ニキビに効く美容鍼灸の効果とは?
即効性のある薬で症状を緩和する西洋医学に比べ、長い目で体質改善を目指す東洋医学。漢方薬の調合のほか、鍼やお灸が用いられます。
鍼というと、肩こりや腰痛といった痛みを取り除いたり、体のゆがみを治すものというイメージがありますが、そのほかにも不妊治療として施術を受ける方もいますし、さらには「美容鍼」というのもあります。
お灸は自宅でできる商品も販売されていることから、最近では若い女性たちにも人気の美容・健康アイテムとなっているようです。
美容に効く鍼灸があるなら、ニキビやニキビ跡も改善することができるのでしょうか。鍼やお灸がどのようにして美容に効果をもたらすのかを確認し、その可能性を考えてみましょう。
まずは鍼治療についてみていきましょう!
そもそも鍼治療ってどんな治療なの?
鍼治療は、全身に存在するツボに鍼を刺して刺激することで、滞っていた血行やリンパの流れを促進し、様々な体調の不具合を改善していくというものです。これが、美容にも大きく効果をもたらすとのことで、モデルや女優さんの間でも注目されています。
美容鍼と通常の鍼治療がありますが、どちらも治療のメカニズムは同じです。ただ、通常の鍼治療は肩や背中の凝りや様々な身体の不調を解消するのが主な目的ですが、美容鍼はシミやしわ、にきびなど主にアンチエイジングや美容を意識した治療を目的としています。
美容鍼の効果とは?
加齢が進んだり、不規則な食・生活の習慣が続いたり紫外線を浴びすぎることで、しみ、しわ、くすみ、たるみ、乾燥といった肌悩みは増加し、ニキビやニキビ跡も治りづらくなってしまった、という声が聞かれます。
不調の根本的な原因は色々ですが、それぞれに関係しているのは「肌のターンオーバーの遅れ」です。10~20代の健康な肌であれば、一定の周期で古い角質が剥がれ落ち、新しい肌へと生まれ変わります。
この周期が遅れていくことで、古い角質やメラニンがそのまま肌に残ってしまい、肌が生まれ変わる前に、しみやニキビ跡となって肌に残ってしまいます。
■血行促進を促し、健康的な肌色へ
ターンオーバーの乱れが生じる原因には様々ありますが、ひとつに血行不良が挙げられます。美容鍼の場合は、非常に細い針で体内に傷をつけ、私たちが本来持っている自己治癒力を呼び覚まし、血の流れを良くするというものです。
血行が良くなることで老廃物はすっきり排出され、肌に必要な栄養や酸素が供給できるようになります。つまり、肌のターンオーバーの乱れを解消され、シミやニキビができにくい肌へと繋がるという訳です。
血行を促すと言えば、マッサージも有効ですが、誤った方法で行ってしまうと摩擦により色素沈着が発生してしまったり、肌の繊維が伸びてたるみを作ってしまう可能性があります。美容鍼は、そうした心配がない点が魅力です。
■コラーゲンUPでプルんと弾む弾力肌に
先ほども述べたように、鍼治療とは自然治癒力を高める治療法です。お肌は、鍼によって破壊された細胞を修復すべく、真皮層にある繊維芽細胞を増加させます。
繊維芽細胞とは、コラーゲンを作り出す唯一の細胞ですので、これを増加させることによって、肌のハリ・弾力を生み出すコラーゲンは生成されやすくなるのです。
以上のことから美容鍼は、
・しわ、たるみ、ほうれい線
・ニキビなどの肌荒れ
・シミ、くすみ、クマ
・むくみ
といった、美容効果が期待できると言えます。
美容鍼は1回いくら?継続して通わないとダメ?
お店によってまちまちですが、東京の相場で言うと1回1万円前後に設定しているところが多いです。ただ、初回割引などで5千円前後から試せるところもあります。
美容鍼と謳っていない通常の鍼治療であれば、もう少しお安く受けられるでしょう。
美容鍼は、鍼を刺しているときから「顔がポカポカしてきた」と感じる方は多いですし、数回の施術を受けただけで「化粧ノリが良くなった」「肌にハリが出てきた」「フェイスラインが変わった」と、美容効果を即座に感じる方もいます。
しかし肌のターンオーバー周期は、健康な若い方でも30日前後かかります。全身の鍼治療と合わせ、美容鍼も数か月継続してみて、様子を見る必要があるでしょう。
鍼治療の針は、刺しても痛みを感じません。繰り返すニキビに悩んでいるなら、まずは美容鍼を扱う治療院を探して、自分に合うかどうか体験してみるのもおすすめです。
自宅でもできるのが魅力!お灸の効果とは?
