食事後に、めまいやふらつき、立ちくらみなどを感じたことはありませんか。それは低血圧の症状かもしれません。ひどい場合は意識を失ったり、転倒して怪我を負うことも。今回は食後の低血圧の考えられる原因、その対処方法や予防のポイントをお伝えします。
食後の低血圧の3つの原因!3つの予防法とは
1)低血圧の数値・高血圧の数値
(1)低血圧の数値
低血圧とは、実際にははっきりとした基準は存在していません。一般的には上が100mmHg下が60mmHg以下だと低血圧症として治療の対象になります。
(2)高血圧の数値
日本高血圧学会では、上の血圧が140mmHg、下が90mmHg以上が高血圧であると定義しています。現在男性で4割、女性で3割の人が高血圧だと推定されています。
2)低血圧の4つの種類とは
(1)本態性低血圧
本態性低血圧とは、原因不明の低血圧の状態を言います。低血圧のうち約80%がこの本態性であると言われており、遺伝的な体質が多いため「体質性低血圧」とも呼ばれています。
特に自覚症状がなければ治療の必要はありません。
(2)起立性低血圧
起立性低血圧とは、急に立ち上がった時などに急激に血圧が下がる病気のことを言います。頭に運ばれる血液量が減るため、立ちくらみ・めまい・失神などの症状が見られます。
「脳貧血」は、「起立性低血圧」の症状の1つです。
(3)二次性低血圧
二次性低血圧とは、病気の症状としておこる低血圧のことを言います。
心臓病・胃腸疾患・ホルモン分泌の機能低下症・先天的奇形・神経障害などが原因で起こると考えられるため、その原因となる病気を治療することで血圧は元に戻ります。
(4)食後低血圧
食後低血圧とは、食後に血圧が急激に下がる病気です。食事をすると内臓に血液が集まり、心臓の血液量が減ることで血圧が低下します。
通常は心臓や血管の働きにより血圧を維持しますが、加齢や病気などで体の機能が適切に作用できなくなると、血圧が低下した状態のままになります。
高齢者の3人に1人が食後低血圧であるというデータもあります。
3)低血圧の人の6つの症状
低血圧になると主に下記のような症状が現れます。
(1)めまい
(2)ふらつき
(3)立ちくらみ
(4)頭痛
(5)食欲不振
(6)全身の倦怠感・脱力感
低血圧と貧血は症状が似ていますが、まったく別の病気です。
貧血は血液中のヘモグロビンが正常値以下に減少した状態のことをいい、原因のほとんどは鉄不足です。低血圧の場合血液中のヘモグロビン濃度は正常値を示しています。
4)低血圧をで起こり得る2つの病気
(1)脳卒中
低血圧では、心臓から血液を押し出す圧力が弱いため、全身に血液が渡りにくいということがあります。
血流が悪いと血管の中の老廃物が流れず溜まることがあり、これが脳の血管であれば脳梗塞の原因となり得ます。
(2)心筋梗塞
心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈が動脈硬化を起こし、血液が固まって血流が完全に止まってしまうのが心筋梗塞です。
突然胸に激痛が起こり、30分~数時間痛みが続きます。
5)低血圧になりやすい5つの生活習慣
低血圧になりうる原因とはなんでしょうか。普段の生活を見直してみましょう。
(1)運動が嫌い・全くしない
低血圧の原因には運動不足が大きく関係しています。筋力が少なく体力が乏しいと、血液の循環も悪くなり、冷え性などの症状も現れやすくなります。
(2)ダイエットなどによる栄養不足
特に若い女性に多い1食置き換えなどの過度な食事制限による栄養不足も低血圧の原因となります。ファーストフードやインスタント食品などの偏った食事も良くありません。
(3)朝食を摂らない
朝食を抜くと全身に必要なエネルギーが不足し低血圧の症状が悪化してしまいます。最近では小学生などの子供世代にも増えてきているようです。
(4)夜型の生活
夜型の生活は自律神経が乱れやすく、血圧が下がりやすいと言われています。睡眠時間が不規則である場合も体内時計が狂いやすく、免疫力が低下して色々な病気を引き起こす要因にもなりかねません。
(5)ストレスを溜める
低血圧になりやすい人は繊細で感受性が強いとも言われています。ストレスによってホルモンの分泌が乱れることも血圧の低下につながります。
6)食後に低血圧になる3つの原因
(1)炭水化物の過剰摂取
早く食べると、それだけ腸に血液が集まりやすくなる上、炭水化物をたくさん摂取すると腸管ペプチドが放出され、血圧が急激に下がってしまい食後低血圧を起こしやすくなります。
