男性の大人ニキビは、女性よりも皮脂が活発なので、女性の大人ニキビより深刻。
大人ニキビが出来た時は、早めの対処が重要です。今回は悩める男性の大人ニキビの治し方のうち、効果のある薬についてお伝えします。
ニキビの薬の種類とは?
ニキビ治療薬には、薬局やドラックストアで購入できる「市販薬」と医師の処方箋がないと買えない「処方薬」があります。
処方薬
処方薬は、「医療医薬品」と言い、厚生労働省が認可し、処方薬を取り扱っている薬局やドラックストア内の薬局で医師の処方箋と引き換えに、薬剤師が処方する薬です。
市販薬
市販薬は、薬局やドラックストアで一般に販売され医師の処方箋がなくても購入できるOTC医薬品と医薬部外品があります。
OTC医薬品のなかには、副作用のリスクにより4分類に分かれていますので、それぞれの医薬品について説明します。
要指導医薬品
要指導医薬品は、OTC医薬品として初めて市販薬として販売される薬で、薬剤師が購入者に対し直接書面で薬剤情報の提供を行い販売することを義務化しています。
第1類医薬品
第1類医薬品は、副作用や薬の飲み合わせなど特に注意が必要な薬で、薬剤師が直接、購入者に対し書面で情報提供を行い販売することを義務化しています。
そのため、薬剤師の説明を聞かずに購入することはできません。
第2類医薬品
第2類医薬品は、副作用や薬の飲み合わせなどに注意が必要な薬で、薬剤師や登録販売者が取り扱える薬で、購入者に対しての情報提供は努力義務となっています。
また、かぜ薬や解熱剤、鎮痛剤など繰り返す症状について指導などを行うこと事が必要な薬は、指定第2類医薬品として取り扱っています。
第3類医薬品
第3類医薬品は、副作用や薬の飲み合わせなどの項目で、第1類医薬品や第2類医薬品以外の一般用医薬品となり、特に薬についての情報提供を行わなくても良い薬です。販売の取り扱いは、薬剤師か登録販売者のみです。
市販されている大人ニキビの薬は、第2類医薬品や第3類医薬品が多くなっています。
大人ニキビの薬の種類
大人ニキビの薬には、医療機関で処方される医療医薬品と薬局・薬店、ドラックストアで購入できる一般医療品、漢方薬の3種類があります。それぞれのニキビ治療薬について紹介します。
市販のニキビ治療薬:塗り薬
市販のニキビ治療薬には、ニキビに直接塗布する塗り薬と経口薬の飲み薬の2種類があります。
また、塗り薬は、皮膚疾患全体に効果のある薬やニキビと吹き出物に効果のある薬、ステロイド剤と抗生剤が配合されている薬があります。代表的な薬を上げてみましょう。
オロナインH軟膏:第2類医薬品
オロナインH軟膏は、湿潤していない炎症性のある皮膚疾患(ニキビの他、ひび、あかぎれなど)に効果があります。
有効成分は、消毒液にも使用されている「クロルヘキシジングルコン酸塩液」になり、殺菌消毒作用によりニキビの炎症を抑えます。
ペアアクネクリームw:第2類医薬品
白ニキビや赤ニキビと吹き出物に効果があります。
有効成分は、抗炎症作用によりニキビの赤みを抑える作用のある「イブプロフェンピコノール」と、殺菌作用によりアクネ菌の増殖を抑える作用の「イソプロピルメチルフェノール」が配合されています。
テラ・コートリル(医薬品):指定第2類医薬品
抗炎症作用のあるステロイド剤の「ヒドロコルチゾン」とグラム抗菌作用の抗生剤の「オキシテトラサイクリン塩酸塩」を配合した化膿を伴う湿疹や皮膚炎に効果を発揮しますが、効果や効能欄には、ニキビの表記がありませんが、赤ニキビに効果的だと言われています。
塗り薬の中には、思春期ニキビを対象とした硫黄成分が配合されている場合があります。
硫黄成分は肌の乾燥を招きますので、大人ニキビの場合には、インナードライの原因が多いため不向きです。購入する時には、成分を必ずチェックしましょう。
市販のニキビ治療薬:飲み薬
市販薬の飲み薬には、医薬品と違い、何種類かの有効成分が入っている配合剤になります。そのため、処方薬と違い何種類も飲む必要がないので手軽です。
各メーカーからニキビや吹き出物などを対象とした市販薬が出ていますが、大人ニキビに効果のある薬を紹介します。
ペアA錠:第3類医薬品
大人ニキビ用の市販の飲み薬で、ニキビや肌荒れに効く成分が配合されています。大人用なので、15歳以上でないと服用できません。
飲み薬なので、直接ニキビにアプローチするのではなく、体の中からニキビの有効成分を補給する目的になりました。
