治療のすすめかた
保険診療でできるだけすすめられるようにがんばっております。
白い被せものなどの自費治療は、もちろん優れた治療法ですが、無理にはお勧めしません。
自費治療は全責任を担当医が負います。
保険治療が国との契約であるとすれば、自負治療とは担当医と患者さんの個人契約です。
保険制度で規定されない材料や道具を使い、担当医ができうる限り良い方法ですすめるをということと考えております。
埋伏智歯(親知らず)、顎関節症、口腔粘膜疾患(口内炎、腫瘍など)、歯の外傷(脱臼、破折など)骨折など、口腔外科疾患についてもできるだけ対応いたします。
当院で対応が困難な場合は、連携先の病院歯科口腔外科をご紹介します。
<治療の順序>
1 痛みなどの急性症状のある場合は、それに対する治療を行います。
2 必要最低限の検査(虫歯・歯槽膿漏の検査、必要に応じてレントゲン撮影)を行います。
3 治療計画を相談します。
悪いところを計画的に直すのか、今回は気になるところだけにするのか、患者さんと相談しなが ら治療計画を策定します。
4 必要に応じ、歯科衛生士とともにスケーリング(歯石取り)、歯磨き指導などを1回30分から1 時間程度かけて行います。その結果、歯ぐきが引き締まって、以後の虫歯治療がより精密に行え るようになります。
5 同時に虫歯治療(削って詰める、冠やブリッジ等を被せる、義歯を作るなど)などの治療を行い ますが、それに先立って歯の根の治療が必要なことも少なくありません。
6 治療が完了して問題が無い、もしくは虫歯の進行が抑制されていれば終了です。
7 メンテナンスを勧めております。患者さん事に事なしますが主に半年に1度程度、定期健診とク リーニングをします。希望者に手紙をお送りします。
《知覚過敏とは?》
知覚過敏の症状で一般的なのは、「一時的に歯がしみる」ということです。虫歯や歯周病などの場合、慢性的な痛みを伴う事が多いのですが、知覚過敏の場合は 冷たい物や甘いものを食べる飲むなどしたときに、一時的に歯がしみますが、その痛みはそのときだけ、ということが多いのです。知覚過敏はエナメル質が傷つ き象牙質が露出した状態で、象牙質に刺激が加わる事で「歯がしみる」症状につながることが多いため、露出した象牙質を薬で覆う事によって外部からの刺激を 遮断することができる場合もあります。あまりにしみる症状がひどい場合は単なる知覚過敏でなく虫歯の初期症状や歯周病で歯茎が下がってきた結果痛みが出た りしていることも考えられますので、早めに歯科の診察を受けてください。
《歯周病と口臭》
口臭がひどい人の8〜9割が口腔内に原因があり、しかもそのほとんどが歯周病です。そういう人は、歯と歯茎の間に歯垢が固くなってたまっていることがほと んどです。歯垢はただの汚れではなく、菌の塊です。この菌の塊がこびりつき、血が出たり、口臭がおきたりしますので、初期のころであればきちんと歯ブラシ をすることでだんだんと血が出なくなり、口臭もおさまってくるでしょう。
しかし、きちんとブラッシングをしていてもやはり長い年月のあいだには歯垢がすこしづつたまってきます。
定期的に歯科でクリーニングをしてもらうことで、歯ブラシではとれない歯垢をきれいに除去できます。口臭や出血が気になる人は歯科で早めに診断を受けましょう。
《歯がぐらぐら揺れたら抜歯するしかありませんか?》
歯がぐらぐらゆれる原因は、歯周病だけではありません。また歯周病による揺れだとしても、歯磨きの改善や適切な投薬・治療でよくなる場合もあります。
しかし、ぐらぐらするのを長期間放っておくと抜かなくてはならなかったり、外科的手術が必要になります。まず歯科で診断を受け、歯周病治療を早めに始める事が大切です。
歯ぐきをはがして歯のさきについた歯石をとっても痛みがおさまらない場合は、歯を抜かないとなおらないことが多いです。
《歯周病になってしまったら》
歯周病の治療では、歯面に付着した菌の塊である歯垢(プラーク)や、歯垢が唾液中のカルシウムにより石灰化した歯石を除去することが中心となります。
歯垢や歯石は、基本的に歯科的な処置によって除去できますが、重症例では外科手術を行う場合もあります。また、歯周病により膿が出て痛みを伴う場合などは飲むタイプの抗生物質薬が処方される場合もあります。
歯の表面にタバコ、茶しぶなどの汚れが目立つようになる事があります。
表面の汚れは磨きを行い、内面の汚れはホワイトニングを行うと白く綺麗な歯になります。
《ホワイトニングとは?》
