目次
- ピルでニキビ治療ができるって本当?
- ピルがニキビに効果的なわけ
- ニキビ治療に使われるピルの種類
- ピルのニキビ効果を口コミとブログでチェック
- ピルでニキビが悪化するケースあり
- ピルの副作用
- ピルの飲み方
- ピルとニキビのQ&A
- ピルがニキビに効くかは人それぞれ
ピルでニキビ治療ができるって本当?
ピルは避妊だけでなく生理痛やPMS、生理不順などの治療にも使われるお薬です。そんなピルが、ニキビ治療にも使われることがあるってご存じでしたか?女性ホルモンに大きく作用するピルですが、「なぜニキビに効果的なのか」「どんなピルが良いのか」など、ピルに関する疑問を詳しく解説いたします!
ピルがニキビに効果的なわけ
低容量ピルでホルモンバランスを調整
ピルとは、女性ホルモンのバランスを整えてくれる作用があるお薬です。女性ホルモンには「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という二つの種類が存在します。なかなか聞き慣れない名前かもしれませんが、卵胞ホルモンとはエストロゲン、黄体ホルモンとはプロゲステロンのこと。なんとなく聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。この二つのホルモンがバランス良く配合されているお薬がピルなのですが、ニキビに効果があるというのにはしっかりと理由があるんです。そもそもニキビができる原因は、皮膚が過剰に皮脂を分泌することによって悪玉アクネ菌が増殖し、肌が炎症を起こしてしまうため。なぜ皮脂を過剰分泌してしまうかと言うと、それは男性ホルモンの作用の一つなのです。ピルを服用すると、乱れていたホルモンバランスが改善され、体内の男性ホルモンが減少します。そのため皮脂が過剰分泌されることもなくなり、ニキビができにくくなるということです。
こんなニキビにおすすめ
ピルは女性ホルモンに作用し、その副効果でニキビが改善するというものです。ということは、ホルモンバランスの乱れによりできているニキビには効果があるということ。生理前にいつも決まってできるニキビや、生理不順やPMSの症状が強くある人でニキビができやすいという人にはおすすめです。これ以外にも、皮脂の分泌が多いと感じている人も試してみても良いかもしれません。ただし、ホルモンバランスが良くなってニキビができにくくはなっても、あくまでも薬の効果によるものです。原因が根本から取り除かれたわけではないということもしっかりと理解しておきましょう。できてしまったニキビ以外にも、ニキビ跡にもピルは効果を発揮します。ニキビ跡ができる原因は、肌のターンオーバーが正しく行われていないため。ホルモンバランスが崩れていると、肌のターンオーバーも正常に行われなくなってしまうのです。そのためピルを服用し体内のホルモンバランスが整えば、結果として肌のターンオーバーも促してくれるということですね。
ピルで効果が無いニキビ
ピルを飲んでも効果が出ない場合は、そもそもの原因がホルモンバランスの乱れではない可能性が高いです。ピルを服用して体内のホルモンバランスが整っているにも関わらずニキビができるということは、それ以外に原因があるということです。ニキビができる原因はホルモンバランスだけでなく、外的要因が関係していることもあります。正しいスキンケアを行っていないことや生活環境が原因のことも多いため、まずはスキンケアや体質改善を行うことも大切なことです。
ニキビ治療に使われるピルの種類
ピルの種類
ピルには使用されるホルモン剤によって、1~4世代に分けられています。どれも低用量ピルということは変わりありませんが、数字が大きくなるにつれ新しく開発されたピルです。最初に開発されたのが1世代目のピル。こちらのピルは、ノルエチステロンという黄体ホルモンが配合されていてプロゲステロンも多いお薬です。しかし卵胞ホルモンの作用が弱かったため、結果として黄体ホルモンの量が多くなってしまうことがありました。続いて出てきたのが2世代目のピルです。こちらはレボノルゲストレルという黄体ホルモンが配合されています。黄体ホルモンの量を抑えながらもしっかりと効果を発揮してくれるのが特徴です。ですがその強い効果の反面、同時に男性ホルモンも活性化してしまうというデメリットがありました。このデメリットを解消するために作られたのが3世代目のピルです。研究の結果男性ホルモンも活性化という副作用を収めることに成功しましたが、その代わり血栓症などのリスクが高くなるという副作用が見られました。そして4世代目のピル。3世代目の副作用をより少なくし、男性ホルモンの活性化も抑えしっかりと効果が出る一番新しいピルです。この世代別に分けられているピルは、配合されているホルモンの種類が異なります。ニキビ治療においては、組み合わせや配合量によって効果に差が出やすいのです。
