裸足になって足の裏を見てみたら、ブツブツができていたり皮がむけていたり……。
歩くたびに痛いのも困りますし、靴や靴下を履いているときに痒くなるのも辛いですよね。
足の裏というと水虫がまず思い浮かびますが、それ以外にもトラブルを起こす原因はいろいろあります。
足の裏の皮のトラブルで考えられる原因について、症状別に見ていきたいと思います。
足の裏の皮が大変なことに!
足の裏の皮のトラブルで代表的なものが水虫です。
白癬菌は真菌(カビ)の一種で、ヒトの皮膚の角質層にも生息しています。
普段はお風呂で洗ったり、古くなった角質と一緒に剥がれ落ちたりするため症状が出ることはありません。
しかし、カビが好む環境(高温多湿)など一定の条件が揃うと感染して、足白癬を引き起こしてしまいます。
日本はもともと梅雨などで高温多湿になりやすいうえ、足は靴や靴下によって蒸れやすいため水虫になりやすいのです。
足白癬(水虫)
足白癬にもいくつかタイプがあり、強い痒みが出るものや皮がむけるものなど、症状が違ってきます。
足白癬は大きく分けると3タイプあります。
趾間型
足指の間にできるタイプで、いわゆる“ジュクジュク水虫”がこれに当たります。
薬指と小指の間にできることが多く、赤みを帯びて小さな水疱が出たり、白くふやけたり、ぽろぽろと皮がむけ落ちたりします。
強い痒みがあることもこのタイプの特徴です。
小水疱型
プツプツとした小さな水疱が足裏や足指の間にたくさんできます。
痒みはある人とない人がいて、水疱がつぶれると皮膚がカサカサしてきて皮がむけることもあります。
角質増殖型
足裏の皮が厚くなってガサガサとするのが特徴で、一見すると水虫だとは思わずに治療が遅れるタイプです。
一般的な水虫が湿度の高くなる夏に悪化するのに対し、このタイプは冬に乾燥によって悪化することが多く、硬くなった皮膚がひび割れることもあります。
人にうつる?
結論から言うと、足白癬はうつります。
足白癬の人から剥がれた皮などには白癬菌が生息していて、それが他の人の裸足に触れることで感染します。
もちろん洗うなどすれば落ちるのですが、お風呂のマットやトイレのスリッパなどは湿度が高い状態になっていて菌が繁殖しやすいので、できれば共有するのは避けたいですね。
足白癬の治療法
足白癬は原因が真菌なので、抗真菌薬を使用します。
市販薬でも水虫の薬として液剤やクリーム、軟膏、スプレーなどたくさん出ています。
市販薬を利用するときは自分の症状に合ったものを選び、しばらく使っても良くならなかったり逆に悪化したりした場合には病院を受診するようにしましょう。
病院でも抗真菌薬の塗り薬が処方されることが多いのですが、角質増殖型の場合は外用薬だけでは治らないことも多く内服薬が必要になってきます。
薬は症状が消えてからも1~3か月は使用し、菌が完全にいなくなるまで根気強く治療を続ける必要があります。
薬の使用方法や止めるタイミングなどは医師の指示を仰ぎましょう。
乾燥と清潔が大事
足白癬の原因となる白癬菌(カビ)は高温多湿を好みます。
菌の増殖や感染を防ぐためにも、可能な限り靴の蒸れ対策などはしていきたいですね。
お風呂では足指の間もしっかり洗い、あがったらタオルなどで拭いてよく乾かすことが大切です。
足の裏の皮が硬くなってきた
うおのめ、たこ
足の裏の角質が増殖することで分厚くなる「うおのめ」と「たこ」。
増殖が深部へ向かって進む場合には「うおのめ」、表面へとどんどん増殖していく場合には「たこ」と呼ばれます。
うおのめは痛みがある
うおのめは硬くなった角質にくさび型の芯ができ、それが深部で神経に触れると痛みが出ます。
そのため足の裏を押したり、歩いて体重がかかったときなどに痛みがあるため不便が生じてしまいます。
原因は靴や歩き方
うおのめやたこができるのは圧迫や摩擦によります。
合わない靴を履いていて締め付けがきつかったり、逆に靴の中で足が動いていたりするのです。
女性の場合はヒールのある靴や、裸足で履くサンダルなどにも注意ですね。
また足裏に負担のかかる歩き方や、片足重心も良くありません。
それに加え、冷え性など血行不良で新陳代謝が悪くなっていることも、要因として絡んできます。
うおのめやたこの対処法
市販薬でも液剤や絆創膏タイプで売られているサリチル酸。
サリチル酸は角化した皮膚を白くふやけさせる作用があり、柔らかくなったところを削っていきます。
