医薬品情報
| 総称名 | レスキュラ |
| 一般名 | イソプロピル ウノプロストン |
| 欧文一般名 | Isopropyl Unoprostone, Unoprostone |
| 製剤名 | イソプロピル ウノプロストン点眼液 |
| 薬効分類名 | イオンチャネル開口薬緑内障・高眼圧症治療剤 |
添付文書情報
| 販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|
効能・効果及び用法・用量
効能効果
緑内障,高眼圧症
用法用量
通常,1回1滴,1日2回点眼する.
使用上の注意
重要な基本的注意
本剤投与中に角膜障害があらわれることがあるので,霧視,異物感,眼痛等の自覚症状が持続する場合には,直ちに受診するよう患者に十分指導すること.
副作用
副作用発現状況の概要
総症例3,536例中470例(13.29%)に609件の副作用が報告された.主な副作用は眼刺激症状227例(6.42%),角膜症状181例(5.12%),結膜症状87例(2.46%),眼瞼症状31例(0.88%)等であった.
眼刺激症状の主なものは一過性眼刺激159件(4.50%),角膜症状の主なものは角膜びらん93件(2.63%),角膜炎85件(2.40%),結膜症状の主なものは結膜充血80件(2.26%)等であった.(再審査終了時)
その他の副作用
| 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明注) | |
| 眼 結膜 | 結膜充血,眼脂 | 結膜浮腫 | |
| 眼 角膜 | 角膜炎,角膜びらん,角膜点状混濁 | ||
| 眼 虹彩 | 虹彩炎、虹彩色素沈着 | ||
| 眼 眼瞼 | 眼瞼発赤,眼瞼炎 | 眼瞼色素沈着 | 眼瞼部多毛 |
| 眼 眼刺激 | 一過性眼刺激,灼熱感,異物感,眼痛,かゆみ | 異和感 | |
| 眼 その他 | 霧視 | 近見視力障害,複視 | 視力異常(視力低下,暗黒感,一過性青視症等),一過性近視 |
| その他 | 頭痛,頭重 | 頭部圧迫感,口腔内乾燥,鼻閉,舌先のしびれ,悪心,嘔吐,動悸 |
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,注意すること.
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
妊婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない.また,生殖毒性試験において器官形成期のラットの高用量群(5mg/kg/day),周産期・授乳期のラットの高用量群(1.25mg/kg/day)及び器官形成期のウサギの高用量群(0.3mg/kg/day)で流早産の増加傾向がみられた.]
授乳婦
授乳中の婦人に投与することを避け,やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること.[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている.]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない.(使用経験が少ない.)
適用上の注意
適用部位
点眼用にのみ使用のこと.
点眼時
原則として患者は仰臥位をとり,患眼を開瞼し,結膜のう内に点眼し,1〜5分間閉瞼して,指先で涙のう部を圧迫した後開瞼するよう指導すること.
容器の先端が直接目に触れないように指導すること.
その他の注意
本剤の保存剤であるベンザルコニウム塩化物による過敏症が知られている.
薬物動態
イソプロピル ウノプロストン点眼液0.12%を健康人の両眼に35μLずつ点眼し,血漿中及び尿中のイソプロピル ウノプロストンの脱エステル体濃度を測定した.血漿中では,点眼15分後に0.76ng/mLで最高に達した後,半減期14分で減少し,2時間後には定量限界以下となった.尿中では,定量限界以下であった.
(参考)
3H-イソプロピル ウノプロストンを白色ウサギに点眼したところ,速やかに眼内に移行し,放射能濃度は角膜内で点眼15分後に,房水内で30分後に最高に達した後,減少した.その他の眼組織内放射能濃度は15〜30分後に前部強膜,結膜,虹彩,毛様体,後部強膜,外眼筋,網脈絡膜の順で高かったが,以後経時的に減少し,24時間後にはほぼ消失した.また,水晶体,硝子体,視神経への分布は極めて少なかった.
有色ウサギの結果は白色ウサギと差がなく,メラニン色素含有組織への親和性は認められなかった.
ウサギに点眼又は静脈内投与,ラット及びイヌに静脈内投与後の主排泄経路はいずれも尿であった.
