体臭の悩み。誰だって生活する中で自分の体臭に悩んだ経験があるのではないでしょうか。中には体臭に長く悩んでいる人もいるでしょうし、体臭が原因で人間関係にまで影響が及ぶということもあり得るでしょう。体臭は本人にとっても周りにとってもストレスの原因になりますから、意識的にケアをすることが大切です。臭いの種類によってケア方法も異なりますから、まずは正しく理解することからはじめましょう。
体臭対策しよう
完全に無臭という人はこの世の中にいないと言っても過言ではありません。もちろん誰でも汗をかいたときなどに体臭が出ることもありますし、健康な人であっても空腹時や起床時、二日酔いの日などは口臭がきつくなります。
特に注意したいのが体の状態と体臭の関係です。虫歯・歯周病、糖尿病、腎臓病、ストレスなどのサインが体臭として現れることもあるので、あまり軽視してはいけません。
体臭は自分では気づきにくく、また人に相談しにくいものですから、一人で悩みを抱えるケースも多いのではないでしょうか。体臭をケアしたくてもどうしたら良いのかわからないということもあるでしょう。そんな体臭を、悩んでいる人が多い順番にご紹介していきます。あなたが悩んでいる体臭、この中にありませんか?
ワキガ
脇の下から独特な臭いを発するワキガ。ワキガは脇の下にあるアポクリン汗腺から分泌される汗が原因です。アポクリン汗腺から分泌される汗そのものに臭いはないのですが、その汗には栄養分が多く含まれているため常在菌(細菌)がそれをエサに繁殖してしまうのです。
細菌が汗に含まれるたんぱく質や脂質などを分解する際に発生するのがワキガの臭い。人によってアポクリン汗腺の数は異なり、数が多い人ほどワキガになりやすいと言われています。また、ワキガは遺伝することでも知られていて、両親ともにワキガであれば80%程度、片方がワキガであっても50%ほどが遺伝すると言われています。
ワキガも軽度であれば清潔を保つことでケアできるかもしれませんが、症状に応じてボトックス注射や手術などが必要になってきます。
口臭
正直、口臭といっても非常に多くの原因がありますし、複数の要因が絡み合って口臭を発生している場合もあります。しかし、口臭は周囲に気づかれやすい体臭のひとつですから、きちんとケアする必要があるでしょう。
健康体であっても朝起きたあとすぐは強い口臭がしますし、ニンニク、ネギ、コーヒー、アルコールなどを口にした際も口臭が出ます。また、虫歯や歯周病、舌苔などで臭いが生じていることもあるでしょう。
さらに体調不良や病気によって口臭が発生しているケースも少なくありませんから、なかなか改善できない口臭がある場合は一度医療機関に相談することをおすすめします。
加齢臭
年齢に伴う臭いの問題に加齢臭がありますよね。「枯草のような臭い」と言われることもある加齢臭は、脂肪酸と過酸化脂質が結合して生じる“ノナネール”という物質が原因です。40歳頃を過ぎると、脂肪酸や過酸化物質が増えるために加齢臭が発生するようになるのです。
加齢臭は肉類やアルコールを好む人ほど強くなる傾向があると言われ、またストレス過多な生活も加齢臭を強めると言われています。
加齢臭は皮脂腺が多かったり、発達していたりする部位に発生すると言われているため、頭部、耳の後ろ、首回り、胸、脇の下、背中などに発生しやすいとされます。男性のイメージが強い加齢臭ですが、実は女性にも発生します。加齢臭のケアは食生活の改善や清潔に保つことが重要です。
ミドル脂臭
30代後半から50代半ばに最も強くなると言われている体臭がミドル脂臭。汗の中に含まれている乳酸が皮膚の常在菌(細菌)によって分解されることで発生するジアセチルという物質が、脂肪酸と混ざって「使い古した油のような臭い」を発します。
加齢臭の何倍も広がりやすく、気づかれやすいミドル脂臭は、頭部やうなじなどに発生しやすいと言われているため、シャンプーやボディーソープを使用して、しっかりとケアし清潔に保つ必要があります。男性に多く女性が気づきやすい臭いとされるミドル脂臭ですが、実は女性も女性ホルモンが低下する40歳前後からミドル脂臭が発生することがあると言われていますから油断は禁物です。
スソワキガ
スソガと呼ばれることもあるスソワキガは、デリケートゾーンに発生するワキガ臭のことです。ワキガ同様、アポクリン汗腺から分泌される汗が常在菌(細菌)によって分解されるときに発生する臭いが原因ですが、デリケートゾーンはスソワキガでなくても臭いやすい部位ですから、複数の臭いと混ざって臭いが強くなる傾向があるとされています。