鍼は医師や国家資格を持った人でないと扱えませんので、興味がある方は専門のクリニックへ行かなくてはなりませんが、同じ東洋医学のパワーを利用した「お灸」であれば、市販されていますので、自宅で気軽に試すことができますよ。
ここでは、お灸の効果ややり方について紹介いたします。
お灸ってどんな治療法なの?
お灸はもぐさと呼ばれるヨモギの葉を使った灸を使用し、その温熱を利用して、ツボを刺激し血行促進を促すというものです。これにより、身体が本来持っている自己治癒力が高まり、健康な体へと導くための治療法です。
アプローチは違いますが、鍼治療と同様の効果を得ることができます。最近では、美容鍼灸サロンとして店を構えている所も多くありますが、お灸はドラッグストアで購入できることもあり、自宅でセルフお灸を始める女性が増えてきました。
お灸の効果
東洋医学の話でよく聞かれる「血・水」というキーワード。お灸の特徴は、目的に合ったツボにお灸をして体の中から温めることで、「血」=血液や「水」=リンパ液の流れを取り戻し、冷えを改善して、新陳代謝や免疫力を正常に戻していきます。
■女性に嬉しい冷え性の改善
ひと口に「冷え」といっても、消化吸収力の低下により熱を生み出せずに体が冷えてしまうケース、水分の代謝力が低下することで余分な水分を排出できずに体を冷やしてしまうケース、女性の生理機能が低下し気・血の流れが滞って冷えているケースがあります。
自身の冷えの原因に効果をもたらすツボを温め、血や水のめぐりをよくすることは、肌を直接刺激するマッサージとはまた別の効果で美肌・美容に働きかけます。体の中から美しい肌を目指していくことができるのです。
冷え性の方では特に、お灸によって肌の水分量がグンと上がります。肌の潤いを取り戻すこと、血行が良くなることは、美肌はもちろん、ニキビのできにくい肌作りにも効果をもたらすでしょう。
自宅で始めるセルフお灸のやり方やツボ
市販のお灸には、火を使うタイプと、ホッカイロのように火を使わずにできるタイプがあります。どちらも効果は同様ですが、温熱を感じにくくじんわりと温かみを感じたい場合は火を使わないタイプが良いでしょう。
効果的なタイミングとしては、食後や運動後、飲酒後などは避け、1日1回を目安にリラックスタイムに行うと良いです。
<やり方>
①火をつけるタイプのものは、シールを剥がしてから火をつけます。
②火をつけたら、台座部分を持ってツボに貼ってください。
貼るというより、乗せると言った感じで十分くっつきます。
③中のもぐさが燃え尽き、温度が下がるまでそのまま待ちます。
■生理通や更年期に効くツボ
ツボは様々ありますが、なかでも女性におすすめのツボのひとつに「三陰交(さんいんこう)」があります。内側のくるぶしの中心部分に小指が来るように、手の4本の指をそろえて添えてみてください。この時人差し指が当たった辺りで凹んでいるのが三陰交です。
女性のツボ、とも呼ばれる三陰交のツボにお灸することで、冷え・むくみを改善し、更年期障害や生理痛などの婦人科系疾患の症状改善が期待できます。
■肌荒れ、体の不調全般に効くツボ
ニキビなどの肌荒れに嬉しいのが、「合谷」と呼ばれるツボです。これは、手の親指と人差し指の間に位置するツボで、肌荒れの他、肩こりや目の疲れなどにも効く代表的なツボです。
治療院でお灸をしてもらうのもいいですが、お灸の魅力は自分で、好きな時、好きな場所で実施できるという点ですね。
お灸を行う際の注意点
・顔に使用しない
美容鍼とは異なり、お灸は顔に直接治療をするものではありません。なので顔には使わないでください。
・妊娠中や子供は使用しない
妊娠中は、医師や専門の鍼灸医院に相談が必要です。また、子供は使用を避けましょう。
・熱いと感じたら我慢しない
お灸はすごく熱いと思っている方もいますが、実際はじんわりと温かみを感じます。ただ、その日の体調によっては熱いと感じる場合があります。その際は無理に我慢せず、取り外しましょう。
また、冷え性が強い方は、市販のソフトなお灸1個では温かみを感じることができないといいます。その場合、3個までを目安に増やしていきますが、最初はお灸の体験談を読んだり教えてもらったりしながら、上記の点に気を付けコツをつかむといいですね。
同様の効果が望める鍼と一緒にお灸することで、ひどかったニキビ跡もきれいになったという話も聞かれます。美容鍼と一緒に試したり、自宅でのお灸を習慣にしてニキビ肌の様子を見てみてはいかがですか?