絵の初級者が中級者にレベルアップするまでの時間には個人差があります。
ですから、(口先だけでなく)ちゃんと一生懸命やってるのに、やけに成長が遅いという人もやっぱり中にはいます。
そういう人は何の理由もなくただ成長が遅いなんてことはありえないので、当然ながらなんらかの理由があって成長が止まっていると考えるべきです。
個人的に、その「レベルアップできない理由」に相当するもののことを「トラップ」と呼んでいます。
一般に、トラップは以下の3種類のうちのどれかです。
A. 練習量が足りないのに無理をしている
B. 知識が足りない
C. 妙な思い込みがあり、それが練習の妨げになっている
これらを解決していくためには、もちろん基本的には教則本とか見て自分で何とかしていくしかないのですが、とはいえあまりにも初心者すぎて自分では解決できないという人も世の中には多いです。
美術の世界の人間はそういう子を情け容赦なく置いていく傾向があるので、ついていく方はとても大変です。
てなわけで今回は、よく耳にするもののうち比較的重いトラップを、知ってる範囲でリストアップしてみます。
今回のコラムを読むことで、実は自分が問題を抱えているのだということを発見し、かつそれは直せるのだということに気づく人がいたらいいなと思います。
目次としてはこんな感じです。
1. 線が巧く引けない
2. 絵が乱雑になる
3. 体が歪む系
4. やってる努力の方向性がおかしい
5. その他の「なぜか描けない」系
6. 変な思い込みがある
1. 線が巧く引けない
「直線をまっすぐ引くには、ただ手をまっすぐ動かせばよい」と信じていた人が、絵を志して最初にぶつかる壁がこれです。
人間には「バランス感覚」という能力が生まれつき備わっています。
倒れようとすると無意識に踏ん張る能力のことです。
それは当たり前のことではありますが、このバランス感覚が実は指先などの末端部分にまで行き渡っていることは、意外と気づいてない人もいます。
片足立ちをすると自然に体がぐらぐらするのと同じ原理で、人間の指先は物を持つと自然にぷるぷる震えます。
つまり人間の指は、本質的に鉛筆を持つと震えてしまうのです。
だから「ハンドフリーで直線は引けない」のは当たり前のことなわけです。
でもそのことを知らなかったりすると、まっすぐ描くことすらおぼつかないことを「不思議なこと」と感じたり、または「自分は出来が悪い」と勝手に思い込んでしまうこともあります。
小中学生が抱えていることが多いトラブルですが、絵を描かない人であれば大人でも意外と盲点になりがちです。
「美しい線を引く」とは何年もの修行を積んでようやくできることであり、そのへんの子供がちょっとやって簡単にできることではありません。
たま~に、若くしてきれいな線が引ける凄い小学生とかいるにはいるんですけど、そういう子は「線は美しく引かなければ美しくならない」という当たり前のことに早い段階で気づいて努力してきたから描けるのであって、決して簡単にやってるわけではないのです。
美しい線が引けるようになるためには、とにかくたくさん線を引くしかないです。
基本的に終わりのない訓練で、絵師として暮らしていく以上は、「美しい線を引くスキル」を生涯鍛え続けていくものです。
人間が呼吸をしなければ生きていけないように、絵師は線を引く練習をし続けなければ生きていけません。
ただし、何年やっても終わりがないということではなく、「成長を実感する」だけなら半年から1年くらいで感じられるようになります。
この能力は初心者のうちが一番伸びるので、最初だけちょっと辛抱すればいいだけです。
2. 絵が乱雑になる
「本当はもっとていねいに描きたいのに描けない」というのも列記としたトラップです。
以前別のコラムで書いたのですが、人間の脳には「シンボル化」という能力が生まれつき備わっています。
これは、見たものを「丸」「三角」「四角」のいずれかに簡略化して認識するという能力のことで、目の前の風景がごちゃごちゃしていても、どこに何があるかをほぼ一瞬で把握できるのはこの能力のおかげです。
でも、見たものを簡略化して認識するということは、描くときもつい簡略化して描いてしまうということでもあります。