ホワイトニング歯を削ることなく白くできる方法のことです。一般的にはホワイトニング用の薬剤を用いたり、特殊な光を歯にあてておこなうホワイトニングも あります。ホワイトニングは天然の歯に効果があります。茶しぶ、タバコのヤニ汚れ、加齢による黄ばみなどに効果的で、当院ではホームホワイトニング(自宅 でできるホワイトニング)、オフィスホワイトニング(医院で行うホワイトニング)ができます。
《保険で銀歯を白いつめものにできますか?》
保険でできる白いつめものは、プラスチックのものがあります。ただし、つめものが比較的小さい場合のみになります。プラスチックは欠けやすく、黄ばみやすいため、おおきい銀歯や虫歯の箇所を保険のプラスチックで治療する事がむずかしい場合があるので、一度診療においでください。自費診療のせともの(セラミック)なら、長期間美しく、丈夫な治療が可能です。
《昔いれた差し歯の根元が黒く見えるのですが虫歯でしょうか?》
保険で前歯をかぶせたりした場合、年齢を重ね、歯茎が痩せたり、下がってくると歯の根元に被せものの内側に貼付けてあるためそれが見えてくる場合がありま す。この場合は虫歯ではありません。しかし、黒くなっているのが虫歯という場合もありますので、ご自分で判断せず、まずご相談にいらしてください。
《歯を失う原因》
歯を失う原因ですが、一般に30歳くらいまでは虫歯を放置してひどくなって歯を抜かなければなくなってしまうことが多く、30代以降は歯周病で歯が抜け落 ちてしまうことが多いようです。30代以降に歯周病が多く起こるのはプラーク(歯垢)がおもな原因で、加齢によって免疫力が落ちたり、ストレスなどによっ て抵抗力が落ちたりするくるため、口のなかの歯周病菌が増加し、歯周病が進行して歯を失うことが多くなります。
歯周病は最近よく聞かれるようになりましたが、実は昔からある病気です。昔は加齢で歯がグラグラして抜けるのは当たり前と考えられていたため、歯周病を治療するという意識がなかったのです。
40歳の人の8割以上、程度の軽いものを含めると成人のほとんどが歯周病にかかっているといわれ、さらに最近は低年齢化し、20歳に満たない年齢層でも3〜4割程度の人が歯周病の予備軍である歯肉炎にかかっているとも言われています。
歯周病の予防の基本は毎日のブラッシングで歯垢をためないこと。歯を失う前に予防することが大切です。
《インプラントとは》
インプラントは最近ではポピュラーな治療法で、人工的なチタン製の歯の根を、歯茎の下の顎の骨に埋め込む手術をして埋め込みます。やがてチタンは顎の骨と結合し、本当の歯の根のようにがっちりと噛む事ができるようになります。
入れ歯やブリッジなどは、噛みづらかったり、痛みや不快感がでることが多いのにくらべ、インプラントは自分の歯とかわらない感覚をえられるため、おすすめ できる治療法です。ただし保険が適用できないため、自費での治療となりますが、歯を失ってしまった方、入れ歯が気にになっていつも気分が優れない方にはイ ンプラントはぜひおすすめしたい治療方法です。
出てきてしまった前歯をなおすには、奥歯を入れた上に歯をひっこめることも必要になり、奥歯だけでなく前歯にも治療が必要となります。歯をひっこめるにはまず奥歯を作ってから、矯正治療、または大きく削って被せることが必要となります。
残念ながら歯がなくなってしまうことは、年齢を重ねていくと誰にでも起こりうる事態です。ところが、なくなってしまった部分をそのままにしてしまうと、どのようにお口の中が変化していくかは知られていません。なくなったところを早めに治す事が、問題ない歯を長持ちさせる一番の方法です。大がかりな処置が必要になる前に、ご来院お待ちしております。
親知らずの抜歯
そのため、親知らずは抜く必要がでてくることがよくあります。
米野木歯科では、抜歯が非常に困難な歯肉に完全に埋まっているような親知らずも含め、あらゆるタイプの抜歯に対応しております。また、非常に多くの患者様 から親知らずについてのお問い合わせをいただいており、たくさんの患者様が親知らずに関する悩みを持っていることを知りました。親知らずを抜くのはやっぱ りこわいし、どうやって抜くのか、痛いのかなど不安がたくさんあるかと思います。そこで実際の臨床例とともに、親知らずの抜歯について解説していきますの で、参考にしてください。
痛みは非常に主観的なもので、同じ処置をしても人それぞれで大きくかわってきます。
たとえば簡単な上の親知らずの抜歯ですと、通常痛み止めは1日くらいですむのですが、1週間ずっと痛みつづけることも5%くらいの方でおこります。
