というわけで,The Restoration Preampと銘打たれた古レコード用のアンプ,TDL 4010が我が家にやってきた.
ターンオーバもロールオフも色々変えられて,レーベル,時代,レコード毎に設定を変えられる.取扱説明書に設定の一覧が出ている.例えば米国Deccaだと,1945年以前はターンオーバ周波数が300Hz,ロールオフはフラット(0dB),となっている.
その設定で聞いてみる.ロールオフがフラットということは高音は減衰なしだ.そうすると,ノイズは盛大に出る.盤面のざらざらに起因するしゃーっという雑音も,キズによるパチパチ音もすごい.しかし,こんな雑音,慣れてしまう.それより,高音のすっきりしたヌケの良さ,生々しさが心地よい.これはCDリイシューでは聞けない音じゃないかね.1955年以降のRIAA特性でこれらを聞くと,ボンついたこもった音になる.
同じ米Deccaでも1946年以降はターンオーバが629Hz,ロールオフが-12dBとなっている.聞いてみると,まあ,そんなもんかな.
Culumbiaは1947年までターンオーバ300Hz,ロールオフ-5dBとなっている.その設定で確かに生々しい音に聞こえる.
Bluebird,Victor,RCAは,1935年,ターンオーバ300HzかRIAA(=500Hz),ロールオフ-5dB,1938-1954年,ターンオーバRIAA,ロールオフ-8dBとか書いてあって,ちょっと迷う.1930年代のBluebird盤は300Hz,-5dBかなあ.1940年代のRCA盤はRIAA,-8dBでオッケーみたいだ.
さて,取説の設定一覧に出ているのは,ある程度メジャーなレーベルだけだ.戦後のR&B独立レーベルについては何も出ていない.
この辺は聞きながら調節するしかない.大体ターンオーバが300Hz,ロールオフが-16dBで正解,の場合が多いんじゃないかな.