ニキビ治療に効果的なのは2~4世代ピルです。しかし最新の4世代ピルは、アメリカではニキビ用として認可が下りていますが残念ながら日本ではまだなのです。よって、ニキビ治療として処方されるのは2~3世代ピルということですね。3世代ピルにはデソゲストレルという黄体ホルモンが含まれており、こちらは他の黄体ホルモンよりも皮脂の分泌が少ないという特徴があります。この成分の効果により、効果を大きく実感出来るということです。2世代ピルにはレボノルゲストレルという黄体ホルモンが配合されていて、こちらは生理周期に合わせて卵胞ホルモンと黄体ホルモンの量を自然な状態にすることができます。その結果体内のホルモンバランスが整い、ニキビが改善されるのです。
21錠と28錠
販売されているピルには21錠と28錠の二つのタイプがあります。28錠のタイプには7錠の偽薬がついており、毎日服用する習慣をつけ飲み忘れを防ぐためにつけられたものです。実際には偽薬を飲んでも飲まなくても効果に変わりはありませんが、同じ時間帯にしっかりと飲まなければいけないお薬ですのでよく飲み忘れるという人は28錠タイプがおすすめです。
ニキビ治療に一般的なピル
ニキビ治療によく使われるピルとして挙げられるものは、「マーベロン」「ファボワール」「ヤーズ」「ラベルフィーユ」などです。有効成分や何世代ピルなのか見やすいように表にまとめてみましたのでご覧ください。
マーベロン
| 商品名 | マーベロン |
| 製造会社 | MSD |
| 有効成分 | デソゲストレル(黄体ホルモン):0.15mg エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン):0.03mg |
| 世代 | 第三世代 |
ファボワール
| 商品名 | ファボワール |
| 製造会社 | 富士製薬 |
| 有効成分 | デソゲストレル(黄体ホルモン):0.15mg エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン):0.03mg |
| 世代 | 第三世代 |
ヤーズ
| 商品名 | ヤーズ |
| 製造会社 | バイエル薬品 |
| 有効成分 | ドロスピレノン(黄体ホルモン):3mg エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)0.02mg |
| 世代 | 第四世代 |
ラベルフィーユ
| 商品名 | ラベルフィーユ |
| 製造販売 | 富士製薬 |
| 有効成分 | レボノルゲストレル(黄体ホルモン):0.05~0.125mg エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)0.03~0.04mg |
| 世代 | 第二世代 |
ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品ですので、配合成分の量は同じです。挙げたピルの中で特におすすめなのはファボワールで、ジェネリック医薬品なのでお値段的にも安心して続けることができます。
ピルのニキビ効果を口コミとブログでチェック
実際にピルを服用してニキビが治ったという人の口コミやブログを見てみましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
効果ありの口コミ
- かなり効きました何とか飲み続けられるピルに出会い、1ヶ月後には信じられないほど肌は改善されました。もうちょっと続けた方がより効果が出ますといわれ、半年ほど続けました。その期間の肌は調子がよく、服用をやめたらまた元に戻るのではないかと不安がありましたが。大丈夫でした。(中略)副作用、効果は個人差が大きいと聞きます。結局私は、相性のいいピルでさえ吐き気は少々感じていました。(我慢して仕事できる範囲)合うピルに出会えるといいですね。
- 効果絶大です私は小学校の5年生からニキビに悩まされています。幼少時から手足背中含め、並みの男の人よりずっと毛深いですし、声も女にしてはかなり低いです。当然その後顔・首中・背中一面の無数のニキビに20年近く悩まされてきました。(中略)その後挙式のためにエステにも皮膚科にも通いましたが全く効果なく、2ヶ月前に藁をもすがる思い出ピルを飲み始めたところ、1ヵ月後には反作用で一時的に出たもの以外、つるっと消えました!もうびっくり!
