股にできものができた!
多くの女性がこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか?
婦人科系の病気が増加傾向にあるので、「これって外陰癌じゃないよね!?」と心配になりますよね?
ここでは「外陰部(がいいんぶ)のできものの原因と治療法」についてみていきましょう。
外陰部(がいいんぶ)のおできの原因と治療法
外陰部(がいいんぶ)のおできと一口に言っても、いくつかの種類があります。
ここでは、種類別に原因と治療法をみていきたいと思います。
毛のう炎(毛包炎)
(原因)
毛穴の奥の毛根を包んでいる部分「毛のう」が、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染して起こる炎症。
毛のうに小さな傷がついたり、皮膚の湿った状態が長く続くと起こります。
(症状)
● 皮膚に赤いぶつぶつができる
● 毛のうの表面部分だけが感染した場合は、かゆみや痛みはほとんどない
● 中央に膿をもった赤いおできができ、やや硬く根を持ったようになる深在性の場合、軽い痛みがある
(治療法)
症状により、内服薬(抗生剤)などで治療が行われます。
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性器ヘルペス
(原因)
ヘルペスウイルスが病原体となって皮膚や粘膜に感染する病気です。
主にに性行為により、水ぶくれやただれのある患部に接触することで感染します。
また、症状が出ていなくても分泌物の中にウイルスが排菌されているので、皮膚や粘膜にいるヘルペスウイルスによってうつることもあります。感染すると、2~10日間の潜伏期間を経て症状が表れます。
妊婦が感染していると、出産のときに胎児が感染し、新生児ヘルペスを発症する危険があります。
(症状)
● 性器やお尻、ももの周辺に水ぶくれやただれ(潰瘍)ができる
● 水ぶくれやただれの部分にかゆみや強い痛みを感じる
● 発熱し、排尿が困難なほど痛みが強くなることもある
(治療法)
内服薬、軟膏などで治療が行われます。
性器クラミジア感染症
(原因)
クラミジア・トラコマチスという細菌が病原体となって発症する病気です。
現在、性行為によって感染し、最も多くみられる性感染症だといわれています。
膣内の粘膜に感染し、最初は子宮の入口である子宮頸管で子宮頸管炎を起こします。
それを放置すると、子宮内膜へ侵入して子宮内膜炎、卵管に入って卵管炎、さらに腹膜炎を起こすこともあります。
不妊症や流産、子宮外妊娠の原因ともなり、オーラルセックスなどにより、咽頭(のど)の粘膜に感染することもあります(咽頭クラミジア感染症)。
(症状)
● 多少おりものの量が多くなったり、膣にかゆみを感じたりすることもあります
● 不正出血がみられることがあります
● 卵管炎や腹膜炎を起こすと、発熱や腹痛が起こります
● 咽頭クラミジア感染症の場合、のどが痛くなったり、たんが増えます
(治療法)
検査で陽性となったら、抗生剤を使って治療します。
淋菌(りんきん)感染症
(原因)
淋菌という細菌が病原体となって発症する性感染症。
ほとんどが性交渉によって感染しますが、手指や衣服などについた淋菌によって感染することもあります。
淋菌が子宮頸管などの粘膜にすみつき、炎症を起こします。
さらに進むと、卵管炎や腹膜炎を起こすこともあります。
不妊症や流産、子宮外妊娠の原因ともなりますので注意が必要です。
また、オーラルセックス(口内性交)などにより、咽頭(のど)の粘膜に感染することもあります(咽頭淋菌感染症)。
(症状)
● おりものの量が増えたり、出血がみられたり、性器にかゆみや痛みを感じることもあります
● 卵管炎や腹膜炎を起こすと、発熱や腹痛が起こります
(治療法)
症状により、点滴や内服薬などで治療を行います。
バルトリン腺炎・バルトリン腺のう胞・バルトリン腺膿瘍(のうよう)
↑バルトリン腺炎画像
(原因)
バルトリン腺は、膣の入口の左右両側の小陰唇(しょういんし)の下の方にあり、性的興奮時にセックスをスムーズに行うための粘液を分泌する器官です。
このバルトリン腺の入口からブドウ球菌や大腸菌などの細菌が侵入し、感染することによって起こります。
(症状)
● バルトリン腺のう胞は、分泌物が中にたまって腫れている状態で、あまり痛みはなく、次第に大きくなります
● バルトリン腺膿瘍は、バルトリン腺炎が悪化して膿がたまった状態で、赤く腫れて熱を持ち、痛みを感じます
