最初にスタメン
ベンフィカが赤でユナイテッドが青である。試合が始まったときに強烈な違和感があったのは秘密だ。どうやら、赤対赤の対決だったようである。ベンフィカには懐かしい名前の選手がたくさん。ガライ、ルイゾン、ペレイラ、ハビガル、アイマール、カルドソは有名だろう。ポルトを倒すために今季は大量補強に踏み切ったようである。 ユナイテッドのスタメンも管理人を驚かされた。リーグ戦とぜんぜん違う。キーパーまで違う。昨年のスタメン組みが中心なんだけど、ほとんど病み上がりなんじゃないかと。週末にチェルシー戦が控えているので、休養とリハビリを同時に行うつもりのようである。さすが、御大。
ベンフィカの攻撃を大雑把に書くとこんな感じである。ジャイアント・カルドソへの放り込みとアイマールのバイタル攻略。左サイドのガイタンは精度の高い左足をもっていて、パスで仕掛けられる選手。アモリムは便利屋さんなのかなというわけで、目立った弱点もなければ、得意技もなさそうであった。なので、ウルグアイ代表のペレイラがサポートをする。 問題はアイマールがいいポジショニングをしても、なかなかボールが届かないことである。ハビ・ガルシアもヴィツェルも試合を作れるなーと感心させるようなプレーは少なかった。国内リーグではそれでもどうにかなっているのかもしれないが、CLだと厳しそうである。 で、ベンフィカの守備が良い意味でも悪い意味でも面白かった。
最初は4-1-4-1で守っているように見えた。次に4-2-3-1→4-4-2」と変化していった。最初の狙いとしては、カルドソがエバンスを見ることで、相手の攻撃をスモーリングから始めさせる狙い。相手の攻撃を右の方向に誘導したいような。 なんでかなと考えると、ヤング対策なのかなと。最近のユナイテッドは左サイドが強力だったので、右から攻撃させようみたいな。でも、ヤングがいなかった。ヤング対策で便利屋のアモリムが起用されたと考えると、しっくり来る。 で、右サイドのファビオから、ユナイテッドは普通に攻撃を仕掛けていった。その理由はガイタンが守れなかったからである。攻撃的な選手のガイタンは相手への寄せやカバーの意識が非常に薄く、相手に自由に仕掛けさせていった。誘導したのにやられるとか効率悪すぎである。なので、途中からアイマールを前に出して、4-4-2で均等に守るベンフィカであった。 ただし、高い位置からの守備が機能したかというと、微妙であった。でも、その準備をした証拠は見つかった。最近のユナイテッドはGKからのボールをアンデルソンが引き出す形が頻繁にみられる。その形への対策はしっかり行われていた。
なので、キーパーが蹴るしかないユナイテッド。バルデスやデヘアくらい繋げるキーパーはごくわずかなので、かなり苦労していた。今後は繋げるGKが増えるのは間違い無いとして、空中戦の勝てるポイント作りも進んで行きそうな予感。サイドに背の高い選手を置いて、SBと競らせるみたいな。しかも、それが日常みたいな。 というわけで、ボールを奪われてショートカウンターをくらうような場面はなかったけれど、なかなかボールを運べないユナイテッド。しかも、あんまり試合に出場していなかっただろうキャリックとフレッチャーはまだまだコンディションが整っていないようだった。運動量が少なく、試合を作ることもできていなかった。 この状況に拍車をかけたのがルーニーの位置。昨年の4-4-1-1でトップ下だったルーニーだが、今日は最前線。なので、ゲームメイクに顔を出すことはほとんどなかった。それが仕事のポジションでないのだから、当たり前の話なんだけど。で、ギグスが代わりを務められたかというと、無理だった。なので、運べないし、個人で作れる選手もいないユナイテッドは苦戦することになる。 また、ユナイテッドはなぜかプレスを開始するラインを高めに設定。ウェルベックもチチャリートもいない状態で、プレスが機能するのかなと眺めていると、やっぱりしなかった。それでも危機的状況に陥らなかったのは、ベンフィカにも試合を作れる選手がいなかったからである。 というわけで、両方ともに守備に隙はあるけれど、それを活かせる選手がいない状態で試合が進んでいく。