見たものを見たまま、そのまま描いてくださいと言われているのに、わざわざ略して描くという逆に面倒くさいことをやり、もしかして自分は馬鹿なんじゃとか思ったりする人がいます。
でも、人間はもともとそういうものです。
基本的に無意識の能力なので一般の人はその存在を意識してないし、それどころか自分にそんな能力があることすら知りません。
それどころかそんなものが自分にあることがどうしても信じられなかったり、存在を理解すること自体できなかったりもします。
もしくは、目の前にあるものを模写することはできるけど思い出しながらだと描けない、という人もいて、そういうのも一緒です。
人間は目の前の景色を略して認識してるから略して描いてしまうのです。
シンボル化とはそういうものです。
ですから絵師は、見たものをキチンと詳細に観察し、ていねいに描くクセをつけていかなければいけません。
もちろん、直そうと思って簡単に直せるものではありませんが、通常1~2年くらいで徐々に直っていきます。
その際に、自分自身にシンボル化という能力があることを知っているだけでも、より高い観察力が効率的に身につくかもしれません。
3. 体が歪む系
「パーツは描けるのに全身になると描けない」とか、「特定のアングルでしか描けない」といった系統です。
一般には、体が歪むのは「解剖学の知識がない」というケースが直観的に思い浮かびます。
よくある勘違いとして、「萌えキャラやデフォルメキャラに解剖学は必要ない」と思ってる人が陥りやすいトラブルです。
もちろんそんなことはなく、人間を描く以上は解剖学の知識が絶対に必要で、とりわけ「ポーズをカッコよく描く」場合は必須です。
それから、解剖学の知識を習得したのにやっぱり歪むというケースもあって、そういうのは立体感覚がないことが原因のことが多いです。
そのほかデッサン崩れの原因のほぼ半分がこれで、この立体感覚というヤツは本当に多くの人を悩ませる問題です。
別名・空間把握能力などとも呼ばれますが、ようするに被写体を頭の中で立体的に描き、全てのパーツを全て正しい位置に保ったまま360度自由自在にぐりんぐりん回す想像をする力です。
この能力のことを、後天的な習得は不可能なものと思ってる人もいますが、事実として多くの絵師は後天的に習得しています。
ただし時間はすこぶるかかります。
人によって2年とか3年とか、場合によっては5年という長い年月が必要なことも多いです。
「それでもやりたい」と思った心の強い人だけが持ちえる能力といえるでしょう。
この立体感覚の訓練には、生きた生身の人間を様々な角度から模写する、という方法を使うことが多いです。
また、まだ訓練期間中でこの能力が十分に育っていない人は、補助としてデッサン人形やアクションフィギュアなどが使えます。
中には、道具や資料を見ることを嫌がって、そのせいで立体感覚の訓練に支障をきたす人もいますので、常日頃から「被写体を見ながら描く」ことは習慣づけた方がいいといえるでしょう。
4. やってる努力の方向性がおかしい
「マンガ家目指してます」って自分で言ってて絵の練習しかしてないとか、口先だけ「趣味程度に気軽にやりたい」って言いながらメチャクチャ高度なことをやろうとしてるとか、そういう系統です。
一般に「絵を描く」というスキルは、世の中の他のスキルと比べて難易度が高いのですが、その見積もりが甘いのが原因のことが多いです。
先に紹介した通り、絵が描けるようになるためには習得に年単位の練習が必要ですが、そのへんを分かってない人が「ちょちょっとかる~く描けるようになりたい」とか思ったり、またはその延長でプロを目指したりするケースがあるためです。
中には、イラストスキルの習得の難しさを知らない人や、人から言われても信じられないという人もいます。
そういう人は、基本ができてないのに難しいことをやろうとするわけです。
もちろんほぼ確実に玉砕です。
たとえば個人的に実際に遭遇した例としては、「私は美麗系の絵が描きたいので、美麗系のイラスト練習以外は絶対やりません」と言い切った人がいました。
そのときは「周囲の人達みんなが『もっと簡単なところからやれ』ってうるさいんです。でも私は絶対イヤなんです。何からやればいいですか」っていう相談でした。
