概要
腔ケア用に開発した湿潤ジェルです。口腔環境を守り、口腔機能の向上に効果を発揮します。
不要な添加物を含まず、また無色透明・無味無臭ですので安心・安全にお使い頂けます。
滑らかで塗布・回収に優れた水溶性ジェルです。スポンジブラシ(ビバくるりん等)との併用でマッサージにも使用できます。
内容量
120g
医療機器承認番号
OralStudio製品レビュー
ビバジェルエットは、要介護高齢者や有病者のための口腔内保湿ジェルとして認知されていますが、一般外来においても有用性は高いと感じます。以下に臨床家視点の製品概要を示します。
■ 高齢者の口腔ケア用ジェル?
ビバジェルエットは、要介護高齢者に対する口腔ケアジェルとして全国の医療機関や介護施設で使用されています。一般歯科ではなじみが少ないかもしれませんが、既に在宅歯科診療や病院歯科では必須アイテムとなってきています。
【口腔ケアにビバジェルエットを使用する理由】
・ 口腔乾燥を患った方の口腔粘膜はデリケートなため、ジェルを併用してケアすることで粘膜の負担を軽減することが可能
・ 日常的に口腔粘膜を適度に保湿することにより、汚れの付着を抑制できる
当製品は口腔内環境を可能な限り保湿という観点で保善することを目的に開発されたと聞いております。
■ 一般外来での活用法 【患者さんの日常生活に対する一助として】
次に、私の臨床において最も助かっているのが「義歯患者さんに対する一助」としてのビバジェルエットです。適合良い義歯では義歯安定材等は不要ですが、時間帯によっては唾液分泌量が減少し、義歯に違和感を覚える方はたくさんおられるようです。
ですから「適合は良いが不定愁訴があるな」「全身疾患による唾液分泌低下の恐れがあるな」と感じた際は、まず小さなサイズのビバ・ジェルエットをお渡しして様子を見て頂きます。ほぼ全ての患者さんが満足され、大きなサイズに移行されます。
この結果、医療的には義歯使用が快適になるため、全身栄養状態の向上にも寄与すると考えられます。
■ 一般外来での活用法 【義歯治療の快適さを上げる一助として】
患者さんにとっては、治療が終わり診療室を出られる際に、どれだけ「快適になった!」と感じるかが重要だと思います。このような観点から、私は、義歯治療終了後に義歯をお返しする際に小指の先ほどのジェルエットを義歯内面と表面に塗布してお返しします。
■ 一般外来での活用法 【その他】
その他の当院での使用方法についてご紹介します。
・ 治療前口唇にジェルエットを塗布
・ バキュームによる極度の口腔粘膜を保護するため、治療前に塗布
・ バキュームチップの先端に塗布しておくことで粘膜とのあたりを和らげる
などがあります。
■ Tips
・ ケアの際、痰が固まったものを溶かすために必要な時間=5分程度でOK
・ 塗りすぎ注意。
・ 流れが良いので咽頭部に溜まってしまう。
・ 薄く塗布すること、前部に塗ることを心がける。
・ 量はオーラルバランスの3倍。
・ 50、60歳ぐらいの方に対するQOLグッズとして使用することで、クリニックのイメージが変わる。
メーカー提供製品解説
口腔ケア用に開発した湿潤ジェルです。
口腔環境を守り、口腔機能の向上に効果を発揮します。
不要な添加物を含まず、また無色透明・無味無臭ですので安心・安全にお使い頂けます。
滑らかで塗布・回収に優れた水溶性ジェルです。
スポンジブラシ(ビバくるりん等)との併用でマッサージにも使用できます。
(回答には、鶴見大学歯学部高齢者歯科学講座 菅先生のご協力を得ました)
Q1:ケア前に塗布する方法(スポンジブラシに塗布・歯ブラシに塗布・直接?)はどうすべきか?
粘膜への塗布は、スポンジブラシが薄く均一に塗布できることから推奨できます。
残存歯のケアの場合は、歯ブラシで塗布しながらブラッシングをするのが効率的だと考えています。口唇、口角への塗布は指で直接塗布することをお勧めします。
Q2:塗布後どの程度放置すればよいか?
ビバ・ジェルエットは、「常時の保湿」が口腔ケアの前提条件である、というコンセプトで開発をしています。
後出の剥離上皮の除去や乾燥状態の舌ケアの場合は別ですが、薬効ではないので、塗布後放置することに特別の意味はありません。塗布して余分な分を除去することで、4~5時間程度の保湿効果が期待できますので常に保湿した状態を得られるようにプランニングを行ってください。
Q3:塗布し、3分程度放置したのだが、いまいちきれいにとりづらい。何が悪い?
