鼻のヒアルロン酸注射で高さを出して鼻すじを通すために知っておきたいこと

メスを使わずに、鼻を高くして鼻すじを整えたい場合のおすすめが、隆鼻注射、つまりヒアルロン酸注射によるプチ整形です。
ヒアルロン酸注射なら、わずか10分程度の施術で理想の鼻を手に入れることができますし、施術後の痛みや腫れもほとんどありません。
注射後すぐにメイクができるため、翌日から仕事や学校に行くことも可能です。
ただ、鼻のヒアルロン酸注射にもある程度できることと、できないことがあります。

1.使用するのは鼻専用のヒアルロン酸

鼻のヒアルロン酸注射は、皮下にヒアルロン酸を注入することで、鼻を高くして鼻すじを通す治療です。
ただ、ヒアルロン酸にはいろいろな種類があります。
密度が低くてやわらかいヒアルロン酸を鼻に注入した場合は、うまく高さが出ないどころか、注入したヒアルロン酸が横に流れて太い鼻になってしまうことがあります。
このため、鼻のヒアルロン酸注射には、密度が高くて適度な硬さのある、鼻専用のヒアルロン酸を使用します。

2.シャープラインノーズを注入すれば立体感も出る

当クリニックが使用するヒアルロン酸には、ある程度の硬さがある通常の鼻専用ヒアルロン酸と、さらに硬さのあるシャープラインノーズ(鼻専用長期持続型ヒアルロン酸)の2種類があります。
もともとの鼻の状態にもよりますが、一般的に密度が高くて硬さのあるヒアルロン酸のほうが、立体感のある自然できれいな鼻すじを作ることができます。
軽い気持ちでちょっとだけ鼻を高くしたい人には、通常の鼻専用ヒアルロン酸、ある程度高さを出しながら、自然で立体感のある鼻すじを作りたい人には、シャープラインノーズをおすすめします。
注入したヒアルロン酸は、徐々に体内に吸収されます。
でも、通常の鼻専用ヒアルロン酸では約1年間、十分な効果が持続し、より密度の高いシャープラインノーズの場合はその約3倍持続します。

3.ヒアルロン酸注射の適応

鼻のヒアルロン酸注射で高くすることができるのは、目と目の間の鼻根部から鼻先の上までです。
また、鼻専用のヒアルロン酸を使って眉間を出すこともできます。
ただし、ヒアルロン酸を注入できるキャパシティは、部位によって異なります。
ヒアルロン酸で高さを出しやすいのは皮膚が厚くて、比較的ゆとりのある鼻根部と眉間です。

3-1.ヒアルロン酸注射で高さを出せる部位

●鼻根部
ヒアルロン酸注射がもっとも向いていて、リクエストも多い部位です。

●鼻背部
鼻根部にくらべると皮膚が薄く、薄い皮膚の直下に骨や軟骨があるため、ヒアルロン酸も鼻根部ほどたくさんは注入できません。
ある程度は高さを出すこともできますが、鼻背部のみの注入より、鼻根部から鼻背部にかけて注入するケースが多いです。

●眉間
ヒアルロン酸注射が比較的向いている部位です。
ヒアルロン酸を注入して眉間を出すと、立体感のある堀の深い顔にすることができます。

3-2.鼻先にヒアルロン酸注射は向かない

ヒアルロン酸注射で鼻先をきれいに出したり、とがらせることはできません。
無理して注射しても、鼻先全体にヒアルロン酸が広がり、丸くふくらんでダンゴ鼻になってしまうことが多いです。
また、鼻先の皮膚はもろくて血行不良になりやすく、無理して注入すると皮膚が壊死してしまうリスクもあります。
鼻先を出したい場合は、耳介軟骨移植をおすすめします。

4.ヒアルロン酸注射で斜鼻・ワシ鼻も修正できる

ゆがんで曲がっている鼻すじや、鼻すじの骨が前に出ているワシ鼻も、ヒアルロン酸注射でかなり目立たなくすることができます。

4-1.斜鼻の修正

なるべく左右対称になるよう、ヒアルロン酸を曲がった鼻すじの凹の部分に注入し、凸の部分は反対側に注入してふくらませて、まっすぐにしていきます。
外傷や骨折で曲がってしまった鼻や、生まれつきや成長過程で曲がった鼻にも対応できます。

4-2.ワシ鼻の修正

突き出た骨のもっとも高い部分に合わせて、鼻根部の低いところをヒアルロン酸注射で高くします。

5.ヒアルロン酸注射の隆鼻効果

顔立ちに合った鼻の高さや形は1人ひとりで異なり、その人の希望もあります。
当クリニックでは、ヒアルロン酸をまず控えめに打って、鏡で効果を確認してもらってから、必要に応じて追加注入しながらイメージどおりの鼻に近づけるようにしています。

5-1.鼻専用ヒアルロン酸で鼻根部を高くした症例(20代女性)

不自然に高くなりすぎないよう、鼻根部に少しずつ注射し、約0.8ccを注入しました。
注射は麻酔クリームを塗って行いますが、当クリニックのヒアルロン酸は0.3%の局所麻酔剤を含んでいるため、追加注入するときの痛みはさらに少なくなります。