いや知らんがなwww
美術の基礎というものは作風によらず共通で、アニメ系・リアル系・美麗系くらいの差では基礎訓練の方法論には違いは生じません。なので上記のようなこだわりは全く無意味なのですが、それが信じられず本人が頑なになってしまっているケースでした。
今となっては彼の行く末は分からないのですが(知恵袋の質問者だったのでそもそも名前も知らない)、絵をあきらめていないことを祈るばかりです。
この世の全てのスキルは基本が大事ですが、美術や音楽などの芸術系スキルはその基本の大事さが認識されにくいため、(スポーツ系スキルと比べて)一足飛びに応用編をやりたがる人は多いです。
でも高度なことがやりたいならまず基本からです。
もちろん、だからといって基本を学ぶことにばかり、やたら時間をかければいいわけでもないですけどね。
上記の例とは逆で、5年間デッサンしかしてません、という人もいました。
コツコツやるのはたしかに大事ですが、やりたいことだっていっぱいあるだろうに、その気持ちを全部抑圧して基礎練習ばかり何年もやり続けてしまっている例でした。
もちろん絵を描く目的自体が「基礎を極める」ことであればいいんですけど、そういう人の中に一部「絵が描きたい」という気持ちだけが宙にふわふわ浮いていて、何をやったらいいか分からないから基礎だけやってますというパターンがあるので要注意です。
これらのパターンにはまらないためには、基本から順番にやっていくことのほかに、基本ができたらどんどん上を目指すことも大事です。
5. その他の「なぜか描けない」系
いわゆる「なぜか描けない」系のトラブルで、かつ 1. ~ 4. のいずれにも該当しないものは、だいたい知識不足が原因です。
「画力自体は十分あるはずなのに」というタイプで、自分に知識が足りないこと自体に気づいていないケースが多いです。
話を聞いてみると、イラストはとにかくがむしゃらに練習するだけで上手になれると信じている人も少なくありません。
タイミング的に「そろそろ初心者脱出」くらいの人が陥るケースが多く、「特定の作風でしか描けない」子とか、原因が分からず悩むことが多いようです。話を聞いてみると、そういう子はだいたい特定の作風でしか練習してないんですケドね。
珍しいところでは「おじいちゃんしか描けない」なんて子もいましたっけ。
(ちなみに「美少女しか描けない」子は原因を自分のせいと自覚してることが多く、「イケメン(orブサメン)しか描けない」子は原因を理解できない傾向があるようです)
こういうのは描きたい顔の「基準」が頭の中にないことが原因です。
個人的には「テンプレート」と呼んでいるのですが、たとえば「典型的な女子大生」「典型的な男の子」「典型的なおばあちゃん」など、典型的で特徴のない顔を頭の中にコレクションしておくんです。
通常多くの絵師は、そういうテンプレートを頭の中にあらかじめインプットしておいて、それをちょっとずつ変えたり、複数のテンプレートを混ぜたりしてキャラクターをデザインします。
あらゆる顔を人物ごとに丸暗記してたらきりがないし、オリジナルのキャラクターデザインも難しいですからね。
で、特定の人物や特定のキャラクター、または特定の作風しか練習してこなかった人は、そういうテンプレートしか頭にないわけですから、知らないから描けないってことになってしまうわけです。
基礎練習中の人は、模写するイラストの幅を増やしたり、すでに基礎練習を修了している人も、少し立ち戻って描きたい作風・キャラクターの模写をしてみたりすると解決することが多いです。
「なぜか描けない」系のトラブルでもう1つ。
これは俺自身が典型的な例だったんですが、俺は若い頃、上級者に言われたことを頑なに妄信してしまう傾向がありました。
たとえば「絵はとにかくがむしゃらに描き続けるしかなく、それ以外やらなくていい」とかです。
だから若い頃は、とにかくがむしゃらに描けば上手になるし、プロにだってなれると思ってました。
もちろん、そんな考え方ではプロにはなれません。
いってせいぜい中級者までです。
がむしゃらに描き続けるしかないというところまでは確かにその通りで、上手になりたければとにかく描くしかないです。
でも限度はあります。