ワキガ体質、陰部の毛量が多い、耳垢が湿っているなどはスソワキガの人に当てはまる条件ですが、これに該当するからといって必ずスソワキガだというわけではありません。
食事の改善や清潔に保つことを心がける、デオドラントソープやデオドラントクリームを使用するといった対策で改善しない場合は、ボトックス注射や高周波治療、切開手術などの解決策もあります。
チチガ
こちらもワキガと原因は同じくアポクリン汗腺からの汗による臭いで、乳首ワキガと呼ばれることもあるようです。乳輪周辺もアポクリン汗腺が集まっているため、人によって特有のワキガ臭が発生してしまいますが、アポクリン汗腺の活動はホルモンと関わりが強いため、生理中や妊娠中、出産後などに臭いが強くなったと感じる人も多いようです。
さらにSEXをする際に臭いが強くなることもあると言われ、パートナーとの関係性に影響を及ぼすケースも少なからずありますから、普段からケアをしておくことをおすすめします。深刻な臭いならボトックス注射や高周波治療など医療機関での治療も可能です。
頭皮の臭い
意外に思う人もいるかもしれませんが、頭皮はしっかりとシャンプーしていても臭いが出てしまう部位のひとつです。頭皮が臭う原因はさまざまあり、シャンプーやコンディショナーの洗い残し、分泌された皮脂の酸化、常在菌の繁殖、加齢臭、ミドル脂臭などが、ひとつだけでなく複数絡み合って臭いを発することもあるので厄介なのです。
頭皮の臭いは、正しいシャンプー、ドライヤーでしっかり乾かして眠る、食生活の改善、飲酒・タバコを控える、十分な睡眠、ストレス緩和などさまざまな方法でケアすることができますから、日頃から意識して対策するようにしてくださいね。
足の臭い
足は臭いを自覚しやすい体臭と言えるでしょう。足の臭いの原因は雑菌の繁殖だと言われています。足の汗自体は無臭なのですが、汗によって湿った環境は雑菌が繁殖しやすく、また足の裏の垢が細菌の恰好のエサとなるため、あっという間に雑菌が繁殖してしまうのです。
また、緊張する場面やストレスを感じたときなどに足裏は汗をかきやすいので、さらに臭いが強くなるとこともあるでしょう。足の臭いケアはさまざまな方法がありますので、消臭機能付きの靴の中敷きやデオドラントクリームなど、簡単なものから試してみてはいかがでしょうか。もちろん清潔にしておくことは必須ですよ。
便臭
便やおならは臭いものだと思われていますが、腸内環境が正常な人の便はそれほど臭くないとされています。極端に臭い、普段と違う臭いがする場合は、悪玉菌による腐敗物質が多いサイン。腸内環境が悪化している証拠ですから要注意なのです。
腸内環境は食事、ストレス、運動不足などさまざまな原因で乱れてしまうため、心当たりのあるものから、改善していく必要があります。肉を控えた食生活や暴飲暴食に注意する、適度な運動をするなどの心がけが必要ですし、必要に応じてサプリメントなどで腸内改善を目指しましょう。
耳の臭い
何となく耳の辺りが臭う…こんなとき、原因としてまず考えられるは加齢臭やミドル脂臭です。加齢臭は耳の裏にも、ミドル脂臭はうなじにも発生すると言われているので、耳の辺りが臭うこともあるでしょう。
それ以外の原因としては、入り組んだ構造になっている耳をしっかりと洗えていないために嫌な臭いが生じていたり、また、粉瘤(老廃物が溜まった両性のこぶ)や耳鼻科系の病気によって臭いが生じていることもあるので、気になるようなら早めに医療機関に相談することをおすすめします。
ヘソの臭い
体臭の一番の原因は細菌です。汗をエサに皮膚の常在菌(細菌)が繁殖し臭いの原因となる物質を作るため、嫌な臭いが生じるのですが、ヘソが臭う場合もこれと同じ理由だと言われています。普段からしっかりとヘソを洗えていない場合に臭いが発生することがあり、特にヘソが深い人、脂肪によってヘソが圧迫されている人、シャワーで済ませてしまう人は注意しておく必要があります。
ただし、炎症や感染症によって臭いが生じている場合もあるので、気になる人は医師の診断を受けましょう。しかし、病気が原因のケースはそれほど多くありませんから、やはり普段から清潔に保つようにすることが重要です。消臭ソープや消臭クリームを使用するのも良いでしょう。