5-2.シャープラインノーズで眉間から鼻背部まで鼻すじを通した症例(20代女性)

眉間から鼻根部、鼻背にかけてシャープラインノーズを注入。
眉間が前に出たことで顔に立体感が出て、全体的に鼻が高くなり、鼻すじもきれいに通っています。

5-3.シャープラインノーズで眉間から自然に鼻すじを通した症例(20代女性)

眉間から鼻根部が特に低く、陥没したように見えていたため、ヒアルロン酸約0.8ccを眉間の下部から鼻根部〜鼻背部にかけて注入し、鼻すじを通しました。
シャープラインノーズは眉間を前に出したい場合や、眉間から自然に鼻すじを通したい場合に適しています。

5-4.シャープラインノーズで鼻の曲がりを修正しワシ鼻を目立たなくした症例(20代女性)

ワシ鼻や骨性斜鼻の治療には、土台から形を整える治療もありますが、ダウンタイムが取れず、ヒアルロン酸注射で形を整えることにしました。
微妙な修正を要するためシャープラインノーズを使用し、鼻根部のくぼみのいちばん低いところを中心に、鼻背部にかけて約0.7cc注入しました。
鼻すじの曲がっている部位は、なるべく左右対称になるようバランスを見ながら、ていねいに注入し、ほどよく鼻すじを通して、ワシ鼻も目立たなくすることができました。

6.鼻のヒアルロン酸注射でよく見られる失敗例

ヒアルロン酸注射で鼻すじを美しく整えるには、適正部位に適量を注入することが大切です。
欲を出して必要以上のヒアルロン酸を注入したり、鼻専用ではないヒアルロン酸を注入したりすると、かえって不自然な鼻の形になってしまうことがあります。

6-1.鼻が太くなる

注入したヒアルロン酸が横に広がると、鼻が太くなります。
当クリニックが使用する鼻専用の高品質なヒアルロン酸では、無茶してよほど大量に注入しない限り、まず広がることはありません。
しかし、鼻専用ではないヒアルロン酸や安価なヒアルロン酸を大量に注入すると、このようなトラブルが起こります。
ヒアルロン酸で高くするほど鼻も太くなるので、いったんヒアルロニダーゼを注射して、ヒアルロン酸を全て溶解・吸収させます。
その後、シャープラインノーズを注入すると、きれいな鼻すじを作り直すことができます。

6-2.眉間から鼻が生えているように見える

鼻根部はヒアルロン酸を注入しやすい部位です。
しかし、特に日本人特有の凹凸の少ないのっぺりした顔の人が、眉間の高さ、あるいは眉間より高くなるまで鼻根部を出すのは問題です。
横から見たとき、眉間から鼻がニョキッと出ているような状態になります。
鼻根部は眉間より低いのが自然な鼻の形であり、注入のしすぎは禁物です。

7.施術早期の注意

ヒアルロン酸は注射で注入するので、施術後の腫れや痛みはほとんどありません。
注射直後はわずかなむくみがありますが、翌日には引いています。
ただし、約10人に1人の割合で内出血が生じます。
内出血は注射針が細い血管に当たって生じる合併症ですが、注射後に血流がよくなることでもリスクが高まります。
血流がよくなることで、注射直後はほとんど見られなかった腫れが出てくる場合もあります。
注射した日の入浴は軽くシャワーを浴びるか、ぬるま湯に短時間(5分以内)つかる程度で済ませ、激しい運動や飲酒も避けたほうが無難です。
また、注入したヒアルロン酸はしばらく不安定な状態にあります。
特に不安定な注射当日、翌日に強い外力を加えた場合、注入したヒアルロン酸が少し移動し、鼻の形が変わってしまう可能性もゼロではありません。
この2日間は必要以上に強く鼻をいじったり、注入部位に強い重みがかからないよう注意します。
鼻をかむときは、注入部位を強く押さえないようにして軽くかみ、洗顔も軽めに行ってください。
同様に、2日間はメガネもかけないほうが無難です。
鼻のヒアルロン酸注射と同時に目もとの手術をしてサングラスをかけて帰りたい人、視力が悪くてメガネしか持っていない人は、できるだけ短時間の使用にとどめて負担を減らします。
注入後2日目(注入した翌々日)からは、普段どおりにメガネやサングラスをかけても大丈夫です。
必要なら鼻も強くかんでかまいませんが、注入部位を強くマッサージするのは1週間後まで控えます。

8.まとめ

メスを使わずに、注射1本で低い鼻コンプレックスを解消できるヒアルロン酸注射。
しかし、仕上がりの美しさは、ヒアルロン酸の品質や注入時のさじ加減に大きく左右されます。
質の悪いヒアルロン酸を注入した場合は、期待する効果が出ないどころか、修正治療が必要になる可能性もあります。
鼻のヒアルロン酸注射は手軽に受けられるのがメリットですが、激安の施術には必ず落とし穴があることを理解し、クリニックは慎重に選んでください。