M字ハゲやカッパハゲという言葉を聞いたことがありませんか。若ハゲともいわれますが、これらがいわゆる男性型脱毛症(AGA)といわれる症状で、日本の中年男性の3人に1人が悩んでいるとされています。
ハゲは治らないとあきらめてしまっている人もいるかもしれませんが、正しい対処法をとればAGAの進行を遅らせることや改善することも十分可能です。そのためにはまず薄毛の原因を知り、薄毛改善に効果的な成分や食品を積極的に摂取することをおすすめします。
AGAで少しでも悩んでいる方は今日から改善行動し、薄毛が気になり始めた方は予防に取り組みましょう。
薄毛・AGAの原因
薄毛になる原因についてはストレス、偏った食生活、不規則な生活などの生活習慣の乱れなどが挙げられ、これらによって男性ホルモンが毛穴組織に作用して薄毛に大きく影響を与えるのではないかと注目されています。
男性ホルモンが強いとハゲるなどと聞いたことがある人もいらっしゃると思いますが、そもそもAGAと男性ホルモンがどのように関連しているのでしょうか。その関係を知ることはAGA対策のスタートとなります。
毛根の一番奥には毛乳頭がありここには髪の毛の種である毛母細胞が存在し、これがが細胞分裂を繰り返して髪の毛へと成長していくのです。
髪の毛が成長していく時期を成長期と呼び、成長が止まると毛は毛乳頭から分離して抜けていきます。この抜けていく時期を退行期と呼びます。退行期の後には完全に髪の毛が抜けて毛穴に毛が存在していない休止期となり2、3か月するとまた成長期に入ります。
この成長期、退行期、休止期の繰り返しを毛周期と言います。
健全な状態の髪の毛は十分な成長期を送り太い毛と成長するのですが、AGAの頭皮では成長期の期間が短くなり髪の毛の本数は変わらないものの毛が細く軟毛のまま抜け落ち、次に生える毛も軟毛といった状態を繰り返します。
なぜ軟毛にしかならないのかという疑問が生まれますが、その理由こそが男性ホルモンの影響なのです。
その男性ホルモンはテストステロンと呼ばれ、前頭から頭頂部にかけての毛乳頭付近に存在しているⅡ型5a-リダクターゼという酵素と結びつくことでジヒドロテストステロン(DHT)に変換されて薄毛や脱毛の原因になってしまうのです。
つまりテストステロンそのものが薄毛につながるのではなく、最終的にはDHTがAGAに関係しています。
発毛・育毛に効果的な成分
つまりAGAにならないためにはⅡ型5a-リダクターゼや男性ホルモンの働きを抑え、育毛を促進する食べ物等を積極的に摂取する対策を取れば良いと考えられます。原因物質の働きを抑制しつつ、育毛効果のある食材を積極的に体内に摂りいれることをしていけばAGA改善の効果が期待できます。
しかしながら男性ホルモンはAGAに関係しているものの身体づくりや生きていくためには必要不可欠なホルモンです。(女性にも一定量の男性ホルモンが分泌されています。)そのためこれ自体を抑制するというのは不可能ですしリスクしかありません。
そのため男性ホルモンをDHTに返還する酵素であるⅡ型5a-リダクターゼの働きを阻止することが最善で、実際に現在のAGA治療ではそこに働きかける薬剤が使用されたり診療がなされています。
Ⅱ型5a-リダクターゼの働きを抑制させるものとして注目されているものの中に『ノコギリヤシ』があり、育毛を促進する成分としては『亜鉛』が有名です。AGA対策では非常によく登場するこれら2つの成分は一体どのように髪の毛に作用するのでしょうか。
ノコギリヤシについて
ノコギリヤシはヤシ科の植物で、果実にある脂肪酸が脱毛の防止に有効であるとされています。ノコギリヤシから絞り出された不飽和脂肪酸エキス(植物性)を使用した育毛剤やサプリメントは非常に多く、基本的にはこの成分が中心となって成分が構成されています。
具体的にはノコギリヤシエキス中に存在する脂肪酸やフィトステロールがⅡ型5a-リダクターゼの働きを阻害し、テストステロンがDHTに変換されるのを防止します。AGAの最終的な原因はDHTにあるとされていることから5a-リダクターゼを抑制してこれの生成を防ぐのは有効です。
ただ、AGA予防に効果があるノコギリヤシエキスをどのようにして摂取すればよいのでしょうか。
残念ながらノコギリヤシはハーブの一種なので一般的な食べ物から摂取することができません。サプリメントで摂り入れるか、育毛剤にも成分が含まれたものを使用すると良いでしょう。(ただし経皮吸収よりも経口摂取の方が効率が良いです。)
ノコギリヤシは天然成分で副作用はなく、経口摂取・経皮吸収ともに問題ありません。しかし、過剰摂取により吐き気、めまい、便秘、下痢などが起こる可能性があるとされていますので摂り過ぎには要注意です。