また腫れに関しても、親知らずの位置や患者様の体質によって大きく左右されます。
あくまで目安のにしかなりませんが、平均的には次のようになります。
親知らずはでてきたら何が何でも抜かなくてはいけないわけではありません。親知らずを残しておくことで、将来入れ歯やブリッジの土台として使ったり、どこかの歯がだめになったときに親知らずを移植することもあります。
また、欧米人のようにお口が大きくて、上下の親知らずがまっすぐはえていてかみ合っている場合は全く抜く必要がありません。しかし、実際のところ日本人の 口の大きさから考えると、定員5人の車に6人で無理やり乗っているかのごとく、無理やり生えてきている親知らずがほとんどです。
ですので、基本的には中程度以上の虫歯ができたり、周囲の歯肉が腫れていたくなったり、現在問題はなくても周りの歯に悪影響を及ぼしそうな場合は抜いたほうがいいです。
よく痛くなったら抜けばいいのか?というご質問を受けますが、痛くなったときは親知らずだけでなく、その周りの歯も一緒に抜かなくてはいけない状況になっていることがあり、また抜くのも歯がぼろぼろになってしまうと、非常に困難になります。
そういったことを考えると、虫歯になる前でも予防的に抜くこともあります。
歯科医師と相談の上、親知らずを残しておいた場合の利点と欠点を比較し、抜歯の必要性をしっかり検討することが重要です。
上の親知らずは比較的まっすぐはえてくることが多いです。上の奥歯は頬の筋肉が歯の側面に近接しているため、非常に歯ブラシを当てるのが難しく、虫歯になることが多い場所です。
抜くことは比較的容易なことが多く、痛みや腫れも少ないことが多いです。しかし、上の場合でも虫歯が大きくなってから抜こうとすると、つかんだり引っ掛けにくくなり、抜くことが難しくなることもあります。
下の親知らずは上の親知らずに比べると、まっすぐ生えてくることが少ないです。
上に比べて、唾液の浄化作用が届くため比較的虫歯になりにくいですが、歯肉がはれて痛みを出すことが多いです。
根の大きさや形態、そして顎の骨がかたいため上の親知らずに比べると抜くことが大変です。また周りの歯肉が厚いため、まっすぐ生えていても歯肉の切開が必要なこともあります。
親知らずの中で最もたちが悪いタイプになります。横に向いてうまっているため、歯ブラシはもちろんうがいで流すことも出来ないた め、手前の歯との間に細菌がたまってしまいます。そこから感染して、親知らずだけでなくその手前の歯まで、虫歯になったり、歯肉が膿んだりすることがあり ます。
抜歯の手順としては、歯肉を切開して開き、顎の骨を削り、歯を割って小さくしてとりだします。抜歯後は縫う必要があります。抜くと言うより摘出といった方がいいかもしれません。
それなりの口腔外科に対する知識、経験がないと難しい手術です。
右の親知らずを抜いたら、左の親知らずも抜かないといけませんか?
よく右の親知らずを抜いたら、左右でバランスが崩れるから左の親知らずも抜かなくてはいけないでしょうか?と質問されますが、全くそんなことはありません。 同様に上の親知らずを抜いたからといって、すぐに下の親知らずを抜く必要もありません。
親知らずが生えてきたせいで手前の歯がおされ、歯並びが悪くなるって本当?
昔は、こういったことが本や一部の歯科医の間で言われていましたが、現在多くの論文やレポートで、親知らずのせいで他の歯並びがかわることはないと報告されています。
抜歯の費用はいくらくらいかかりますか?
親知らずの抜歯は、完全に保険の範囲内でおこなえます。費用は抜歯の難易度によって大きくかわります。 通常の抜歯であれば、お薬代を含んで1000円〜2000円ですが、横に向いて埋まっている親知らずだと5000円近くなります。
親知らずの移植はおこなっていますか?
行っております。ただし、移植する親知らずと移植される側の歯根の形態や状態などの条件によって可能かどうかが決まります。費用も基本的には保険外診療となりますので、詳しくはご相談ください。
米野木歯科ではどんな親知らずでも抜歯しますか?
全体の90%は抜歯しますが、以下の場合のみ大学病院等の専門機関にご紹介させていただいております。
(1)心臓病や重度の糖尿病などの全身的なリスクが非常に高い方(通常の高血圧などは問題ありません)
(2)極度の歯科恐怖症で、抜歯時に全身麻酔が必要な方
(3)親知らずを抜歯する際、神経や血管を損傷する可能性が非常に高い場合