2005年08月08日 美肌をゲットだ!角質培養だ!その2(脂肪酸塩 vs. 界面活性剤)

角質培養を意識したスキンケアを始めて2ヶ月以上経ちました。

その後の状態はというと・・・すこぶる良好です。
何が違うかというと、肌がふかふか。
触るとふかふかなのですよ。
これが健康な角質なのか・・・。
目の下のしわも、ほとんどなくなりました。
もうね、気にならないのよ。
ほんと、角質よ、あんたは偉い。

健康な角質といっても、ちょっと夜のお手入れ(洗顔、保湿)をさぼり続けるとめくれてくる。
(疲れてバタンキューな時が多いのです・・・)
でもね、以前だったら1週間かけても直らなかったささくれ角質が、
夜もちゃんと洗顔と保湿をしてあげると、今は2,3日で無くなるのですわ。
決して角質をはがす洗顔はしてないよ。
クリームクレンジング→洗顔→保湿→フタのみ。
角質ケアパックなんてしてません。

これって、一番表面の角質の下に、成熟した角質がスタンバっていて
一番上のちょっとダメージを受けた角質がポロリとはがれることで顔を出したっていうことなんだろうね。


今さらですが、角質層というのは表皮の最上部にある細胞の層です。
表皮は、左図のように角質層、顆粒層、有棘層、
基底層で構成されています。んで、基底層の下が真皮。
角質層は、頬などでは10数層(目の周りなどはもっと薄い)、
手や足など身体では数10層と言われています。
この角質層が薄くなれば、肌の保水力が低下して、
敏感肌、乾燥肌や脂性肌などのトラブルを引き起こす。
保水力低下で、なぜ脂性肌?と思うかもしれませんが、
乾燥すると、肌が水分蒸発を阻止しようと油を出す。どんどん出す。
それでは毛穴が詰まりニキビも出来やすくなりますわな・・・。
実際、ニキビ肌にも保湿が大事といわれる理由はそういうところかららしいです。

肌の保湿。といっても、外部から水分を与えても
保持する機能が無かったら意味が無い。
肌の水分保持には、角質層が大事ということは分かったけど、
じゃ、どうしたら健康な角質層を保てるのか。

そこで実感したのが、洗顔料や化粧品に入っている界面活性剤がキーポイントだということ。
もちろん、ガリガリこすらない、パックやピーリングなどで剥がさないということも重要なんだけど、
知らず知らずに使っている界面活性剤がクセモノなのですわ。
まぁ、ちょいと聞いてくださいまし。

界面活性剤には、色々な種類がありますが、
大きく純石けんの界面活性成分である「脂肪酸塩」と
「その他の界面活性剤」に分けることが出来ると思います。
この2つの大きな違いは、

「脂肪酸塩だけは、アルカリ条件下でのみ界面活性作用を発揮する」

という点なのです。言い換えると、

「脂肪酸塩だけは、中性または酸性条件下では界面活性作用を持たない」

ということ。

純固形石けんが水に溶けると
図のように、脂肪酸ナトリウム(脂肪酸塩)から
脂肪酸イオンとナトリウムイオンが生じ、界面活性剤として機能するようになります。
この時、水酸化物イオン(OH-)も生じているので、pHはアルカリ性側に傾きます。

逆にpHが中性側に傾くと
脂肪酸イオンは脂肪酸ナトリウムと結合して「酸性石けん」が生じます。
この「酸性石けん」には、界面活性作用はありません。

とまぁ、簡単にまとめると、こんな働きをするわけです。

一方、市販の洗顔料などに含まれる界面活性剤にはこんな特徴はありません。
肌に残れば、そのまま界面活性作用を発揮し続けるということですね。
肌に残った界面活性剤。これがまたやっかいで、
界面活性作用を持った界面活性剤が肌に残ると、
親油基が角質層の細胞間脂質と結合し、親水基が水分と結びつきます。
そうすると、感覚的に肌がしっとりしたようになるのです。
要するに、「洗顔後もつっぱらない」

純石けんで洗顔すると肌表面が弱アルカリ性になり、つっぱります。
だから肌に良くないということになりがちですが・・・
肌が自ら弱酸性になろうとするアルカリ中和能がちゃんと働いていれば、問題無いのです。

むしろ問題は、肌に残った界面活性剤。
肌が弱酸性になることによって、脂肪酸塩の界面活性作用は消失しますが、
その他界面活性剤の作用はまだまだ顕在。
洗顔後つっぱらなくても・・・その界面活性作用により・・・

角質層を構成する細胞間脂質が破壊される。
↓
角質細胞がはがれやすくなる。
↓
角質層崩壊
↓
トラブル肌へまっしぐら~

ということになりかねないと。

しばらく洗い流すタイプのオイルクレンジングを使い続けて
カラカラ乾燥肌になってしまい、
そのあと純石けん洗顔に戻した直後は洗顔後の強烈なつっぱり感に悩まされたけど、
健康な角質が戻ってきた現在はほとんど問題無いです。

