- ミネラルコスメブランド社長の北島さんが語る「オーガニックがもたらす女性の美しさ」
- テーマ:化粧品とオーガニック
- 世界で初めて日本人女性のためにミネラルファンデーションを開発した「MiMC(エムアイエムシー)」の美人社長、北島さん。開発者であり、経営者であり、母であり……そして、オーガニックに対しても造詣が深い彼女が、日々大切にしているものとは?
- オーガニックコスメとの相性もよく、肌に優しいミネラルコスメ。ここ数年でビューティ業界における確固たる地位を確立しています。さまざまなブランドがあるなかでも、MiMCは群を抜いていると言えるでしょう。日本人女性のために世界で初めてミネラルファンデーションを開発したのが2007年。そこから「メイクでスキンケア」というコンセプトを掲げ、「肌に対してプラスになるものしか商品化しない」「メイクアップは女性を美しくするもの」というこだわりをもって走り続けてきたブランドです。ファンデーションなどのベースメイクはもちろん、不可能と言われていたマスカラやアイライナーも発売。最近は、独自の視点でスキンケアラインの開発にも着手しています。
北島さんは、すべての商品の開発を手がけます。「メイクアップは肌に負担をかけるもの」「ナチュラルな化粧品は発色がイマイチ」といった従来の常識をことごとく覆し、誰も見たことのないような商品を生み出し続けているのです。
—北島さんは、もともと化粧品の開発を志していたのですか?
北島:「そうではないんです。実は化学者になりたくて、ノーベル賞を狙ってました。(笑)でも、ある日突然化学物質過敏症というアレルギー体質になってしまい……。化学者が過敏症では成り立ちませんよね。(笑)諦めざるを得ませんでした。しかも、そのアレルギーで本当にお肌がボロボロになってしまって、自分に自信が持てないという経験をしました。そこから『美容と健康』に興味を持つようになったんです。そして、ナチュラル系化粧品会社に入社。そこで『正食(マクロビオティック)』『ヨガ』『オーガニック』『寺断食』といったことを知りました。」
—化学物質過敏症……。そんな経緯があったんですね。肌がボロボロだったなんて、今の北島さんからは想像できませんね。
北島:「オーガニック&ナチュラルコスメを、それ以来ずっと愛用していますから。オーガニックコスメのすごいところは、『全体(SOUL&BODY)』に働きかけるところです。屋外、特に自然のなかでヨガをするとき、自分がそこに同化して、自然の一部であることを感じますよね。オーガニックコスメも同じ。自分の一部になるように、潤い馴染んでいきます。」
—心身に同化して、自分の要素になっていくんですね。
北島:「そう。それから、不自然な無理や頑張りがないところも魅力。甘やかされ過ぎない環境に置かれたお肌は、細胞として活発に活動しはじめます。オーガニックコスメは肌を育ててくれるんですよね。」
—そこに魅了されているわけですね。
北島:「魅了され続けています。(笑)コスメに限らず、オーガニックにはいつも『感動』があります。それも、一瞬で終わるものでは決してない。野菜を重ね煮したスープの、口の中で変化してゆく深い味わい。雑穀を噛みしめるほどに訪れる、味や触感の楽しい変化。落ち着きと覚醒を同時にもたらす、オーガニックアロマオイル。その背景には、自然と人の織りなす『ストーリー』があります。土との対話がなされ、生産者の魂が入り、愛をいっぱいに内包しているということですね。それが感動をもたらしてくれるのだという確信があります。」
—北島さんは凝り性で、オーガニックについてもかなりのマニアと伺っています。
北島:「もともと、とことん突き詰めないと気が済まない性格。興味を持って、いいと思ったものは片っ端から試しまくります。(笑)オーガニックとは何ぞや? という問題も、本場のアメリカに行かなきゃはじまらないということで、渡米したくらいです。ちなみに、そのまま8年住んでいました。(笑)」
—えーっ! 長い!!!
