サッポーの
視点 ▼例その一 << 古い角質…という表現 >>古い角質が残っていると言われたら、早く取り除くべきと誰もが思います。 言葉が連想させるイメージを利用したのでしょう。 実際には古い角質ではなく、使い古されたように傷んだ未熟で新しい角質細胞なのです。 古いのではなく、実際は新しいのです。 早く角質になって役目を果たさなければ、肌を守れない状況に追い込まれたため、十分な保水力が育たないままに、急いで角質になったものです。 古い角質といわれても仕方がない姿で明日の美肌を作るために、働いているのです。 この忠実な努力家を古いと言って取り除けば、明日はその下の角質が同じ運命をたどるだけです。 ▼例その二 << 不要な角質…という表現 >>未熟な表皮細胞が角化し角質となると、水分が少ないために硬い肌、くすんだ肌になります。 こんな角質があるから肌を汚く見せている。 こんな角質は不要だからという意味で「不要」という言葉が使われているのでしょう。 このように説明されると、あなたも取り除きたくなったでしょう。 でもこれは、今すぐに美しく見せるためには「不要」という意味でのみ言える言葉のはず。 明日の肌を美しく育てるためにまだ働いているのだから、「不要」というのは角質に対して何とも可哀想な言い方です。 ▼例その三 << メラニンを含んだ角質…という表現 >>メラニンという言葉も悪者にされやすい言葉です。 日に焼けるのはメラニンのせい、シミはメラニンの集まったもの…それは確かに事実ですが、メラニンが悪いわけではありません。 肌を守るために肌自身が作ったものです。 このように作られるべくして作られたメラニンでも肌として美しく見せたい角質に含まれていたら取り除きたくなります。 美観上は好ましくないからです。 ゆっくりと育って角化した角質には、メラニンは本来ありません。 消えてしまっているのです。 角質にメラニンが存在するのは、肌に危機が訪れ、角化サイクルが早まり、予定よりずいぶん早く表皮細胞が角化しなければいけない時に起きる現象です。 メラニンが消える前に角質になってしまったわけです。 つまり、超未熟児な角質であるわけです。 未熟児まで送り出して、明日の美肌作りの環境を作ろうとしている肌の角質を、まだ取り除いて今日の肌を美しく見せたいというのですか。 ▼例その四 << 古い角質が厚く蓄積し…という表現 >>角質のはがれが亢進し、未熟な角質で肌が作られると角質層が厚くなるのは事実です。 角質肥厚などと難しい表現をしている場合も見られます。 未熟で防衛能力も未熟だけど、どんどん送り出して、厚くなって肌を守ろうとしているのです。 水分の少ない硬い角質が厚く積み重なるのですから、くすんで見えるし、ガサガサしているし、美観上は良く見えません。 未熟に育った角質は、角質同士を繋いでいる接着剤を分解する酵素が、なかなか出てこないのです。 そのおかげで厚く積み重なることができるのです。 肌自身を護るための巧妙で神聖な仕組みです。 それなのに…、醜いからと言って、柔らかくして剥がれやすくする…などと甘い言葉で、必死に働く未熟な細胞に古いという名を付けて剥がそうとして良いのですか。 これでは、いつまでもこの状態を繰り返すことになります。 いかがでしたか。角質の生の声が聞こえてきたでしょうか。 「私(角質)こそ、肌を美しくしよう、健康にしようとしているのに、私のご主人は美しくしようと言って逆のことをするのだから、なかなかきれいになれない。 ヒステリーを起こして、かぶれでも作ってやろうかと思うけど、あとで困るのは私だからね…。」
「この前は、肌が硬くなって小さなニキビ…ご主人が大人のニキビと呼んでいるものさ、それができちゃってね。 注意してくれるかと思ったら、『角質が原因だ』と言って、また剥がそうとするんだ。 原因には違いないけどすることが逆なんだ…….。 あーあ、だよ。」
ほーら、ため息が聞こえたでしょう。 |