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    低出生体重児とは

    「低出生体重児」とは、出生体重が2500g未満の赤ちゃんのことを指す言葉です。1500g未満の赤ちゃんを「極低出生体重児」、1000g未満の赤ちゃんを「超低出生体重児」と呼びます。低出生体重児は増加傾向にあるといわれ、多くの医療関係者が問題意識を抱いています。

    低出生体重児の増加の推移

    近年、低出生体重児が増えているといわれています。栄養状態の悪かった昔に比べ、低出生体重児は、国民の栄養状態が良くなり減少傾向でした。低出生体重児の割合は1980年頃にふたたび増加傾向となり、現在は横ばいの状態です。出生数は少なくなっていますが、割合は変わらない状態が続いているのです。

    出生体重が2,500g未満の低出生体重児の割合は、年代別に以下のような推移になっています。

    ・昭和55年……5.2%
    ・平成2年……6.3%
    ・平成7年……7.5%
    ・平成12年……8.3%
    ・平成17年……9.5%
    ・平成21年……9.6%
    ・平成22年……9.6%

    また、「乳幼児身体発育調査」という厚生労働省が10年ごとに行っている調査において、胎児の平均出生体重は1980年をピークに減少傾向となり、2000年には戦前よりも下回る結果が出ているようです。なぜ「赤ちゃんが小さく生まれること」に、医療関係者は危機感を抱くのでしょうか。低出生体重児が抱えるリスクが大きく関係しているのかもしれません。どのようなリスクがあるのかを見てみましょう。

    感染症・合併症など、さまざまな障害が出る可能性がある

    小さく生まれても妊娠37週以降の正産期に入ってから生まれた赤ちゃんは、体の機能がほぼ完成しているため、その後の成長にはほぼ問題ありません。2,000g前後の体重があれば大きな心配はいらないでしょう。

    正産期に入る前に生まれた赤ちゃんは、生まれた時期が早ければ早いほど体の機能が未熟なため、心配になります。免疫力が弱いため、黄疸が出やすい、重度の感染症や合併症を起こしやすい可能性があります。脳性麻痺や精神発達遅延、視力障害などさまざまな障害が出る可能性もあるでしょう。低体重の場合は、注意が必要です。

    生後数日のあいだに起こる可能性がある主な症状は以下です。
    ・新生児仮死
    ・動脈管開存症
    ・呼吸窮迫症候群
    ・低血糖
    ・電解質異常

    他の赤ちゃんと比べてリスクが高いといわれている症状は以下です。
    ・貧血
    ・黄疸
    ・慢性肺疾患
    ・無呼吸発作

    知能、身体の発育への影響

    在胎週数35~37週未満の低体重児は、発達も成長予後も正期産児とほとんど変わらないといわれています。学齢に達した超低出生体重児の知能指数の平均値は正期産児と比べてやや低いといわれていますが、約2~3割は正常に発達し、6歳時点で約8割以上が普通学級に就学し、通常の学校生活を送っているようです。

    また、身体発育においても、超低出生体重児は運動を苦手とする子が多いといわれています。発育に重大な影響を及ぼす合併症を引き起こしていなければ、多くの赤ちゃんは遅めのペースながらも正期産児と同じようにしっかりと成長するでしょう。おおよそ3歳頃から追いついていくようです。発達が少しゆっくりでも、長い目で成長を見守りましょう。

    将来メタボリックシンドロームになりやすい

    小さく生まれた赤ちゃんの一部は、お母さんのおなかの中にいるときに十分な栄養をとることができず、おなかが減った状態で生まれてきます。母乳や粉ミルクをもらうと、通常の赤ちゃんより多くの栄養を吸収しようとし、一気に大きくなるという説があるようです。

    赤ちゃんにとって、「大きくなること」はとても良いことです。一方で、この体質が後々まで影響し、大きくなってからも栄養を過剰に吸収し、結果的に高血圧や肥満体質などのメタボリックシンドロームの危険性に注意が必要になる可能性があるようです。具体的には、「大人になってから高血圧・2型糖尿病を含む耐糖能異常・脂質異常症などに罹患する確率、肥満になる確率が高くなる」または「過剰栄養のリスクが高くなる」という特徴があるようです。