ただし自分で無理に削ったりすると危険なこともあるので、病院での治療も考えましょう。
病院では液体窒素などを使い、自分で行うよりも早く確実に処置してくれます。
いぼの可能性も
うおのめやたこと思っていても、実はウイルスが原因のいぼであることもあります。
この場合は原因となっているウイルスに効く薬を使用しないと治らないうえ、削ったりすると感染が広がってしまうこともあるので注意しましょう。
足白癬(水虫)の「角質増殖型」
足白癬の角質増殖型では足裏の皮が分厚く硬くなり、冬になると乾燥によりひび割れて出血することもあります。
一般的な水虫と比べ爪水虫も合併しやすく、塗り薬だけでは治らないことも多いので、病院で内服薬なども処方してもらう必要があります。
掌蹠角化症
掌蹠角化症という病気は難病指定されていて、掌(手のひら)蹠(足の裏)の皮膚が厚く、硬くなります。
一般的には遺伝による先天性で、子供の頃から発症します。
いくつかの分類があるのですが、なかには歯周病や心筋症、心肥大、難聴などを合併するものもあります。
根本治療はなく、サリチル酸ワセリンを使って厚くなった皮膚を除去したり、症状を改善させる内服薬などを使用して治療していきます。
足の裏の皮がむける
掌蹠膿疱症
手のひらや足の裏に膿疱(膿を持ったブツブツ)ができるこの病気は、はっきりした原因はわかっていません。
喫煙者に多いことから、ニコチンが症状を悪化させるとされています。
ほかには慢性的な化膿性病巣(扁桃腺炎・蓄膿症・歯槽膿漏など)のある人や、金属アレルギーの人も発症しやすいようです。
膿疱の中にウイルスや菌などは含まれていません。
膿疱のほか、皮膚がガサガサして赤みをもって痒くなることもあり、水虫と似ているため皮膚の一部を顕微鏡で見る検査をして(白癬菌があるかどうか)判別が必要になることもあります。
根本的な治療法はなく、炎症を抑えるステロイド外用剤などの対症療法が中心となります。
1~3割の人が骨や関節にも炎症を起こし、鎖骨や腰に強い痛みを感じることもあります。
汗疱
足の裏には汗腺が多く、汗をかきやすい部位とされています。
汗腺が詰まり汗が外に排出されないと、皮膚の中で炎症を起こして小さな水ぶくれができることがあります。
足の裏にできた水ぶくれは、2~3週間でポロポロと剥がれてきます。
汗疱は痒みがないことが多いのですが、強い痒みがあったり、何度も繰り返すという場合には「異汗性湿疹」になっていることもあるので、病院で診てもらうようにしてください。
足白癬(水虫)の「小水疱型」
プツプツとした小さな水疱が出て、赤く腫れたり皮がむけたりすることもあります。
水疱は破けると中から液が出てきますが、その液に白癬菌は含まれていないとされています。
しかし、破けた傷から雑菌が入り込むこともあるので、むやみに水疱をつぶすのはやめましょう。
足白癬(水虫)の「趾間型」
水虫患者のなかでも一番多いタイプとされる趾間型は、強い痒みが出ることも多く、足指の間が赤くなったり白くふやけたりします。
足裏の皮がポロポロと剥がれることもあるのですが、その皮には白癬菌が含まれていて、触れた人の足裏に感染することもあるので注意しましょう。
皮がむけるその他の原因
乾燥
足の裏は、汗腺は多いですが皮脂腺は少なくなっています。
そのため冬になると乾燥しやすく角質が厚くなり、ひどいとひび割れを起こします。
靴下を履こうとしたらガサガザするなんていうことにならないように、冬は保湿ケアが必要になりますね。
夏は蒸れ防止や直接に靴下を履くこともできますが、季節に合わせた
スポーツで
テニスやバドミントンなど、勢いよく足を踏み込む競技をしていると足裏の皮がむけやすいという人がいます。
原因として考えられるのは重心の使い方。
筋力に頼った踏み込みをしていると、足裏への負担も大きくなってしまいます。
もしくは靴が合っていなくて、きつくて圧迫されていたり、ゆるくて足が動くため無理に踏ん張っているということなども考えられます。
さいごに
足の裏の皮膚は全体重を支えるため、ほかの部分と比べて角質が厚くなっています。
しかし汗腺が多く皮脂腺が少ないという特性上、夏には蒸れやすく、冬には乾燥しやすくなっています。
足の裏にトラブルがあると、立つにしても歩くにしても不便が出てきてしまいますよね。
自分でできるケアはしっかりと行って、なにかあれば早めに病院で診てもらうようにしてください。