北島:「帰国するとき、息子は6歳になってましたね。(笑)結論として、オーガニックってライフスタイルだなぁ、って。食事やお菓子、歯磨き、バス製品などは、日本に戻ってきてからも、すべてアメリカンオーガニックがベースです。USDAなどの認証付きビオワインも、基本30本は常備!(笑)この探究心がなかったらMiMCの商品は生まれていませんね。」
—MiMCの処方はすべて北島さんが組まれているんですよね。
北島:「そうです。MiMCは、肌にいいものだけを使いたい。だから、いままで不可能だと言われていたことばかりに挑戦しています。しかも妥協は絶対にありえないので、ひとつの商品の開発に3年かかるなんて当たり前、営業や研究者泣かせかもしれません。(笑)」
—その姿勢からすばらしい商品が生まれているわけですね。植物原料はオーガニックなものにこだわっていますか。
北島:「もちろんです。オーガニック植物は、生命力を最大限に使って生き伸びています。そのエネルギーを肌に同化させたいという想いがありますね。大学時代の教授もよく言っていましたが、自然界の法則というものはとにかく偉大。あらゆる有機・無機化学反応を周知した化学者であればあるほど、この見解に達します。どんな最新の化学技術を持っても、生命体の酵素による化学反応には全く及びません。とても精密で確実な化学反応を行う生命体なのに、環境によってどんどん変化させて化学反応の制御も行う、一見真逆なことをコントロールするという素晴らしい柔軟性もあります。環境によって変化できるわけだから、見た目が似ていても、オーガニックな植物とそうでないものの中身——つまり組成や含んでいる化合物は、まったく異なっています。やっぱり、オーガニックなものを使いたいですね」
—こういう話ってイメージで語られることが多いから、化学者であればあるほど、というのは重みがありますね。
北島:「ただ、オーガニック原料を使えばいいという話でもなくて……。というのは、オーガニック植物はその変化が奔放すぎて、原料としてのロットぶれ(※収穫時期や栽培した場所などによって、香りや粘性、組成などが変わってしまうこと)がすごいんですよ。メイクは、美しい仕上がりが重要なポイント。前回の製品はすごく伸びがよかったのに、今回は植物オイルの特徴で、『伸びやつきが悪いです』となってはまずい!(笑)原材料選びは、オーガニックがいい場合/そうではない場合を処方組みの際に慎重に考えて、選んでいっています」
—なるほど。たしかに、メイクアップ製品は色や質感が一定していないと困りますね。
北島:「そうなんです。天然のものばかりを使っているので、その確認には細心の注意を払っています。テクスチャーや色確認はほぼ毎日、何度も何色もチェックしますので、色ごとに手に塗付しては洗ってと肌を酷使しています。その際に、テラクオーレのネロリのハンドクリームが大活躍! 塗ったハンドクリームがしっかりとお肌に浸透しないと、カラーがオイルで湿ってしまってちゃんとチェックできないのですが、テラクオーレのハンドクリームは、本当に馴染みがよくて。肌の表面はさらっとするのにお肌の中はしっとりします。塗って、洗って、塗って、洗って、塗って・・・と、毎日、本当にお世話になっております。」
—ありがとうございます! 最後に、MiMCとして、今後挑戦していきたいことなどあれば教えてください。
北島:「MiMCは、健康的に美しく活動したいと願う女性のためのブランドでありたいと思っています。『ひとりの女性』『妻』そして『母親』……女の人は、そういった変化を自分で選び決めることができますよね。その選択にはとても決心が必要で、体の変化はもちろん、時間の使い方も男性以上に激変します。でも、健康的な美しさを持つ女性が元気に活動すると、間違いなく家庭は明るくなります! そして家庭が明るくなると、社会も明るくなる。私はそう信じています。だから、そんな女性たちをサポートしたい。MiMCの使命は、『最高品質のナチュラル&オーガニックな素材』に『最先端のサイエンス&テクノロジー』のエッセンスを取り入れること。そうしてできたMiMCのメイク商品は、天然とは思えない美しいカラーバリエーションやテクスチャーを実現できております。もっとこういう商品があったら、というお声は沢山いただいておりますので、メイクブランドとしての商品をもっともっと充実させ、さらに将来は、同コンセプトのインナービューティやライフスタイルについてもご提案できるようになりたいと思っています。」
(取材:AYANA)
化粧品メーカーにて商品開発・店舗開発を経験後、ライター・プランナーに。ブランド開発、販促プランニング、書籍執筆等の幅広い分野でホリスティックビューティに関わる。得意分野はオーガニックコスメ、メイクアップ、アーユルヴェーダ。