趣味として描ければいいというのならともかく、もし上級・プロ級になっていきたいなら、基礎デッサン力が身についてきたら徐々に知識を増やすことにも注力していかなければいけません。
美術というものは、本質的に大量の専門知識が必要ですからね。
(ちなみに俺は「萌えキャラは美術じゃない」とか「商業イラストは芸術じゃない」とかうそぶく人の言葉を信じて、イラストを描くのに本格的な絵画の技術は必要ないものと思い込んでいた頃もありましたが、これも間違いでした。絵画だろうと萌えキャラだろうとエロ本だろうと、描く側には同じ技術が求められます)
毎月何冊も本を買わなきゃいけないし、絵は紙とペンさえあれば描けるなんてのもぶっちゃけ嘘です。
気軽に描くことは紙とペンがあればできるけど、「本格的に美術を習得する」のは紙とペンだけではできないのです。
あなたがもしプロを目指していて、かつ現在学生であれば、働ける年になり次第さっさとバイトした方がいいです。
月に1万円くらいは教則本代に欲しところですが、とはいえ最初のうちは自分に必要な適切な教則本を選ぶ審美眼がないのでけっこう無駄金を使ってしまいがちだし、その他の画材だってタダではありません。
メチャクチャお金かかります。
「なぜか描けない」系のトラップは他にも、
・「ポージング」も1つのスキル単位であることに気づいていない
・「構図」といったものは、勉強しないと分からないことに気づいてない
みたいなのもあります。
たとえば萌えキャラは、ポージングスキルを鍛えているかどうかで出来栄えが180度変わります。
ポージングの優れたイラストには、だーいたい「こういうのは生まれつきのセンスだからねぇ」なんてコメントを書く訳知り顔のにわかが1人はいるのが定番だったりして、そのコメントを見て「そっか、こういうのって訓練で鍛えられないんだ」とか落胆する初心者がいるのも定番だったりします。
今だからこそ鍛えた人が現実にいるのに鍛えられないスキルなんてあるわけねぇじゃねぇかって思うんですけど、かくいう俺も昔はポージングは訓練不可能なんて思ってたりしました。
(ちなみにポージングスキルの高い絵師としては、貞本義行・げそいくお・井上淳哉・荒木飛呂彦あたりが個人的に知ってる範囲では有名だと思うんですが、割と小太りで典型的なオタクっぽい風体の人が多いのは…………まぁ、多分偶然でしょう。多分ね、た・ぶ・ん)
あと「構図」についてもそうですね。
構図というのは天性的な発想で思いつくものではなく、知らなきゃ使えないし、知ってればできる類のものです。
いくつかの「定番構図」というものがあり、世の中の商業イラストの9割以上は定番構図です。
どちらかといえば「広告デザインレイアウト」の分野の話なんですが、同人絵師向けの教則本なんてのもありますし、いまいちピンとこない人はそういうので勉強した方がいいと思います。
6. 変な思い込みがある
イラストスキルにかぎらず、世の中の何らかのスキルを学んでいくうえでもっとも危険なトラップがこれです。
思い込み。
思い込みとは、今まで学んできたことのうち、実際には間違っているもので、とりわけ実は間違いであることに自分ではなかなか気づけないものの総称です。
日本には昔から「思い込みを持ってる人を正してあげる」という文化がなく、たとえ死に直結する危険な思想であっても平然と放置されることが多いです。
残念ながら、日本人がそもそもそういう国民性であることは統計で明らかになっています。
(思い込みを放置する国民性というよりも、「自分自身の間違いを、実際に人が死ぬまで認めない」類の情報弱者が多いと言った方が正確かもしれません。「そんなことしたら子供が死ぬ」って報道がたくさんあるのに、昔のやり方がやめられない教師や毒親なんかがその典型例です。そういう人は世界中にいますが、先進国の中で日本人だけずば抜けて多いのは統計上の事実です)
それでもスポーツスキルであれば人が死ねば有識者が気づくので徐々に発展していけるのですが、イラストスキルの訓練中に死亡する生徒というのはなかなかおらず(当たり前)、生徒が珍妙で危険な思い込みをしていても先生はなかなかそれを直そうとしません。
ですから、学ぶ側が自ら情報を集め、自分が思い込みをしていないか調査し、自分で修正していかなければいけません。
