今回のポイント
- 地肌の細胞は、一定の周期で新しい細胞に生まれ変わっている
- ターンオーバーの周期は、遅くても早くても肌トラブルを招く
- 肌にやさしいシャンプーを使うことが、元気な地肌キープにつながる
- 頭皮は紫外線のダメージをかなり受けるので、お肌と一緒に日焼け止め対策を!
頭皮にもターンオーバーがある
よい野菜を育てるにはよい土が必要なように、健康で美しい髪を保持するには、頭皮の健康が重要となります。
みなさんは、ターンオーバーという言葉をご存じでしょうか?
化粧品メーカーのコマーシャルで耳にしたり、雑誌などのスキンケア特集で目にしたりすることが多いですよね。
スキンケアと聞くと、頭皮と顔を別に考えがちですが、頭皮も肌の一部なので共に正しいターンオーバーを保つことが不可欠なのです。
ここでは、肌のターンオーバーの仕組みと、それが正常に行われるためのケアのコツをお話ししたいと思います。
髪の毛は、カラダを守る皮膚の一部のようなもの。
顔同様に、スキンケアを心掛けてくださいね!
ターンオーバーの仕組みは?
ターンオーバーとは「お肌の生まれ変わり」のことをいいます。
私たちのお肌は、表面に角層があり、「表皮」「真皮」「皮下組織」という構造から成っています。
そのうち表皮は、「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」と4層構造になっていて、一番下にある基底層で表皮細胞が生まれ、28日かけて形を変化させながら角層へと上がってゆきます。
そして、垢となって剥がれ落ち、体の外へ排出されるのです。
この肌の新陳代謝のサイクルが、ターンオーバーです。
日焼けをしても肌が元に戻るのは、黒ずみの原因となるメラニン色素が、表皮細胞とともにターンオーバーで排出されるからなんです。
年齢によって異なるターンオーバーの周期
ターンオーバーの周期は、加齢とともに遅くなっていきます。
10代ではおおよそ20日周期、20代では28日で行われていたターンオーバーが、40代となると、40日周期と、50代になると70日周期となってしまうのです!
年齢を重ねると、シミやくすみがなかなか消えなくなるのは、このようなターンオーバー機能の低下が大きな原因の1つになっています。
また、ターンオーバーが遅くなると、シミやくすみ、ゴワ付きなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となります。
そうならないために、まずは生活習慣から見直しましょう。
まずは、良質な睡眠を心掛けてください。
お肌の新陳代謝は、睡眠中が最も活発になります。
若返りホルモンとも呼ばれる成長ホルモンは、睡眠後、3~4時間後に多く分泌されるので、この時間に深い眠りにつくよう調整しましょう。
成長ホルモンは、赤ちゃんの時が最も多く分泌され、その後年齢を重ねるごとに、分泌量が減少していきます。
睡眠不足が続くと、さらに成長ホルモンの分泌が低下することになるので、良い睡眠こそ、ターンオーバーの要となります。
成長ホルモンの分泌を促すには
就寝時に次いで、運動時にも成長ホルモンの分泌が活発になります。
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動でもいいので、身体を動かす習慣を身に付けましょう。
また、バランスの良い食事を採ることも非常に大切です。
元気な地肌づくりのために、肌を作るための栄養素、たんぱく質、ビタミン、カルシウム、ミネラル、マグネシウム、脂肪酸、亜鉛などをまんべんなく摂ってください。
最近では、ダイエットのために食事を抜いたり、偏った食事をしたりする人も増えていますが、こうした食習慣はターンオーバーを狂わせ、お肌や頭皮をボロボロにしてしまうので、肉や魚、油分もきちんと食べるようにしましょう。
正常なターンオーバーのために有効なスキンケアは、保湿です。
肌の乾燥は、ターンオーバーを遅らせる原因となります。
紫外線や洗浄力の強いシャンプー&コンディショナーのダメージが肌水分を低下させますから、日焼け止めや地肌にやさしいアイテムの使用をお忘れなく!
ターンオーバーは早すぎてもダメ!