ピルでニキビ治療を紹介しているブログ紹介
ひどいニキビがあったにも関わらず、ピルを服用したらキレイになったという方のブログです。ビフォーアフターの写真もしっかりと載っているので、ピルを試してみたい方はぜひ一度ご覧ください。
26歳女性「とりん」さんのブログはから。
ピルでニキビが悪化するケースあり
ピルでニキビが治ったという人もたくさんいましたが、反対に悪化してしまったケースもあるようです。
- ピルを飲んでニキビができた低容量ピルを飲んで逆にニキビができた人いますか?低容量ピルのヤーズを飲み始めて20日目くらいから、顎にニキビができました。 白ニキビが8個くらいと、赤ニキビ2個くらいです。半年間以上、ニキビはなかったのでピルのせいではないかと思っています。
- 飲み続けるのが不安避妊目的で低用量ピル(ファボワール)を初めて飲み始めました。21歳です。もともと生理前にニキビができる体質ではありましたが、飲み始めて一週間ほどたった今、頬や顎を中心に根が深くて大きいニキビが次々に出来ています…他に変えた所はないので、原因はピルで間違いないと思います。
- ニキビが増えたような気がします現在、低用量ピル、マーベロンを服用しています。まだ1シート目なのですが、明らかにニキビが増えたように感じます。しかもどれも大きいものです。肌質は良くなったように感じるのですがニキビだけができる…といった感じです。
ピルの副作用
ピルは薬。副作用にはこんなものが
薬にはすべて副作用の危険性がありますが、もちろんピルも例外ではありません。ピルの副作用にはこんなものがあります。
- 吐き気(約29%)
- 胸が張る感じや胸に痛みが出る(約20%)
- 頭が痛くなる(約15%)
- 下腹部が痛くなる(約7%)
- 下痢(約4%)
- 体重増加(約2%)
もちろんこれ以外にも多数ありますが、高い割合で起きる副作用は上記のものです。()内は発生率です。吐き気が起こる原因は、ピルを服用し体内のホルモンバランスが大きく変わるためだと言われています。この吐き気はつわりにも似ていると表現する人もおり、つわりと同じようにかなり個人差があるのです。症状の大きさ以外にも、どの程度続くか全く予想がつきません。胸の張りや痛みは、黄体ホルモンによって起きます。黄体ホルモンは乳腺を作ってくれる働きがあるので、ピルを飲んでバストアップするのはこれが理由です。胸の張りや痛みは長く続くこともあるので、苦しいようでしたらピルを変えることもおすすめです。軽い頭痛は卵胞ホルモンによって起きる副作用ですが、我慢出来ないほどの激しい頭痛は血栓症の初期症状の可能性もあります。決して我慢せず、すぐに医師に相談してください。下腹部痛や下痢、体重増加も体内のホルモンバランスが一時的に乱れるため起こる症状です。
ピル服用時のメリットをいくつか挙げてみましょう。
- 生理痛の軽減
- 生理不順の改善
- 子宮内膜症の予防と改善
- PMSの軽減
- 卵巣がんや子宮体がんの予防
ピルにはホルモンバランスを正常にする効果があるので、女性に嬉しい効果もたくさんあります。メリット・デメリットともにしっかり理解することが大切です。
ピルの服用がNGな場合
ピルはホルモンに働きかける強い作用があるため、服用することができない人もいます。妊娠中はもちろん、その可能性がある場合や授乳中もピルを服用することができません。これ以外にも、40歳以上の人、血栓症の疑いがある人、高血圧症の人などもピルを服用してはいけません。重大な副作用が起きる可能性があるので、そういった症状がある人は必ず医師に説明しておきましょう。
ピルの飲み方
ピルには女性に嬉しい効果もたくさんありますが、副作用やデメリットもあります。しっかりと理解し、医師と相談してから使い始めましょう。ここではピルの飲み方について解説します。
いつからはじめる?
