炭水化物抜きダイエットは太りやすい
お米を食べないダイエットは危険
「痩せるために炭水化物を抜く」いわゆる炭水化物抜きダイエット。
日本人の場合、特に主食である“お米”を食べない人が多いです。
しかしこの「お米を食べない」ダイエット方法。いまだに根強く信じている方もいますが、ダイエット的にも健康面からも危険というしかありません。
お米を食べなくなると最初は痩せる
確かにお米を食べなければ体重は早く落ちます。
しかし、体重が減るのは初めの内だけで、いつまでも続くものではありません。
最終的には痩せるどころかリバウンドする、もしくは体を悪くするだけでしょう。
お米を拒否し続けるとどうなるのか、ダイエットしていてもお米を食べるべきなのか。
今回はその辺りを書いていきます。
炭水化物を食べないと どうなるのか?
まずは「炭水化物」について見てみます。
炭水化物とは主に「糖質」と「繊維質」でできています。
糖質は体内でブドウ糖へ変わります。
ブドウ糖は体を動かす際の重要なエネルギー源であり、同時に、脳を働かせることができるほぼ唯一の栄養素です。
繊維質は、食物繊維に代表される便秘の方には欠かせない成分です。
便秘の面から付け加えると、お米には水分も含まれている為、スムーズに便を出す作用があります。
他にもビタミンB1、カルシウム、鉄分など、お米には様々な栄養素が含まれています。
これだけの働きをもった炭水化物。
それを摂らなくなると、どういうことが起きるでしょう?
1、筋肉がなくなる。
お米を食べないことで、次第に体内のブドウ糖が少なくなっていきます。
しかし、ブドウ糖が無くても脳は働かなくてはなりません。
ではどうするのかと言うと、筋肉を分解してアミノ酸に変え、そのアミノ酸を糖質の代わりとして消費し始めるのです。(糖新生と言います)
「炭水化物抜きダイエット・低糖質ダイエットは即効性がある」と言われますが、脂肪ではなく筋肉が減っているのです。
脂肪はなかなか減りませんが、筋肉はすぐに落ちるのです。
筋肉が落ちることで、
疲れやすくなる
体型を維持できず、スタイルが崩れる
などの異変が出てきます。
2、脳が働けなくなる
先ほども言ったように、脳には糖が必要不可欠です。
「頭を使うと甘いものが欲しくなる」のはこの為だと言われます。
脳もカロリーを消費している
運動するとカロリーを消費するのと同じで、脳を使うことでもカロリーを消費しています。
勉強だけではありません。見る・聞く・話す、など、脳は絶えず働いています。
脳だけで、1日に約250kcal消費すると言われています。
60分ウォーキングすると大体150〜200kcal消費するので、脳の消費カロリーがいかに高いかが分かると思います。
脳が十分に働けなくなると、この消費カロリーも当然少なくなります。
基礎代謝の低下
脳が働かなければ、連動して基礎代謝も低下していきます。
炭水化物抜きダイエットを続けることで、基礎代謝はひどければ半分程度まで落ちるそうです。
さらに、基礎代謝が低下することで肌荒れや老化の原因にもつながります。
集中力・判断力の低下
脳に栄養がなければ集中力が低下し、判断力も鈍ります。また、倦怠感・無気力感に襲われたり、物忘れやイライラもひどくなります。
正常な判断ができず、間食が止まらなかったり、焦って間違ったダイエット法に手を出してしまいがちです。
そうなると、更に痩せにくい体になっていきます。
脂肪をためこみやすくなる
脳に栄養が十分に働けない状態になると、体に危険信号を出し痩せにくくします。
いわゆる「飢餓状態」です。
飢餓状態になると、少しの量の食事でも、全て脂肪へと変換していくのです。
ちなみに脳が必要とする糖質は1日に160〜170g。
それに対して、お茶碗一膳のご飯を1日3食食べると約165gの糖質が得られます。
白ご飯で得られる糖質など、取るに足らないものなのです。
3、便秘になりやすい・便秘がひどくなる
お米には、食物繊維と水分が含まれています。そして、1日の主食の摂取量は大体50%〜70%です。
ということは、お米を抜くと50%〜70%の食物繊維と水分量が減ることになります。
それだけの食物繊維と水分を野菜などで補おうとすると、かなりの量を摂らないといけないので大変です。
便をスムーズに出すには、食物繊維だけでなく水分もとても重要です。
食物繊維と水分。この2つを一緒に摂れるお米を極端に減らしたり、食べないといったことを続けると、便をスムーズに出せず便秘になってしまうのです。
便秘になると血流が悪くなるので基礎代謝も悪くなります。
また、お肌の調子も悪くなり、最悪の場合「腸閉塞」や「大腸ガン」といった病気にかかる危険も!
