粉瘤の原理としては、袋の中に、膿や老廃物などが溜まってしまい腫れが大きくなる。なんらかの方法で膿や老廃物を一時的に取り出しても、袋の中にまた溜まるようにできているため、手術で袋を取り除く以外完治はできず、再発してしまう。

ところがどっこい、手術したのに再発してしまうとは何事か!執刀医は手術中に袋が破れてしまったと言っていたが、破れた袋は除去していたが、破らずに完全に取り出せていないと、再発してしまうのかもしれない。

顔の部分も、背中の部分も、まったく同じ部位に再発している。前回より大きさは小さい段階ではあるが、今のところ再発率は100%だ。実体験に基づいていない単に理論をコピペしただけの医療解説サイトがやたら増えているが、鵜呑みにしないほうが良いだろう。再発した人も結構な数いるようなので、粉瘤もできやすい体質というのがありそうだ。

再発する度に手術に通うのは大変なので、今回は町田製薬の「たこの吸出し」を試してみることにする。手術しても再発してしまうのでは、その都度、自分で処置しても同じだろう。再発サイクルが短くなるのかもしれないが。

手術したはずの粉瘤再発

まだ小さい段階だが、ボコッと腫れてきて痛みがあり、徐々に大きくなってきた。なるべく小さいうちに除去しないと、大きくなってから手術するのは大変なのだ。手術後の治りや感染症などの問題。小さいうちに手を打つに越したことはない。

これくらいの大きさならトレパンを使えば、くりぬき法で簡単に手術でとれる。(私の場合は再発したけど…)

経過画像は一番最後に載せています。

町田製薬「たこの吸出し」(吸出し青膏)

第2類医薬品に指定されている青膏(軟膏)で、化膿性皮膚疾患や、おでき(よう、ちょう)等、はれものの膿の吸い出しに効果があるとされている。硫酸銅が含まれているため、取り扱いには要注意である。

この医薬品は、皮膚の一部を溶かして、皮膚の中の膿を取り出すという要素があるため、下手に使うと、感染症になる恐れもある。また、「デキモノ」が悪性のものであった場合は、取り返しがつかないことになるので、医師に診せてから行ったほうがよいことは言うまでもない。

粉瘤の摘出画像はGoogleやYahoo!で「粉瘤 画像」などで検索するとヒットする。大きい粉瘤の場合、顔にぽっかり穴が開いている画像などもヒットするので、閲覧は注意が必要。

吸出し軟膏のパッケージを開けると、軟膏、ヘラ、説明書が入っている。

成分分量は、下に文字にして記載。

蓋を開けるとこんな感じ。

片手で写真が撮りにくいが、基本的に素手で触れると危険なので注意が必要。なんとも気色悪い緑色。見るからに毒。

結構キツい臭いがする。

効能・効果・用法・容量・成分・分量

商品詳細たこの吸出し
効能・効果化膿性皮膚疾患、よう、ちょう等のはれものの吸い出し
用法・用量(1)患部を清潔にする。
(2)添付のヘラでガーゼまたはリント布に膏薬適量を広げずに塗る。(軟膏のかたいときは暖める)
(3)それを患部の中心につけ、その上に油紙等をのせ、ずれないように絆創膏または包帯でとめる。
(4)膿が出始め、排膿の多い時は回数多く貼り替える。膿が完全に出切るまで続けて、すっかり膿が出切ったら傷口を清潔にする。
成分・分量(100g中)
植物油:35.09%
松脂:31.5%
木鑞:25.0%
パラフィン:2.7%
白色ワセリン:2.6%
硫酸銅:20%
ベルーバルサム:0.5%
酢酸:0.31%
サリチル酸:0.2%
着色剤(ギネアグリーンB)微量
商品構成10g

有効成分中に含まれている硫酸銅の腐蝕作用とサリチル酸の角質軟化作用により、はれものの口を開き、膿を排泄して患部を治します。その他の成分としては植物油、松脂、木鑞を含有しています。化膿性皮膚疾患、よう、ちょう等のはれものの吸い出しにご使用下さい。10g入り。医薬品。
使用上の注意
●してはいけないこと(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の部位には使用しないでください。
(1)目や目の周囲、粘膜など(口腔・鼻腔など)
(2)湿疹
(3)湿潤、ただれ、亀裂や外傷のある患部
(4)出血のある患部

使用経過・記録

2016/04/11(月)…使用開始
「患部に添付のヘラにてガーゼまたはリント布に膏薬適量を広げずに塗ってください」と説明書に記載があるが、ガーゼが見当たらないので、絆創膏に広がらないように塗ってみる。

