皇妃エリザベートのダイエット法

June 27 [Fri], 2008, 0:26
「ヨーロッパ一の美姫」とうたわれたことで有名な皇妃エリザベートですが、その名声を維持するためにはかなり過激なダイエットが行なわれていたようです。
今日は、その主なダイエット方法3種をあげてみたいと思います。

エリザベートの写真 

約30歳頃と思われる。
確かに今見てもとても綺麗な人だ・・・



●果汁療法

オレンジやぶどう、りんごなどのジュースを飲む方法。
皇妃は一日オレンジ3個分ですませることもあったよう。
かなり愛飲していたようで、その飲みっぷりといったら、皇帝が「ジュースの飲みすぎで胃酸過多になって胃酸過多が悪化するのではないか」と心配するほどだったとか。


●乳清療法

乳清は「ホエー」と呼ばれ、チーズを作るときにその副産物としてできたりします。
これは牛乳からカゼインを除去した透明で黄緑色の液体で、牛乳に酸を加えてpH4.5くらいに保つとカゼインが固まるので、それをろ過することで得ることが出来ます。
カゼインには牛乳中のたんぱく質の80%が含まれているので、それを取り除いたものである乳清には当然たんぱく質はほとんど含まれていません。
けれども、カリウム、カルシウム、ビタミンなどが含まれているため、現在ではこれに果汁や炭酸、コーヒー、ココアを加えたものが市販されています。

そんな乳清ですが、この当時これは「生命の水」と称えられ、あらゆる病を治し、永遠の若さを保つ飲み物としてもてはやされていました。
1850年からは皇妃のための乳清作りが始まり、そのための職人が高給で雇われていたほど。

けれども現在となってみては、乳清の栄養分はそれほどのものではないということがわかっています。
乳清には整腸作用があるともいわれていますが、エリザベートは1850年ころから便秘薬をその後50年にわたって飲み続けていて、そのことから少なくともエリザベートには整腸作用は効果がなかったということがわかります。

そして結局、乳清にはカルシウムが牛乳の半分しか含まれていないことや他の無理なダイエットがたたって、エリザベートには早くから骨粗しょう症の症状が現れます。
そしてたんぱく質不足はむくみや坐骨神経痛なども加わり、エリザベートの健康を害していくのです。


●肉ジュース療法

これは今からしてみると、エリザベートが行なったダイエット法のなかで最も奇妙なものかもしれません。
どのようなものかというと、子牛の生のもも肉をプレスして搾り出した血を直接飲むという方法。
エリザベートはこれを「肉ジュース」と呼んで、1867年から愛飲していました。
プレス機などは、わざわざフランスから取り寄せたようです。
実際1890年ころのパリでも、牛の生血が薬と考えられていたことがありました。
アミノ酸やビタミン、ミネラルなどが含まれていたので、病人に良いと考えられていたのだそうです。

肉ジュースを作るためのプレス機

けれどもこれによってエリザベートは胃カタルや胃けいれんなどの障害を引き起こしたと言われています。
現代医学でも、細菌やウイルス感染の点で、もちろんそれは良くないことだとされています。

ちなみに、エリザベートはこの生血を生産するためのプレス機を旅行先にも必ず持っていくほどのこだわりを持っていたようですが、ある日食事をともにした皇帝が、皇妃のもとに運ばれてきた赤い液体が子牛の生血であることを知って、さすがに不快感をあらわにしたというエピソードもあるようです。

なおこの生肉、美肌効果があるとも信じられていたので、エリザベートはパックにも使用していたそうです。


それにしても、どのダイエット法も、美しさを保つために良かれと思ってやっていた方法ですが、健康を害してしまうのでは元も子もありませんね。
エリザベートは、この他にも長時間の運動を行なっていました。
そして一日に5回は体重計に乗り、そのときの数値によって夕食を食べるかどうかを決めていたそうです。
ここまで美に執着するとは、もはや狂気を感じるほどですが、それについては様々な理由が重なっていたと言われています。

それについてはまた別の機会に・・・。
  • URL:http://yaplog.jp/hanazono/archive/62
Comment
こんにちは、はじめまして♪

エリザベートの美に対する執念は相当のものですよね…。
ルートヴィヒ2世といいエリザベートといい、そもそもこの一族は美に対する執念が半端ないような気もしますね。

ところで、ブログ、拝見させていただきました。
きれいな写真がいっぱいの、とても素敵なブログですね!
私まで旅行してるような気分を、楽しませていただきました。

こちらこそ、これからもぜひよろしくお願いします!
October 09 [Sun], 2011, 15:59
初めまして♪

ウィーン旅行に行った時に皇妃エリザベートに関してブログを書いたのですが、七子さんの記事がすごく参考になりました!

