2005年04月02日
コエンザイムQ10のお話
こんにちは、皆川です。
「クロミウム」を例にとって、同じものを題材にした研究でも、その結論は、違ったものになる可能性がある、というお話をさせていただきました。
さて、コエンザイムQ10について、ナミナミさんから、ちょっと、がっかり気味のコメントをいただきましたので、何か、面白そうな話は、ないものかと探してみました。
病院で、コレステロールが高い、と云われ、コレステロールを下げるお薬を処方された方、いらっしゃるかと思います。
スタチン類とよばれるお薬(メバロチンとかリポバスという名前のお薬がそれです)が、よく使われています。
実は、スタチン類を服用すると、コレステロールが、下がるだけでなく、コエンザイムQ-10や心拍出量も低下することを、1990年に、K.Folkersらが、きちんと測定し、その結果を発表しているのです。
つまり、病院で、コレステロールを下げる薬をもらって、きちんと飲んだとします。
そして、しばらくして、検査を受け、医師から
「はい、コレステロールは、下がりましたよ!よかったですね。」
などと、云われたとしても、喜んでばかりは、いられないということなのです。
なぜなら、下がったのは、コレステロールだけでなく、ミトコンドリアの必須成分であり、ATP産生にとって重要なコエンザイムQ10も、減ってしまっているからです。
更には、心臓から出て行く血液の量も減ってしまっているからです。
これじゃ、元気なくなっちゃいます。
どうして、こんなことになるかといいますと、コエンザイムQ10という物質は、メバロン酸という物質を経由して生合成されるのですが、コレステロールも、同じ経路で作られているのです。
そして、コレステロールを下げるお薬というのは、このメバロン酸が、作られないようにジャマすることで、その役目を果たしているからです。
わかりましたか?
図に示すとこんな感じになります。
メバロン酸→→→→→→コレステロール
× ↓
↑ ↓
↑ →→コエンザイムQ10
↑
スタチン類
じゃあ、コレステロールを下げる薬を飲むのは、止めてしまおう、と思われる方も、いらっしゃるかもしれません。
でも、待って下さい!
ここが、ポイントですが、コエンザイムQ10をいっしょに服用することで、コエンザイムQ10レベルの低下と心拍出量の低下が、防げることが、先ほどのFolikersらの報告で示されているのです。
ですから、コレステロールを下げる薬を処方された時は、コエンザイムQ10をいっしょに服用しておいた方がいいでしょう。
この記事へのトラックバックURL
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/ktamaoku/17848218
この記事へのトラックバック
健探人さんのメルマガで紹介されちゃいました♪ す・ごーい!私ってば大出世!!あの、健探人さんのメルマガ、それも創刊号で紹介されちゃうなんて!! 人気blogランキングへ参加しています。 応援してね♪ ホントにたくさんのビジ
“渡鬼”のリハビリ表現にトホホ…
右利きと左利き【リハビリは創造力!】at 2005年04月03日 14:29
サプリメント、毎朝飲んでます。流行にのって、というわけではないんですよ。必要にせまられてかな。貧血なのに、処方された鉄剤がアレルギーで飲めないとか、不整脈がちょっと出てるので、その緩和のためとか。LIFE STYLE2は、アメリカのサプリメントです
アメリカンサプリ【新浦安マダムの憂鬱―実はお茶目だったりして―】at 2005年04月03日 16:53
太りやすくなった、疲れやすくなったなどの体の変化は、細胞レベルの衰えによるもの。細胞の衰えを防ぐとして紹介したコエンザイムQ10、αリポ酸に加え、もう一つの重要な物質「Lカルニチン」にスポットを当てる。ヤフーの27日のテレビ欄についに紹介されてしまいました
Lカルニチン【Lカルニチンが足らなかった?】at 2005年04月04日 15:11
↑カーソルを合わせ、拡大してご覧下さい。【コエンザイムQ10】2,3‐ジメトキシ‐5‐メチル ‐6‐ポリイソプレン・パラベンゾキノン(ユビキノン) 花粉症の患者さんがチラホラ出始める季
この記事へのコメント
皆川先生、
これだけサプリメントを研究しているお医者様も
珍しいですよね?
びっくりしています。
勉強になります。
これだけサプリメントを研究しているお医者様も
珍しいですよね?
