>  > カラダの中からキレイになる! Vol.20 - カラダの中から肌ケア!〈アミノ酸編〉

本格的な夏が始まりましたね。みなさん、体調やお肌の調子はいかがですか?

夏は暑さによって食欲が落ちることから、そうめんなどのさっぱりしたメニューが多くなりがち。
こうしたさっぱり、あっさりしたメニューは夏を乗り切る大切なエネルギーの源アミノ酸が不足しがちになり、夏バテの一因になるだけでなく、肌を老化させてたるみやくすみのもとになったり、ハリやツヤもなくなってしまう原因にもつながってしまう事はご存知ですか?

私たちの体を構成しているのは、60~70%が水分、そして20%がタンパク質です。

この20%のタンパク質は20種類のアミノ酸に分解されます。
つまり、私たちの体はタンパク質を構成するアミノ酸を材料として、筋肉や皮膚、血液、消化管や内臓を、細かくいえば細胞や酵素などを形成しているのです。
肌をつくる「コラーゲン」、髪や爪をつくる「ケラチン」、血液中の「ヘモグロビン」などもアミノ酸からできています。そのため、タンパク質が不足するとアミノ酸も不足してしまい、お肌のトラブルにつながってしまうのです。

美肌づくりに欠かせない大切な栄養素、アミノ酸について知り、毎日の食事から、おいしく効率よくアミノ酸を摂って、夏の日差しに負けない素肌をつくっていきましょう!

アミノ酸とは?

自然界にはおよそ500種類のものアミノ酸が存在しています。
そのうち、人間の体を構成し、生命維持に必要とされるのがタンパク質を構成している20種類のアミノ酸です。
アミノ酸には、体内で合成できない「必須アミノ酸」と体内で合成できる「非必須アミノ酸」があり、体の中の働きはそれぞれ異なります。

20種類のアミノ酸とその働き
必須アミノ酸
バリン体のタンパク質を作る能力と肝機能をアップさせる
ロイシン体のタンパク質を作る能力と肝機能をアップさせる
イソロイシン体のタンパク質を作る能力と肝機能をアップさせる
メチオニン肝機能をサポート
フェニルアラニン気持ちを落ち着かせる
トリプトファンセロトニン生産をサポート
ヒスチジン副交感神経を鎮静させ、貧血改善をサポート
スレオニン肝機能をサポート
リジンカルシウムの吸収を促進
非必須アミノ酸
アラニン肝臓のエネルギー源となり、アルコール代謝の改善をサポート
グルタミン筋肉や胃腸の正常な働きや免疫力アップ、また肝機能をサポート
グルタミン酸速効性のあるエネルギー源で、大豆や小麦に含まれる
アルギニン血管の正常な機能や免疫力アップをサポート
アスパラギン酸速効性のあるエネルギー源で、アスパラガスに多く含まれる
アスパラギンエネルギーの生産をサポート
システイン皮膚のメラニン色素の生産を抑える
プロリン皮膚を構成するコラーゲンの主原料で、天然保湿成分に必要なアミノ酸
グリシン血色素成分の生産をサポート
セリンリン脂質やグリセリン酸生産の原
チロシン抗ストレス作用

体内で合成できない必須アミノ酸は、食物から取り入れる必要があります。アミノ酸はタンパク質なので、主に肉類、魚類、卵、豆類に多く含まれています。
体内に取り込まれたタンパク質はアミノ酸やペプチド(※豆知識をご参照ください)の形で分解され、大腸から吸収されます。
体を構成しているタンパク質は、毎日合成と分解を繰り返しています。

そのため、体にとって毎日必要なアミノ酸をきちんと摂取できる食生活を送ることはとても大切です。

アミノ酸は筋肉や内臓器官、血液や肌などだけでなく、ビタミンの一種であるナイアシン、神経機能に必要なセロトニンやアドレナリンなどの物質もつくっています。
これらの物質は体の機能を正常に保つために重要な働きをしています。その合成のためにもアミノ酸は必要不可欠なのです。

ペプチドはアミノ酸が数個つながった構造を持ち、アミノ酸とタンパク質の中間の性質を持つ成分です。もととなるタンパク質や食品の種類によって働きが異なり、それぞれ由来しているものにちなんだ名前がつけられています。

大豆由来の「大豆ペプチド」、魚由来のものでは「イワシペプチド」「魚肉ペプチド」などが知られています。

タンパク質はサイズが大きく、体内で消化吸収されるのに時間がかかりますが、ペプチドはすでに分解されているため、すばやく体内に吸収されます。

また、アミノ酸と比べてもペプチドは血液中をめぐる持続時間が長いため、速やかに吸収されるだけでなく、その作用が持続するといわれています。

美肌づくりに欠かせないアミノ酸

不足するとお肌のトラブルを起こしてしまう、美肌づくりに欠かせないアミノ酸。
どのような働きをしてくれているのか、みていきましょう。

ヒトの体の60~70%を占める水分を蒸発しないようにするのが、皮膚の大切な役割です。

皮膚の構造は何層にもなっていて、そのうち角質層にどれだけ水分があるかが、肌のうるおいを左右しています。

そして、角質層にあり、細胞そのもの潤いを守る天然保湿因子NMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター)の半分がアミノ酸と、アミノ酸のひとつであるグルタミン酸を原料とするPCAという物質からできています。

