カルボシステイン錠500mgの3つの副作用【飲み合わせに注意】
<監修薬剤師 BlueP>
風邪で痰が絡んで苦しい時に処方されるカルボシステイン錠500mg。
飲んだことのある人も多いことと思います。このお薬は比較的安全なお薬としてよく病院で処方されるものですが、飲む時にはどんなことに注意したら良いのでしょう。
今日はカルボシステイン錠500mgの効果と副作用について詳しく解説していきます。
カルボシステイン錠500mgはこんな薬
基本情報
カルボシステイン錠500mgはムコダイン錠500mgの後発品(ジェネリック医薬品)です。主成分はL-カルボシステイン。
東和薬品を始め、様々な製薬会社から同成分で製造販売されています。製薬会社により薬価に多少の違いはありますが、どれも先発品のムコダイン錠500mgの半額程度と安価になっています。
いろいろある剤状
カルボシステインは錠剤以外にも、シロップ剤やドライシロップ剤などがあります。
液状のシロップ剤と細粒状のドライシロップ剤は、どちらも子供が飲みやすいように甘く味付けがされています。
また子供の場合、年齢や体重、症状などにより使用量を適宜増減しなくてはいけません。錠剤の500mgでは多すぎることがあるため、細かく使用量を調整できるシロップ剤やドライシロップ剤は重宝されています。
シロップ剤などは自宅でその分量を量って飲ませることが多いので、お父さんお母さんがしっかりと管理してあげることが大切ですね。
カルボシステインの効果
カルボシステインの主な効果は去痰です。
風邪をひいたりすると痰が絡んで、切ろうとしてもなかなか切れないですよね。配合されているL-カルボシステインの効果により、そんな粘り気が強くなった痰を正常化させ、切れやすくしてくれます。
また気道の炎症を抑えたり、粘膜を修復したりする効果も持っています。
本来、痰は体内に侵入した病原体を外へと排出する作用を持っています。これは気道などの線毛作用によるもので、粘膜を修復することでその作用を促進させます。
カルボシステイン錠500mgは3つの症状に効果的
去痰
以下のいわゆる「風邪」と呼ばれる症状における痰の除去が期待できます。
✅ 上気道炎
✅ 気管支炎
✅ 気管支喘息
ほかにも肺結核において使われることがあります。
痰の粘り気はムチンという物質によるもの。ムチンはフコースとシアル酸によって構成されているのですが、この2つの比率が崩れてフコースが多くなると粘り気が強くなってしまいます。
カルボシステインにはこの比率を正常化させるとともに、ムチンを作り出す細胞の増殖抑制もしてくれるため、去痰効果が期待できるのです。
慢性副鼻腔炎の排膿
いわゆる蓄膿症と呼ばれる慢性的な副鼻腔炎。
カルボシステインの粘膜修復作用は副鼻腔の線毛作用にも影響します。そのため、副鼻腔に溜まった膿や鼻水の排出が期待できるのです。
滲出性中耳炎の排液
これは子供にのみ、シロップ剤やドライシロップ剤を服用した際に期待できる効果です。これもまた粘膜修復作用によるもので、耳の線毛作用を働かせることで中耳に溜まった滲出液の排出を促します。
カルボシステイン錠500mgの3つの副作用
カルボシステインは安全性の高い薬として知られています。
もちろん以下で挙げるような副作用の例も報告はされていますが、確率は1%未満と非常に低くなっています。どのような副作用が確認されているのかは、念のため頭の片隅に留めておくと良いでしょう。
消化器症状
カルボシステインを服用していると以下のような消化器症状が出ることがあります。
これらの副作用が出た場合、特に服用を中止する必要はありませんが、心配なことがあれば薬剤師に相談しましょう。
| ✅ 食欲不振 ✅ 下痢 ✅ 腹痛 ✅ 悪心 ✅ 嘔吐 ✅ 腹部膨張感 ✅ 口の渇き |
過敏症
以下の過敏症状が起きた場合には服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
✅ 発熱
✅ むくみ
✅ 紅斑
✅ 発疹・湿疹
✅ 呼吸困難
重篤な副作用
稀に重篤な副作用が確認されることもあります。
もし、いつもと違う症状が出るようならすぐに医療機関を受診しましょう。
| ✅ 皮膚粘膜眼症候群(スティーブン・ジョンソン症候群) ✅ 中毒性表皮壊死症(Lyell症候群) ✅ 肝機能障害・黄疸:全身倦怠感・皮膚や白目が黄色くなる ✅ アナフィラキシーショック:呼吸困難・浮腫・蕁麻疹 |
「皮膚粘膜眼症候群」と「中毒性表皮壊死症」は重篤な副作用として、よくセットで挙げられます。