(2)降圧薬を飲んでいる
日頃高血圧の人でも薬の副作用で一時的に血圧が低い状態に陥る事があります。服用量を少なくしたり、炭水化物を少量にするなど、医師に相談し指示に従いましょう。
(3)自律神経系に疾患がある
体内の代謝をコントロールする自律神経などがスムーズに機能しなくなると、食後に急激な血圧低下が起こりやすくなります。
7)食後に低血圧を予防する3つのポイント
(1)食後安静にする
食後30~60分に上の血圧で20mmHg以上低下し、2~3時間後に正常値に戻ります。食後20~30分は横になりゆっくりと休息をとるようにすると良いでしょう。
(2)カフェインを摂る
カフェインには血管を収縮させて、食後低血圧を予防する効果があります。コーヒーや緑茶を食前・食後に飲むようにしましょう。
(3)炭水化物を少量ずつ摂る
炭水化物の多いご飯や麺類などの温かい料理は食後低血圧を起こしやすい傾向にあります。予防するには炭水化物を少量ずつ回数を増やし、ゆっくり食べることを心がけましょう。
8)低血圧の改善にオススメの5つの食材
熱を作る源であるたんぱく質は体温を上げてくれる働きがあるので積極的に摂りましょう。その他、ビタミン・ミネラル・カルシウムなどバランスよく摂ることが大事です。
(1)納豆
大豆の良質なたんぱく質に加え、発酵菌がたくさんのビタミンを出してくれています。納豆にクリームチーズをのせれば低血圧に効くレシピになります。
(2)レバー
レバーの中でも鶏レバーは栄養価が高く造血効果もあるのでおすすめです。鶏レバーの醤油炒めにすると塩分も一緒に摂ることができます。
(3)チェダーチーズ
チェダーチーズに含まれるチラミンという成分が血圧を下げてくれます。低血圧の人の間食にも向いています。
(4)カフェイン飲料
コーヒー・お茶・紅茶など。カフェインは交感神経を刺激して血行をよくする効果があります。ただし飲み過ぎないように注意して下さい。
コーヒーならブラックで1日に5~6杯まで。番茶や梅茶がおすすめです。
(5)塩分
厚生労働省が推奨する塩分摂取の目標値は1日10gとされていますが、低血圧の人はプラス3gほど多く摂るようにしましょう。味噌・醤油・たくあん・梅干など。
9)低血圧の改善にオススメの3つの運動
(1)ふくらはぎを鍛える
ふくらはぎは「第二の心臓」と言われているほど、全身の血液循環に非常に密接に関係しています。
ウォーキングや階段昇降が効果的。壁などに手を添えて、1段昇ると後ろ向きで降りるという動作を足を入れ替えながら50~100回を目安に行うと良いでしょう。
(2)手のグーパー運動
手を開いたり握ったりする動作を30~50回ほど繰り返します。手先の血液循環を良くし、末梢神経の働きの改善にも繋がります。
(3)腹筋運動
仰向けになり方を床から軽く上げておへそを覗き込む程度でも構わないので1日10回から始めてみましょう。
10)低血圧を改善する為の5つのポイント
(1)食生活の改善
炭水化物の量を少なめにして、消化の良いメニューを選びましょう。朝ごはんを食べる習慣をつけ、食前・食後にお茶やコーヒーなどのカフェイン飲料を摂りましょう。
(2)タバコは吸わない
血の流れが滞っている血管を喫煙によって更に細くしてしまうので禁煙しましょう。症状が悪化して血管が詰まると心筋梗塞や脳卒中を起こす危険性があります。
(3)ストレスの解消
精神的なストレスも肉体的なストレスも低血圧の大敵です。自分に合ったストレス発散方法を見つけておきましょう。
(4)早寝早起きをする
夜は興奮することを減らして10分でも早く就寝し、朝はシャワーを浴び、朝食をとりましょう。交感神経の働きが高まり症状が緩和されます。
(5)運動を習慣づける
血液の循環をよくするため、早歩きやジョギング、体操など軽い運動を1日10分でもいいので無理のないペースで継続していきましょう。
今回のまとめ
食後低血圧は年齢や他の病気が原因で、食後にめまいなどの低血圧の症状が出ることを言います。
炭水化物を摂りすぎない事と、食事にカフェイン飲料を取り入れて血圧が下がりすぎる事を防ぎましょう。
1)低血圧の数値、高血圧の数値とは
2)低血圧の4つの種類とは
3)低血圧の人の6つの症状とは
4)低血圧をで起こり得る2つの病気とは
5)低血圧になりやすい5つの生活習慣とは
6)食後に低血圧になる3つの原因とは
7)食後に低血圧を予防する3つのポイントとは
8)低血圧の改善にオススメの5つの食材とは
9)低血圧の改善にオススメの3つの運動とは
10)低血圧を改善する為の5つのポイントとは