    低出生体重児の抱えるリスクを考えれば、赤ちゃんが小さく生まれた場合には、生後の経過に注意が必要だとわかるでしょう。では、近年、低出生体重児が増加傾向にあるのはなぜなのでしょうか。

    低出生体重児が増えている理由:医療の発達

    低出生体重児が増えている理由のひとつには「医療の発達」があげられます。最近は、医療の発達のおかげで、小さく生まれた赤ちゃんの救命率は昔に比べて高くなっています。日本では、超低出生体重児であっても約80%以上の赤ちゃんは助かるようになりました。高齢出産が増えていることや、双子などの多胎率の増加も一因にあるといわれています。

    低出生体重児が増えている理由:妊婦の飲酒喫煙

    昨今では、若い女性の喫煙や飲酒を見かける場合があります。たばこは値上げにより禁煙に走る人が増えた一方、若い女性においては喫煙率が増えたそうです。飲酒においても、若い女性の飲酒が習慣化されてきているという調査結果が出ています。

    喫煙や飲酒は、赤ちゃんに良くない影響を与えます。赤ちゃんは通常へその緒の血管を通してお母さんから栄養をもらって成長します。お母さんが喫煙や飲酒をすると、母体の血管が収縮して赤ちゃんに十分な血液が送られなくなり、赤ちゃんが栄養不足になる可能性があります。特に喫煙は血液中の酸素を奪うため、赤ちゃんが低酸素状態になり、脳の発育に影響が出る可能性が指摘されています。

    一般的に妊婦は喫煙・飲酒をやめますが、習慣になってしまった喫煙や飲酒はかんたんにはやめられず、軽い気持ちで悪い習慣を続けてしまう妊婦もいるようです。

    低出生体重児が増えている理由:ダイエット

    近年多くの医療関係者が問題提起しているのが「女性の極度のやせ志向」です。妊婦は、お腹の中の赤ちゃんに栄養を送らなければならず、自分自身にも体力が必要です。ある程度はバランスよく食事をし、体重を増やす必要があります。最近ではやせ願望が強い妊婦が多く、妊娠中の体重増加を嫌がり、体重が増えないように食事制限をする人が増えているようです。

    妊娠ではなくてもBMI18.5未満の低体重の女性が増えています。もともと痩せているのに、更に妊娠しても食事を制限してしまうと、赤ちゃんにきちんと栄養が送られなくなるのも無理はないでしょう。

    現在では、「妊娠中の太りすぎは良くない」という指導を受ける場合があるため、妊娠中に体重に敏感になるのは仕方がないでしょう。体重の増えすぎは、高血圧や妊娠糖尿病のリスクが高まるため注意が必要ですが、過度な体重抑制は低体重児を出産するリスクにもつながります。程良い体重増加を目標にしたいですね。

    低出生体重児へのサポート

    低出生体重児へのサポートは、近年少しずつ広がってきています。多くの病院や保健所では、小さく生まれてきた赤ちゃんとその家族に対して、定期的に保健師が訪問するなどしっかりとしたケアを行うようなシステムが組まれています。赤ちゃんはもちろん、ママやパパに対するサポートもしっかり行えるような体制づくりが今後も求められています。

    さまざまな企業やメーカーも、低出生体重児用の製品の開発・販売に取り組んでいます。ベビーウェアはもちろん、紙おむつや粉ミルクなど、日々の生活に必要なものが少しずつ充実してきました。小さく生まれた赤ちゃんも、自分のペースで、ゆっくりと大きく成長していけますね。周りのサポートをうまく利用しながら、他の子どもと比べたりせずに、わが子の成長を見守っていけると良いですね。

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    おむつ

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    まとめ

    いかがでしたか。妊娠中の生活習慣が、赤ちゃんの将来に影響を与えるなんてびっくりですよね。改めて、自分自身の生活を見直す良いきっかけにるのではないでしょうか。特に、食生活は大事ですよ。体重管理に苦労しているプレママさんは多いでしょう。1日3食、栄養バランスの良いものをしっかりと食べることが大切ですよ。上手に栄養バランスをとって、元気な赤ちゃんを産みましょうね。

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