ターンオーバーの遅れを気にするあまり、洗顔をしすぎたりすると、逆に皮脂の分泌が過剰になり、その周期が早まってしまいます。
「お肌の再生が早くなるなら、いいんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、ターンオーバーが早まると、まだ成長していない、未熟な表皮細胞が肌の表面に上がってきてしまいます。
この細胞は、まだ抵抗力がないので、外部からの刺激に影響を受けやすく、肌トラブルを起こしてしまうのです。
頭皮の場合、ターンオーバーが早まると角質片が塊となり、フケとなって髪や肩に大量におち、「フケ症」になってしまうことも・・・。
ターンオーバーは早すぎても遅すぎてもダメ、ということが、これでお分かりいただけたと思います。
シャンプーをする時の注意点あれこれ
頭皮は肌の一部ですが、他の肌の部位に比べて皮脂が多く分泌されています。
これは、頭皮は毛穴数が多く、密集状態となっていることが影響しています。
皮脂は皮膚を保護するはたらきがありますが、分泌される量に応じたケアをしないとヘアトラブルの原因となってしまいます。
先ほどターンオーバーのお話をした際に、肌の乾燥がNGとお伝えしましたが、当然、頭皮にも同じことがいえます。
まず、シャンプーをするとき、熱いお湯で洗うことは避けましょう。
熱いお湯は、頭皮への刺激になるばかりでなく、余分な皮脂まで洗い流してしまうことになり、頭皮を乾燥させてしまいます。
また、熱いお湯を使うと、シャンプーは泡立ちが悪くなります。
そうすると、ついシャンプーを多く使いすぎて、頭皮に強い刺激を与えてしまうので、髪を洗うときはぬるま湯を使って行って下さい。
シャンプーは頭皮のスキンケアです。
「髪の毛を洗う」のではなく、「頭皮を洗う」という意識で行いましょう。
ターンオーバーを正常に保つシャンプー選び
つぎに、適度に皮脂を落とし、頭皮の汚れを落として清潔に保つための、正しいシャンプー方法をおつたえしましょう。
まず、シャンプーの選び方ですが、頭皮に刺激を与える成分が含まれているアイテムは、なるべく避けましょう。
石油系の界面活性剤、着色料などがその代表例です。
おススメなのは、アミノ酸系、たんぱく質系のシャンプーで、栄養成分が豊富に含まれているタイプ。
気を付けてほしいのは、その配合量です。
極端な例ですと、たとえ1滴でもたんぱく質が配合されていれば「たんぱく質系シャンプー」と名乗れるからです。
パッケージに記載されている配合量を確認し、栄養や補修成分が豊富に配合されているシャンプーを選んで下さいね。
続いてシャンプーのやり方ですが、まずはブラッシングを行い、ぬるま湯で髪をきちんと濡らして汚れを落とすことがファーストステップです。
いきなりシャンプーを髪に付けることは避け、手の上でシャンプーをしっかり泡立てて、指の腹を使って、頭皮にシャンプーをなじませながら洗います。
この時、マッサージを行いながら洗うといいですよ。
髪の毛の汚れは、お湯を流すだけでもかなり落ちると言われていますから、髪を擦り洗いなどして傷めないようにしてくださいね。
頭皮が痒いときでも、ゴシゴシ擦ったり爪を立てたりするのは厳禁です!
髪の毛の洗いすぎは、乾燥してフケが出やすくなってしまいますので、要注意。
お肌が乾燥して粉を拭くのと同じですね。
地肌の皮脂を気にするあまり、洗いすぎで保護膜となる皮脂まで洗い流してしまったために、かえって脂っぽくなってしまうケースもありますから、ほどほどに。
お肌と同時に、頭皮も紫外線ケア!
肌トラブルの原因の80%は、実は紫外線にあります。
これは、老化を促す活性酸素が紫外線の影響で作られてしまうからです。
ですから、シミ、シワ、乾燥、といった肌老化は、紫外線をカットすることで、ある程度遅らせることができるのです。
これは顔や体だけでなく、頭皮や髪の毛も同じです。
頭皮は体の中で一番太陽に近く、直接紫外線を浴びることになるので、帽子や日傘をさすなどして、紫外線が当たらないようにしましょう。
サンバイザーなどは、顔はともかく、頭頂部を紫外線から守ることができないのでおススメできませんね。
髪の毛に隠されている頭皮は、顔などと違ってシミやシワが気にならないため、ケアを怠りがちですが、紫外線を浴びると髪の毛を生成す毛母細胞が円滑に働かなくなり、髪の毛が作られなくなることもあるんです!
また、頭皮だけでなく、紫外線を浴びた髪の毛は、紫外線が髪のメラニンを分解してしまうため、赤茶けた色になってしまって、健康で老けた印象になってしまいます。
そのうえ、髪の毛のたんぱく質を構成する「システィン」と呼ばれる結合部にも影響するので、髪の毛が切れたり、枝毛になったりして傷んでしまうのです。
まとめ
紫外線は百害あって一利なし!
紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでいることを忘れずに、毎日ケアする習慣を身に付けてくださいね。