保湿剤を使用して剥離上皮を除去する際、強固な剥離上皮であれば10~15分放置して下さい。
また、口腔ケア方法を改善する事も1つの方法だと考えます。ケアして放置するのではなく、常に保湿された環境(常時の保湿)を創り(口腔環境の改善)、粘膜の状態を良い状態に保つことで(口腔環境の維持)日常のケア(口腔衛生)を効果的かつ効率的に提供できると考えると良いと思います。
また、塗布するだけでなくスポンジブラシ等で積極的に刺激を与えることで(口腔機能の向上)リハビリテーションの効果も狙ってゆきましょう。スポンジブラシ(ビバくるりん)で保湿剤ビバ・ジェルエットを塗布することで2次的に口腔リハビリを行っている状態になります。廃用症候群のKrの場合、上記の事を行う事で、唾液が出るようになるといったという例もあります。
Q4:保湿剤を塗布し、湿潤した痂皮を除去する際にスポンジブラシを使用するとうまく絡み取れないことがある。どうすれば、良いのか?
湿潤させた剥離上皮はスポンジブラシ(ビバくるりん)のスポンジの角を使って手前に引くようにして剥離させ、次にスポンジブラシ(ビバくるりん)を回転させて絡め取るようにするといいと思います。
Q5:ガーゼでケアする場合、ガーゼは湿らせたほうが良いのか?
ガーゼを湿らせ、水滴が垂れない程度にかるく絞って使用してくださいすると良いと思います。
Q6:スポンジブラシを使用した場合、かなり頻回にわたってブラシを洗わないといけない。何か良い手は無いか?
粘膜が乾燥状態で、剥離上皮の堆積が残っているとスポンジブラシは汚れます。
ケア開始初期にはスポンジブラシはどんどん使い捨てましょう。(本来は1回使い捨ての道具ですので)しかしコストの問題を考えると、手間になってしまいますが、頻繁にスポンジブラシを洗う事をお勧めします。
口腔環境が整い始めると一回にケアする汚れは劇的に減少しますのでブラシの汚れは減少します。
Q7:舌ケアを行う場合、舌になかなかジェルエットが浸透しない気がする。これは仕方が無いことか?もしくは、使用する舌ケアグッズが悪いのか?
常時の保湿がまだ確立されていない場合このような状態になります。ケア時のみビバ・ジェルエットを塗布しても効果は低いので、1日3~4回(1日3回のブラッシングの事を考え、当社ではジェルエットの塗布回数を前者のようにしました。)の常時の保湿が重要になってきます。
ケア後に保湿目的で塗布したジェルエットが舌を常に保護している状態を保つようにしてみてください。舌が動く患者さんの場合、ジェルがこすれ落ちて部分的に乾燥してしまうこともよくあります。よく観察する事をお勧めします。
Q8:易感染性の患者の場合、湿潤させきれいにケアをした後、口腔内を一度消毒したい。何が適当か?
保湿からはじまる口腔ケアが達成されると、粘膜上の菌数が検出限界以下に抑えられ、(特にCandida-albicansですが)静菌的な環境を創ることができます。←現在データとして鶴見大学で研究中
当研究室では口腔ケアに消毒薬を用いないほうが良いと考えていますが、どうしても使用する場合にはできるだけマイルドなものを使用するのが良いと考えています。
Q9:咽頭部に付着した痰を除去する場合、スポンジブラシもガーゼもなかなか届かない。届かせようとしたら嘔吐反射が起こる。どのように対応すべきか?
ビバくるりんのような柄が長く、弾力の高いスポンジブラシが適すると思いますが、摂子(大型ピンセット)を使って小折ガーゼにてケアする方法もあります。
嘔吐反射は誰にでもおこる反射なのでしかたがありませんが、ジェルをそっと塗布して湿潤状態にすると刺激少なくケアできます。
Q10:ICUや慢性期病棟において、日常的に口腔ケアする場合、一番重要なことはかかる時間とその効果である。高度口腔乾燥の方に対する一連のケアの流れを動画で見たい。また、かかる時間のベースラインが知りたい。さらには、ご提案のケア方法における効果を知りたい。
動画は現在企画中で、DVDで配布できるようにしたいと考えています。
タイムスタディですが、現在は実験的なデータしかありません。臨床的なタイムスタディを計画しておりますので、ぜひ、ご協力をお願いいたします。看護研究には積極的に取り組みたいと考えています。ご連絡をお待ちしています。
立場や年齢を超えて専門家間で情報を共有しましょう。