それか、思い込みを修正してくれる優しい先生が現れるのをひたすら待つか、です。
典型的な思い込みとしては、「イラスト模写やトレースには何の効果もない」という考え方があるでしょうか。
一度は絵師を志し、自身の成長が全く自覚できないという理由であきらめた子に多いです。
どちらかといえばトレースを嫌う子の方が多いですかね。
多分、サル真似してるだけで練習には見えないせいだと思いますが。
でもイラストの模写を嫌う子も一部ですがいます。
そういう子は多分、先生が自分のやり方が絶対だという至上主義者で、その影響を受けたのかもしれません。
あと逆にプロに多いのが、模写はイラストも写真も丸っとダメで、ちゃんとしたモデルさんを呼んで模写させてもらうことだけが正しいデッサンだという人がいますね。
そういう人は、自分が上手になったときのやり方が絶対だと信じてるんだと思います。
個人的には、そういう人には金持ちのお坊ちゃんはちょっと黙ってろって言いたいところです。
もちろん、すでに絵をあきらめた子に改めてやれと言うつもりはなく、ただちょっと残念かなと思ってるだけですが、そういう子の中に一部「デッサンをやるな」と周囲にうそぶく子がいるのが問題です。
上手になりたいのなら、そういう子の影響を受けないように「自分で考える」「何が正しいのか自分で調べる」というクセをつけていかないといけません。
模写やトレースにはどちらもそれなりの練習効果がちゃんとあります。
被写体はイラストでも写真でもいいし、もちろんプロのモデルさんでも、近場の小物とかでもいいんです。
美術の練習で大事なのは「基礎から順にやること」「志を高く持つこと」「楽しむこと」の3つだけで、具体的な練習方法に絶対などありません。
もう1つ典型的な思い込みとしては、「何かを見ながらじゃないと描けないのは本物じゃない」という系統もありますかね。
そういう人は、リクエストにその場でサッと答えてみせる上級者を見て、「かっこいい」と思いすぎちゃったのかなって感じでしょうか。
かつ、上級者のやってることを真似るのが一番という意識が強すぎるなど、初心者じみたことをするのが嫌な人?
人から「ちゃんと資料を見て描きましょう」と注意されても、「そういうのは初心者がやることだから、上級者を目指す俺はそんなことしない」って理屈なわけです。
もちろん上級者の行動を真似てみるってのはそれはそれでいい練習だし、尊敬する人の真似をしようとすること自体は人間の本能です。
ではあるんですけど、イラストの場合、真似るんだったら蛍の光や窓の雪でコツコツ練習してるところを真似ないと、その人の「本番描き」だけ真似ても意味がありません。
コツコツ練習してる姿って、上級者はなかなか見せてはくれませんからね。
見せてもらうためには、同じ部活や同じサークルに入ってちゃんと弟子入りしないと。
似たもので「デッサン人形は実力以上に描けてしまうので使ってはいけない」なんて思い込みもあります。
これも根本は一緒なのかな……デッサン人形の正しい使い方を知らずにあてずっぽうを言ってる系。
プロが「デッサン人形は俺には合わない」と言ってるのを、とりあえず口先だけ真似てるパターンも考えられますが、デッサン人形の正しい使い方を理解していないという意味では一緒です。
デッサン人形は、基本的には立体感覚がない人が補助として使うものです。
ですからそういうのを使いたがる人に「やめろ」とか言うことには全く意味がなくて、練習中なんだと思って温かい目で見てあげればいいだけです。
(もちろんある程度上手な人でも使う人は使います。まぁ、便利だしね。個人的にはちゃんと人間の形をしたタイプがおすすめです)
さて。
これらの中に、自分に当てはまるものはあったでしょうか。
ちなみに個人的には、3. の「体が歪む」という問題を自分が長く抱えていたことに最近気づいて、矯正している最中だったりします。
俺は別にプロじゃないし、そうレベルの高い人間でもないですが、だからといって初心者でもありません。
だから「ちゃんと描けないのは恥ずかしいこと」と自分に言い聞かせてがんばってるところです。
そんな感じで、今回のコラムがトラブル解決の糸口になれば幸いです。