ピルにはDay1スタートとSundayスタートの二種類の服用方法があります。Day1スタートは月経初日から服用する飲み方で、飲み始めた日から避妊することができます。Sundayスタートは月経が始まって最初の日曜日から服用する飲み方で、次の月経から週末に月経が始まることがありません。そのため飲み忘れを防いだり、週末に予定を立てやすくなるなどのメリットがあります。
ピルはホルモンの配合の違いで一相性~三相性に分けられます。二~三相性は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの配合される割合を段階的に変えて服用するピルで、一相性は配合成分が全く変わらないピルです。基本的な飲み方は変わりませんが、三相性ピルは配合量が異なるのでしっかりと順番を確認しながら服用しましょう。
ピルには21錠と28錠のタイプがありますが、28錠タイプは7錠が偽薬です。ピルは「21日間飲んで7日休む」という周期で服用していくので、28錠タイプは毎日服用することになります。毎日服用することで飲み忘れを防ぐことができ初めての方におすすめです。ピルをいつまで服用するかなどは人それぞれですから、医師と相談しながら服用しましょう。
毎日同じ時間に
ピルは継続して飲まなければいけません。時間は何時でも大丈夫ですが、毎日同じ時間に服用することが大切です。自分が一番忘れにくい時間帯に飲み始めると良いでしょう。吐き気などの副作用のリスクを考えると、就寝前に服用するのがおすすめです。
飲み忘れた場合
前日ピルを服用してから24時間以内に飲み忘れに気が付いたら、その段階ですぐにピルを服用してください。24時間を過ぎていた場合はピルの服用を中止しましょう。飲んでいたピルのシートは破棄し、次の生理を待ってから再度服用を始めてください。28錠タイプの偽薬を飲み忘れた場合は問題ありません。飲み忘れた偽薬を破棄し、休薬期間を間違えないように気をつけましょう。
ピルを止めたいときは
副作用があまりにもつらい場合や、経済的にピルを続けられなくなった場合など、ピルを止めたいと思うこともあるでしょう。そんな時はいつでも止めることはもちろん可能です。しかし自己判断で勝手にピルを中止すると、せっかく整っていた体内のホルモンバランスが再び崩れることになります。そうすると再びニキビが再発する可能性が高いため注意が必要です。何かの事情でピルを止めたいと思っても、一度医師に相談してから止めるようにしましょう。
ピルとニキビのQ&A
ここではピルとニキビに関するよくある疑問をまとめてみました。ピルの服用を検討している方はぜひ最後までお読みください。
生理はくるのか
よく勘違いされやすいのが、ピルと生理の関係です。ピルを飲むと避妊できるわけですから生理も来ないと思う人も多いですが、ピルを飲んでも生理はきます。ただ、排卵はされていません。生理だけでなく、ピルを服用すると不正出血が起こることもあります。ピルは生理が始まったタイミングで飲み始めるため、子宮内膜をすべて排出し終わる前にホルモンバランスが変化してしまいます。それにより子宮内に子宮内膜が残り、ゆっくりと外に排出されていきます。これが不正出血の原因です。これはピルを服用すると起きる現象の一つですので、過度に心配しなくて大丈夫です。
費用・保険
低用量ピルは保険適用外ですので、自由診療となります。すべて自費で支払わなければならないということです。ピルの値段は病院によって異なりますが、大体一ヶ月2~3,000円程度です。ただし初診時には検査が必要になりますので、1万円前後かかります。少し余分に費用を持っていくと良いでしょう。
購入先
ピルは処方薬ですから、日本でピルを購入するには医師の処方箋が必要になります。基本的には婦人科系を受診するのをおすすめしますが、一部の内科でも診てくれる場合があります。近くの病院や医院を探してみると良いでしょう。ピルはネット通販で海外から購入することもできますが、どのような成分が入っているのかわかりません。一見大手通販サイトのように見えても、実は悪質サイトだったという可能性もあるのです。ホルモンに強く作用するお薬ですから、いくら安価で手に入ってもネット通販で手に入れるのはやめましょう。
ホルモン治療はピル以外にある?
ホルモン治療はピルだけでなく、スピロノラクトンという薬を使う方法もあります。スピロノラクトンは、男性ホルモンの作用をブロックしてくれる効果があります。その効果でニキビを改善させ、中止後も再発しにくいというのが特徴です。こちらはピルとの併用もでき、併用することでさらに効果を高めることが期待できますよ。
ニキビ目的に処方されたピル以外を使うことについて
スピロノラクトンは成人女性でホルモンバランスが乱れている人に適したニキビ治療薬です。こちらも自由診療で、量によって差はありますが大体2~4,000円程度かかってきます。ピルと併用するとなると月額の負担がかなり大きくなってしまいますから、長期使用ともなると厳しい金額とも言えるでしょう。ピルを飲んでもどうしても改善しない場合に服用するなど、先々もきちんと続けていけるのかを考えながら治療方法を選ぶようにしましょう。
ピルがニキビに効くかは人それぞれ
ニキビができる原因はホルモンバランスの乱れだけではありません。ピルを服用したからといって、すべての人のニキビが改善するわけではないということもしっかり理解しておきましょう。まずはスキンケアや生活リズムを見直すことも大切です。自分自身と向き合い、原因がホルモンバランスの乱れだと感じたら医師に相談するようにしましょう。