全世界で愛用されている「ヴァセリン」。
実はヴァセリン1本で、全身の保湿ケアが可能なんです!今回は、ヴァセリンの持つ保湿効果や便利な使い方、種類や保管方法までをわかりやすく紹介していきます。
ヴァセリンとは
40g 306円・80g 511円・200g 718円(税込)
ヴァセリンは、原料となる石油を精製して作られた保湿剤のこと。
1870年、アメリカで誕生しました。安価なもので1つ400円以下から手に入れることができます。
石油由来とはいえ、化学的な製品ではなく天然由来の製品であると言われており、戦前から現代に渡り世界中で愛されている保湿剤なのです。
ヴァセリンのもたらす保湿効果について
ヴァセリンは化粧水や美容液と違い、半固形状の油性成分なので、肌内部に浸透せず、肌表面に留まります。
人の肌は、毛穴から排出される汗と皮脂が混ざり合うことで、空気の乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守る皮脂膜が形成されます。
ヴァセリンはこの皮脂膜に似た働きを持っているのです。
ヴァセリンが肌表面を覆うことで、角質層の水分が逃げないように蓋をするほか、ホコリや空気などの外的刺激から肌を保護してくれるのです。
例えば乾燥肌の場合、普通肌や脂性肌に比べて皮脂の分泌量が少ない傾向にあります。
すると肌を守る皮脂膜が形成されず、角層の水分が蒸発し、乾いた空気や紫外線の影響を強く受けてしまうため、肌が乾燥してしまうのです。
そんな乾燥肌に対して、ヴァセリンで擬似的に皮脂膜の代わりを作ってあげることができれば、肌の乾燥を防ぐほか、空気や紫外線などの外的刺激から肌を守ることができます。
ヴァセリンでアトピー肌が改善できるのか?
ヴァセリンは、乾燥や紫外線、摩擦から肌を守る保護の役割を持っています。
では、ヴァセリンを使ってアトピー肌は改善されるのでしょうか?
実はヴァセリンというのは商品名であり、一般的に「黄色ワセリン」と呼ばれるものに分類されます。
そして、ヴァセリンのような黄色ワセリンよりもさらに精製度を高めたワセリンがあります。
これを「白色ワセリン」といいます。
黄色ワセリンに比べ、白色ワセリンは医薬品や化粧品に配合する油脂である化粧油として販売されており、実際の医療機関でも使用されているほどです。
黄色ワセリンに比べ、白色ワセリンは医薬品や薬用化粧品として販売されており、皮膚科で処方される軟膏のベースとして使われることがあります。
安価で手軽に手に入るヴァセリンよりも少々価格が高いですが、天然素材の黄色ワセリンよりも純度が高く、薬用処方されているためアレルギーを起こしにくいメリットがあります。
アレルギーを起こしにくい肌に刺激の少ない成分でつくられているため、アトピー肌などデリケートな肌の改善には白色ワセリンが向いているのです。
肌表面に塗布することで白色ワセリンが皮脂膜の代わりとなるため、角質層の水分が逃げないようになります。
角質層の水分量が満たされているということは、乾燥や紫外線などといった外的刺激から肌を守る「肌のバリア機能」を維持し、肌トラブルを回避することにつながります。
肌を保護するという意味では、白色ワセリンが役に立つでしょう。
ただし、白色ワセリン以上に高い保湿効果、そして保湿が長時間持続する成分が存在しているほか、白色ワセリンにも肌にとってストレスになりやすい酸化防止剤などの添加物が含まれているので、必ずしも白色ワセリンがアトピー肌の改善に最適とは言い切れません。
アトピー肌にお悩みの方は、専門医の指導のもと治療を行うようにしましょう。
まさに万能アイテム!ヴァセリンの使い方・4つ
ヴァセリンを1つ持っていれば、顔から足先まで全身の乾燥対策ができます。
ここからは、知って損をしないヴァセリンの有効的な使い方についてご紹介します。
スキンケアの最後に
ヴァセリンは皮脂膜に似た働きを持っているので、スキンケアの仕上げに塗布すれば肌の乾燥を防ぎ、与えたスキンケア成分を逃さないよう蓋をすることができます。
少しベタつきが気になるかもしれませんが、大豆粒大くらいの量で薄くつけることでベタつきやメイクのヨレを回避することができます。
乾燥しやすい目元、口元には重ねて付けることをお勧めします。
爪や手指のケアに
ヴァセリンは爪の保湿ケアや甘皮ケア、ささくれなどのケアにもおすすめです。
