臭い玉(膿栓:のうせん)とは
臭い玉は老若男女誰でもできる可能性があるものです。臭い玉の詳しい情報を知っておきましょう。
■扁桃腺(へんとうせん)の隙間にできる臭い玉
臭い玉とは、膿栓とも呼ばれており、扁桃腺に免疫である粘液と細菌の死がいが集まってできる固まりをいいます。扁桃腺とは喉の左右にあるリンパ組織で、臭い玉が出来ると、喉に違和感を感じる、鼻に抜ける口臭を感じるなどの症状が現れます。
臭い玉は、普通は扁桃腺の小さな穴に埋まっている米粒代のものです。ばい菌やリンパ球の死骸が増えることで成長すると穴から顔を出します。扁桃腺以外でも、咽頭扁桃や舌根扁桃などリンパ組織のどこにでも出来ます。
■口臭の原因となることも
臭い玉ができると、一番の問題になるのが、その臭い。臭い玉は口臭の原因となることもあり、喉から鼻にかけて悪臭を感じることがあります。
口臭として外に臭いが漏れると、ビジネスでもプライベートでも印象が悪くなることも。毎日歯磨きをして口内を清潔にしているのに、口臭がひどいという人は、大きな臭い玉が付着している可能性があります。
臭い玉の臭いは下水やどぶ、排泄物や残飯などに例えられる程ひどいものです。咳やくしゃみをしたときに、喉から飛び出すことがありますが、これをつぶした時の悪臭は驚くべきものです。
■臭い玉ができているサイン
以下の症状がある人は大きな臭い玉が付着している可能性があるので要注意です。
1.喉の奥に何かがはさまっている違和感がある
喉の奥の異物感は大きい臭い玉が付着している証拠です。左右の扁桃腺からはみ出しているか、取れた臭い玉が喉に挟まっている場合もあります。
2.歯磨きなどケアした後も口臭が気になる
口の中のケアをきっちりしていても臭いが気になるという場合も、大きな臭い玉ができている可能性が。ただし、口臭は口内または胃腸の異常によっても起こるので、どうしても口臭が気になる時はまず歯科医に相談することをオススメします。
3.口を開けると乳白色の物が見える
口を大きく開けた時に、奥に乳白色の塊が見えたら、それは臭い玉です。臭い玉の大きさや口の形によっては、見えない人もいます。確認したい場合は、耳鼻咽喉科で検査することができます。
臭い玉ができる原因とは
臭い玉は喉に細菌が侵入する、増殖することでできやすくなります。喉に細菌が増える原因はさまざまです。
■臭い玉ができるメカニズムとは
臭い玉は喉に細菌が増えることでできてしまいます。呼吸の際、埃に混じって喉に侵入した細菌や歯周病菌、大腸菌、ウィルスに対し、扁桃から免疫物質すなわち白血球が分泌されます。
この白血球は細菌やウイルスを殺す作用があり、死んだ菌や白血球が扁桃腺の隙間に付着します。これを繰り返すことで、歯周病菌や大腸菌などの細菌が数億個集まったものになり、時間が経つにつれて石灰化して臭い玉となるのです。
臭い玉は私たちの口内で免疫力と細菌が戦った跡といえます。私たちの免疫機能が正常に働いてる証です。
■ドライマウス
ドライマウスとは口の中の唾液量が不足し、極端に口内が乾く症状。体の不調、口で呼吸していることが原因で発症します。したがって、口呼吸の人は鼻呼吸の人よりも臭い玉が出来やすくなります。口呼吸は特に、無意識になっていることがあるので気をつけたいところです。
ドライマウスになってしまうと臭い玉が出来やすくなる上、唾液や食事で臭い玉を胃に洗い流すこともできなくなります。炎症がある場合は耳鼻咽喉科の診断を受けましょう。
■風邪や体調不良
臭い玉は細菌が増加したことによる免疫反応の結果できるものですので、風邪や体調不良が臭い玉の原因となることも。扁桃腺の異常、つまり喉の痛みがある場合は、より臭い玉ができる可能性が高くなります。
■虫歯や歯周病