うるおいのある肌づくりには、化粧品としてのアミノ酸だけでなく、カラダの中にアミノ酸を摂り入れるのも効果的です。

肌のハリ・ツヤによい働きがあると、よく知られているコラーゲン。コラーゲンは真皮に存在し、肌のハリや弾力を生み出している繊維状のタンパク質で、グリシンやアラニン、グルタミン酸やプロニンなど17種類のアミノ酸で合成されています。
そのため、コラーゲンの分子は大きく、アミノ酸のおよそ3000倍あります。

アミノ酸は、タンパク質を一番小さく分解して得られる非常に分子量の小さな成分ですが、コラーゲンは分子量が大きいため、直接肌に塗っても浸透しにくい成分です。

年齢に負けない肌づくりのためにコラーゲンを摂るのであれば、アミノ酸とビタミンCを食事やサプリメントから摂るのがおすすめです。
ビタミンCは、コラーゲンを合成する際に必要な酵素の働きを助ける補酵素として効果的に働いてくれます。

紫外線を浴びると、紫外線から肌を守ろうと角質層の中でメラニン色素が生成されます。
これは、メラニン色素を含む表皮細胞でバリアをつくり、肌細胞が紫外線の刺激を受けないようにするためです。

通常、生成されたメラニン色素はターンオーバー(肌の生まれ変わり)により排出されます。
日焼けをして肌が黒くなっても、自然に肌が元の肌色に戻っていくのは、ターンオーバーによってメラニン色素が排出されていくからです。

ところが、年齢とともにターンオーバーの速度が低下していくと(20代では約28日、30~40代では約42日になるといわれています。)肌にメラニン色素が蓄積していきやすくなり、同じ紫外線を浴びていても、若いころよりシミができやすくなってしまいます。
毎日UVケアや美白ケアをしているのに、以前よりもシミやそばかすが気になる、くすんでいる気がする、という方は意識してアミノ酸を摂ってみましょう。
アミノ酸をしっかり摂ることにより、肌を守るメラニン色素の生成が進むとともに、蓄積したメラニン色素を排出するターンオーバーも促してくれるといわれています。

毎日の食事からアミノ酸を摂りましょう

私たちの毎日の元気とキレイに欠かせないアミノ酸。
体内で合成できない必須アミノ酸をバランスよく含んでいる食品を良質なタンパク源として毎日の食事から摂る事を心掛けましょう。
その際参考となるのが、「アミノ酸スコア」です。アミノ酸スコアが100の食品はすべての必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。

アミノ酸スコア表
▼米・穀物▼魚介類▼肉類
精白米65あじ100鶏肉100
玄米68あなご100鶏レバー100
ビーフン62あまだい100豚肉100
食パン44あゆ100豚レバー100
そうめん41いわし100牛肉100
うどん[生]41かじき100▼卵・乳製品
▼ナッツ類かつお100牛乳100
アーモンド50かれい100鶏卵100
落花生62かつお節100ヨーグルト100
ごま50きす100ナチュラルチーズ92
くるみ44きんめだい100▼野菜
▼豆類さけ100ブロッコリー80
枝豆92たら100にら77
おから91にしん100とうもろこし74
豆乳86ぶり100かぼちゃ68
油揚げ77かまぼこ100アスパラガス68
大豆86はまぐり81にんじん55

アミノ酸の体内での働きは、種類によって異なるので、ひとつのアミノ酸が多く摂るよりも、様々なアミノ酸をバランスよく摂ることが大切です。
特定のアミノ酸を単独で多量に摂取すると、他のアミノ酸の吸収や利用が妨げられてしまうことがあるので、注意しましょう。

また、肉や魚などの動物性タンパク質からアミノ酸を摂る場合、もうひとつ注意していただきたいのが、タンパク質以外の栄養素の過剰摂取や、カロリーオーバーです。
例えば、肉類に含まれる脂質やコレステロール。
体重や生活習慣によるトラブルが気になる方は、毎日の食事とともに、吸収のすみやかなサプリメントからのアミノ酸補給も検討してみるとよいかもしれません。
夏バテで食欲がない時にもおすすめです。

美肌のもと「アミノ酸」は燃えやすい体をつくってくれる、
うれしい働きもあります。ラインが気になりがちな夏に毎日の食事に
アミノ酸を摂り入れて、キレイに元気に夏を楽しみましょう!