また血液粘度を下げる作用あるため、血流や血液に関する薬と併用する場合には特に注意が必要ですので必ず医師に相談の上服用するようにしましょう。
亜鉛について
髪の毛は90%がケラチンというたんぱく質からできており、ケラチンを作るために欠かせないのがミネラルの一種である亜鉛です。
亜鉛はケラチンの合成を助け毛母細胞の新生を促す働きをするため、亜鉛が不足すると当然ケラチンが作られず髪の毛が生えてこないという状況になってしまいます。しかも普段の食生活ではうまく摂取できない成分です。
では、どのようにして摂取したら良いのでしょうか。
亜鉛はミネラルの一種で、これが多く含まれている食材はカキ、豚レバー、牛肉、煮干し、たたみいわしなどです。一日に摂取する推奨量は成人男性で12㎎、成人女性は9㎎とされています。
ただし、摂取した分の約30%ほどしか体内に吸収されないにもかかわらず体内のいたる個所で消費されるためどうしても不足しがちです。(特にサプリメントなどで摂取する場合は5~50%ほどしか吸収されないと言われています。)
亜鉛の発毛活動をサポートするビタミン
そんな亜鉛の吸収率は他の成分と同時に摂ることで向上します。中でも相性が良いのはビタミンB2、B6、ビタミンCです。
ビタミンB2、B6、ビタミンCは亜鉛の体内吸収効率を上げ、毛母細胞の細胞分裂を助けることで発毛・育毛を促進します。ビタミンCは真皮層に存在する線維芽細胞に作用してお肌でも活躍しているコラーゲンの生成を促します。
ビタミンB2、B6、ビタミンCが多く含まれる食材はそれぞれ以下の通りです。
- ビタミンB2:豚レバー、牛レバー、ウナギ、サバ、乳製品など
- ビタミンB6:ニンニク、ピスタチオ、牛レバー、鶏ささみ、豚レバーなど
- ビタミンC:赤ピーマン、芽キャベツ、ブロッコリー、レモン、柿、キウイフルーツなど
これらの成分は亜鉛の吸収率を上げると同時に亜鉛の働きをサポートする大事な栄養素ですので合わせて摂取するようにしましょう。
亜鉛の過剰摂取・副作用
通常の食事をしていれば副作用などの心配はありませんが、過剰摂取すると嘔吐、吐き気、脱水症状、発熱、倦怠感、イライラ、不安感などの副作用が心配されます。また鉄分を赤血球に変換する働きを持つ銅の吸収を阻害してしまいます。
ただ、サプリメントなどから体内に摂取する場合は他の薬との飲みあわせや用量オーバーになっていないかなど注意をするようにしてください。
既に紹介したように亜鉛は体内で消費されやすい栄養素で、飲酒によって体内に入ったアルコールを分解する際にも必要とされ、また喫煙によって体内に発生した活性酵素を分解する際にも必要とされます。また、加工食品やインスタント食品に多く含まれる添加物(フィチン酸など)は亜鉛の吸収を妨げます。
飲酒や喫煙、インスタント食品が薄毛、抜け毛、AGAに良くないと言われているのはそのように亜鉛が髪以外のところで大量に消費されたり吸収阻害されてしまうからです。
ノコギリヤシと亜鉛を同時に摂取する利点
今見た通り、ノコギリヤシも亜鉛もAGA対策に有効であるとわかっているものの通常の食事だけでは摂取しにくい成分です。そこで登場するのがサプリメント、育毛剤、シャンプーなどです。
亜鉛もノコギリヤシも天然成分ですので医師の処方なしに購入が可能です。
育毛を促すサプリメントにはノコギリヤシと亜鉛の両方が配合されたものがあり、亜鉛には男性ホルモンも女性ホルモンの両方の形成及びバランスを保つ効果がありますので、ノコギリヤシの働きをサポートするために合わせた配合がされているのです。
これら両方を同時に摂取することでⅡ型5a-リダクターゼの働きを抑制させ、毛母細胞も活性化し薄毛改善が期待されます。また亜鉛と同時にビタミンを摂ることでコラーゲンの生成も助けられますので、ただ髪の毛が生えるだけでなく健康で丈夫な頭皮環境づくりも期待できます。
薄毛の不安を抱き始めたらまずはサプリメントや育毛剤で試してみると良いでしょう。手軽に手に入ることと副作用がほとんど起こらないことが何よりのメリットです。
1つのサプリメントにノコギリヤシと亜鉛の両方が配合されたものではなく、それぞれ別々に単一のサプリメントとして販売されているものを摂取しても問題ありません。何もしないよりは行動したほうが良く、まずは手軽なものから薄毛・AGA予防の一歩目を踏み出してみてください。
ノコギリヤシと亜鉛を同時に摂れる育毛用サプリメント
薄毛・抜け毛・AGA対策として最も有効なのはノコギリヤシトと亜鉛を同時に摂取することです。
亜鉛は通常の食事では不足しがちなミネラルで、ノコギリヤシはサプリメントでなければほぼ摂取不可能です。取っつきやすいサプリメントから育毛の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。