タウリンとは
みなさんはタウリンと聞くと何を思い浮かべるでしょうか。多くの人が、栄養ドリンクに含まれている疲労回復に良い成分ということを思い浮かべると思います。CMや広告などのイメージがそれだけ強くついているということですね。
タウリンはアミノエチルスルホン酸とも呼ばれることから、アミノ酸の一種と言われていますが、アミノ酸ではないとする主張もあり、文献によってもバラバラなようです。このタウリンは、イメージ通り肝臓のはたらきや疲労回復に良いとされています。しかし、その他にははたらきはないのでしょうか。
タウリンの効果や過剰摂取及び欠乏による症状、そしてタウリンを多く含む食材を紹介していきます。
タウリンの効果
まずはタウリンの効果についてみていきましょう。タウリンは、身体の中でも合成することができます。体内の合成分と、食事で摂取した分とを合わせて様々なはたらきをしているということです。
肝臓のはたらきをサポート
タウリンの効果としてよく知られているのが肝臓への効果ですね。肝臓は実に500種類以上のはたらきをしていると言われています。代表的なものとしては、アルコールの分解や食事で摂った栄養を蓄えるはたらきや、脂肪の分解を助ける胆汁の分泌などが挙げられます。
これらのはたらきをこなす肝臓は沈黙の臓器とも言われるように、ちょっとやそっとでは疲労のサインを出しません。しかし、そのはたらきは疲弊によって落ちている場合があるとされています。この疲弊を改善してくれるはたらきがタウリンにはあるということです。
また、肝臓には中性脂肪が溜まりやすいとされていますが、タウリンはこの中性脂肪を外に出すはたらきがあるようです。
疲労回復とストレス解消
上記のように肝臓はいくつものはたらきをしています。つまり肝臓が疲弊するとそれらのはたらきに影響が出ることになり、全身の疲労につながるのです。肝臓の疲弊を回復させることが、全身の疲労軽減につながるとされています。
また、身体だけでなく精神的な疲労やストレスにも効果的なようです。不安な状態を軽減し、精神状態を安定させるはたらきがあることから天然の抗不安薬とも言われています。
ホメオスタシス
恒常性という言葉を学校で習ったことを覚えているでしょうか。私たちの身体は外界の変化に対して常に同じような状態に保てるようにできています。暑さや寒さなどに対応できるのは恒常性を保つはたらきがあるためです。
このはたらきをホメオスタシスと言います。こちらを覚えているという人も多いかもしれませんね。体温をはじめ血圧や脈拍、呼吸など正常な状態を保つように常にコントロールされています。
タウリンには、このはたらきを高めるようサポートする作用があるようです。正常に保つようにはたらくため、血圧や血糖値が高い場合などにも効果的とされています。
糖尿病予防
上述したように血糖値もホメオスタシスによってコントロールされています。血糖値がコントロールできるということは、糖尿病の予防につながるということです。タウリンは特に血糖値に効果が高いとも言われています。
血糖値が高くなった場合にインスリンを分泌するようはたらきかけるということのようです。血糖値と血圧がコントロールできると糖尿病の予防効果としてはとても高いとされています。
筋収縮をサポート
タウリンには、筋肉の収縮をサポートするはたらきもあるとされています。骨格筋や平滑筋ともにそのはたらきはあるとされ、むくみや血液循環の改善が期待できるようです。
下肢の静脈血は筋肉の収縮によるポンプ作用によって心臓に還ってきます。その作用を助けるということです。また、心筋をサポートすることで血液循環が良くなり、血流不全による動悸や息切れなどにも効果的とされています。
睡眠の改善
タウリンは精神的な疲労やストレスにも効果的と述べましたが、精神を落ち着かせることで不眠など睡眠の問題にも効果的なようです。夜中に目が覚めることが減ったり、朝起きてスッキリした感じが得られるとされています。
ただし、寝つきが良くなるといった効果は認められていないようです。
ダイエット
上述した胆汁には、コレステロールを体外に出すというはたらきもあります。つまり、肝臓が元気になってコレステロールの排出をきちんとしてくれることでダイエット効果もあるということです。
筋肉の収縮を助けて循環を上げる効果と合わせ、ダイエットにも効果的とされているのです。
タウリンの摂りすぎと欠乏
タウリンの効果については理解してもらえたかと思います。次はタウリンの過剰摂取や欠乏症状について挙げていきます。
タウリンの過剰摂取
タウリンは体内では微量しか作られず、食事でも過剰になることは少ないとされています。注意が必要なのはサプリメントや栄養ドリンクです。タウリン自体は摂りすぎても尿として排出されるとのことですが、一緒に摂取するものが過剰になります。
栄養ドリンクであれば糖質やカフェインなどの過剰摂取につながります。それによって吐き気や食欲不振になる場合があるとのことです。
タウリンの欠乏症状
タウリンの欠乏症状としては、効果の部分の裏返しです。肝臓のはたらきが疲弊によって落ちると全身に影響を及ぼします。解毒がうまくいかなくなると新陳代謝が落ちてしまいますし、太りやすくもなります。
コレステロールが溜まりやすくなり生活習慣病のリスクが上がったり、脂肪肝のリスクも増えます。恒常性はちょっとのことでは崩れませんが、それでも肝臓の疲弊と合わせて疲れやすくなったり回復が遅くなるなどの影響は出るかもしれないとされています。
タウリンを多く含む食材
タウリンは、1日当たり500mgを摂取すると良いとされているようです。主に魚介類に多いとされ、特に牡蠣やサザエなどの貝類やイカ、タコに多いとされています。
牡蠣では100g当たり600mg程度、サザエでは100g当たり1500mg、イカは100g当たり700mg、タコは100g当たり1200mg程度とされています。
これだけみると摂取自体は簡単だと思われるかもしれませんが、毎日食べようと思うと大変です。1回で摂るというよりは、少しずつ摂取することを心がけましょう。
また、タウリンは水溶性のため煮汁などと一緒に摂る必要があるということです。せっかくの成分を逃さないようにしたいものですね。
実は科学的根拠に乏しい?
タウリンの効果や過剰摂取及び欠乏による症状、そしてタウリンを多く含む食材を紹介してきましたがいかがでしたか?タウリンの様々な効果を挙げてきました。そして、それらの効果はドクターが謳っているものもあります。
1つ重要なことですが、ほとんどのタウリンの効果が科学的根拠が十分でないとされているという事実もまた存在することを知っておきましょう。効果があることが確認されている研究もあれば、効果がないことが確認されている研究もあるということです。すべての人に無条件に良いものではないということですね。
もともと現在の広告は誇大広告気味の感が強いのは否めません。特に商業的もしくは政治的な利権などが絡むと尚更でしょう。
ただし、効果がないことが証明されたわけでもないので実際に調子が良くなる人はもちろんいます。あくまで絶対はありません。上述したように、自身の身体で合成される分と食事から摂取した分とで身体の中でうまくはたらいてくれています。
サプリメントや栄養ドリンクで過剰に摂取する必要はないので、普段の食事からバランスよく摂っていきましょう。