臨床成績
眼圧下降効果
総症例389例について実施された,ダブルマスク比較試験を含む臨床試験における,原発開放隅角緑内障を中心とする各種緑内障並びに高眼圧症に対する全般改善度は,改善以上(眼圧のoutflow pressureの下降率20%以上)68.1%(265/389),やや改善以上(10%以上)81.2%(316/389)であった[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10].(承認時:1994年7月)
| 例数 | 改善以上(%)*1 | やや改善以上(%)*2 | ||
| 総症例 | 389 | 265(68.1) | 316(81.2) | |
| 診断名 | 緑内障 | 285 | 188(66.0) | 223(78.2) |
| 高眼圧症 | 104 | 77(74.0) | 93(89.4) | |
視野への効果
正常眼圧緑内障患者48例,48眼に本剤単独1日2回6年間点眼を行った.全例視野変化解析で平均偏差(MD)のスロープが有意(p<5%)の視野障害進行眼は9眼(18.8%)であり,残りの39眼(81.2%)において視野障害進行が抑制された.全例におけるMDの年平均進行度は−0.31±0.54dBであり,進行9眼においては−1.09±0.57dBであった[11].
薬効薬理
眼圧下降作用
ウサギ,ネコにイソプロピル ウノプロストンを点眼した場合,速やかかつ持続的な眼圧下降作用が用量依存的に認められている[12].ウサギにイソプロピル ウノプロストン点眼液を1日2回,50日間反復点眼しても眼圧下降作用の減弱は認められていない[13].また,ウサギの水負荷眼圧上昇試験において,イソプロピル ウノプロストン点眼液は有意に眼圧上昇を抑制することが認められている[14].
緑内障及び高眼圧症患者においてイソプロピル ウノプロストン点眼液とピロカルピン点眼液1%の眼圧下降効果は相加的であると考えられた[18].
眼組織血流に対する作用
ウサギにイソプロピル ウノプロストンを点眼すると脈絡膜組織血流量を増加させることが認められている[19].
健康人に本剤を単回投与すると,網膜中心動脈・短後毛様動脈の最大流速・平均流速・最低流速[20],脈絡膜−網膜NB値(血流速度の指標)[21]及び視神経乳頭部・後極部網膜の血流[22]が増加したと報告されている.また,健康人に本剤を7日間又は21日間点眼すると,視神経乳頭[23][24]及び脈絡膜−網膜NB値[24]が増加したと報告されている.
正常眼圧緑内障患者に本剤を単回投与すると,短後毛様動脈の流速[25]及び視神経乳頭部・後極部網膜の血流[22]が増加したと報告されている.また,早期(湖崎分類I・II期)の正常眼圧緑内障患者に本剤を6カ月間点眼すると,眼動脈血流速度が増加したと報告されている[26].
BKチャネル活性作用
イソプロピル ウノプロストンおよびその活性体(脱エステル体)は,ヒト線維柱帯細胞において,BKチャネル(大コンダクタンスカルシウム依存性カリウムチャネル)に対し活性を示すことが報告されている[27][28].
作用機序
ウサギ,ネコにおいてイソプロピル ウノプロストン点眼液の投与後にトノグラフィーにより測定した房水流出率の増加が認められ,ウサギ,ネコ,サルにおいてイソプロピル ウノプロストン点眼液の眼圧下降作用はピロカルピンにより阻害されないことから,各種正常動物にみられるイソプロピル ウノプロストン点眼液の眼圧下降は,主経路における房水流出抵抗の減少が関与すると考えられる[30][31].
健康人を対象としたフルオロフォトメトリー試験及びトノグラフィー試験においてイソプロピル ウノプロストン点眼液の眼圧下降作用は主に副経路からの房水流出の促進によると考えられる[32][33].
緑内障・高眼圧症患者を対象としたフルオロフォトメトリー試験においてイソプロピル ウノプロストン点眼液の眼圧下降作用は主経路からの房水流出の促進によると考えられる[34].
有効成分に関する理化学的知見
包装
5mL
10瓶
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| 吉田祥子ほか, 上野生物科学研究所資料 |
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作業情報
| 改訂履歴 | 2014年4月 改訂 |
| 文献請求先 | 参天製薬株式会社 |
| お問い合わせ先 | 参天製薬株式会社 |
| 業態及び業者名等 | 製造販売元 販売元 |