ピルと女性ホルモンと薄毛-副作用で薄毛になるのは本当?
最終更新日: 2017年5月7日
ネットなどで女性の薄毛に関してみていると
- ピルで薄毛になった
- ピルを飲んだら抜け毛が増えた
という女性がちらほらいらっしゃるようです。
というわけで今回は
- ピルについて
- ピルのメリット、デメリットについて
- ピルと女性の薄毛について
- 女性の薄毛改善にピルは良いの?
というテーマでお話していこうと思います。
ピルの目的について
ピルをご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、
少しピルについてお話していきますね。
ピルは医薬品で女性ホルモン系のお薬で
- エストロゲン
- プロゲステロン
といったものを配合しているものです。
ピルを飲んでいらっしゃる方も多いと思いますが、
飲み始める理由としては
- 避妊
- ホルモンバランスを整える
この2つが大きいと思います。
1,避妊
ピルの避妊のための作用として挙げられるのは
- 排卵を抑制する
- 子宮内膜を厚くなりにくくして、
受精卵の着床をしにくくする - 子宮頸管の粘膜を変質させて
精子が入らないようにする
この3つです。
2,ホルモンバランスを整える
もう一つはホルモンバランスが崩れやすく体調を崩しやすい方
や不正出血などが起きてしまう方などが
ホルモンバランスを整えるため
に服用する方も多いようです。
以上2つがピルを飲む大きな2つの理由ですね。
またピルはHRT(ホルモン補充療法)と同じく
エストロゲンとプロゲステロンを成分として配合してあるお薬ですが、
配合量はHRTに比べると多めに設定してあります。
なので更年期などで女性ホルモン量が減少した方に向けたお薬というより
20代、30代などのホルモン量がまだ十分にある方に向けたものと考えて
いただく分かりやすいと思います。
イメージとしては
女性ホルモン量を抑えいつもよりやや低い状態で
安定させる感じです。
それにより生理前と生理後の変動が少なくなります。
ピルのメリットとデメリットについて
では今度はピルのメリットとデメリットについて解説していこうと思います。
もし薄毛の改善だけでなく
- PMS(月経前症候群)に悩んでいる
- 避妊を目的としてピルを始めようか悩んでいる
という方は参考にしていただければと思います。
メリット
ほぼ100%避妊することができる
冒頭でお話したような排卵の抑制や子宮内膜や
子宮頸管に作用するので飲み忘れなければ
ほぼ100%避妊することができます。
卵巣へのストレスを軽くする
ピルを飲むことで脳は妊娠したと勘違いするので
毎月の排卵が起こらなくなります。
なので排卵時やまた卵胞を育てるときまで
の労力を抑えることができるので
卵巣への負担が減ります。
卵巣がんのリスクを減らせるという効果もあります。
また子宮体がんや大腸がんの予防にも効果があると
言われています。
生理周期をコントロールできる
28日周期で生理が起こるようになっているので
生理不順のつらさから解放されます。
服用方法を変えることで生理のコントロールも
できるそうです。
PMS(月経症候群)の軽減
PMS(月経症候群)とは
- お腹、下腹部が張る、痛む
- 腰が重い、痛む
- 吐き気がする
- 食欲不振
- 頭痛
- イライラ
- 憂鬱感
- 眠気
など生理の時に起きる症状のことで、
日常生活に支障が出る程度の重い症状の方もいます。
ピルを飲むことでこれらの症状を緩和してくれるので
そういった理由で飲む方もいます。
貧血の軽減
ピルを服用していると子宮内膜が厚くなりにくいので
経血量が減るので貧血などが軽減されます。
デメリット
では続いてデメリットについてお話していきます。
毎日忘れず飲まないといけない
ピルは28日、もしくは21日が1周期分で
毎日なるべく同じ時間帯に飲まないといけません。
12時間くらいの誤差は許容範囲内とされているので
お出かけや旅行の際は工夫が必要になります。
血栓症のリスクが高くなる
ピルを服用することで静脈血栓症のリスクが
高くなるといわれています。
なのでタバコを吸う方などは服用できない場合があるので
お医者さんに相談してみるとよいでしょう。
ちなみに
35歳以上で1日15本以上タバコを吸う方
は服用できないようです。
つわりのような症状が起きる場合がある
ピルにより脳は妊娠したと認識しているので
- 吐き気
- むかつき
- 乳房の痛み
などの症状を感じることがあります。
これらは最初の数日におき、体が慣れてくると
収まるので問題ないといわれています。
ですがこれらの症状が続いたり、不正出血が
あった場合はお医者さんに相談しましょう。
以上のようなメリット、デメリットがあります。
デメリットや副作用に関しては個人差もありますが、
女性ホルモン量の配合量が多いことで起きることが多く、
最近では配合量を抑えた
- 低用量ピル
- 超低用量ピル
といったものも登場していますので副作用が不安な方は
お医者さんに相談されるとよいと思います。
ピルが女性の薄毛や抜け毛の原因になるのは本当?