強烈なつっぱり感が襲ってきていた時期は、朝晩洗顔後にコットンパックしてました。
アルカリ製水器から出る弱酸性水をコットンに含ませて軽く絞り、さらに化粧水を含ませて5分パック。
これで乗り切った!よくやった!σ(・・*)ワタシ!(と自分を褒める)

あとですね、洗顔料に含まれる界面活性剤以外に厄介なのが、
化粧品に含まれる界面活性剤。
化粧水に含まれている場合が多いのかな?
有効成分の安定化のためか、それとも見せかけの保湿のためか、
なぜだか含まれているのですが、
コレを使い続けているとせっかく洗顔に気をつけていても
あまり効果無しでした。

春頃に奮発して購入した某高級化粧品ブランドの化粧水、じゃかじゃか振ると
ブクブク泡立ちます。
その化粧水、セールスポイントが
「水分さえも天然植物由来。人工合成成分は一切使っていません」
なんだけど、まず、成分の安定化のためにエタノールを使っていることが判明。
(医薬部外品だから、全成分が表示されていないのだ)
でもまさか、界面活性剤なんて入ってないよね・・・と思っていたんだけど、
その化粧水をつけると、つけた直後は最高でも半日以上経つと乾燥する。
思い切って使うのを辞めて、
他のメーカーの化粧水に乗り換えたところ、
どんどん角質の状態が良くなっていきました。
このメーカー、今時珍しく、クレンジングクリームに一切界面活性剤を使っていません。
というわけで、クレンジングクリームも乗り換え。

肌が弱くて市販のものが合わないというのは、
もしかしたら製品に含まれる界面活性剤が一因である可能性も高いのではないでしょうか。
もちろん、他の要因もあると思います。

また、手作り石けんが、保湿性に優れており、
アトピーなどの肌疾患の改善に効果的という理由は、
その界面活性作用が角質層を必要以上に破壊しないというところにあるのではないでしょうか。
健康な肌の人も手作り石けんを使い続けると肌がスベスベになるというのも
(もちろん、グリセリンなどの保湿成分も一役買っていると思いますが)
石けんによる角質ケアの恩恵が大きいのではと思います。

ときれいにまとまった(ほんとか?!)ところで、角質培養の話はオシマイ!

投稿者 ねろり : 最終更新日 2005年08月08日 00:58




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コメント

ねろりさん、お久しぶり!
この「角質培養」って話、私は大いに大賛成です。その1も興味深く読みましたが、この、その2もおもしろいですね。
私は、科学的なところとか、アタマが弱いのでよく理解ができないのですが、それでも石けん以外の合成界面活性剤が良くないのは理解できます。
石けんのほか、化粧水や乳液とかも手作りに替えてから肌の調子も良好です。
こんな話は、同僚とかにしてもマニアックに思われるだけなので、なかなか話題にする機会がないのですが、今回ねろりさんが、きれいに、かつ科学的にまとめてくれたのでとてもうれしくなりました。

じょあろ : 2005年11月24日 09:07

じょあろさん、お久しぶりです[*♪*]

「角質培養」、長文にも関わらず読んでくださりありがとうございました。
実は、化学式のあたりが怪しいものがあるのですが・・・[*あせ*]
まぁ、分かりやすくまとめようなんて思ってたら怪しくなった次第で。

合成モノでも脂肪酸塩のように、弱酸性で界面活性作用が無くなるものならば問題ないと思うのですが、
「弱酸性」を謳っている洗浄剤では、そうはいきませんものねぇ。

私は、基礎化粧品は市販のものを使ってしまっているのですが、
それでも成分の界面活性成分に気をつけるようになってから
だいぶ肌の調子が良いです。
今なんか、洗顔後は化粧水だけで過ごせてしまいます。
横着しているだけなんですけどね[*あせ2*]
でも、横着できる余裕が出来たってすごいですよね。

ねろり : 2005年11月25日 21:16

横着できる余裕…。う~ん、いい響きですねぇ。
私も大したことはやっていませんが、よくわからずに何もかも市販品だった頃とは雲泥の差です。冬になると全身かゆくて、血が出るほどかいてましたから…。
市販品って「無添加」「天然素材」とかって言ってても全然アテにならないですもんね。
忙しくて手作りする時間がない人のために、安全な化粧品が手軽に買えるといいのに、と思います。

じょあろ : 2005年11月26日 10:21

そうそう。すべては消費者が真偽を判断するしかないんですよね。
今使っているのは、医薬部外品なんで成分がわからないんですが(おいおい)、
角質を保護するという売り文句の化粧品なので調子がいいのかも。
今年の冬は、角質が木枯らしの攻撃から肌を守ってくれそうですよね[*♪*]

ねろり : 2005年11月30日 22:01



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