お米を食べることのダイエット的なメリット
では、逆にお米を食べることで得られるメリットとは何でしょう?
適量のお米を食べると太りにくい
お米は、炭水化物の中でもパンや芋類と比べると腹持ちが良く低カロリーであり、脂肪燃焼効果もあります。
そして、何と言っても脂肪分が少ないのです。
十分な糖質が行き渡ることで、脳も体もしっかりと働くことが出来、カロリーを効率よく消費することができます。
また、お米には体内で消化されにくい性質である「アミロース」が多く含まれている為に太りにくいと言われています。
その他、よく噛むことで消化しやすくなり、繊維質と水分が豊富に含まれている為に便秘を改善する効果があります。
満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぐ
お米は大部分が糖に分解されるので、すぐに血液中に吸収されエネルギーとして使われます。
その為、ご飯を食べるとすぐに血糖値が上がり、脳の満腹中枢を刺激して「満腹だから食べるのやめろ!」という信号を出してくれるのです。
つまり、お米には満腹中枢を正常に働かせる力があるため、無駄に食べ過ぎることが少なくなるということです。
和食中心の食事になる
お米を主食にすると、自然とおかずも和食中心になってきます。
和食はカロリーや脂肪分が少ない健康的な食事であることは、いまや世界でも認められています。
ダイエットをしているなら特に、和食中心の食事が好ましいです。
栄養バランスを正常に保つ
タンパク質・脂質と並び、炭水化物は「三大栄養素」であり、「栄養バランスの良い食事」に欠かすことができないものです。
今までの記事で何度も何度も書いてきましたが、ダイエットにもっとも重要なのは「栄養のバランスをとる」ことです。
“炭水化物を抜いた食事をしている人は、普段よりもおかずを多く食べてしまいがちである” ということもあります。
おかずの食べ過ぎでカロリーオーバー・・ などになってしまえば本末転倒です。
お米はダイエットの敵などではなく、むしろ、ダイエットの味方なのです。
どうしてもお米を抜きたければ「夜」
適量の炭水化物を摂る
いくら炭水化物が必要だと言っても、もちろん一度に何杯もごはんを食べたりしてはいけません。
平均すると、1食で”かるくお茶碗1膳ぐらいのお米”を食べるぐらいが目安となります。
お米だけでなく、芋類や南瓜などにも炭水化物は含まれていますので、自分の好みや食生活とも相談して、無理なく摂取すれば良いでしょう。
特に、今まで極端にお米の量を減らしていた人は、「お米を食べることで太ってしまったらどうしよう?」と不安になり、なかなか食べられないと思います。
そういう人は、急にお茶碗1杯食べようとしないで、少しずつ食べるようにしたり、雑炊にしたり、工夫して食べるようにしましょう。
炭水化物を抜くなら夜がおすすめ
朝・昼と比べ、晩御飯を食べたあとは活動も少なくなり、消費するカロリーも少なくなります。
ですので、どうしても炭水化物を抜きたければ、夜ごはんで減らすようにしましょう。
食事に必要なのはバランスです。
炭水化物に限らず、「○○を摂らなければ良い」 などということはあり得ません。
目先の効果に惑わされず、健康的でバランスのとれた食事を心がけましょう。
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