爪が割れたり、二枚爪になったり、ささくれが起きてしまったり…こうした爪のトラブルは、実は乾燥が原因なのです。
ヴァセリンで手指を常に保湿しておけば、爪のトラブルを防ぐことができます。
- 入浴後のネイルケア
入浴時は爪が柔らかくなっていますが、浴室から出ると湿度と温度が急激に変わってしまうほか、体を洗うときの摩擦で肌のバリア機能が低下し、肌の水分が蒸発しやすくなっているため、手指を含む肌全体がすぐに乾燥してしまいます。
お風呂から上がったら、スキンケアと同時にヴァセリンを手や爪に伸ばし、軽くマッサージしながら塗布をしましょう。
乾燥が特に気になる人は、手袋をつけて就寝すると保湿効果がアップします。
- ハンドクリーム代わりに
ヴァセリンは肌の乾燥を防ぐ働きが期待できるため、ハンドクリーム代わりとしても使うことができます。
また、ヴァセリンの油分が水を弾き、摩擦やホコリなどの外的刺激から手指を守ることもできるのです。
たっぷりつけてしまうとべたついてしまうため、少量をしっかりなじませるのがポイントです。
- 甘皮処理に
ヴァセリンはネイルクリームの代わりになるため、甘皮処理をすることができます。
甘皮は爪の根元にある薄い皮のことを言い、処理することで爪に水分が行き渡りやすくなったり、ネイルカラーが映えるというメリットがあります。
ヴァセリンを爪先に塗布し、ガーゼを巻いた甘皮プッシャーで甘皮を優しく押しましょう。
ガーゼで汚れや甘皮を拭き取り、仕上げにヴァセリンを薄く手に伸ばせば甘皮処理が完了します。
- 唇の乾燥ケアに
ヴァセリンをリップクリーム代わりに使用することもできます。
唇の縦じわや荒れも、乾燥が原因で起きてしまうことがほとんどです。
乾燥を防ぐだけではなく保護にもなりますので、米粒大ほどを指に取り、直接唇に塗ってリップバームのように使用してください。
縦ジワも目立たなくなり、リップカラーを上乗せした時に綺麗に発色します。
- ヴァセリン リップ ロージーリップス
7g 460円
持ち運びに便利なミニサイズのヴァセリン。
ヴァセリンとの大きな違いは、着色料は含まれている点で、ほんのりピンク色に着色するのがポイントです。
もちろん、ヴァセリンの高い保湿力はそのまま引き継いでいるので、持ち運び用に揃えてみてはいかがでしょうか。
全身の保湿ケアに
顔や手指はもちろん、ボディケアにもヴァセリンは活躍します。
特に入浴後は、温度と湿度が急激に変化してしまうため、全身が乾燥しカサつきやゴワつきの原因となります。
入浴後、ヴァセリンを全身に薄く伸ばすようにして塗布してください。
オイリー肌や酸化したヴァセリンについての注意点
ヴァセリンは全身に使用できる保湿剤ですが、使用時や保管方法で気をつけていただきたいことがあります。
ヴァセリンを使用する前に必ず確認しておきましょう。
脂性肌やニキビ肌には使用しない
ヴァセリンは肌の乾燥を防ぐ皮脂膜の代わりになりますが、もともと皮脂分泌が多い脂性肌の人が使用すれば油分が多くなり、毛穴詰まりを起こす場合があります。
毛穴詰まりは、毛穴の黒ずみやニキビの原因になるので、皮脂の分泌量が多いパーツ(Tゾーンや鼻、あご)にはなるべく使用せず、塗布する量も少なめにしましょう。
また、乾燥が原因で起きてしまう初期段階の白ニキビ、黒ニキビには米粒大ほどならつけて問題ありませんが、すでに炎症しているニキビや黄ニキビにヴァセリンを塗ってしまうと、毛穴が塞がれて治癒が遅れてしまいます。
ニキビケアとしてヴァセリンを使用するときは、乾燥ニキビにだけ使うようにしましょう。
酸化したヴァセリンに注意
ヴァセリンは原油を精製して作られているため酸化しやすく、空気に触れた瞬間徐々に劣化が始まります。
ヴァセリンが酸化すると黄色みが増しますし、油っぽい匂いも強くなります。
ヴァセリンの酸化を防ぐためには、湿度と温度が一定になっている冷暗所や冷蔵庫で保管することがお勧めです。
使用後は蓋をきちんと閉めて、速やかに保管場所へ戻しましょう。
もしもヴァセリンが酸化してしまったら、黄色く変色している表面の部分をスプーンやスパチュラなどで酸化している部分だけを削って使用してください。
まとめ
ヴァセリン1つあれば、顔はもちろん爪や足先のケアまで可能です。
ヴァセリンで常に保湿をしておけば、季節問わず肌の乾燥を防止することができますし、乾燥に伴うかゆみやカサつき、ゴワつきを防ぐことができます。
効果的に使用するためにも、使い方や保管方法に十分気を配ってくださいね。