「適量」と言われても、どれくらいが適量なのかさっぱりわからないのが困る。いきなり大量に塗ってでかい穴が開いても怖いので、少量から始めてみることにする。

塗ってみたものの、臭い。目の近く、口の近くは物理的に危険。顔面中心部は避けたほうが良いかもしれない。

この硫酸銅の薬効成分で、皮膚に穴をあけるのも、自分で針を使って穴をあけても同じだろう。針の場合は、火で炙るなど滅菌が必要で、穴をあけるときは痛みがある。膿を出すという目的は同じ。どの程度の穴をあけるのかを調整するのは針のほうが楽。

安全面は同じくらいだろうか。薬の場合は、目に入ったりしたら失明するかもしれない。感染症さえ防げればどうということはない。ここら辺の感覚は、ほぼ全身の手術したり、自分で歯を削ったりしてかなり麻痺しているのかもしれない。


2016/04/12(火)…2日目
皮膚がどす黒く変色した。


2016/04/14(木)…4日目
小さい穴が開いた。効果は無し。


2016/04/15(金)…5日目

痛みが強くなってきた。皮膚から血が出始めた。血が見えている範囲より実際の穴は小さいので、これではとてもではないが袋は取り出すことはできない。一時的に膿が少し出るだけ。

この穴の部分から長期間硫酸銅の成分が血管内(皮膚内部)に入っていくとすると、針で処置するよりも危険かもしれない。個人的に弄繰り回すと、粉瘤の袋が組織に癒着することや、傷をつけることによって癌化する可能性があるので、病院に行ったほうが良さそうだ。まぁ、ここまでやったので、続けてやってしまうけど…。

ニキビ程度の大きさのものは取り出せるが、粉瘤のように皮膚組織の内部に1cm~5cm程度まで大きくなっているものは、とてもじゃないが、手術以外では取ることは不可能。

というのも、相当大きな穴をあける必要があり、大量出血するし、感染するし、なにより麻酔無しで開けられる大きさの穴ではない。麻酔無しで実際に耐えられる大きさの穴は、針穴程度である。その理由は、想定したよりもずっと深い位置に粉瘤は存在する。

針穴程度ですら奥深くまで差し込むのはかなり痛いし危険である。(病院の場合は麻酔針だがかなり細いゲージのものであり、安全。麻酔自体は痛みはなく、麻酔液注入による痛みが大きい。)

医師が手術時に力を込めて握って押し出すのと同様に押すのはかなり無理がある。まず自分では患部(側面)は見えないし、止血剤も無いし、ぽっかりと空いた穴を縫う手段がない。大きな穴が開いてからどうしようと慌てふためくより、形成外科だ。

ということで3mm位の浅い位置にできたごく小さな粉瘤以外は病院で、袋ごと除去手術をするしかない。自分で処置すると、袋が散らばってしまい、余計手術が困難になる。

また、エコーがないと、袋が取りきれたかどうかわからず、これも病院に行かないとできない。エコー検査をやらない病院の場合、粉瘤手術をしても完全に取りきれたかどうか判断できず、私のように再発する。


2016/04/17(日)…7日目
傷穴から出る膿のにおいが気になり、昨日は塗らなかった。本日は、鼻の血管腫と、耳前の粉瘤両側に塗ってみた。左側は大きくなっているが、右側も若干ブツブツし始めているのが気になるところ。小さいサイズなら簡単に取り出せそう。


2016/04/21(木)…11日目
なかなか排膿できるほどの穴が開かなかったので、大量に塗って放置していたら穴が開いた。皮膚と中の組織の間に空間があるのが気持ち悪いところだが、おそらくここに膿が溜まっていたと思われる。

穴が開いただけで、膨らみは大して変わらないので、力づくで膨らみを穴から出るように押し出してみる。

破裂した。中から膿と血が吹き出たが、痛みは殆ど無い。画像はモザイクをかけたが、結構な量が吹き出て驚く。写真なんか撮っている場合ではないくらい飛び散る。時代劇で刀で切られた侍みたいな噴出だ。

風呂場だったので問題ないのだが、部屋の中では膿と血が飛び散るのでやらないほうがいい…。ガーゼなどで押さえながら潰すと良さげ。

拭いても拭いても止まらない。風呂に入って血の巡りが良くなっているので余計に。塗るタイプの止血薬があればね。

袋までは取り切れていないので、いずれまた再発するでしょう。今回はこれでおしまい。手間がかかるだけでなく、(側面なのでセルフ処置しづらく思う位置に穴が開けられないため)次回大きくなったら病院で再手術するかも。

小さければ、皮膚をふやけさせて、殺菌処理した針のほうが早そう。薬で皮膚が溶けるのを待つ必要がなくなる。

結論:たこの吸い出しで(ある程度の大きさの粉瘤の)袋まで除去するのはほぼ不可能。お金と時間に余裕がある人は素直に病院で手術しよう。たこの吸い出しでできることは、膿を取り出すこと、膨らみを無くすこと。


2016/05/03(月)…22日目
更に、1週間弱経過、全く膨らみが無くなった。一応成功。(袋を除去していないので、再発はするだろうけど、膨らみをなくす対処療法という意味では成功)