それで実はリンクを貼らせていただいたのですが、ご迷惑だったら削除しますので・・・その際には上記URLにコメントで教えてくださいね。

それにしても美貌の女性の、美に対する執念てスゴイんですねぇ・・・。十人並みに生まれて良かった~、って思いました。^^

それでは、これからもヨロシクお願いいたします!!!
October 06 [Thu], 2011, 13:00
お店移転しました

ヨーロッパ系ボードゲーム+輸入雑貨の店
ドロッセルマイヤーズ
Drosselmeyers Board Game Mart
  →詳しくはこちら

中野ブロードウェイ3階 
tel/fax:: 03-3388-8667
Email: shop@drosselmeyers.com
営業時間: 12:00-20:00
定休日: 水曜、木曜(祝日を除く)

※『宮廷マダムの作法』、『紳士のかつら』など、真城七子の本もこちらで販売しています。
真城七子の新刊!

アントワネットの玩具箱
¥2730
B6
140頁 ソフトカバー

アントワネットのフェティッシュ
集めました

マリー・アントワネットになりたい
マリー・アントワネットのような生活をしてみたい
そんな気持ちを抱いたことはありませんか

彼女の素敵な日常生活を、私たちも「ごっこ遊び」。
アントワネットになった心地をぜひお楽しみください。

→見本はこちら
 

※この商品は現在ドロッセルマイヤーズ、その他書店(サイドバー下方参照)にて販売中です。

大好評販売中!

『宮廷マダムの作法』

ヴェルサイユ宮殿華やかなりし頃の、宮廷マダムの日常を再現。
マダムの恋は?舞踏会は?お洒落は?お食事は?トイレは?
実際にマダムの生活を思い浮かべてみたときに生まれるいろんな?を、この本で一気に解決!
本当のマダムになった気分を満喫してみてください。

→目次を見る
→イメージ見本を見る




『紳士のかつら』

音楽室の肖像画の謎
あの大きくて白い頭の正体とは一体!?
紳士たちのこだわりについて熱く語る、かつら絵本。
巻末にはかつら男性の肖像画を集めた付録、「かつらの回廊」もあり。

→見本、詳細を見る


媚薬のレシピ
¥1260
変形タテ100×ヨコ180
52頁 ソフトカバー

古今東西の惚れ薬34品をコレクション。
魔術、宗教、民間宗教…
人の想像力と欲望が織りなす
深遠な世界へとご案内。

→見本はこちら
 

※これらの商品はドロッセルマイヤーズの他、こちらにて購入できます。

ジュンク堂池袋本店
住所:〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-15-5
電話: 03-5956-6111 / FAX: 03-5956-6100
営業時間: 月~土 10時~23時 / 日・祝日 10時~22時

タコシェ 店舗情報
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
TEL:03-5343-3010
FAX:03-5343-4010

タコシェオンラインショップ

模索舎
〒160-0022 東京都新宿区新宿2ー4ー9
営業時間 :11:00~21:00 定休日なし
TEL:03-3352-3557
FAX:050-3505-8561
E-MAIL:mosakusha@mosakusha.com

模索舎オンラインショップ

Books DANTALION
大阪府大阪市北区中崎西1-6-36
サクラビル300号室
MAIL:shopmaster@books-dantalion.com

ガケ書房
京都府京都市左京区北白川下別当町33TEL:075-724-0071

オープンスペース□(シカク)
大阪府大阪市北区中津3丁目29-8
HP:http://shikaku.cart.fc2.com/
※ネットショップです。
TEL:080-4010-6203
蓄音機
Ricercare by Grant Colburn
(harpsichord, organ and viola da gamba)
 

メールフォーム

TITLE


MESSAGE

初めての方へ
はじめまして。

ここは、絵画、建築、美食、音楽、歴史、本など、西洋の文化を中心に集めた、私のフェティッシュたちの陳列室です。

私のフェティッシュの基準は以下の通り。


●色っぽいものであること

色っぽいと感じるものは大きくわけて以下の4つ。
1、反対物の一致
2、平行線の関係
3、気配を感じさせるもの
4、組み換え可能であるということ
→詳しくはこちら

●人工的であること

よくできた細工物のような、繊細で細かいもの、硬質なものに惹かれます。
ナチュラルなものや、やわらかくて温かいものは、本当は嫌いではありませんが、ここでのフェティッシュ的感性にはあてはまりません。

●強固な世界観があること

個の輝きの強いものに惹かれます。
現実の、よく知っているものとは全く別次元の、別の法則によって作られたものが大好きです。
しかもその世界観が強固であればあるほどしびれます。
理想郷というものにも似ているかもしれない。

●コレクション、陳列、カタログ的なもの

厳選されたものが沢山並んでいる状態を見ると震えます。

以上、とても個人的なものなので、偏りや思い込みが激しいことも沢山あるかと思いますが、もしよかったらおつきあいくださいね。
よろしくお願いします。