びっくりしています。
勉強になります。
Posted by くすり屋さん at 2005年04月03日 00:10
皆川先生
こんばんは。零梛です。
先生のダイエットやサプリメントの研究はすごいですね。
どの内容の説明もとても詳しく分かりやすいです。いろいろと勉強になります。
巷で噂のコエンザイムQ10。
高脂血症治療薬内服してるとそれの合成ができず体内で不足してきていろんな弊害が出てきますね。
高脂血症治療薬の重篤な副作用に「横紋筋融解症」がありますが、それを誘発しうる薬剤を調べましたら、他にもニューキノロン系抗菌薬、抗うつ薬、躁病・躁状態治療薬、解熱消炎鎮痛薬などなど何点かありました。
内服する薬によっては体の中のコエンザイムQ10量を低下させてしまいますね。
こういう副作用を考えると恐ろしいです。
コエンザイムQ10に限らず、内服薬によって起こりうる副作用や、不足する物質、栄養素をサプリメントなり、食物などから摂って健やかにいたいものです。
ではまた!
こんばんは。零梛です。
先生のダイエットやサプリメントの研究はすごいですね。
どの内容の説明もとても詳しく分かりやすいです。いろいろと勉強になります。
巷で噂のコエンザイムQ10。
高脂血症治療薬内服してるとそれの合成ができず体内で不足してきていろんな弊害が出てきますね。
高脂血症治療薬の重篤な副作用に「横紋筋融解症」がありますが、それを誘発しうる薬剤を調べましたら、他にもニューキノロン系抗菌薬、抗うつ薬、躁病・躁状態治療薬、解熱消炎鎮痛薬などなど何点かありました。
内服する薬によっては体の中のコエンザイムQ10量を低下させてしまいますね。
こういう副作用を考えると恐ろしいです。
コエンザイムQ10に限らず、内服薬によって起こりうる副作用や、不足する物質、栄養素をサプリメントなり、食物などから摂って健やかにいたいものです。
ではまた!
Posted by 零梛 at 2005年04月03日 01:04
こんにちは。
話題のコエンザイムQ10について無知だったので勉強になりました。
相互リンクの件、大変うれしく思います。ぜひともお願いいたします。
私もこれからリンク集作っていきますね。
話題のコエンザイムQ10について無知だったので勉強になりました。
相互リンクの件、大変うれしく思います。ぜひともお願いいたします。
私もこれからリンク集作っていきますね。
Posted by トオル at 2005年04月03日 14:29
はじめまして。
ブログランキングのほうからお邪魔しました。
お医者様のブログは初めて拝見しましたので、
これからあれこれ見させて頂きたいと思います。
こんなふうに、薬で足りない分をサプリメントで補うこととか、
そんなアドバイスを、普通のお医者さんたちもしてくれたらと
つくづく思いました。
私ごとで申し訳ありませんが、数値で貧血だと言われて、
鉄剤を出されるだけで、その鉄剤がアレルギーで駄目だった場合、
サプリメントしかないかと、自分で勝手に判断して
飲んでいたのですが。
最近、ヘモグロビン値が低い人は、
小松菜などの青菜を毎日食べるとかなり良くなると知りました。
病院で一言そんなアドバイスがあったなら、
生活するうえで簡単なことですし、
もっと早くに実践できたのになあと思ったしだいです。
これからも愛読させて頂きます。
ブログランキングのほうからお邪魔しました。
お医者様のブログは初めて拝見しましたので、
これからあれこれ見させて頂きたいと思います。
こんなふうに、薬で足りない分をサプリメントで補うこととか、
そんなアドバイスを、普通のお医者さんたちもしてくれたらと
つくづく思いました。
私ごとで申し訳ありませんが、数値で貧血だと言われて、
鉄剤を出されるだけで、その鉄剤がアレルギーで駄目だった場合、
サプリメントしかないかと、自分で勝手に判断して
飲んでいたのですが。
最近、ヘモグロビン値が低い人は、
小松菜などの青菜を毎日食べるとかなり良くなると知りました。
病院で一言そんなアドバイスがあったなら、
生活するうえで簡単なことですし、
もっと早くに実践できたのになあと思ったしだいです。
これからも愛読させて頂きます。
Posted by キャロライン at 2005年04月03日 17:02
先生、それなら処方医薬品のコエンザイムQ10をコレステロールの薬と一緒に処方したほうが患者負担が楽になると思いますが。
たとえば日清ファルマのデカソフトなら1日10mg×3で基準薬価約32円。健康保険の3割負担で1日約10円の患者負担で済みます。
先発のノイキノン(エーザイ)はもっと高いですが、GE品なら1錠10mg7.8円とかいうのもありますし。
1ヶ月何千円もするサプリメントより患者にとって経済的だと思いますし、最近のはALAとかカルニチンとか摂取許容量ギリギリのビタミンとか、中国の紅麹とか入っているので、いらん飲み合わせの副作用起こされるより安全だと思います。
たとえば日清ファルマのデカソフトなら1日10mg×3で基準薬価約32円。健康保険の3割負担で1日約10円の患者負担で済みます。
先発のノイキノン(エーザイ)はもっと高いですが、GE品なら1錠10mg7.8円とかいうのもありますし。
1ヶ月何千円もするサプリメントより患者にとって経済的だと思いますし、最近のはALAとかカルニチンとか摂取許容量ギリギリのビタミンとか、中国の紅麹とか入っているので、いらん飲み合わせの副作用起こされるより安全だと思います。
Posted by にょろろん at 2005年04月03日 18:58
皆川先生!ナミナミ元気になりました!!やっぱりコエンザイムQ10
なかなかであります!!
