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| タイトル: | 公表特許公報(A)_体臭の加齢変化の評価法 |
| 出願番号: | 2003525292 |
| 年次: | 2005 |
| IPC分類: | 7,G01N33/493,G01N30/88 |
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長田 和実山崎 邦郎ボーシャン、ゲイリー、ケイ JP 2005502048 公表特許公報(A) 20050120 2003525292 20020816 体臭の加齢変化の評価法 大正製薬株式会社 000002819 モネル ケミカル センシズ センター 599150263 Monell Chemical Senses Center 浅村 皓 100066692 浅村 肇 100072040 安藤 克則 100107504 池田 幸弘 100102897 長田 和実 山崎 邦郎 ボーシャン、ゲイリー、ケイ US 60/313,013 20010820 7 G01N33/493 G01N30/88 JP G01N33/493 A G01N30/88 C AP(GH,GM,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,LU,MC,NL,PT,SE,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,OM,PH,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VC,VN,YU,ZA,ZM,ZW JP2002008323 20020816 WO2003021260 20030313 26 20040220 2G045 2G045AA29 2G045CB03 2G045DA80 2G045FB06 【技術分野】【0001】本発明は、Y字型迷路、GCによる加齢に伴い発生する匂い物質の検出法に関する。【発明の開示】【課題を解決するための手段】【0002】実験動物及び尿の採取法Y迷路用の匂いセンサーとして(n=5)、及び体臭の加齢に伴う変化を評価するための実験動物として、マウス(C57BL/6J−H−2−k)を用いた。マウスは若齢(1−3months)、成体(3−10months)、老齢(>17months)の3群(n=15−30)に分けた。匂い源は尿を用いた。マウスの膀胱を、なるべくストレスを与えないように軽く圧迫することにより各群より尿を集めた。それぞれの尿サンプルは同じグループの2−6匹のマウスより採取した尿の混合物である。それぞれのサンプルは−20℃にて保存した。【0003】Y字型迷路法およびガスクロマトグラフィーサンプルの調整尿サンプルのエーテル抽出画分は(文献1)の方法に準じて作成した。マウス尿はCentricon−10(Amicon,10,000 MW cut off)500x g(6500rpm)5℃の条件でmajor urinary proteinなど、尿中蛋白質を遠心濾過した。濾過済のマウス尿1.0mlに対し、200mgのKH2PO4で飽和させ、弱酸性(pH4.4−4.6)とし、15倍容のdiethyl ether(HPLC grade)を加え、2時間振盪抽出した。抽出液を7.5mlずつ試験管に分注し、Speed Vacで0.5mLまで濃縮し(60min)、約70分間凍結乾燥を行った。【0004】Y字型迷路法Y字型迷路法による体臭の評価は文献2の方法に準じて行った。Y字型迷路の全体図を図1に示す。Y字型迷路法では同系統であるが年齢の異なる2群のマウスの尿サンプルをY字型迷路の両側腕の先端にある箱にそれぞれ入れ、どちらか一方の匂いを選ぶようにマウスを訓練する。餌は十分に与えるが、水を制限されたマウスが正しい匂いを選んだときのみ、報酬として一滴の水を与える。仮に匂いの識別ができたとすれば、動物の年齢によって産出する匂いが相違する証拠となる。訓練マウスの正答率は最初の数日は50%程度であるが、徐々に正答率が増え、80%を超える正答率を示す。今回は成体群と老齢群の5倍希釈の尿をまず識別させ、続いて尿のエーテル抽出物の識別が可能かどうか確かめた後、最後に異なった尿のエーテル抽出物サンプルを用いて水の報酬なしで識別しうるかを測定した。【0005】ガスクロマトグラフィーの条件ガスクロマトグラフィーはVarian3300を用いた。分離用カラムはStabilwax column(30m×0.32mm i.d.・10μm df)を使用し、5m×0.53mm i.d.のガードカラム(Restek,Bellefonte,PA)を装着し実験に使用した。サンプルは上記の通り弱酸性尿のエーテル抽出物をmethyl acetateに再溶解させたものを用い、マウス尿中の揮発性有機酸、アミン、アミドなどを中心とした画分の同定を行った。カラム温度は80℃で2分間保った毎に毎分5℃のペースで240℃まで上昇させた。キャリアーガスはヘリウムを用い、線速度は37cm/sec(カラム温度40℃時)とした。クロマトグラム上の成分の定量はピーク百分率法に基づいて行った。