- グルクロノラクトン…体内の不要物を解毒・排出作用があり肝臓の働きを補助します。
- L-システイン…肌の新陳代謝を活発にし、ターンオーバーを正常にします。
- ビタミンC…メラニンの過剰生成を抑止し、沈着したメラニンを薄くします。
- 生葉ヨクイニン…ニキビや肌荒れを改善する作用があります。
- ビタミンB2とビタミンB6…脂質や蛋白質の代謝を正常にし、ターンオーバーを整えます。
医者から処方されるニキビ治療薬
医者から処方されるニキビ治療薬の中で、飲み薬で多い組み合わせは、抗生物質とビタミン系になります。
また、塗り薬は2015年からあたらしく有効成分に加わった過酸化ベンゾイル配合のニキビ薬が有望視されています。ニキビの毛穴詰まりを除去しながら予防もできる塗り薬です。
抗生物質・抗菌剤
抗生物質・抗菌剤の働きには、ニキビの原因であるアクネ菌の繫殖を抑え、赤みを改善します。抗菌作用と抗炎症作用を合わせ持つニキビに効く薬です。
- 内服薬…「ミノマイシン」や「ルリッド」など
- 塗り薬…「アクアチムクリーム」、「ダラシンTゲル」、「ゼビアックスローション
抗生物質・抗菌剤のデメリット
即効性のある抗生物質の薬ですが、デメリットもあるので注意しましょう。
- 対処療法であって根本的な原因が治せず、ニキビが再発する可能性がある。
- 耐性菌ができることにより、耐性菌の抗生物質の効果がなくなる。
- 副作用のリスクがあり長く使用できない。
抗炎症剤
非ステロイド抗炎薬で、炎症を鎮め腫れや発赤の症状を緩和する作用のある薬です。
- 内服薬…「ブルフェン」
- 塗り薬…「スタデルムクリーム」
皮脂分泌抑制剤
皮脂の分泌を抑制したり、ターンオーバーの乱れを改善したりする作用のある薬です。また、ホルモン男性ホルモンバランスを安定させ、皮脂の分泌量を抑制する作用のある薬です。
- 内服薬…ビタミン2製剤「フラビタン」、ビタミンB6製剤「ピリドキサール」
抗ニキビ剤
ニキビ治療に特化した塗り薬になります。アダパレンを成分とした毛穴に直接アプローチする「ディフェリンゲル」は、小さな毛穴の詰まりから赤ニキビに作用します。
- 塗り薬…「ディフェリンゲル」
ビタミンC
コラーゲンの生成と抵抗力を高める効果作用、メラニン色素の生成を抑止する作用があります。
- 内服薬…「シナール」など。シナールはパテントン酸(ビタミンB5)も含有しているので、皮膚を正常にする働きがあります。
過酸化ベンゾイル配合のニキビの新薬
「過酸化ベンゾイル」は、2014年に厚生労働省がニキビの有効成分として認可しました。それに合わせて、2015年から2種類のニキビに特化した塗り薬が保険適用になり、ニキビ治療薬の選択幅が広がりました。
過酸化ベンゾイルは、毛包に詰まった角質を取り除き、毛穴詰まりを予防し、アクネ菌を殺菌する効果もあるので、軽度ニキビから中度のニキビに効果があります。
外用薬
- 「ベピオゲル2.5%」:ディフェリンと組み合わせても治療ができます。赤ニキビに効果がありますが、ピーリング作用もあるので、刺激感があります。
- 「デュアック配合ゲル」:過酸化ベンゾイルに抗菌剤のクリンダマイシンが配合されている塗り薬です。炎症が強い赤ニキビや化膿性ニキビに効果があります。
- エピデュオゲル」:ディフェリンゲルの主成分「アダパレン0.1%」とベピオゲルの主成分「過酸化ベンゾイル2.5%を配合したニキビ治療薬です。即効性がありますが、強い作用の薬なので、副作用の発生リスクも高くなっています。
漢方薬
漢方薬には即効性はありませんが、体質改善をしながら、ニキビを治す方法になります。
漢方薬は、何種類かの生薬を調合しています。ニキビの種類や体質によって服用する漢方薬が違いますので、漢方薬を取り扱っている医療機関で相談することをおすすめします。
生活環境の見直しとスキンケア
ニキビの原因は様々な要因が重なりできるので、生活環境の見直しを一度行って下さい。
また、大人ニキビはインナードライの原因が多いため、男性でもしっかりとしたスキンケアを行いましょう。そして、必ず肌に保湿をすることが大切です。
まとめ
「男性の大人ニキビの治し方!効果のある薬について」をお伝えしましたがいかがでしたか。
効果がある薬でも、副作用のリスクがあり、塗り薬や飲み薬が対処療法になり、ニキビの根本的な原因の治療ではありませんので、生活環境の見直しや正しいスキンケアを行うようにしてみましょう。