共通する主な症状は、38度以上の高熱・目の充血、めやに・のどの痛み・皮膚や口回りの発疹、水ぶくれなど。これらの症状が出た場合は、失明したり命を落としたりする危険性もあるため、迅速な対処が求められます。
使用する場合の注意点
用法容量を守ろう
カルボシステインは比較的安全な薬ですが、副作用のリスクを避けるためにも正しい服用方法を守りましょう。
成人の1日量は1500mg。カルボシステイン錠500mgなら1回1錠を1日3回に分けて服用します。もし飲み忘れても2回分をまとめて飲むようなことはしないでください。
1日3回なので間隔は4~6時間空けておくと安心です。
これは血中濃度の関係によるもの。効果が現れ始めるのは服用から1~2時間ほどで、カルボシステインの血中濃度が最高値になるのは服用から2~3時間後とされています。
その後、効果が半減するのが服用から4時間後くらいなので、最低でも4時間は空けておく必要があるのです。またその間隔で飲むと効果を常に持続させておくことができますね。
たとえ効果が実感できなくても途中で服用を止めずに、継続して飲むようにしましょう。
カルボシステインを服用する1000人ほどを対象にしたアンケートで、「やや有効」以上と、効果を実感した人は90%以上に上ります。
決して「有効」とは言い切れないが、ある程度の効果は実感できたということですね。劇的な改善症状でなくとも、飲み続けると徐々に快方に向かうことも多いため、すぐに判断しないで服用を続けることも大切です。
慎重投与が必要な人
肝機能や心機能に障害がある人は、症状が悪化する危険性があるため、医師と相談して服用を決めます。また高齢者は生理機能が低下しているため、副作用のリスクを考えて適宜減量するなどの措置を取ります。
こんな人は…?
授乳中の人は特に服用は禁止されていませんが、もし心配ならば医師に相談しておくと安心ですね。
対して妊娠中の場合は、未だ安全性が確立されていないため基本は使用しません。もしどうしても服用の必要性がある場合には、医師と相談のもと最小限の量を服用するようにします。
また以前にカルボシステインでアレルギー症状を起こしたことのある人は服用が禁止されているため注意しましょう。
飲み合わせは大丈夫?
カルボシステインにおいては特に飲み合わせを制限しているものはありません。
以下の風邪症状で一緒に処方されることの多い薬も問題なしと言われているので覚えておくと安心ですね。
✅ 解熱鎮痛(カロナール・ロキソニン)
✅ 咳止め(メジコン・アスベリン)
✅ 喉の炎症(トランサミン)
✅ 抗生物質(クラリス)
副作用に眠気はありませんが、中にはカルボシステインを服用していたら眠気が出たという人もいます。しかし実際はカルボシステインではなく、一緒に服用していた抗ヒスタミン薬の影響だったり、風邪による体力低下が影響していたりします。
またどの薬でも同じですが、服用中の飲酒は眠気だけでなく、副作用のリスクも高めてしまうため、薬を飲んでいる間の飲酒は控えましょう。
ちなみに先発品であるムコダインとよく似た名前の「ムコソルバン」が一緒に処方されることがあります。名前が似ている上に、同じ去痰の薬に分類されていますが、成分や作用が異なるため一緒に服用しても問題ありません。
カルボシステイン配合の市販薬はコレ!
カルボシステイン錠500mgは処方薬のため病院でしか貰えません。しかし同じカルボシステイン配合の去痰に特化した市販薬もあるので参考にしてみてください。
ストナ去たんカプセル
佐藤製薬が出しているもので「痰や、痰の絡む咳に効く」を売りにしています。L-カルボシステインに加え、痰の排出を助けてくれる塩酸ブロムヘキシンを配合しています。
飲み方は、15歳以上は1回2カプセルを1日3回、8歳~15歳未満は1回1カプセルを1日3回に分けて服用します。8歳未満は使用することができません。
18カプセルで1080円と、36カプセルで1900円の商品があります。
クールワン去たんソフトカプセル
杏林製薬が出しているお薬で「のどに絡まる痰」や「痰の絡む咳」「1年中痰の絡む人」が対象になっています。成分は同じくL-カルボシステインと塩酸ブロムヘキシン。
飲み方も同じで、15歳以上は1回2カプセルを1日3回、8歳~15歳未満は1回1カプセルを1日3回に分けて飲みます。
こちらは24カプセルで1400円と、48カプセルで2500円の商品があります。
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