(治療法)
内服薬(抗生剤)などで治療を行いますが、症状によっては溜まった分泌物や膿を注射針で吸引したり、切開して排出させたりします。
粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)
(原因)
粉瘤腫は、新陳代謝によって皮膚からはがれ落ちた垢などの老廃物が、皮膚の下にたまってできる良性の腫瘤(おでき)です。
見た目がニキビとにていますが、全く別の出来物になります。
刺激による細胞の異常や免疫力の低下などが原因になることが多いといわれています。
(症状)
● 皮膚表面に直径数ミリ~数センチのこぶの様なしこりができますが、通常、痛みはありません
● しこりの中の老廃物が細菌に感染すると、赤く腫れ上がり、痛みを感じます
(治療法)
内服薬(抗生剤)などで治療を行います。
症状により、切除手術が必要な場合もあります。
尖圭(せんけい)コンジローマ
(原因)
ヒトパピローマウイルス(HPV)によって感染する性感染症です。
(症状)
● 性器や外陰部に先のとがったいぼができます
● 短期間にいぼが増えていき、痛みやかゆみはほとんどありません
(治療法)
症状により、軟膏や凍結療法、電気メスを使った外科手術などで治療が行われます。
外陰癌
(原因)
未だに不明な点が多いのですが、少なくとも2つの原因が考えられています。
1つは、ヒトパピローマウイルス(コラム)の感染をきっかけにがんが発生するものです。
この場合は比較的若い人に発生するとされています。
もう1つは、外陰部などに硬い丘疹(きゅうしん)が数多くできる硬化性苔癬(こうかせいたいせん)などの病気が元になり、がんが発生すると推測されています。
(症状)
初めのうちは、しつこく続くかゆみとできものが出ます。
がんが進行してきて潰瘍が形成されると、痛みや排尿時の熱感を感じるようになります。
(治療法)
がんの大きさや外陰部周囲の臓器への進展、リンパ節転移の有無などによって4つの進行期に分けられ、それぞれの治療方法を行います。
進行期1期あるいは2期のがんに対しては、がんの転移の有無にかかわらず、周辺のリンパ節をすべて切除する治療が行われます。
進行期3期以上では、周辺のリンパ節の切除が行われる場合や、放射線療法と化学療法(抗がん薬)を併用して治療にあたる場合があります。
おしりのできものは何?
外陰部(がいいんぶ)と近い場所にある「おしり」ですが、外陰部との境界線が微妙な為、ここのできものも気になりますよね?
おしりのできものについては次の可能性があるといわれています。
ニキビ
おしりは、服による摩擦で刺激を受けやすく、また座ることによる圧迫で皮脂も溜まるので、ニキビが特にできやすいといわれています。
おしりニキビを改善するためには、生活習慣を見直すことが大切。
皮膚を清潔に保ち、脂っこい食べ物や刺激物はできるだけ控えましょう。
また、十分な睡眠や、適度なストレス発散を心がけ、身体を洗う際にはすすぎをしっかり行いましょう。
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
女性に多い症状で、子どもの頃からある人も少なくありません。
ただ、これによる健康上の問題はないため、外見的に気にならないレベルであれば放置しても大丈夫なようです。
気になる場合は、ピーリング効果のあるクリームを使用したスキンケアが有効です。
またダーマローラーやレーザーなど、美容皮膚科での治療で目立たなくさせることも可能です。
粉瘤(ふんりゅう)
良性の腫瘍で、皮膚の下に袋ができてそこに垢や皮脂が詰まることでできます。
お尻にできる「おでき」は、ほとんどがこれだといわれています。
一見するとニキビのようにも見えますが、ニキビのように自然には治らないのが特徴。
治ったと思っても何度もしつこくできる場合には、粉瘤の可能性を疑ってみましょう。
粉瘤を治すには、病院にかかるしかありません。
放置しておくと炎症を起こして細菌が入ってしまうことがあります。
また、場所によっては座るのも辛いということもあるため、治療することをおすすめします。
まとめ
がいいんぶのできものといっても、種類も沢山あり、見分けるのも難しいですよね?
異変を感じたら、自己判断して薬を塗るのではなく、病院にいってちゃんと診断を受けましょう。
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