さてピルについてお話したところで本題であるピルと女性の薄毛
の関係についてお話していこうと思います。
ピルはHRT(ホルモン補充療法)同様エストロゲン、プロゲステロンを配合しており、
服用している間は女性ホルモンバランスの乱れを整えて改善してくれます。
なので女性ホルモンの働きで
- 成長期の髪の毛が増える
- 髪の毛が抜けにくくなる
といった髪にとっては良い影響が現れます。
ではなぜピルを飲んだら薄毛や抜け毛になるといわれているのでしょうか?
先ほども少しお話しましたがピルを飲んでいる間は女性ホルモン量を少し抑え、
やや低めで安定させるので生理前と後とでホルモン量の差を少なくしています。
ですがピルの服用をやめると今まで安定していたホルモンバランス
がまた乱れ始めるので、
今まで抑えられていた抜けるべき毛が一気に抜けてしまう
ということが起きる場合があります。
この一気に髪が抜けることで
- 抜け毛が増えた
- 薄毛になった
と感じてしまう方が多いようですね。
以上の症状は妊娠や産後に起きるものに似ており
産後脱毛症
に近いものです。
ピルを飲むことで妊娠しているような状態にして
やめることで産後のような状態になると思っていただけると
イメージしやすいと思います。
ちなみにピルを飲むのをやめてしばらくするとホルモンバランスも
やめた直後より落ち着き、体も慣れてくるので抜け毛も落ち着いてきますので
そこまで不安になる必要はないと思います。
薄毛を改善するためにピルを飲んだらいいんじゃないの?
ピルを飲んでいる間はホルモンバランスが整うので
先ほどお話したような
- 成長期の髪の毛が増える
- 髪の毛が抜けにくくなる
といったメリットもあるので中には
「じゃあ薄毛改善のためにピルを飲んだら良いんじゃないの?」
と思う女性もいらっしゃるかと思います。
確かにピルを服用することで女性の薄毛の改善は期待できますが
薄毛改善だけを目的にピルを飲むのは根本的な解決になっていません。
いくら副作用が少ないピルもあるとはいえ【薬】である以上は
効果がある分、副作用のリスクも伴うからです。
更年期の女性は飲まないほうが良い
また更年期と呼ばれるような
女性ホルモン量がガクッと下がっている女性は
- 乳がん
- 血栓症
といったリスクが高くなる場合があるのでピルを服用するのは
オススメではありません。
ただ何歳から更年期という定義はなくて個人差があるので
何歳までならピルを飲んでいいという決まりもありません。
ただ大体目安としては45歳くらいからはピルではなく
HRT(ホルモン補充療法)に切り替えたほうが良いとは言われています。
ですがHRTも更年期症状の改善の為の治療であればよいですが、
薄毛治療を目的とした場合は保険適用外になり自己負担になるので
かなり高額になってきます。
結局女性の薄毛対策には何が良いの?
というわけでピルについてお話していきましたが、
まとめると
女性の薄毛改善目的の為のピルの服用はおすすめではない
といえます。
女性の薄毛の原因は様々で
- 使っているシャンプー
- シャンプーの方法
- 血行不良
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
など様々なものが原因となっていますのでまずはそこから
見直していくことが大切です。
また女性ホルモン対策をするのであれば【イソフラボン】がおすすめです。
イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをする成分で
- 納豆
- 豆乳
- 豆腐
などの大豆製品に多く含まれていますので
食生活に取り入れていくといいと思います。
また毎日大豆製品を摂るのは難しいという方は
サプリメントを取り入れてもいいと思います。
ただイソフラボンサプリといっても善し悪しがあり
どれでもいいというわけではありません。
まとめ
今回は女性の薄毛や抜け毛とピルについての関係をお話しました。
まとめていきますと
- ピルは避妊やホルモンバランスを整えるために飲む女性ホルモンを配合した医薬品
- 副作用が心配な方のために低用量や超低用量のピルがある
- ピルの服用をやめることで産後のように抜け毛が増えることがあり薄毛になったと感じる
- ピルを飲んでいる間は成長期の髪が増えるので抜け毛も減る
- 薄毛改善のために安易にピルを飲むのはおすすめではない
以上です。
もし薄毛治療でピルの服用を考えている女性は参考にしてくださいね。
ありがとうございました。