・・・と単純な私です。
せんせ~い!足が治りません!!!
いつもの足底筋膜炎なら、痛みが出て練習をやめると4・5日で
痛みが治まるのですが、いまだズキズキしたりして・・・。
かかとの骨がかけてる・・・なんてことないですかね?
ブログに関係ないこと書いちゃって ごめんなさ~い♪
なかなかであります!!
・・・と単純な私です。
せんせ~い!足が治りません!!!
いつもの足底筋膜炎なら、痛みが出て練習をやめると4・5日で
痛みが治まるのですが、いまだズキズキしたりして・・・。
かかとの骨がかけてる・・・なんてことないですかね?
ブログに関係ないこと書いちゃって ごめんなさ~い♪
Posted by ナミナミ at 2005年04月03日 23:10
コメント下さった皆さん、ありがとうございます。
大変参考になりました。
コメント頂くと、私自身が、非常に勉強になります。
これからも、宜しくお願い致します。
大変参考になりました。
コメント頂くと、私自身が、非常に勉強になります。
これからも、宜しくお願い致します。
Posted by 皆川 at 2005年04月03日 23:14
<にょろろんさんへ>
患者負担の件ですが、もちろん、十分、ご承知のことと思いますが、健康保険で、薬を出すとためには、適応症として、「うっ血性心不全」という病名を付ける必要があります。
でも、次から次へと、メバロチンなど処方するたびに、レセプト病名と称して、こうした病名をつけて、ノイキノンなどを処方していけば、必ず、問題にされると思います。
殊に、現在のように保険財政が厳しくなってからは、保険の査定は、非常に厳しく行われています。
従って、私のところでは、やはり、患者さんの自己負担は、増えますが、このようなケースでは、サプリメントとして、コエンザイムQを買っていただくよう、お勧めせざるを得ません。
このあたりの事情、ご理解いただければと思います。
患者負担の件ですが、もちろん、十分、ご承知のことと思いますが、健康保険で、薬を出すとためには、適応症として、「うっ血性心不全」という病名を付ける必要があります。
でも、次から次へと、メバロチンなど処方するたびに、レセプト病名と称して、こうした病名をつけて、ノイキノンなどを処方していけば、必ず、問題にされると思います。
殊に、現在のように保険財政が厳しくなってからは、保険の査定は、非常に厳しく行われています。
従って、私のところでは、やはり、患者さんの自己負担は、増えますが、このようなケースでは、サプリメントとして、コエンザイムQを買っていただくよう、お勧めせざるを得ません。
このあたりの事情、ご理解いただければと思います。
Posted by 皆川 at 2005年04月03日 23:15
はじめまして、三津と申します。
いつも勉強させていただいてます。
私は指圧をしております。
このコエンザイムQ10とメバロチンのお話すごくためになりました。
これからも来させていただきます。
ありがとうございました。
いつも勉強させていただいてます。
私は指圧をしております。
このコエンザイムQ10とメバロチンのお話すごくためになりました。
これからも来させていただきます。
ありがとうございました。
Posted by 三津 剛 at 2005年04月04日 13:25