治っては再発を繰り返すアゴの吹き出物
ホルモンバランスが崩れやすい思春期になると気になり始めるのがニキビではないでしょうか。ニキビがひとつできただけで男子も女子も大騒ぎしていたものです。とくに皮脂の多いおでこから鼻、顎先にかけてのTゾーンに脂が溜まらないように油取り紙を常備して少しでも汗をかいたらすぐに拭き取っていたはずです。
大人になりホルモンバランスも安定してくると、思春期の頃に比べるとTゾーンのニキビは減少してきますが、今度はなぜかアゴのUゾーンに吹き出物ができてきます。「大人ニキビ」とも言われ、何度もしつこく再発を繰り返し、跡が残るこの吹き出物に悩まされる人も多いのではないでしょうか。
■顎先の吹き出物は「赤ニキビ」と「しこりニキビ」
アゴにできたニキビを憎々しげに睨むついでによく観察してみてください。おそらくそのニキビは真ん中に白い塊があるものと、全体が赤くぷっくりとしているものの二種類あるのが分かるはずです。
真ん中に白い膿ができているニキビが「赤ニキビ」です。これは毛穴に皮脂が詰まり、その中でニキビの原因となる「アクネ菌」が増殖しています。さらに炎症して膿が溜まっているため白く見えるのです。もう一つは芯が見えず、皮膚の奥に雑菌が溜まってしまいニキビになってしまった「しこりニキビ」です。
■しこりニキビは治りづらく再発を繰り返す
二種類の「しこりニキビ」はとにかくしつこく、治ったかと思って油断しているとまた再発し、また治っかと思ったらまた再発と何度も繰り返しニキビが出てくるという、なんともありがたくない特徴があります。
これは皮膚の奥に雑菌が溜まっているため表面から治すことができず、治ったように見せておいて実は隠れているだけというケースが多いため、何度も再発を繰り返してしまいます。
アゴにニキビができる原因は?
■皮脂が過剰に分泌されている
ニキビと切っても切り離せないのが顔の皮脂です。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりニキビができやすくなってしまいます。しかし、皮脂が多いからと言って全てを取り除こうと洗顔を何度も繰り返すと、今度は皮脂が無くなりすぎてニキビの原因になってしまうのです。
■ストレスが溜まっている
社会人になると嫌な相手とも仕事をしなければいけませんし、失敗すれば同僚にまで影響を及ぼしかねないので責任も重大になってきます。そんなストレス社会の中に身を置けばストレスが溜まってしまうのも無理はありません。そして、このストレスこそが大人ニキビの最大の原因だと言われているのです。
一見するとニキビとストレスには何の関係もないように思えますが、実はストレスを感じることで男性ホルモンやノルアドレナリンの分泌量が増えます。これらの分泌量が増えることで皮脂も増加しニキビができやすい肌環境が作られると言われています。
■角栓が毛穴を詰まらせてしまう
男性ホルモンが分泌されると角化異常(角化不全)を引き起こし皮膚が固くなってしまいます。すると毛穴が縮小してしまい、角栓がその毛穴を塞いでしまうのです。毛穴が塞がれると皮膚の奥に雑菌が溜まりやすくなってしまいニキビが出来やすくなります。
■ホルモンバランスが崩れている
皮脂を増加させてしまう男性ホルモンと、皮脂を減らし肌に潤いをもたらしてくれる女性ホルモンの「エストロゲン」ですが、これらのホルモンが正常にはたらいていると皮脂の量も適量で、なおかつ肌に潤いがあるベストな状態を保つことができます。
しかし、生理など様々な要因でホルモンバランスが崩れると、皮脂を過剰に分泌したり、皮脂の分泌を抑えすぎて乾燥肌になったりとニキビができやすくなってしまいます。
■肌が乾燥すると皮脂が増加する
肌が乾燥していると肌のバリア機能が低下し、角栓による毛穴づまりをおこしやすくなります。さらに肌表面を守るために皮脂が過剰に分泌されるのです。毛穴が詰まっている上に皮脂が分泌されるのですからニキビができるのは当然のことです。
また、皮脂が気になるからと言ってゴシゴシを洗顔するのは間違ったスキンケアです。皮脂は本来肌を守るために分泌されるものです。それを全て取り去ってしまえば乾燥してしまいかえってニキビを出す結果になってしまいます。
アゴのニキビを治す対処法は?
■男性ホルモンの分泌を抑える
ニキビの原因となる皮脂を分泌させる男性ホルモンを抑えてあげる必要があります。そのためには男性ホルモンを分泌させる原因を把握し、それを改善しなければいけません。
■ストレスを溜め込まない環境づくり
ストレスが溜まってしまうと男性ホルモンが分泌されて皮脂が増えてしまいます。そこで、ストレスを溜め込まない生活を心がけましょう。そうは言ってもこの現代社会でストレスを遠ざけることはほぼ不可能です。そこで、ストレスを解消する趣味をもつなどリラックスできる環境を作りましょう。
■睡眠をしっかりととる
睡眠不足はお肌の大敵と言われますが、まさにその通りです。眠ることで成長ホルモンが分泌されて肌の代謝が活性化し、美肌を保つことができます。しかし、睡眠不足になると代謝が悪くなり肌が荒れたり血流が悪くなって目の下のクマが目立ってしまいます。
これらが重なるとストレスに感じてしまい、男性ホルモンが過剰に分泌されて皮脂まで増えてしまいます。この悪循環を断つためにも、夜はしっかり眠るようにしましょう。
■洗顔をしすぎず保湿をする
顔の皮脂を取りたいからと、強い力でゴシゴシと擦ると肌を傷つけてかえってニキビができやすい肌環境を作ることになります。石鹸や洗顔料をよく泡立てて、できるだけ指が触れないように優しく洗いましょう。
また、1日に何度も洗顔をすると、綺麗になるどころか肌の保湿に必要な皮脂まで落としてしまいます。洗顔は基本的に朝と夜だけにした方が良いでしょう。さらに、洗顔後は美容液や保湿液でしっかりと保湿してあげるようにしましょう。
■バランスの良い食生活を心がける
仕事で疲れて夕食の準備をするのが億劫だからとコンビニ弁当やカップラーメン、外食ばかりをしていると栄養のバランスはすぐに崩れてしまいます。そんな生活を続けていれば肌はボロボロになってしまうでしょう。
糖質や脂質ばかりを取るのではなく、タンパク質や食物繊維、各種ビタミンをバランスよく取ることで肌を美しく元気に保つことができるのです。
体の健康が肌の健康にも繋がります
健康でいることが美肌をキープする最良の手段です。バランスの悪い食生活や、睡眠不足の生活を続けていればストレスも溜まりニキビができやすい肌環境を作ることになってしまいます。
沢山遊んでストレスを解消し、バランスの取れた食事をしたら、あとはぐっすりと眠って肌を元気にしてあげてください!