優しく作用してくれるといった嬉しい特徴を持った漢方です。
効果が緩やかなので、気長に飲み続けることで、体質改善を期待することが出来ます。

 

治頭瘡一方(ぢづそういっぽう)

 

治頭瘡一方は、日本生まれの漢方薬で、湿疹や皮膚炎に効果的な漢方です。
「治頭」という名前の通り、お顔、頭部など主に上半身の皮膚疾患の治療に効果が期待できる漢方薬で、

 

かゆみを伴う湿疹や皮膚炎
乳幼児の湿疹

 

といったものに効果的です。
実は、治頭瘡一方は、薬局やドラッグストアなど、市場で出回っていないため、身近で手軽に購入することが出来ない漢方のうちのひとつです。
現在では、「建林松鶴堂」というメーカーで販売されており、上野の直晴天や特約店のみでの購入が可能となります。

 

治頭瘡一方には、9種類の生薬が配合されていますが、このうちの「忍冬(にんどう)」という生薬が配合されており、この忍冬には、解熱・解毒を目的として化膿性炎症の治療に利用されてきました。

 

アトピー性皮膚炎やにきびにも効果的

 

治頭瘡一方は他にも、連翹(れんぎょう)、大黄(だいおう)といった生薬が配合されています。
これらの生薬は、解毒力に優れていることから、

 

化膿しているもの
繰り返しできるもの
かゆみ・熱を帯びているもの
アトピー性皮膚炎
顔にきび
その他の皮膚疾患

 

など、赤にきびやアトピー性皮膚炎といった皮膚疾患にとても効果的な優れた漢方であるといわれています。

 

上半身の赤にきびに特に効果的

 

治頭瘡一方は、

 

赤く腫れがみられるもの
赤にきび
上半身に強く症状が出ているもの
頭部などのジュクジュクした皮膚疾患
ただれ
かさぶた
かゆみの緩和
湿疹

 

といった皮膚疾患に効果的で、比較的体力がある人、便秘がちで赤ら顔の人にお勧めの漢方です。

 

身体が弱い人にはあまり向かない漢方

 

治頭瘡一方は、抗炎症作用や解毒作用に優れていますが、身体が弱っていて下痢を起こしやすい人には、不向きな漢方です。

 

胃弱
下痢気味
低血圧
冷え性

 

といった症状がある人は、飲む前に医師などに相談してから飲むかどうかを決めた方がいいでしょう。

 

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

 

清上防風湯は、12種類の生薬が配合されている、お顔や頭部、背中など上半身に出来たにきびや吹き出物に効果的な漢方薬です。

 

清上防風湯には、防風(ぼうふう)、薄荷(はっか)、荊芥(けいがい)、連翹(れんぎょう)といった生薬が配合されていますが、防風といえば発散作用のある生薬として有名ですが、ここで挙げたその他の生薬にも防風と同じ作用があります。

 

つまり「皮膚から病因を発散して治癒させる」といった作用があるのです。
清上防風湯は、膿を出して炎症を鎮める作用もあるため、赤にきびや黄にきびといったにきびに効果を発揮してくれます。

 

にきび治療に適した漢方

 

清上防風湯は、

 

顔の熱・炎症を鎮める
皮膚病の原因を発散させる
顔の皮膚病(特ににきび)

 

の治療に効果的な漢方で、体力があり赤ら顔の人に向いている漢方です。
清上防風湯も、身体が弱く冷えの症状がある人、胃腸が弱い、食欲不振、吐き気、下痢、嘔吐といった症状を起こしやすい人には不向きな漢方薬といえます。

 

桂枝茯苓丸加?苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

 

ちょっと難しい名前のこの漢方は、桂枝茯苓丸加?苡仁(けいし ぶくりょうがん か よくいにん)と呼ばれる漢方薬で、血の巡りを良くしてくれる作用のある漢方薬です。

 

身体の中に滞ってしまった悪い血や老廃物を、身体の外へと排出してくれる作用があり、血行障害、うっ血といった症状を改善してくれるので、

 

吹き出物
にきび
のぼせ
身体の冷え
月経トラブル

 

といった症状に効果を発揮してくれます。
桂枝茯苓丸加?苡仁は、6種類の生薬が配合されている漢方薬で、ボコボコが目立つ赤黒い紫色のにきびに特に効果的です。

 

血行不良を改善してにきびを治す

 

皮膚の下が炎症を起こしてしまうことで、硬い手触りで赤黒い紫色のにきびに桂枝茯苓丸加?苡仁が効果を発揮してくれます。
このようなにきびの場合、血行が悪いことが原因で起きるため、にきびの他に肩こり、頭痛、生理痛が重いといった症状のある人もいるようですが、桂枝茯苓丸加?苡仁は、血行を改善し身体の内側の温度を正常化させるので、のぼせやひえの改善、子宮などに起きている炎症を鎮めてくれます。

 

女性向けの漢方

 

桂枝茯苓丸加?苡仁は、女性向けの漢方といえます。

 

体格がしっかりめ
赤ら顔

 

このような女性に特に向いている漢方薬です。
反対に、疲労を感じやすい人、低血圧な人、下痢気味な人、胃腸が弱い人にはあまり向いていない漢方薬です。

 

漢方薬は即効性がない

 

漢方薬は、身体にゆっくり作用して、身体の乱れている部分をひとつずつ改善していってくれます。
ですから、背中にきびを根本的に本気でしっかり治したいというのであれば、長期間になりますが、毎日続けて漢方薬を服用することをお勧めします。

 

漢方薬の特徴として挙げられるのが「効果が除々に現れる」というものです。
漢方薬を服用してから、早い人で2週間程度で効果が現れる人もいますが、このように、最低でも2週間は飲み続けることが必要であるほか、しっかりと効果を実感したいのであれば、2ヶ月は毎日きちんと根気良く飲み続ける必要があります。

 

効果に個人差がある

 

私たちの身体には「自然治癒力」といった機能が備わっています。
これは、「自分で治す力」のことで、この力は人によって異なります。
漢方薬の効果は、人によって効果を実感できるまでの期間に違いがあります。
漢方薬を服用しながら背中にきびをしっかり治したいのであれば、毎日きちんとお風呂に入って背中を清潔に保ったり、脂質の多い食事を減らし、食物繊維や果物といったものを積極的に摂るなど、食生活の見直しも一緒に始めてみましょう。