【0006】結果及び考察Y字型迷路による識別実験の結果、老若の尿中に含まれる体臭成分の識別トレーニングの成立した匂いセンサーマウスは5倍希釈尿の識別率が82%(p<0.001;施行回数60回)であったのに対し、尿エーテル抽出物中において91%(p<0.001;施行回数73回)と高い識別率を示した。また無報酬のgeneralization試験においても84%(p<0.001;施行回数25回)と高い識別率を示した。この結果より加齢に伴い変化する体臭物質は尿エーテル抽出物中に含有されていることが証明された(図2)。【0007】若齢群、成体群、及び老齢群の尿エーテル抽出物中のガスクロマトグラム(図3)、及びGC−MSにより構造決定された化合物の一覧表を示す(表1)。【0008】尿エーテル抽出物中には多くの物質ピークが確認されたが、各年齢群のいずれかのみに特異的に見られる化合物は発見できなかった。この事実は、体臭の加齢変化は特異的な単一物質の出現によるのではない事を示している。しかしながら我々が観察した38ピークの化合物中、若齢群及び成体群に比較して老齢群で有意に増加する化合物が5種類、減少する化合物が3種類見られた(表1)。これらのうち加齢に伴い増加するタイプの化合物が主な老臭物質であると考えられ、それらのうち構造の解っているものは、2−Phenylacetamide(No.34)、Indole(No.25)、Phenol(No.13)、Cedrene(No.3)の4種類の化合物である。それに加え、ガスクロマトグラムのリテンションタイム31分付近に現れるNo.26の未知の化合物(表1参)を含めた5種類の化合物が老齢動物に特異的に高く発生してきたものである。一方加齢に伴い低下する化合物は3種類あり、それぞれNo.6(Methyl Butyric acid),No.31(unknown),No.32(unknown)である。【0009】2−Phenylacetamideはフェニルアラニンの代謝物の一種で、フェニル酢酸の前駆体である。フェニル酢酸はMHC Class I分子のハプロタイプの違いによって体液中に排泄される量が厳密に規定されている(文献1)。さらにMHC Class Iの欠損マウスを用いた研究では、MHC Class Iの細胞表面への表出が正常な匂い型の形成に必要であることが解っており(文献3)、マウス体臭の加齢変化もMHC Class I欠損マウスでは識別しにくいことがY字型迷路を用いた実験で明らかになっている(データ未発表)。これらの事実は、2−phenylacetamideが免疫機能の加齢変化を反映する老臭物質である可能性を示唆している。【0010】Indoleはトリプトファンの代謝物であり、消化管内フローラにより生成されたものである可能性が高い。従って本老臭物質は腸内フローラの加齢変化あるいは消化管機能の加齢変化などを反映する可能性がある。Cedreneはマウスのbeddingなど生活環境により体内に蓄積したものと考えられる。【0011】これらの化合物のうち1種類あるいは2種類以上の含有量の変化を測定することにより体臭の加齢変化を評価することが可能となる。【0012】参考文献【非特許文献1】Singer,A.,Beauchamp,G.K.& Yamazaki,K.(1997)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94,2210−2214【非特許文献2】Yamaguchi,M.,Yamazaki,K.,Beauchamp,G.K.,Bard,J.,Thomas,L.& Boyse,E.A.(1981)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78,5817−5820【非特許文献3】Bard,J.,Yamazaki,K.,Curran,M.,Boyse,E.A.& Beauchamp,G.K.(2000)Immunogenetics.51,514−518【図面の簡単な説明】【0013】【図1】Y字型迷路の模式図である。【図2】尿及びエーテル抽出物に対する識別トレーニングの正答百分率である。【図3】B6−H2Kマウスからの3種の異なる尿サンプルのエーテル抽出物のGC分析によるクロマトグラフである。 実験動物、あるいは人の体液中の加齢に伴い変化する揮発性有機物を測定することによる体臭の加齢変化の評価法。 揮発性有機物が、体液のエーテル抽出物中に見いだされる有機物である、請求項1記載の評価法。 揮発性有機物が2−Phenylacetamide,Indole,Phenol,Cedrene(加齢に伴い増加)、Methylbutyric acid(加齢に伴い減少)である、請求項1記載の評価法。 請求項1及び2の体液が尿である、請求項1又は2記載の評価法。 課題:体臭の加齢変化を、1)実験動物の匂い識別能力による方法および2)機器分析学的手法あるいは3)その組み合わせにより評価する方法。解決手段:マウス尿中に存在する体臭物質である2−Phenylacetamide,Indole,Phenol他数種類の揮発性有機物が加齢に伴い増加あるいは減少する事を見いだした。これらの化合物をY字型迷路法、ガスクロマトグラフィー(GC)あるいは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)など機器分析的手法を用いて定量することにより動物の体臭の加齢変化を評価する事ができる。