先制点はベンフィカ。ガイタンからのロングボールをカルドソがズドン。カルドソが上手かったのは言うまでもないんだけど、エバンスの対応はリオたちが帰ってきたら出番はないよというレベルだった。 ユナイテッドも決定機0で前半を終えるかと思ったが、カウンターが炸裂。こぼれ球をひろうと、バレンシアがドリブルで相手を引きつける。ガイタンが戻ってこないので、守備がたりないベンフィカはバレンシアにプレスをかけられず。そして、ギグスにボールが渡ると、ルーニーがドリブルのコースをつくる。そして、ズドン。 後半に登場したのがノリート。アモリム→ノリートで、ガイタンが右に移動。左からノリートがチャンスメイクできたので、ベンフィカに勢いが生まれるようになる。今まではアイマールしかいなくて、そこにボールが届きにくかったのだけど、左サイドのノリートにはボールが届く。 そんなノリートは仕掛けるパス&ドリブルで非凡なセンスを感じさせた。特にドリブルの向きや方向で相手を牽制するのが非常に上手いよう。そして、自分のプレーからフィニッシュに絡むこともできるようで、これは化物の予感。 これはやばいとユナイテッド。なので、一気に選手を交代する。
昨年のスタメンにかなり近くなった。ルーニーが下がることでらしい場面が出てきたが、国内で見せているようなダイナミックな攻撃はなりを潜めたまま。アンデルソンやヤングの運動力と比べると、病み上がりではちょっと苦しいのが現状だろう。 なので、ユナイテッドはいつもの低い位置ディフェンスで守備を固める。ベンフィカはノリート、アイマール、カルドソを中心に攻め立てるが、ここで立ちはだかったのが、お前は誰だリンデゴー。ファインセーブを連発し、デヘアよりもストップする能力は高いことを証明してみせたかな。繋ぐ能力は全然負けているけれど。 こうして、キーパーの活躍もあり、なんとか引き分けで終わることができたユナイテッド。リハビリとターンオーバーを実行して、敵地で勝ち点を持って帰れるのだから、不満はないだろう。ベンフィカは勝てそうだったけど、中盤のクオリティがちょっと、、、だったので、ここを戦術でごまかすのか、個人の成長待ちか、どうすんだろうなというところ。 ■独り言 ユナイテッドはこれで役者が揃ってきたということになるのだろうか。ここまで選手がたくさんいると、誰を起用するか楽しみである。怪我人もちょこちょこ出ているようだし。チェルシーは波に乗り切れていないけれど、他のチームよりは有利なポジションにいるだろうから、大事な一戦になりそうである。
トニーさんへ
コメント投稿者ID:josepgualdiola | 2011年09月24日 20:28
アイマールのミドルって入らないんですか。個人的にはいいチャレンジしているなと感じていました。
サビオラは残念でしたね。
pabloさんへ
コメント投稿者ID:josepgualdiola | 2011年09月24日 20:26
ユナイテッドはサッカーがかなり変化したくせに、完成度が高いので、面白いです。プレミアの流れに逆らっていないからできた芸当かなと感じました。
~ターンオーバーとノリート~ ベンフィカ対マンチェスター・ユナイテッド
コメント投稿者ID:OOH00008226 | 2011年09月19日 07:26
ベンフィカ的にはあと一歩、という感じだったのですが、エバンスは結構カルドソにやられていましたね。
そして、アイマールのミドルは、相変わらず入らない(笑)。
フレッチャーのコンディションが、もうちょっと上がってこないかな、と思いました。
ノリートは、最後に決めていれば、スターへの階段に足がかかるところだったんですが…。
Re:〜ターンオーバーとノリート〜 ベンフィカ対マンチェスター・ユナイテッド
コメント投稿者ID:pablo | 2011年09月18日 06:15
ユナイテッドは驚きました。ずいぶんと思い切ったなと。今季の層は相当じゃないでしょうか。やはり近年の継続が主でしょうから、戦力の上積みは大きいと考えます。
最優先は欧州になりますか。