臭い玉は口内の衛星状態が悪い場合もできやすくなります。虫歯や歯周病など口内に細菌が出やすくなると、臭い玉もできやすくなります。また、虫歯や歯周病は直接口臭の原因となりますので、口内ケアは忘れずに。
■ストレスや疲れ
ストレスや疲れを溜めやすい人は、膿栓ができやすいといわれています。疲れやストレスがさまざまな病気の引き金となるのは周知の事実。病気によって細菌が増えることで臭い玉ができやすい環境ができてしまいます。定期的なストレス解消も臭い玉の予防となります。
臭い玉の取り出し方
一般的に、臭い玉を自分で取ろうとするのは危険です。一例をご紹介しますが、頻繁にすることのないようにしましょう。
■綿棒で取り出す
綿棒で扁桃腺部分を押すことで、隙間に溜まっていた臭い玉が取り出すことができます。しかし、この方法は扁桃を傷つけ炎症を起こすリスクが高く、臭い玉自体は取ってもいずれできるものなので習慣化すべきものではありません。
■シャワーで取り出す
シャワーを口の中に当てて臭い玉を洗い出す方法もよく見かけます。綿棒に比べて扁桃腺を傷付けるリスクは低いものの、かなり口の奥にシャワーを流し込む必要があるため、予期せぬ事故のリスクがあります。また、喉に強い圧力がかかるので、心地良い取り方とはいえません。
■医師に取ってもらうのは得策か
臭い玉の対処法として、扁桃腺の切除手術を受けるという声もありますが、扁桃腺以外のリンパ組織にもできるので、手術をしたら2度とできなくなるということはありません。扁桃腺を除去しても臭い玉は他の場所にできることがあり、口臭はなくなりません。
耳鼻科の医師でも扁桃腺の切除を断る人もいます。臭い玉は、正常な生体防御反応によるものという考え方が医師の間で一般的なようです。
■うがいが特効薬
臭い玉ができた場合の対処法として最も安全で効果的なものはうがいです。うがいで洗い流すことで、安全に臭い玉を除去することができます。毎日うがいをすることで、臭い玉を除去するだけでなく、臭い玉を予防することにも繋がります。
うがい以外にも、水をよく飲むように心がけることで予防ができます。これは、喉が渇いてばい菌が増えるのを防ぎ、水でばい菌を洗い流すからです。うがいは次のように行いましょう。
1. 喉の奥にいきわたるように、ガラガラ音を立ててうがいを。この時、喉の両脇にも行き渡るように意識します。
2. 水を吐き出し、喉の粘膜についた汚れをこそぎ落とすイメージで喉の奥から粘液を吐き出します。
■鼻うがい
鼻から水を吸い込み口から出す鼻うがいも臭い玉の除去・予防に効果的です。鼻うがいは、鼻水を取り除いて鼻粘膜の本来の機能を回復させ、粘膜の細菌類を洗い出すこともできます。さらに、鼻づまりが改善されてすっきり。
鼻うがいの際は、塩水を用いるのがおすすめ。塩水のほうが粘膜の汚れをきれいに洗い流してくれます。真水でするよりも痛みがありますが、塩分の濃さを自分に合うものにすれば痛みはかなり軽減されます。残念ながらこの「自分に合った濃さ」は試行錯誤で探すしかありません。
■取れないときは無理をしない!
臭い玉は本来、無理に取り出すべきものではありません。綿棒やシャワー、うがいでとれない場合は無理に自分で対処せず、自然に取れるのを待つか、専門家に相談しましょう。
気になる臭い玉はうがいで
臭い玉は人体の免疫機能が働いている証拠。自分で無理矢理取り除くことはオススメできません。どうしても気になる場合は、うがいや鼻うがいで対処・予防するべきです。口内を清潔にケアし、正しくうがいすることで臭い玉を洗い流し、予防することができます。
また、口の中に細菌が入ってくることも原因ですので、鼻呼吸を心がける、水をよく飲む習慣を作るなど、生活習慣を意識的に変える必要があります。